定期会員締切 | アガリアム合唱団公演終了

9月30日をもちまして、Salicus Kammerchor2016-17年シーズン定期会員の申し込みを締め切らせていただきました。

沢山のお申込み、本当にありがとうございました!

最終的に、

定期会員45名様

ご寄付40口

のご支援を賜りました。

目標の定期会員50名様には達しませんでしたが、昨シーズンは、定期会員43名様、ご寄付33口でしたので、少しそれを上回ることが出来ました。

本当にありがとうございました!

皆様のご期待に応えられるようますます精進してまいります!

なお定期会員はお申込み締め切らせていただきましたが、ご寄付の方は年間通して受け付けております。

皆様のご支援心よりお待ち申し上げております。


 

さて、昨日はセアダス・フラワー・カッフェ様の3周年イベントに、アガリアム合唱団として参加させていただきました。

以前大きな反響をいただきました記事、魅惑のカルグラ地獄でも書いたイベントです。

実を言うと私以前からこのサルディーニャの男声合唱Canto a Tenoreに大変憧れを抱いておりまして、いつの日か、カルグラの5度上で喉詰めハモりてえなあと涎を垂れ流しておったのでした。

まさかこんなに早く、そしてまさかこんな素晴らしすぎるメンバーでそれが実現するとは夢にも思いませんでした。


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拓さんは私にCanto a Tenoreを教えてくれた張本人です。それまでホーメイにハマっていた私は度肝を抜かれました。何このハモりホーメイ!

まさに夢の組み合わせ、ホーメイと合唱がコラボってる!

しかもこれがコラボじゃなくて、伝統だというじゃないですか!しかもイタリアの!意味不明!そりゃあ世界無形文化遺産にも登録されらあな!

そして拓さん、センスがえげつなさすぎて、島のおじさんが地声で歌ってる感じの発声がすぐできちゃう(リードヴォーカルは特殊発声ではなく地声なのです)。このクウォリティたるや異常です。あとホーメイのアンサンブルの中で地声で高い声で歌う人がいるのですが、このパートもすげえ上手。どうなってるんでしょう。意味が分かりません。逆立ちしたって私にはできません。


e0303005_552371そして徳久さん。

喉詰め、カルグラを教えてくれた僕の師匠です。普通のヴォイトレも習っています。

不思議な縁で、もともと叔母さんのさんの紹介で、大学1年生の時にTokyo Death Metal Festivalで知り合ったのですが、そのころはヴォイトレを習う事になるなんて考えもしなかったし、一緒に歌うことになるとは想像もしませんでした。

とにかく徳久さんのパフォーマンスはいつもえげつないんですが、今回は口琴のソロが特に凄まじかったです。

口琴1本でここまでのパフォーマンスが出来る人、他にいるのかなあ。正統派でありながら革新的でギャラクシーって感じでした。


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アイケイイチさんは、とにかくカルグラが凄いです。飛び抜けまくってます。

1つの曲の中でいろんな技術を披露する系の曲では、カルグラだけ飛び抜けすぎていて、カルグラになった瞬間ぶったまげます。音量が5倍くらいになります。

あと音域がかなり広いです。カルグラって仮声帯を鳴らすので、声帯で作る声の音域がいかに広くても、仮声帯の音域が狭いと使える音域が限られてしまうんです。

例えば僕がカルグラで基音Cで出すと、仮声帯はオクターブ下のCで振動します。これ成功です。しかし5度上のGが基音だと、仮声帯はそれについて来れなくて、オクターブと5度下のCが鳴っちゃうんです。これだとカルグラとしては機能しないんですね。

確か昨日の演奏ではアイさんはlow G(いわゆるlow Cの4度下)からそのオクターブ上のGまで使っていたと思います。

いやーうらやましい限り。

こんなクウォリティの高いカルグラの上で喉詰めでハモれて、超幸せでした。

終わってしまってとても残念!


本来なら僕の専門はバロック以前のクラシック声楽なので、ホーメイやらCanto a Tenoreなんかはやらなくたっていいんです。趣味の延長と言って差し支えないでしょう。

しかし!アンサンブルにかけては私はプロです。今回はそこんところのプロの矜持をもってこの本番に臨みました。

そういう意味ではお役にたてたと思います。

本番前日お風呂でカンズック(カルグラでスグットやる唱法)をやってたら妻に、

「上手くなったねえ、やっぱり本番があると違うんじゃねえ、特殊唱法は伸びしろがあるけえねえ」

と感心されました。確かにこの2週間くらいでカルグラの技術は向上していると思います。

でも自分としては喉詰めの方がまだまだ納得のいくものにはなりませんでした。

このリハが始まるまでは、カルグラより喉詰めの方が得意だと思っていたのですが、、、。

今度もし機会を頂けるようであれば、喉詰めのクウォリティを上げていきたいです。

徳久さんもよく言ってますが、人間の喉は、私たちが考えるよりよほど柔軟で、可能性に満ちています。

特にクラシックの声楽の人は、喉をガラス細工か何かのように扱って、大事に大事にした結果ボロボロに痛めてしまう人も少なくありません。

大事にするから壊れるんです、僕も学部の頃は真夏でもマスクをお風呂と食事の時以外ずっとつけ続け、年中4-5種類以上の薬漬けで、なるべく人ともしゃべらないようにしていた結果何度も結節を作りました。

今はこんなにワイルドに喉を使ってますが、もう2年以上耳鼻科に行ったことすらありません。

あれしちゃだめ、これしちゃだめ、これは良くない、という制限を喉にかければかける程、それを破った時に、その暗示によって声帯にダメージが加わります。

大概のことは屁でもないと思っていれば、大概のことは屁でもないのです。

今回の本番のためのリハを午前中にやって、午後ジョスカンを歌う、という日がありましたが、何という事はありませんでした。

この体を使って、人間の可能性の奥深さ、幅広さを証明していければと思います。

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