月曜から二泊三日、謎の旅行をしてきました。
本当はダニエルという父の友達が電車マニアで、アメリカからわざわざ広島の三江線が3月末で廃線になるからというので来日するのでお前もどうかということで行ったはずなのでした。
もう既に謎ですよね。私はダニエルとは面識ない上鉄オタでもなんでもありません。
それで初日は、父の研究に使うからということで、私が17種類声を出して、それを30万もする音声解析ソフトで録音しました。
それが研究のためだからということで研究費から交通費が出たので万歳なのですが、これも既に充分謎な話ですよね。父はそもそも植物学者ですし。
その日はダニエルと夕食を共にし、アメリカの鉄道の汽笛の音についての超マニアックな話を興味深く聞きました。
専門用語が連発できっと日本語でも半分くらい理解できなかったと思いますが英語だったのでなおちんぷんかんぷんでした。
とりあえず初心者にも有益だというウェブサイトを教えてもらったので、勉強してみたいと思います。
http://atsf.railfan.net/airhorns/m5.html
それで翌朝早く7時発の電車で出て三江線に乗るということになっていたのでその日は早寝しました。
翌日の旅程
西条→(山陽本線)→広島→(芸備線)→三次→(三江線)→石見川本→(謎の休憩1時間半)→石見川本→(三江線)→江津→(山陰本線)→出雲→(一畑電車)→松江しんじ湖温泉
合計10時間ほど電車にのる旅程です。
ところが、当日6時父の方に電話があって、なんとダニエルのお父さんが危篤で今すぐ帰国しなければならないとのこと。
なんとそのままさよならになってしまいました。
わざわざアメリカから来たのに、あと数時間で念願の三江線に乗れるのに。
しかもダニエル、本当は昨年11月にも来日予定だったのですが、その時は飼い猫が病気のため見送ったのでした。今回は日本までは来れたのに、三江線には乗れませんでした。
その上来週はまきこさんと岩手に行く予定だったそうで、その予定も全部キャンセル。かわいそう、、、。
ということで、私と父は予定が空いてる上、松江のホテルは予約してあるもんですから、どうしたもんかと考えました。三江線に乗るのはもう間に合わないし、次の列車は14時発で夜までに松江に付けないし。
ということで私たちはなんと車で私たちが乗り過ごした三江線を追っかけ、途中の石見川本駅で私だけ三江線に乗って江津まで行き動画と写真をありったけ撮る(でダニエルに送ってやる)、父は再び三江線を車で追っかけて江津で私をピックアップ、2人で車で松江に行く。というプランを立てました。
三江線は山あいの川沿いをぐねぐねと曲がりながらえっちらおっちら行く路線で、駅も3キロに一個あるので、楽勝で車で追いかけられるどころか、悲しいことに石見川本駅から江津駅の所要時間は三江線が1時間強なのに対し、車だと30分ちょっと。
そりゃあ廃線にもなるわ、、、。
そして石見川本駅へも、西条からは電車で行くより車の方が圧倒的に早いんですね。
石見川本駅ではなぜかわからないんですが三江線は1時間半停車して、その間乗客は一旦列車を降りなければならないということになっているんですが、石見川本駅に電車が入ってくるところをバッチリ動画に収めることができました。
多分地元のテレビ局の人だと思いますが取材に来てました。
平日の昼間なのに、別れを惜しむ人々でホームは大混雑、右したの青いハッピの人が近辺のランチどころを紹介したチラシを配っています。
それで、石見川本駅から乗り込んだのですが、景色が本当に素晴らしかったです。
いと美しき川の水の青さよ
写真と動画を撮るのに必死でしたが、それでも大変心動かされる景色でした。
しっかしまあ行けども行けども山と川、橋とトンネル、山山川川橋トンネル山川橋山トンネル川川川。
単調な景色には違いないのですが、山の上の方から日本海の方へと下っていくにしたがって、川の幅と色が変わっていきます。青から緑へ、大きくうねりながら 岸を侵食していきます。
いやー美しい。
私の下手な写真でこれですからね。もう肉眼ではアレですよ。溜め息プハーですよ。
ダニエルさぞかし見たかったろうなあ、、。
江津の一つ前の江津本町駅では、ホームの反対側がすぐ川でして、足元には舟が止まっているのです。
江津でバッチリ顔出しパネルもやって、お勤め終了。
松江の宿へと向かいました。あ、その前に有福温泉という1400年前に発見されたという超由緒ある温泉に入ってきました。
そこにはダン・フレイヴィンから訴えられそうな縦置きの蛍光灯がありましたが、風呂場だったので写真は撮ってません。個人的にはかなりツボでした。ダン・フレイヴィンについてはコチラをご覧ください。
島根ってほんと横に広いんですねえ。江津って浜田の方なんですけど、そこから松江まで遠かったー。高速が出雲からしかないということもあるんですけど、こっから先がなかなかきつかったです。
松江のホテルは、なんと将棋のタイトル戦が行われるようなすごいホテルで、ロビーには羽生義治と久保利明の揮毫が!
いやーーーーこれは将棋ファンとしては興奮を隠しきれない。
8年前ですね、この頃から羽生先生玲瓏書かれてたんですねえ。
それにしてもお二人とも達筆だわあ。
そして揮毫の字と、久保先生の封じ手の字とのギャップがまたなんとも味わい深い笑
夕食で甘海老の唐揚げを頼んだのですが、こんなのが出てきました。
これ甘海老?の唐揚げ?どっちの単語にも疑問符がつくのですが笑
バリバリっと全部食べれて美味しかったです。
翌日(つまり今日)は松江道で尾道まで下り、尾道ラーメンを食べ千光寺にロープウェイで上がるというなんとも真っ当な観光をして、新尾道駅から新幹線なうです。
ダニエルの接待のはずが、思いがけず親子旅行となりました。
多分父と2人で旅行に行くなんてのはこれが初めてです。
なんとも面白い数日を過ごしました。
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Salicus Kammerchor
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公演情報
次回定期公演は2018年5月の第4回定期演奏会です!
http://www.salicuskammerchor.com/concert
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CD・DVD発売中!
昨年10月に開催されたLa Musica CollanaとのジョイントコンサートのライブCD
第2回定期演奏会のライブDVD
をウェブ販売しております!
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メルマガ企画第3弾進行中!
サリクス通信に声明パフォーマー 桜井真樹子、合唱指揮者 柳嶋耕太が登場!
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