emulsion concert “Sångröst”|終演

去る8月1日、エマルシオンのコンサートが終演いたしました。

ご来場くださいました皆様、誠にありがとうございました。

もう遠い昔のようです。いろいろありすぎて。いろいろについてはまた機会を改めて書こうと思います。

emulsionは今回スウェーデンの男声合唱曲と、スウェーデンのバーバーショップカルテット、RingmastersとLemon squeezyのレパートリーからの選曲でした。

コンサートに向けてのリハーサルは7月前半までにほぼ終えていて、あとは本番直前のリハ1回を残すのみという状態で7月末のカペラのコンサートを迎えました。

カペラ(8人)にはエマルシオンメンバー6人中5人がオンステしていたのですが、なんと当日柳嶋さんが発熱ということで降板となり、カペラは残された7人のメンバーで演奏しました。

それはそれで(主にトミーが)大変だったのですが、なお心配だったのはemulsion、こちらは6人で、ほぼひとり1パートなのでこれはかなり厳しい。

しかもその時点で抗原検査では陰性で、コロナかどうかも分からない状況、ひょっとしたら出られるかも、という状態で翌朝の最終リハへ。

カペラ金曜夜公演の翌朝emulsionのリハだったんですよね。それだけでも十分にグロッキーだったのですが、果たして5人で柳嶋さんのパートをカバーして演奏が可能なのかどうか、特に後半のバーバーショップステージは、6人でふたつのカルテットをつくり、トミー(テナー)と柳嶋さんがすべてのカルテットを掛け持ちしているというすぎょい状況で、要するにあとの4人でバーバーショップレパートリー全部、柳嶋さんのパート(しかもよりによってバリトンという一番ムズイパート)をカバーするということを試しました。

実際陽性確認されたのがこの翌日だったかな。そこから本格的に練習し始めました。

1人あたり2-3曲のバーバーショップのバリトンパートを初見から2日で舞台に乗せるという無茶をまあよくやりましたよね本当に。

ところでこの衣装すごいでしょ。ブルードレスでオーダーしました。

グループでオーダーして衣装を揃えるというのは初めてのことでした。


というわけでもうそれはそれは無茶をしてなんとか本番を成立させ、翌朝なんとemulsionのリハーサルがあるという笑

なんという鬼畜なスケジュールなのでしょうか。

こちらは来月のAcappelaboのコンサートのためのリハでした。

詳細・チケットお申込みはこちらから↓

https://tiget.net/events/170962

ところで私、こちらのアカペラボのコンサートを最後に、emulsionを卒業することになりました。

これまで応援どうもありがとうございました。

emulsionとして最後のステージとなるこちらのコンサート、是非お越しください。

そしてこれからもemulsionの応援どうぞよろしくお願いいたします。

師走のコンサート情報

Twitterの方に今月のコンサート情報を載せたのですが、あまりにも長くなってしまったので、こちらにも転載しておきます。

普段12月ってだいたい1年で一番暇な時期なのですが、今年はなぜか毎週本番があります。

それも4回ともなかなか弩級なコンサートです。


ICUクリスマスコンサート

https://salicuskammerchor.com/concert

日時:2021年12月11日(土)15時開演
会場:国際基督教大学礼拝堂

こちらオフラインチケットは完売していますが、オンラインはお求めいただけます。とてもお安くなっております。
定期と見まごうばかりの前半プログラムと、キャッチーな後半との対比がお楽しみいただけると思います。

今朝もリハでしたが、ヴィオローネの入ったラターとか最高ですよ!


徳久ウィリアム一門会

https://tiget.net/events/156661

日時:12月18日(土) 13:00開場
会場:公園通りクラシックス

こちらにはコエダイr合唱団としてと、ソロも少し歌います。
合唱団はテノーレスとオルティンドーで新曲を2曲やりますが、両方私が耳コピしました。

A una rosa

オルティンドーはこちら

あとソロの方は、このところ寺原太郎さんにインド古典声楽を習っておりまして、どのように習っているかというと、私がグレゴリオ聖歌を歌ってみて、近しいラーガを示していただいて、そのラーガを習うというやり方で習っています。

それで今回は第5旋法の入祭唱を
タンプーラ流しながら、
1.普通にネウマで
2.サレガマで(!)
3.インド風に(!)
3種類の歌い方で歌ってみようと思います。多分凄い面白いと思います。


emulsion 2nd concert

https://tiget.net/events/156346

日時:2021年12月23日(木)19:15開演
会場:スターツおおたかの森ホール

前回も凄かったですが、今回も凄まじいプログラムです。前半は佐藤拓さんプロデュースの世界の合唱。

1曲だけ私が採譜したサルデーニャの曲も混ぜてもらいました。


これCuncordu de Orosei がやってるのでCuncorduなのかと思いきや、内容が世俗だったのでCoroでした。気づかなかった…。

後半はスティーブさんプロデュースのバーバーショップ三昧。いやーどれももう凄すぎる編曲…笑
もうほんとバーバーショップってやつぁ…笑
掛け値なしに楽しめるプログラムです。


