Alamire | Adam Rener “Missa beata virgine”

Alamire | Adam Rener “Missa beata virgine”

今日はアラミレの9/22のコンサートのリハでした。

プログラム全体を、本番の会場で通し練習するというなかなか贅沢なリハでした。

会場の大森福興教会は、あまり大きな声では言えませんが、知る人ぞ知る響きのいい教会です。
今日も残響の力で、メンバーの音圧がかなり増したように感じ、そのあたりを調整するのが大変なほどでした。

この響きを感じるだけでも聴きに来る価値ありです。

こんな音がします(iPhoneを机の上に置いてとっただけです)

そして今回花井先生も歌い手として参加されるので、コントラ(アルト)に渡辺研一郎、テノールに私、バスに花井先生と、カペラメンバーが3人もいるという贅沢なことになってしまいました笑。

そして、今回演奏するプログラムは、かなり珍しいプログラムとなっております。

詳しくはコチラ

簡単に言うと、アダム・レナーという超無名作曲家のトロープス付き聖母ミサと、固有唱をグレゴリオ聖歌と無名作曲者(アノニマス)のポリフォニーで、そして最後にイザークの傑作モテットを演奏します。

こんなプログラム、日本では今後数年、いや数十年、いや数百年演奏されないかもしれません。

これを逃すともう生きてる間は2度と聴けないかも。


教会にいけてあったお花。秋ですねえ。

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vocalconsort initium 1st concert 終演

vocalconsort initium 1st concert 終演

終わりました。

出番は前半だけでしたが、その分後半を聴くことができて、実り多い演奏会でした。

initiumは本当にいい音がしてて、このクオリティの音はなかなか聴けないなぁと思いました。

今後が更に楽しみです。来年指揮者のお二人が留学から戻られて、団体としてどんどん成長するんだろうなと思います。

度々あちこちで書いている気がしますが、良いか、悪いか、は、気合いがあるかないか、であるということを再認識した演奏会でもありました。

この尺度は極めてシンプルでわかりやすく、便利です。

音(現象)に囚われないように、よくよく気をつけなければ。

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明日vocalconsort initium 1st concert

明日vocalconsort initium 1st concert

に八咫烏として、姉妹団体の八重桜とともに参加します。

我々男声8人の八咫烏はシューベルトとメンデルスゾーンを、

女声8人の八重桜はきっと何かしらのロマン派の作品を(知らない笑)

そして16人で16声の作品、

M . Ravel”soupir”

G.Mahler”Ich bin der Welt abhanden gekommen”

(両方ともGottwaldtの編曲)を演奏します。

お陰様でチケットの売り上げは大変好調だそうで(羨ましい、、)残り8枚だそうです。(今はもっと減ってるかも)

八咫烏の単独は指揮なしですが、混合16人の2曲は、今ドイツで合唱指揮を学んでいらっしゃる、柳嶋耕太さんが指揮を振られます。


(こちらの写真はinitiumさんのfacebookイベントページより拝借いたしましたhttps://www.facebook.com/events/583408631826363/?ti=icl

またinitiumには知り合いもわんさか乗っているので、打ち上げも含め、楽しみです!

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アンコール→サリクス

アンコール→サリクス

今日はヴォクスマーナ伊左治定期のリハからのサリクステノールパート練でした。

(今日は机の上をメインに撮ってみました、絵変わりがしなくて退屈かと思って笑)


なんでかわかんないんですけど伊左治さんの曲を沢山やっていると物凄く疲れます。

今まで単品でやっていた時は全く思わなかったのですが、13曲並べるとなると相当大変だということがわかりました。

集中力が必要な、つまり綿密に練られた作品であるということもあるんでしょうけれど、単純にテノールには休符が少ないような気がします笑

つらい笑


ところで、いまだかつて、

「アンコールピースを新曲委嘱初演して、そのアンコールピースだけを集めたプログラムで演奏会をする」

という試みがなされたことはあるのでしょうか?

実は世界初なんじゃないかな、このクレイジー企画。

ヴォクスマーナとしては伊佐治さんのアンコールピース初演というのは毎度のことで、当たり前のようになっているけど、そもそもアンコールを新曲でやるということ自体なかなか奇特な発想ですよね笑

ここにも書きましたが。



(昨日見てた資料です。やっぱ立奏なのかな)

今日からいよいよ、サリクスのリハーサルが始まりました。

今回からパート練習を事前に組むことにしまして、今日はテノールのパート練習でした。

私のリハーサルは基本はひとつひとつ、全てのパートの全ての箇所をこうやってーって歌うので、初めからパート練習にした方が効率がいいと判断したのでした。

なぜそういう練習になってしまうかというと、歌うのが一番てっとり早いからです。そしてどんな細かいところでも、無意識に歌って欲しくないからです。

だから結局全てのパートの全ての箇所を歌うことになってしまいます。

もちろん効率は悪いと思います。カンタータクラブのように潤沢な練習時間があるわけではないので。ロ短調ミサの全てのパート全ての箇所を歌うリハーサルなんて、カンタータクラブ以外ではできません笑
今回のテノールは、金沢青児、佐藤拓、沼田臣矢の3人です。

(あ、やべ、写真撮り忘れた、こ、ここにプロフィール写真ならあります!)

