映画の話 | パコ・デ・ルシアとジャニス・ジョプリン

映画、好きなんです。僕。

凄く好きなんです。映画。
広島にいた頃は横川シネマとかシネツインとかサロンシネマとかで、結構よく見てたんですが、こっち来てほんと、とんと行かなくなりました。
だからなんというか、映画自体が僕にとってノスタルジーになってる感じで、映画っていうと、なんかジーンとします。
それで、ここのところ全然行けてなかったのですが、急に、見たい映画に2つも出会いました。
1つはこの間オーチャードホールで加藤登紀子さんの舞台に出させて頂いたとき、楽屋でモニターカチャカチャやってたら、たまたま文化村の中の映画館の宣伝が、流れてて、出会いました。
この動画です。
パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト
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思わず「パコじゃん!」って叫びました。
叫ぶほど好きなんです。
特にこの、カマロンとのコンビは最高です。
私、楽器だけのCDってあんまり持ってないんですけど、パコだけは別です。
ーー・ーー・ーー・ーー
そしてもう1つは、facebookの広告?かなんかで流れてきました。
この投稿
「わあ!ジャニス!」と言いました。
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私、あんまり女性ヴォーカルって聞かないんですけど、ジャニスだけは別です。
クリーントーンの女性ヴォーカルの中ではジャニスが一番好きかも。女性ヴォーカル全体の中ではアンジェラ・ゴッソウが一番かなあやっぱり(笑)
アンジェラ、年々上手くなってて、ほんと最近よくなったよなぁって思ってた矢先に辞めちゃうんだから、残念。
日本人だとタテタカコとか。
ジャニス・ジョプリン
アンジェラ・ゴッソウ
タテタカコ
全然「だけは」じゃない(笑)
ーー・ーー・ーー・ーー
女性ヴォーカルといえば、最近春日さんのfacebookの投稿で、満島ひかりの歌を聴きました。
イイ!コレはイイ!
もともと満島ひかりそこそこ好きでしたが、そこそこが、かなり、に変わりました。
それで他にも動画ないかなぁと思って見てたら、満島ひかりってfolder5だったんですね!知らなかった。
コレとか凄いイイです。画像は粗いけど、そして満島ひかり歌ってないけど。
でも有名なのはコレですよね。
完全に売り方間違ってますよね。声にもキャラクターにも全然合ってない曲。
ーー・ーー・ーー・ーー
なんの話でしたっけ?
ああ、映画の話でした。
見に行けるかなぁ。
見に行きたいなぁ。
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古東哲明「ハイデガー=存在神秘の哲学」

気まぐれ本の紹介第2弾です。

またしても古東先生の本です。
またかよって思わないで下さい(笑)
あなたが今まで強く影響を受けた書籍を5冊紹介しなさいといわれたら、5冊全部古東先生の本になっちゃう。そのくらい好きなんです。
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古東哲明「ハイデガー=存在神秘の哲学」
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ハイデガーってなんか超難解って感じしますよね。
煙に巻かれるっていうか、わかるやらわからないやらーんーやっぱわかんねー、って感じですよね。
私は古東先生を通じてハイデガーを知ったので、そうは思わなかったんですが、それじゃあいっちょ原典にあたってみますか、と思ってハイデガー読んだ印象はそんな感じでした。
また、古東先生以外のハイデガーについて書かれた本も、ちんぷんかんぷんでした。
ちんぷんかんぷんというか、まぁわかるけど、ツマラン、みたいな感じでした。
それが古東先生にかかると不思議なんですよね。ハイデガーが踊りだすみたいな感じで、水を得た魚のように生き生きと実感を持って迫ってくるっていうか。
書き出しからしてこうです。
  どれだけの時間、ぼくたちは今日、この世の光景をみつめたろうか。
  ぬけるような青空に、どれだけ深くみほれたか。地べたの存在を、どれだけ感じとっただろう。他者がそこにいる。その〈いる〉というそのことを、どれほど身近に感じたか。のみならず、こうしていま地球上に生きているご自身の存在を、どれだけ間近に感じたろうか。三日月の切っ先に視線を飛ばしたか。セミしぐれに身を浸したか。ビルが路上に落とす影の存在に、目をひらいたろうか。
ね?面白そうでしょ?この本。
難しそうな感じが全くしないでしょ?
古東先生の言葉って、実感のない言葉がひとつもないんです。
なんかこう、知的な遊びしてる酔いみたいなのとか、説明のために骨抜きになった虚しい言葉、みたいなのがないんです。
ひとりよがりがないんです。
意思と情熱に満ちてるんです。(当たり前だけど、心から出た声しか、心には届かないんです)
猿でもわかるように書いてくれてるんです。
しかもいろんな猿に伝わるように書いてくれてるんです。
ある思想を理解するためには、理解する側の変容が必要だって、言ってるけど、実はその変容のために、伝える側が変容して語ってくれているんです。
こう言ったらわかる?いや、こう言った方がわかる人もいるよね。あるいはこれならどう?この例だったらピンとくる?
って。
伝えたいことはいたってシンプル。いつも同じ。
生きてる意味なんてネー。
むしろだからこそスゲー。
です。
もちろんそこから派生する素敵なことも多少ありますけど。ほとんどこれに尽きると思います。
生を実感して生きる、存在に目を開いて在る。
そのためのレシピのような、そんな本です。
800円ですって、やっす!
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目次紹介
プロローグ この世と出会い直すために
第1章 生の実感
(存在を問うとはどういうことか/この世の旅人/門をぬけて)
第2章 道ー存在解読のメチエ
(道としての哲学/変容回路の構造/深きねむりから深きめざめへ)
第3章 世界劇場
(世界に夢中/ダブルなわたし/舞台はめぐる/時の秘密)
第4章 存在神秘の証明
(在りて無き世/底は底なし/滅びの中の生成/世界無常/反転のロジック)
第5章 惑星帝国の歩き方
(遠くばかり見ていた/治せない病/ニヒリズムの解剖学/ほほえみのファシズム/近さを生きる技法)
エピローグ  最期の光景
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古東哲明「現代思想としてのギリシャ哲学」