AcappelLabo Concert vol.1

https://tiget.net/events/156349

日時:2021年12月28日(火)19:15開演
会場:スターツおおたかの森ホール

アカペラボというのはトミーの主催する団体の総称?です。
歌譜喜と八重桜とemulsionの3団体の合同演奏会です。
emulsion単独ではバーバーショップ、合同では現代の混声合唱をやります。

日本語の曲もあるのですが、多分舞台上で日本語の曲を歌うのは4年ぶりくらいです。ちょっとソワソワする笑


流石に世界広しと言えどこれだけ豊富な内容のプログラムを一月の間に歌ってる人間はいないと思います笑。

それぞれ毛色が違うコンサートですが、どれもめっちゃ面白いと思います。

来てね♡

エマルシオン デビューコンサート|終演

エマルシオン デビューコンサート|終演

一昨日、エマルシオンのデビューコンサートが終演いたしました。
ご来場くださいました皆様、誠にありがとうございました。

今回のプログラムは前々からとんでもないプログラムだとは思っていましたが、実際やってみて本当にとんでもないプログラムでした(笑)

予想以上に消耗してしまって、個人的には反省点が多いです。

バーバーショップをあれだけの量やったのも初めてでしたし、バス歌ってソプラノ歌ってバス歌うみたいなことも本番でやるのは多分初めてだったと思います。

やってみないとわからないことが、やってみていろいろわかりました。


今回舞台に乗った6人は、僕とトミー以外は声楽科卒ではありません。

あとの4人は邦楽科、楽理科、合唱指揮科、スティーブさんはウィキペディアによると文学部だそうです。

僕らの年代はヴォーカルアンサンブルのできる声楽科の人は少なかったけど、今はそうでもないみたいで、声楽科の中からもそういう人がたくさん出てきてくれると何となくうれしいようなそうでもないような気がします。

正直学校で学ぶことなんて限られてるし、どこで学んでても本人次第ですよね。

しかしまあ自分が声楽科卒であるということを恥ずかしく感じるような演奏をしてはいかんなと。

そんなことを感じたコンサートでもありました。


エマルシオンで歌うのはほんとに楽しくて、本番なんかなくてもただ集まって歌っていたいです。

こういう感じ、私が中学生だったころハモネプってはやってて、特に発表の場があるわけでもないのにトイレ(音響がいい)で集まって歌ってた感覚に近いんですよね。

Chord worshipという言い方を今回スティーブさんから教わりましたが、ほんと、ハモって楽しいじゃんねえという単純な喜び。それが原点なんですよね。

ここ数年、というか10年くらい旋律をどう歌うかということにかなり特化して活動してきたような気がしますが、いかに和音に語らせるか、というところにもう少し注力していきたいと思います。


さて、昨日は道夫先生のアカデミーでスタッフをしてきました。

合間を縫って少し聴講させていただきましたが、もうほんとに美しい、音自体も旋律も和音も。

その上受講生の歌を聴いて物凄い精度のアドヴァイスを入れていく。

めちゃめちゃ細かいですよ。耳の解像度が全然違う。

今日は仕事でうかがえませんでしたが、今年も素晴らしい刺激を受けました。


今日は古楽院講座の発表会前最後の回でした。

1年かけてイザークのコラーリスコンスタンティヌスからイントロイトゥスとコムニオを歌います。

今年は大森福興教会ですので、その響きもあわせてどうなるか楽しみです。

発表会ではアラミレも歌います。

よろしければお越しください。
https://www.facebook.com/events/623498888408625/

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Salicus Kammerchor

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演奏会情報

次回演奏会は

5月の第6回定期演奏会です!

https://www.salicuskammerchor.com/concert

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ウェブショップ始めました!

J. S. バッハのモテット全曲録音CDをはじめ、サリクスグッズをお買い求めいただけるウェブショップを開設しました!

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サリクス通信

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櫻井元希へのお仕事・レッスンのご依頼ご相談、チケットのお求め等は以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。

Tenores di Tokyoライブ|終了

12/7(土)Tenores di Tokyoのメンバーとして、築地のサルデーニャ料理店、サポセントゥ・ディ・アキさんでライブをさせていただきました。

ここのところ毎月のようにライブや録音でテノーレスを歌わさせていただいていますが、これなかなかすごいことですよね。

5年前には想像もできなかったことでした。存在は知っていてよく聴いていたけれど、まさか自分ができるとは思わなかった。でもいっぺんやってみたいなあくらいには思っていましたが、こんなに頻繁に歌うことになるとは。

でもこれよく考えたらバーバーショップもそうで、5年前にはこんな日常的にバーバーショップを歌うことになるとは夢にも思わなかったです。

出会いに感謝としか言えないですよね。どちらも4人集まらないとできないので。心意気のある人が集まって、いろんなかたちでそれぞれが努力して、今こういう状況にあるってほんとに不思議です。

こちらは10月にセアダス・フラワーカッフェでやらせていただいたライブの様子です。

こちらはバーバーショップ。ジョスカンの後に歌っています。

emulsionは来年2/6(二郎の日)にデビューコンサートをやります。

インパクト抜群のチラシが出来上がりました。

二郎の日に二郎のようなてんこ盛りのプログラムを演奏します。

ぜひお越しください。

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Salicus Kammerchor

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演奏会情報

次回演奏会は

12月19日のEnsemble Salicus第2回演奏会です!

https://www.salicuskammerchor.com/concert

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CD・DVD発売中!

