いよいよEnsemble Scandicusのコンサートが来週に迫ってまいりました。
この企画は普段グレゴリオ聖歌とルネサンス・ポリフォニーしか歌ってない4人組が、歌曲歌っちゃおうという企画です。
サティ、髙田三郎、シューマンと歌って最後にデュファイとオケゲムとビュノワを歌います。
一応声楽科は出ているものの普段普通のクラシックほとんど歌わないメンバーが、今の自分たちだからこそ歌える歌を歌います。
私なんかもう最近はもうなんの遠慮もなくアンチクラシックを謳っておりますし、ピアノ伴奏でソロの歌を歌うなんて事自体多分学部卒業して以来初めてです。
もうクラシックという文化に辟易してしまいまして、シューマンとか実はかなりシンパシーあるのですが、これまで歌ってきませんでした。
この企画は祐天寺から研一郎と電車で移動してる時に思いついたのですが、彼のピアノだったら出来るなって思ったんです。
というのも彼の弾くピアノはピアノにしてピアノに非ず。
ピアニストには決して出せない音を出します。
もうなんの音かわかんない。
なんでピアニストには出来ないかというと、ピアニストってピアノが好きなんですよね。だからピアノの音しかしない。
私もクラシックが嫌いなので、思想が近いんですよね。
そんなわけで演奏会タイトルを「天衣無縫」としました。
ある価値観の枠の中で、そこからはみ出ないように作られたなにかではないものが出てくるといいなと思っております。
歌詞は辛そうなのに歌は偉そうだったり、悲しいはずなのに威圧的だったり、絶叫してるのにノイズがひとつも入ってないとか、そういうの、変じゃないですか?
お昼の部はほぼ完売ですが、夜の部はまだ大丈夫です。
なんか歌曲っていまいちピンとこない。という方にオススメです。