今日は午前中ヴォクスマーナ(邦人新作)、午後プティヴィオロン(フレンチバロック)、夜ネウポリの会(ルネサンスポリフォニーとグレゴリオ聖歌)でした。
昨日からカペラの練習も始まっておりますので、チャンポンリハーサルも甚だしくなっております。
それぞれの面白さ、味わい、そしてそれぞれの難しさを感じながらのリハーサルとなっております。
ヴォクスマーナとネウポリの会については以前のブログで書きましたので、今日はそれ以外のことを。
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プティヴィオロンについて
今朝がた面白動画が公開されましたね。
メンバーを知っている人が見たらとても笑えます。
今回プティヴィオロンでは作曲当時のオリジナルスコアを使用するのですが、クレフに苦労しております(汗)
けだし古楽を志すというのはクレ読み地獄を覚悟するということでもありますが、、
あ、クレフというのは音部記号のことです。ト音記号とか、ヘ音記号とかいうアレです。
モダン譜では大体この2つのクレフが、同じところに書いてあるのですが、そうなったのはごく最近のことで、そうなる以前には、ハ音記号を含めたこの3つのクレフが、いろんな線に置かれていました。
なんでそんなことをするかと言うと、加線を避けるためです。五線の上下に沢山音符がはみ出ていたら、その分上下にスペースを取りますし、第一加線だらけの楽譜って見づらいですよね。
カペラをやらせていただくようになって4年くらい(?)経つので、もうさすがに慣れたかと思っていましたが、実はバロックの音楽をオリジナルスコアで演奏する機会というのが今までそれほどなかったということに気づきました。
つまり今までいろんなクレフで歌っていたけど、調号1つ以下の譜面しか見ていなかったということです。
そして更に、今まで私はバスだったので、バロックの場合は普通の低音部譜表を見てれば済んだのですが、今回私が歌うのはバスタイユ、バリトン記号とテノール記号なんですね。
今回使う楽譜、こちらはドラランドのConfiteborです。わかりやすいように、cの音を赤線で示してみました。
ドラランドで私が歌うバスタイユのクレフはバリトン記号です。これは、ヘ音記号が、第3線に置かれた記号です。つまり普通の低音部譜表の三度下にヘ音記号が書いてあります。
デュモンではバスタイユはテノール記号で記譜されています。これはハ音記号が上から2番目の線に書いてあります。
特に厄介なのはバリトン記号で、普段見慣れたヘ音記号が使われていることによって、脳内スイッチがしょっちゅう普通の低音部譜表に切り替わってしまいます。
私はこのリハーサル中最低10回は三度間違えて歌うでしょう!
今日も早速派手に一回間違えました!
長くなっちゃったので、カペラについてはまた次の機会に、、