城南治療室 院長 高橋透 『身体は語る』

土曜日の午前中、山形の施術家、高橋透先生の講習会に参加してきました。

高橋先生は韓氏意拳の教練でもあるかたで、この度縁あって参加させていただくことになりました。

内容がかなり専門的だったので細かいところまではよくわかりませんでしたが、かなり得るものもありました。

ここに書くのは私の曖昧な記憶と解読不能なメモをもとにした感想文です。文責は私にあることをお断りしておきます。


施術者にとって、これでよしとする基準はなんなのか、患者にとってのゴールとはなんなのか。

痛みがとることが目的なら痛み止めを打てばいい。

モルヒネを打つのが一番確実だ。患者はそれを求めているのだろうか。

痛みなく、思い通りに身体が動くというのはどういうことなのか。

それを高橋先生は「情報伝達がうまくいっているか」というように仰っていました。つまり身体からの情報が脳にうまく伝わっているか、脳からの情報が身体にうまく伝わっているか。

要するに身体の中でコミュニケーションがうまくとれているかどうかというのが問題になるのだと思います。

それを判断するのがまた難しく、筋力検査、可動域でそれを調べることをやっていましたが、素人にはとても真似できないので、そこは手を出さないことにします笑

施術者でも、この判断が正確にできる方は少ないのだそうです。無自覚的であれ、恣意的な検査をしてしまって、正確な結果が得られないとうことがよくあるそうです。

これ武術の世界で、先生の技を受ける弟子が、無自覚に効果を大きくみせてしまうという現象に似てます。

似てますが、施術者の場合は施術者本人がやってしまうということなんですね。

それをやられると施術を受けた側は、良くなってないのに良くなったと錯覚する。あるいは余計な刺激が与えられることによって前より悪くなるということさえあるのだそうです。


この日私は実験台をやらせていただけまして、ちょろっと声を出して、施術を受けて、またちょろっと声を出してビフォーアフターをみるということをやらせていただきました。

施術自体はもう全く何をやってるのかわからないちょちょっと30秒くらい触っておしまいというもので、え?なにそれ?そんだけ?って感じなのですが、たしかに身体が変わってるんですよね。

面白かったのは、発声体感は変わってないのに音色が変わっていたというところです。だいたいなんかこう変化があるときって、声の出し心地が変わるのが普通なんですけど、普段から自分の身体の変化にかなり繊細になろうと努力している私からしても、体感の違いを感じられませんでした。

けど、声が変わってる。

これがどういうことなのか、またしばらく考えてみます。

セルフケアも教わってきたので、また朝のルーティーンが長くなります笑

新しい身体になるということはOSのアップデートにちょっと似てて、ほうほうなんか良さそう、きっといいんだろう、使いこなすには時間かかるけど、て感じなんですよね。

しばらく動かしてみて、じっくりまた観ていこうと思います。


今回なにより驚いたのは、本編とは関係ないんですけど、なぜか机の上にずっと口琴、それも山崎口琴が置いてあったことです。

講座で登場するのかと思いきや最後まで触れられなかったので、講座後に、「これ山崎口琴ですよね?」って聞いてみました。

するとなんと高橋先生のところに山崎さんが時々治療にいらっしゃるそうで、お知り合いなのだそうです。

そういえば山崎さんも山形だった。

なんと世間の狭いことか。

なんだか不思議な縁を感じた講習会でした。

またチャンスがあれば参加したいと思います。

講習会の詳細はこちらからご覧いただけます→http://tcacademy.jp/


第2回プレイバックサリクス

https://is.gd/SHnjTq

12月26日(土)20時より
Salicus KammerchorのYouTubeチャンネルにてライブ配信
https://youtube.com/channel/UCeWlQtnOnETy6Q2uZUVq4jA

出演:上田朝子 金成佳枝 櫻井元希 富本泰成

いよいよ今週末です。

出演者の紹介とコメントをSNSで始めました。

よろしければ御覧ください。

口琴ワークショップに参加しました

先週の日曜日の夜、徳久ウィリアムさんの口琴ワークショップに参加しました。

Zoomでの講座だったのですが、ほんと手軽でいいですね。行き帰りの手間が省けて。

今後講習会などもこういう形がデフォルトになっていくんでしょうね。

わたくし口琴は前から好きで1つ巻上公一さんのウェブショップでアルタイ口琴を買っていたのですが、とりあえず一通り音は出るものの、その先どうしたらいいか全くわからずほったらかしにしてありました。

前から一度ちゃんと習わないとなあと思っていたのですが、今回徳久さんが企画されるということで参加することにしました。

徳久さんの口琴のパフォーマンスはほんと圧倒的で、全く何がどうなっているんだかヒューマンビートボックスくらいわからなかったのですが、講座でいくつかのテクニックを教わってもう目から鱗。

そういうことになっていたのねーーーーという感じでした。

具体的には企業秘密かもしれませんが、子音なんですよね!!ビビりました。

口琴のポイントは子音だつた!!