第3回定期演奏会のライブDVD

をウェブ販売開始しました!

http://www.salicuskammerchor.com/goods

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Ringmastersのコンサートに行ってきました

Ringmastersのコンサートに行ってきました

GWですね。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

私は明日から広島です。

月曜のシグナス・ヴォーカル・オクテットのCD発売コンサートのために行ってきます。

お近くの方は是非!


昨日はサリクスのリハーサルでした。

3回目のリハで、徐々に深いところにまで入っていきます。メンバーとのせめぎあいが続きます。

Jesu, meine Freudeはやっぱりすごい曲です。リハやってても精神的な消耗が凄い。

この曲、5年前くらいにカンタータクラブで演奏しました。その時よりいい演奏をしたいということが自分に対するプレッシャーにもなっていて、いいです。


サリクスのリハの後はトミーとリングマスターズの演奏会に。

2012年のバーバーショップのチャンピオンです。

去年に引き続いての来日で、前回は聴きに行けなかったので、今回楽しみにしていました。

CDは聴いていたのですが、CDのちょうど5億倍良かったです。

あとバリトンの彼がイケメン過ぎました。ジャスティン・ビーバーの6倍くらいイケメンでした。

テノールとバスのメンバーが今回来れなかったようで、2人は代役だったのですが、全く遜色ないどころか、上述のようにCDのちょうと5億倍良かったので、オリジナルメンバーだったら何億倍良いのでしょうか。

彼らスウェーデンのグループで、今年は日本とスウェーデンの国交樹立150周年だそうで、その記念で大使館で演奏してきたそうです。

彼らはバーバーショップカルテットですが、もともとはクラシックの合唱をやっていたそうで、今でもスウェーデンの合唱音楽もレパートリーにしています。

今度出るシグナスのCDにも収録したKung liljekonvailjeも演奏してくれましたが、男声版のトップテノール絶望的に難しくて歌える気がしねーーーって思いました笑

それにしても、彼らほんとに声が柔らかくて軽い。特にバリトンの彼はマジで鼻歌です。超絶コントロールの行き届いた鼻歌を聴いているようでした。それがもう素敵すぎ。虚飾無く、気負いなく、さりげなくスッと入ってくる。

あの調子なら(リード以外は)一日中年中無休で歌ってもなんともないでしょう。

いや、リードは大変なんですよ。ほんと、とんでもないテクニックなんですよ。

なんか私今バスからアルトまで歌ってますが、やっぱりテノールが一番難しいし、消費カロリーが全然違います。

6月のカペラはバスを歌いますが、先日のリハーサルで久しぶりにバスを歌って、「あーーーらっくちーーん」って思いました。

いや、ほんと久しぶりにこんな力いっぱい拍手しました。

2時間弱のプログラムで(それも1時間位に感じましたが)アンサンブルが乱れたのって3秒以内だったと思います。

まさに異次元。

それで、精度が高いだけじゃない、ほんとに聴いてて楽しい、気持ちがいい、この瞬間が永遠に続いたらいいのにって思わせてくれる。

心から歌うことを楽しんでいて、それを隠さない。

「人生ってほんと素敵だよね、素晴らしいよね、そう思わない?」って言ってるみたいでした。

無邪気で、疑いがない。

歌ってそういうことなんだよな。

ほんとに今回行けてよかったです。

これがなんと2500円!!!!!!!激安っ!

マネージメントしてくれた東京バーバーズに本当に感謝です。素晴らしい活動をされています。本当に。

バーバーショップってなんとなく一世代前に流行った懐かしい音楽って思われがちだけど、お客さんにも若い人すごく沢山いました。羨ましい。

あまりこの業界のこと詳しくないけど、Twitterなんか見ててもよく学生のグループが動画あげてるのを見かけるし(しかも凄いクウォリティをもったグループをいくつも見かけます)、結構若い人にも人気のジャンルなのかなと思います。

声楽アンサンブルの精度という意味では世界で最もシビアなジャンルだと思うし、先日の八咫烏の演奏会でも思い知りましたが、物凄いバカテクです。おっそろしいほどのテクニックを要求される。

八咫烏でも歌い続けていきたいレパートリーだし、いわゆる普通の合唱をやってる人たちにももっと楽しんでもらいたいなあと思うジャンルです。あ、あと声楽科の学生さんとかほんと聴いた方がいいと思う笑。生で。

やっぱり録音が悪いと思うなあ。スタジオ録音って圧迫感あって嫌。もっと生に近い録音の方法とか編集のやり方にしたほうがいいと思うのだけど。

東京バーバーズは毎年チャンピオンカルテットを呼んでいるので、情報を仕入れて、演奏会に行きましょう!是非!