稲葉浩志、もはやHaute – contreなんじゃないか説

みなさんはHaute – contreという声種をご存知でしょうか。

フォンスフローリス界隈ではよく知られていますが、一般には認知度のない声種だと思いますので簡単に解説しておきます(ウィキにもないし)。

オートコントルというのはバロック時代フランスで重用された男声の最高声部です。音域で言うと超高いテノール、という感じなのですが、オートコントルの音域はオートコントルの音域でしかないので例えようがないですね。

「はい、これテノールだよーテノールのみんな歌ってねーって」言うと、テノール全員にぶっ殺されるくらい高いです。

高い方の音域はアルトくらいなんですが、アルトではどうにも低すぎるという音も普通に出てきますので、カウンターテナーが歌うのも低くてちょっと違う感じになっちゃいます。

ようはべらぼうに高いけど裏声使わずに歌うテノール、みたいなもんでしょうか。

手っ取り早くお聴きいただきましょう。

バロックの末期に活躍したJean-Joseph Cassanéa de Mondonvilleという作曲家のDe profundisというです。

6分8秒からオートコントルのソロです。(全体的にすんごいいい曲なのでよかったら全部聴いてね!)

楽譜はこんな感じ。高いですねーー。しかも高い音の扱いが凄い軽いので(音楽的に重い音が求められていない)より難易度は高いです。

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他にもっと超絶凄いのあったと思いますが、この曲が好きなんです。超いいですよねーーフレンチバロックいいなーって思ってくれる人が増えたらいいなあという思いもあるので、もう聴いて一発で惚れる曲を選びました。


そう。前フリはここまで、それでは以下の動画をご覧ください。

皆さんご存知B’zのギリギリchopです。(何を隠そうB’zの曲の中でこの曲が一番好き)

公式のヴィデオも貼っておきます。

上の動画だと3分19秒下の動画だと5分33秒からの、最後のサビの部分を譜面に起こしたものが以下です。

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はい。みなさんこれで否が応でも稲葉浩志の凄さわかったのではないでしょうか。

あ、同じく鬼畜曲「Liar! Liar!」についてはコチラに書いてございます→結局、稲葉浩志最強説

ハイツェー(high – C)が10回以上、Dが一回、最後はEです。ハイツェーというのは有名な「誰も寝てはならぬ」の最高音の半音上です。

2分50秒あたりがそれです。

クラシックで有名なハイツェーはこれです。3分35秒あたりです。

いやー凄いですよねえ。もう胸のすくとはこのことですよ。気持ちがいい。ほんとに凄い。稲葉浩志は1回のサビで10回以上出してるけど。

high – Eを出してるクラシックの動画は、冗談みたいなものしかありませんでした。以下の動画の2分20秒あたりです。

嗚呼、冗談とか言ってすみませんでした。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。


そして、皆さんお気づきでしょうか。

一番上の動画のアウトロで稲葉浩志がシャウトしてるんですけど、そこの音程はこうです。3分50秒あたり。

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はい、もう意味わかんないですねー。この音は以下の動画の1分40秒あたりなどに出てきます。


Haute – contreなんじゃないかということで進めてきたこの記事ですが、最終的にマリア・カラスを引き合いに出してしまってのでもう私の負けです。

彼は、声種や性別までをも超越した、ちょうすごい「Singer」ですね。もうほんと、すごい。ちょうすごいがひらがなになっちゃうくらいすごい。

もう、すごい。

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演奏動画公開中!

Heinrich Schütz “Musikalische Exequien” op. 7 III. Canticum Simeonis / Salicus Kammerchor

Ensemble Salicus : Gregorian chant from “Proprium in ascensione Domini” / “Ordinarium missae I”

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主宰団体Salicus Kammerchorホームページはコチラ

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