軽井沢国際合唱フェスティバル全日程終了

軽井沢国際合唱フェスティバルが終わりました。

最終日は6人組女声ヴォーカルアンサンブル、Latvian Voicesのプレミアムコンサートを鑑賞させていただきました。

一週間限定で動画が見れるようです。

この動画の15分辺りから彼女達のパフォーマンスです。

(私たちの動画も公開されちゃってます、下の動画の2時間45分辺りです)

Latvian Voicesのホームページ

彼女たち歌は当然素晴らしいのですが、衣装も素晴らしい。

メンバーの方がデザインされたそうです。

ほんとに衣装って重要だと思います。ずっと見てられる美しさでした。なかなか演奏会聴いててずっと演奏者を見てるってこともないのですが、彼女たちは見ていて飽きないのでずっと見てました。

それは衣装だけでなく動きなど飽きさせない工夫をしていることもあります。

種々の打楽器を使ったり、というのは視覚的にも楽しめるし、変化を与えられます。

でまたこのパーカッションが上手いんだ。そういうとこも含めて物凄く練習を詰めてる。素晴らしい。

あとは編曲、これも物凄く大事。これも、衣装をデザインした同じ方がされているそうです。

6人の声の個性が物凄く強いので、その個性を強烈に活かした編曲をすることで、演奏の効果を最大限高めていました。


なんとなくイメージしていたのと違っていたのは、意外とみんな発声がクラシカルだったということです。

声門閉鎖の強い地声を終始使っていたのは1人だけで、後のメンバーは地声とファルセットを組み合わせて使っていて、1人はほとんど普通のクラシックの発声でした。

それでも箇所箇所によって音色、音質、音量、音程を絶妙に工夫して変化させていて、それも見事でした。

その上でブレンドを実現するために、全体として浅く広めの母音で統一していたようでした。母音、大事ですね。


あと特筆すべきは、声のダイナミクスについて。

凄く、声が、小さい!

このダイナミクスで歌ってたら普通声震えちゃう。くらいの音量。

でもこの音量だからこそできるコントロールを遺憾なく発揮していました。一瞬でその音程に達する声帯のコントロールがほんと凄いです。完璧です。

これならツアーでどんだけ歌っても疲れないだろうなと思いました。


あとは選曲。

本人たちは民謡と、クラシカルなものの2本柱だと言っていましたが、それ以上に多彩だと思いました。ポップスも歌っていたし、全くクラシックな曲は今回1曲のみで、クラシックと民謡の中間のような曲も非常に魅力的でした。ラテン語を使うというのは、民謡よりかなり私たちに身近になりますし、普遍性を得られると思います。

そういう意味でも上手い。素晴らしいアイデア。そしてここでもメンバーの作曲能力のえげつなさが光ります。

衣装デザイン、編曲、作曲、これだけのことを一人のメンバーが出来るというのだから人件費の節約たるや半端ないです笑。

もちろん一人の人間がそれら全てを担当することでグループの統一感が生まれ、目指すところがくっきりはっきりでした。


今回の軽井沢国際合唱フェスティバルで、最後に彼女たちのパフォーマンスを見れてよかった。

いろんなことを学ばせていただきました。盗みます。


今回の軽井沢滞在では、メンバーのご親族(奥田健次という行動分析学者の方)が経営されている施設で大変お世話になりました。

「行動コーチングアカデミー」という合宿所のようなところで、宿泊、食事から会場までの送迎まで何から何までお世話になりました。

↑看板の前で


↑緑に囲まれた施設


↑超美味しい朝食
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主宰団体Saclicus Kammerchorのホームページはコチラ

演奏動画はコチラ

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