垂涎の響き

私がアンサンブル・リーダーを務めさせていただいております、ヴォーカル・アンサンブル アラミレの定期演奏会が来週に迫ってまいりました。

演奏会の詳細はコチラ

きれいなチラシですよね。メンバーのH野さんが作ってくださいました。
今回のテーマは、「主の割礼の祝日の晩課」です。
例年はミサの形式で演奏していますが、今年は晩課の形式に挑戦します。
晩課で特徴的なのはなんといっても詩編唱でしょう。
交唱形式で、この度の演奏では男女に分かれて歌いかわします。
歌いかわすというか、唱え交わすって感じでしょうか。
同音連打を基本とした本当にシンプルな旋律に、詩篇のテキストが淡々と唱えられていくさまは、日本人にはお経を想起させることうけあい・・・。
でも安心してください!以前のブログでも書いた通り、お経よりぜんっぜん短いです!(笑)
瞑想的な詩篇唱で、気持ちよくて寝ちゃうかもしれませんが、モテットではお目覚め下さいね。ジョスカンの傑作モテットですので。
後半は作者不詳の賛歌、ラリューのマニフィカトを演奏します。
お客様の目に触れることはないかもしれませんが、この二つの楽譜には、僕がカリグラフィーで書いた楽譜が含まれています。
カリグラフィーについてはコチラ
お客様の目に触れることがないのが残念なので、ここに載せちゃう(笑)

賛歌の第4節、フォーブルドンで演奏します。
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マニフィカトの奇数節、単声で歌う部分です。
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さて、先週末本番の会場、大森福興教会にてリハーサルをしたのですが、ほんと、よだれが出るような夢のような響きでした。

こんな感じです。カテドラル程とまでは言いませんが、残響がとても豊かで、まるで大浴場のよう・・・。

今年のアラミレは例年の2・3割増でうまく聞こえるでしょう(笑)

きれいな字を書こう

私幼いころから書道を習っていて、結構長い間やったんですが、見事に甲斐なく字がものすごく汚いんですね。
しかしカペラやアラミレで使っているような、人の手で書かれた楽譜をそのまま使っている場合は、楽譜作成ソフトやなんかは使えないので、書き込みをする際は自分の手で書かなければなりなりません。

コワイヤブックには、几帳面に音符の下に歌詞が書いてあることはまれで、大抵は各セクションの始まりのところにその言葉が書いてあるか、あるいは楽譜の一番最初に一番最初の単語が書いてあるだけというのもあります。
ひどいのになると、パート名だけで歌詞なしとかもあります。
ですので、私たちが演奏する際は、どの音にどの言葉をあてはめるか、自分で考えなければなりません。

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コワイヤブックが書かれた当時、文字は美しくカリグラフィーで書かれました。カリグラフィーというのは西洋風書道のようなもので、時代や地方、書き手によってさまざまな字体で書かれました。

つまり普通のブロック体みたいな字で歌詞を書き込むと、結構浮いちゃって興ざめな感じなんですね。見た目って楽譜を使ううえで結構大事で、出版譜でも、紙質とか字体とか音符の玉の大きさとか五線の間隔なんかで、曲の印象が結構変わったりします。

というわけで、カリグラフィーを始めることにしました。

アラミレの皆さんがカリグラフィーペンを買ってくださいました。メンバーの中にカリグラフィーをやられている方がいらっしゃるので、テキストもお勧めいただきました。

昨日それで練習してみた結果がこれです!

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結構うまくないですか?笑

最初コピー用紙で練習していたのですが、インクがうまくつかなかったので、スケッチブックを使いました。そしたら途端にきれいに書けるように!

上手く書けると気持ちいです!僕の数少ない趣味になるやもしれません。


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