気まぐれに本の話をすることにしました(笑)

この本は、私が古東先生の本で初めて読んだ本です。
古東哲明「現代思想としてのギリシャ哲学」
文庫で読みやすそーと思ったのかな?もう覚えていません。
本当は、哲学の授業で参考書として買わされた、「在る」ことの不思議
を最初に読んでるはずなんですが、これはぱらっと読んで挫折しました。当時の私には難しくて(笑)
それでなんでこのギリシャ哲学の方を読もうと思ったのか。
まるで覚えていませんが、おそらく古東先生の授業があまりに素晴らしくて、この人の本読んでみたいな、これなら読めるかな、みたいな感じだったのでしょう。
本当に素晴らしい授業なんです。
古東先生の授業。
まだ私は30年しか生きていませんが、間違いなく私の今までの人生で、最も強い影響を受けたのは古東先生です。
それはそれはもうぶっちぎりの1位です。
先生の授業は、古東先生の「哲学」、ということで、通称コテツと呼び慣わされ、広島大学の先輩から後輩へと代々引き継がれる「単位の取りやすい一般教養」リスト上位の授業でした。
出席も取らないし、テストでカレーの作り方書いても受かる、みたいな授業でした。
なので初回の授業は満員御礼、総合科学部の1番大きな講堂、階段教室に人が入りきらないくらいになります。
立ち見もいたような、、、
で、まぁお察しの通り翌週にはどんなに多く見積もっても半分以下になります。
そう、その最初の授業で古東先生の話された最初のお話を、私は一生忘れないでしょう。
これだけ忘れっぽい私が忘れないんですから、よっぽどです。
「生きる意味、誰でも一度は考えたことがあると思いますが、みなさんご存知のように、そんなもんはネー」
今までの人生を全肯定された思いがしました。
あーやっぱりそうなんだ、ぼくが間違ってたんじゃなかったんだ。
そう思いました。かわいいでしょ?
でもそれまで誰もそんなこと言ってくれなかったんです。
嬉しすぎて涙も出ませんでした。
ーー・ーー・ーー・ーー
先生の授業は、一年かけて、
生きる意味はない。
むしろだからこそスゲー。
を体得するというシンプルなものでした。
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(板書の例、クルッとした矢印が、「むしろだからこそ」の意)

そしてそのスタンスは、先生の全ての著作に当てはまります。
先生の専門は比較哲学なのだそうで(それがなんなのか私にはさっぱりわかりませんが)とにかくいろんな人の言葉、例が出てきます。
ほんとに驚くべき読書量です。
本だけじゃなくて、例えば手塚治虫の漫画とか、タモリとか、アルヴォ・ペルトもでてきます。あ、それから絵画も出てきたな。
そういう膨大な例を示しながら、そのどれかに誰かが引っかかれ!と思って書いてるのかなと思います。
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この「現代思想としてのギリシャ哲学」は、もうとにかく、これが哲学書なのか?というくらい情熱的で、感動的な本です。
生きる意味はない。
むしろだからこそスゲー。
というシンプルなことを、どうしても伝えたい、という熱量に圧倒されます。
各章ごとに、ギリシャの哲人を1人ずつあげ、彼らの思想を紹介してると見せかけながら上のメッセージを論証(といっていいかわかりませんが)していきます。
時には深読みなんじゃねぇかとか、こじつけじゃないの?とか思うこともありますが、そんなことは大した問題ではありません(笑)
とにかく感動的です。理屈を置いておくにしても。
みなさんにお勧めしたい一冊です。
目次を紹介します。
序章  月から落ちてきた眼
第1章 哲学誕生の瞬間――タレス
第2章 逆説の宇宙――ヘラクレイトス
第3章 存在の永遠――パルメニデス
第4章 非知の技法――ソクラテス
第5章 ギリシアの霊性――プラトン
第6章 あたかも最後の日のように――M・アウレリウス
エピローグ  空白の航海術
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空がまた暗くなる