いやーテノールはほんとに人材が豊富でありがたいです。

みんなほんといつものメンバーなので、私の言うこともわかってくれます。

多分私がやってるようなリハを普通の声楽家の人が体験したら、キレて逃げると思います。

ほんとにありがたい。

それにしてもバッハのテノールは鬼畜です。(稲葉浩志ほどではないにしても笑)

テノールに声種変更してからより身につまされちゃってほんともう泣けるヽ(;▽;)ノ

でも、自分には絶対実現不可能なことでもジャンジャン要求するよ!指揮者ってなんて素敵な職業なのかしら!( ̄◇ ̄;)

ほんと、みんな嫉妬するくらい、え?こんなこともできるの?じゃあこれは?え?これもできるの?じゃあもっとこうして!

いやはや、人間は欲深い笑

みんなほんと凄いです。ぜひ聴いていただきたいな。

演奏会詳細

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飢える

飢える

前も同じことを言ったことがあるような気がしますが、ここのところ深刻に音楽に飢えています。

何言ってんだと思われるでしょうが、音楽を生業としていても、音楽に出会えることは本当に稀です。

毎日いろんな現場でいろんな歌を歌って、音楽に溺れたような生活を送っているようにみえるでしょうが、私たちは渇いています。

よく年配の方々に

「昔は音楽といえばラジオくらいしかなかった、私たちは音楽に飢えていた、今は音楽が溢れている、恵まれた時代だ」

というようなことを言われますが、それは違うと思います。

溢れているのは音です。そこに音楽なんかありゃしません。

僕たちこそ、音楽に飢えています。

しかもそうと気付かずに。
恐ろしいですよね。悪夢のようです。

 

もうね、はっきり言って、本気で、全力で音楽に近づこうという気さえない人とは一緒に仕事したくないんですよね。


今週からサリクスの練習が始まります。

いい感じに超ハングリー期に突入したので、ぶつけてこようと思います。

当り散らさないように気をつけます笑


サリクスのコンサートは10/26と29、La Musica Collanaとのジョイントコンサートです。

バッハのカンタータ47番と138番をメインに、前半は、バッハのカンタータの背景となったような作品を集めてプログラムを構成しました。

こんな面白いプログラム他にないと思います。

前半のサリクス単独ステージは、バッハの時代のライプツィヒの礼拝の流れを模した(しかしそのままではない)プログラムになっています。

入祭唱モテット→キリエ・グローリア→コラール→説教→カンタータ

というのが礼拝の流れなのですが、説教以外はだいたいこの流れに沿っています。

入祭唱モテットはイザークのコラーリスコンスタンティヌスから三位一体節後第15主日のためのものを選びました。この主日はカンタータ138番が演奏された主日と同一です。

サリクスはグレゴリオ聖歌からバッハまでの流れを追うという選曲コンセプトがありますので、イザークが元にしたグレゴリオ聖歌も歌うことにしました(これはバッハの時代にはなされなかったことですが)。

そして前半の目玉はパレストリーナ作曲、バッハ編曲のミサ《シネ・ノミネ》です。この曲はバッハが演奏時に使ったであろうパート譜が残っていて、それによるとなんと通奏低音にチェンバロとオルガンとコントラバスが指定されています。

まずパレストリーナに通奏低音をつけるというのが驚きですが、それがバロック時代の習慣でした。

既にビクトリアの作品にも通奏低音を入れた形跡(バスに数字が振ってある)があるものもあるので、それ自体は不思議なことではありません。

しかしチェンバロとコントラバスが入っているというのはなかなか衝撃的です。

まぁせいぜいオルガンとチェロ、あるいはサクバットくらいのもんかと思っていたらその斜め上をいく楽器指定でした。

チェンバロとコントラバス入りのパレストリーナ、必聴です。

キリエ・グローリアのあとは4声体のコラールが歌われたそうなのですが、それだけだとつまらないので、シャインの宗教コンチェルトも加えました。

3人のソロと通奏低音という編成で、鮮やかに装飾されたコラール旋律が印象的です。

サリクス単独ステージの最後はハスラーの単純なコラールで締めます。

この2曲は、後半で演奏するカンタータ2曲に使用されたコラール「なぜ悲しむのか、我が心よ」です。

前半の後半はLa Musica Collanaの単独ステージです。ヴァイマール時代にバッハに多大なる影響を与えたヴィヴァルディのコンチェルト、そしてバッハのコンチェルトを演奏してもらいます。

バッハが作曲に使ったパレットの一つ一つの色について、その出自を明らかにするような演奏会になると思います。

ぜひぜひ演奏会に足をお運びください。

演奏会詳細はこちら↓

http://www.salicuskammerchor.com/#!concert/c2516


それから来シーズンのサリクスのサポート会員の締め切りが近づいてまいりました。

今月末が締め切りです。

まだ目標まで遠く及びません。

目標は定期会員様50名ですが、現段階で25名様のお申込みをいただいております。

この活動は本当になんとしてでも続けていきたいのです。しかし演奏会を満員にしたとしても赤字、というのが今の演奏会チケットの相場です。(5月の第2回定期演奏会も、東京公演は満員を超えるお客様においでいただきましたが、ン十万の赤字でした)

本当に皆様のお力無しには活動を継続することは不可能です。

(そこのところはこちらの記事もご参照いただけると嬉しいです→再びサポート会員募集のお願い!

皆様のご支援心よりお待ちしております。

会員になってくださった方には大変お得な特典もございます。

詳しくは以下のリンクをご覧ください。

http://www.salicuskammerchor.com/#!support/n8wnx

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