本日、地元の中学生を招いてのゲネプロが終了いたしました。
お客さんがいるということで、歌手の気合いも格別で、特にマティアスの声量は倍になってました・・・。
昨日まで、毎日一回も抜かずに歌ってて凄いなーーーと思ってましたが、抜いてたんですね、あれでも・・。
楽屋でモニター越しでもとんでもない怪物ぶりがはっきりとわかりました。
3年前のプラテの時こんなだったかなあと思い返してみましたが、3年前よりやっぱり相当力強くなってると思います。役の違いももちろんあると思いますが。
もーーー本番どうなっちゃうんだろう。楽しみです。
今日も舞台裏写真です。
モニターが4個もあるんですねえ。
この他指揮者モニターが3つあります。
指示待ちの合唱メンバー。
今日は午前中空いていたので、来年のアラミレの楽譜を作っていました。
来年はピエール・ド・ラリューの没後500年なので、アラミレもラ・リューのミサをやります。
ミサ「ロム・アルメ」
相当エキセントリックな曲です。思うにラ・リューって白ラ・リューと黒ラ・リューがいて、年明けにカペラで演奏するミサ「アヴェ・マリア」は白ラ・リュー、それに対してアラミレでやるロム・アルメはダークサイドの黒ラ・リューだと思うんですよね。
脳みそ爆発しそうなほど難しいです。
これが写本のもとの画像なんですが、これを演奏に耐えうる形にすると以下のようになります。
左下のパートを見て頂けるとわかるかもしれないのですが、このミサ、第1キリエからいきなりのメンスーラカノンです。
メンスーラというのは左下のパートで言うとヘ音記号のあとにある、◯とその下にあるCのことです。これは現代でいうところの拍子記号のようなもので、ブレヴィス1個にセミブレヴィスが何個入るかということを示しています。
これが2個あると言うのはどういうことかというと、この一つの楽譜を見て、上のメンスーラでテノールが、下のメンスーラでバスが歌うということなんです。
そして◯のちょっと右にある茶畑みたいな記号で、テノールが記譜のオクターブ上で歌い出すことを示しています。
つまり、この2つのパートは同時に歌い始めるけど、テノールはバスのオクターブ上で、バスの1.5倍の音価で歌うという感じです。歌い出しは一緒だけど、スピードが違う、と言ったほうがわかりやすいでしょうか。
ジョスカンのミサ「ロム・アルメ」にもアニュスにこの技法が用いられています。
この場合は3声が同じ楽譜を見て、それぞれのスピードで歌う、という感じになります。
ジョスカンの場合、ミサの最後に現れるので、メンスーラカノンキターーーーー!!って感じになるのですが、ラ・リューの場合はド頭なので、ドン引きです(いい意味で)。
こちらも、楽しみです。
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Salicus Kammerchor
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公演情報
次回公演は2018年5月の第4回定期演奏会です!
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第2回定期演奏会のDVDをウェブ販売しております!
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