練習のポイントが分かったので、早速山崎口琴をネットでゲットして練習してます。

山崎口琴(山猫)の方がアルタイの口琴より大ぶりで音もビンビンしてます。アルタイの口琴は枠が真鍮で柔らかい感じの音。

他の口琴にも手を出しそうですが、その前にちゃんとテクニックを身に着けましょうということで、練習します!

このワークショップでは後半に交流会ということでゲストに尾引浩志さんがいらして、少しお話もできたので本当によかった。尊敬するアーティストです。

https://www.youtube.com/watch?v=ybRK2tsbTQ4&t=5784s

こちらからアーカイブ見れますのでぜひ御覧ください。

徳久さんがよく口琴をやると歌がうまくなるということを仰るのですが、これはあながち嘘じゃないなと思っていて、母音に加え子音の練習にもなるし、それが音にどう反映していくのかということをみていくことで耳が鍛えられます。

声とか歌とかうまくなろうと思うと、自分の声を評価する能力が必要になります。

今の自分の声はこうで、出したい声はこうで、だからこういうトレーニングをする。そもそも今の自分の声が評価できないとトレーニングのしようがないんです。特に自主練は。

さらにですね、口琴の演奏ってすごく内省的というか、自分の中にぐーーっと入っていく感じがします。

瞑想的。

歌を練習する上で、この自分を観るということは何をおいてもまず必須な姿勢です。

口琴瞑想、口琴観法、ありかもしれない。。

いやはや、今回も良質なインプットができて満足でござる。

こういうのって半分マジで遊びなんだけど、半分マジで本業のためにやってますからね。こういうことが見えないところで活きてくるんですよね。

細かい差になってくる。貪欲に、目ざとく、新しい知見を取り入れていくのです。


お知らせ

明後日からSalicus Kammerchorのカンタータのリハーサルが始まります。

5月の演奏会が延期になって、そして他の演奏家もことごとくとびまくった私たちのなんやらいろんなものが大爆発する演奏会になります(確信)。

こういうこと(音楽家の鬱憤がこれほどまでに高められる機会)って滅多にないのでぜひ生で聴きにこれる方はぜひお越し下さい。

Salicus Kammerchor演奏会
J. S. バッハの教会カンタータ vol.1


日時・会場:
11月10日(火)19:15開演(18:30開場)
武蔵野市民文化会館小ホール ※200席限定

チケット:前売り 一般5,500円/学生2,500円
https://tiget.net/events/104835

​11月13日(金)19:15開演(18:30開場)
日本福音ルーテル東京教会 ※70席限定

チケット:前売り 一般6,000円/学生3,000円
https://tiget.net/events/102915

ライブ配信:
11月13日の公演はライブ配信(有料)を予定しています。
詳細は近日中に公開いたします。

曲目:J. S. バッハ
カンタータ第78番「イエス、私の魂よ」 BWV 78
カンタータ第99番「神の御業は正しきこと」 BWV 99
カンタータ第103番「あなた方は泣き喚くだろう」 BWV 103
カンタータ第182番「天の王よ、あなたを歓迎します」 BWV 182

第1回 プライバックSalicus

この懐かしいチラシはSalicus Kammerchorの第1回定期演奏会のときのものです。

今回このデビューコンサートの音源を聞きながら、メンバーと当時の思い出話裏話を語るライブ配信を企画しました。

ラジオ感覚でお聴きいただければと思います。

You Tubeチャンネル登録もどうぞよろしくおねがいします!

10月22日(木)20時より
Salicus KammerchorのYouTubeチャンネルにてライブ配信
https://www.youtube.com/channel/UCeWlQtnOnETy6Q2uZUVq4jA

出演:櫻井元希 谷本喜基 中須美喜 前島眞奈美