今日は一日家にこもって事務作業の日でした。

私ほんと病気だと思うんですけど、ほんとテレビが好きなんですね。
好きなのかどうかわかんないけど、ずーっとテレビつけてるんです。

家に帰ったらまずエアコンをつける前にまずテレビをつけるんです。

音がないと不安なんだと思います。

何か動いてるものがないと不安なんだと思います。

そんなわけで、事務作業してる間もずっとテレビがついてるんです。

ややこしい作業してる時は音だけ切ったりして。

それで、今日は録画してて長い間全然見てなかった、「おかしの家」というオダギリジョーと尾野真千子の主演してるドラマを見てたんですが、ほんと、たまらんドラマです。これ。
http://www.tbs.co.jp/okashinoie2015/

最後にRCサクセションの「空がまた暗くなる」が流れるんですが、なんというか、この主題歌のためにこのドラマはあるんじゃないかと思うくらい、毎回ぐっとくるんです。
RCサクセション初のドラマ主題歌なんですって。

もう全てが前振りで、この主題歌に向かってドラマが展開していくようなんです。

毎回、もう、最高に、あの曲が聴きたい!あの曲じゃなきゃ、やだ!ってなったときに流れるんですね。
空がまた暗くなる

と、思ったらやっぱりそういう事らしいです。

以下公式サイトより引用

――・――・――・――

プロデューサー・佐野亜裕美コメント
まだ見えぬドラマの”核“を探し、石井監督が脚本執筆に入っている時に何かヒントになれば、と監督に 聴いてもらったのが、この「空がまた暗くなる」でした。
昔からずっと好きな曲で、なんだか清志郎さんの声が近くに聴こえて、すぐ隣で励ましてもらっているような気がして、社会に出てからは辛いことや悲しいことがあった時には必ず聴いていた曲でした。
石井監督とこのドラマの話を進めていくうちに、この曲がエンディングにかかるようなドラマにしたいと漠然と思いはじめ、脚本作りの参考になれば、と監督にお送りしたのでした。
そして脚本が完成し、ドラマの主題歌をどうしようかと監督と相談した時に、もはや「空がまた暗くなる」しかありえない、という話になり、ダメ元でお願いしたところ、大変幸福なことにご快諾を頂きました。

この歌の底知れぬ力に後押しされ、目まぐるしく変わりゆく社会、困難な毎日の中で、道に迷ってしまった人たちが勇気を出して帰り道を見つけられるような作品になると思います。

――・――・――・――

アーそれにしても、八千草薫が最高だーー。

実家に帰らせて頂きま

した。

法事で一泊二日、土曜日朝の飛行機で広島入りし、日曜日朝の飛行機で東京に戻るという弾丸ツアーでしたが、このくらいが丁度いいのかもしれません。
あいにく雨でしたが、夜は家族で軒下で焼肉をしました。
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写真はせせりの炉端焼きです。

近所のおじさんに、炉端焼きの道具をもらったそうです。二個持ってたからひとつくれたそうです笑
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これはしし肉のソーセージ。とぐろ巻いてます。

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姉のとこの犬、ぽんくん。

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さんたと言う名の猫、本名で呼ばれなくなって久しい。

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これが実家(嘘)

これは近所で取り壊し中のアパート。
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これはテンプスインペルフェクトゥムプロラツィオマヨール。

法事で経典(?)が配られて、仏説阿弥陀経をお坊さんと一緒にお勤めしたのですが、まぁ長いこと長いこと。
普段詩篇唱長いからカットしなーい?とか言ってるのがいかに甘っちょろいか思い知りました。
まーーーーめくってもめくっても終わらない。
しかもブレスする所ないんですけど、これどこで息するんですか?
{BEEF05AC-50C9-47CF-A924-24F0C377C6BC:01}

しかし息つくまもなく唱え続けることでなかばトランスしながら、仏教の祈りの精神にふれ、何かグレゴリオ聖歌を唱える際の示唆を与えられたような気がしたのでした。