繁忙期

秋ですね。

ほんと忙しい笑

9月末でSalicus Kammerchorのサポート会員募集を締め切りまして、おかげさまで多数の皆さまにお申込みいただき、ほっとするのも束の間。

次々とイベント、演奏会が続きます。


先週末、土曜日はアラミレ、先日演奏会を終え、来期に向けて指導しました。

来期はオケゲムに取り組みます。

新シーズン初回練習では、渡辺くんが全体のグレゴリオ聖歌の練習をし、別の部屋で私がメンバー一人一人のボイトレを行いました。

20分ずつ7人を連続でボイトレするというのは初めてで、目が回りましたが、新しい試み、とても充実していたと思います。


日曜の午後はバッハカンタータアンサンブルのリハでした。

演奏会が近いのでオケと合唱と合同でのリハーサルが始まっています。

今回私また花井先生の代わりに振らせていただきますが、曲目がなかなかエモーショナル。

180番は私がカンタータクラブで初めて定期演奏会を振った時に演奏した曲、102番はその前年の定期で歌いました。

177番は今回初めてですが、アルトのコンティヌオアリア、オーボエダカッチャオブリガートのソプラノアリア、ヴァイオリンソロとファゴット(!)オブリガートのテノールアリアがあり、変わり種すぎて面白いです。

その上このカンタータはコラールの全節に付曲した、純粋コラールカンタータです。

これも実はバッハのカンタータではかなり珍しいです。

そしてさらに今回いつもと違うのは、管のエキストラにカンタータクラブの仲間を呼ぶことができたということです。

フルートは同級生のかっぴーこと岩崎花保、今回なんとリコーダーデビューもします!

オーボエには倉澤唯子。私が院一年生の時に学部一年生で入ってきて、長く成長を涙ぐみながら見守ってきました笑

2人とも今回カンタータクラブ関係以外では初共演です(多分)

そしてソリストには輿石まりあ、富本泰成、小池優介、もちろんヴァイオリンには丸山韶。

いつものメンバーです。それぞれ日進月歩で毎回驚かされます。そしてほんとうに私にとって励みになります。

本番は11/3です。

詳細はこちら


書くことが多すぎるので今回は一度ここで締めます。

今晩にでも続きを書ければ、、、。

――・――・――・――・――

Salicus Kammerchor

――・――・――・――・――

第6回ワークショップ

受講生募集中!

残り9枠です。お急ぎください!

https://www.salicuskammerchor.com/workshop

――・――・――・――・――

公演情報

次回はEnsemble Salicusの演奏会です!

http://www.salicuskammerchor.com/concert

――・――・――・――・――

CD・DVD発売中!

昨年10月に開催されたLa Musica CollanaとのジョイントコンサートのライブCD

第2回定期演奏会のライブDVD

をウェブ販売しております!

http://www.salicuskammerchor.com/goods

――・――・――・――・――

サリクス通信に加藤拓未、渡辺研一郎が登場!

http://www.salicuskammerchor.com/mail-magazine-1

――・――・――・――・――

櫻井元希へのお仕事のご依頼、チケットのお求め等は以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。

アラミレ及び原村オルガンコンサート終演

アラミレ及び原村オルガンコンサート終演

先週土曜日、アラミレの演奏会が終演しました。

お越しくださいました皆様、誠にありがとうございました。

今回アラミレは非常に複雑なラ・リューのミサに挑戦しました。

大変やりがいある素晴らしい作品でした。

4声のメンスーラカノンも、なかなか音楽的に歌えたのではないかと思います。

来年はオケゲムになりそうなので、こちらも楽しみです。


日曜日に市川でバッハカンタータアンサンブルのリハをした後、その足で原村に向かいました。

花井先生の車で、トミーとゆきえさんと一緒です。

米沢陽子さんのオルガンレクチャーコンサートの助演のためです。

演奏会は昨日終了しましたが、なかなか聞くことのできない、ファエンツァ写本のキリエや、ラリューのSalve reginaをアルテルナティム(オルガンと交互に演奏)で演奏できたことは非常に貴重な体験でした。

またコラールVater unserを様々な作曲家で1節ずつアルテルナティム風に演奏したのも、サリクスの第1回定期でNun lob, mein Seel den Herrenを様々な作曲家で演奏したことを思い出し、楽しかったです。


それで今日は車山に4人で登ってきました。

花井先生がトンボを指にとまらさせて、それをトミーが撮ってるのを撮ったやつ。

トミーの新しい宣材写真

岩と同じ顔。

ヤッホーのやつ。


そして山小屋でボルシチをいただいていると、急に私のメガネがポキっと折れました。

この悲しそうな顔、、、

しかし転んでもタダでは起きないのが櫻井の櫻井たる所以。

ボイトレ用のストローと製本用のサージカルテープを駆使してくっつけました。

ほら!前よりオシャレ!

――・――・――・――・――

Salicus Kammerchor

――・――・――・――・――

2018-19年シーズンサポート会員募集中!

バッハのモテット全曲演奏会、全曲録音に向けてご支援どうぞよろしくお願いいたします!

https://www.salicuskammerchor.com/support

――・――・――・――・――

公演情報

次回はEnsemble Salicusの演奏会です!

http://www.salicuskammerchor.com/concert

――・――・――・――・――

CD・DVD発売中!

昨年10月に開催されたLa Musica CollanaとのジョイントコンサートのライブCD

第2回定期演奏会のライブDVD

をウェブ販売しております!

http://www.salicuskammerchor.com/goods

――・――・――・――・――

サリクス通信に加藤拓未、渡辺研一郎が登場!

http://www.salicuskammerchor.com/mail-magazine-1

――・――・――・――・――

櫻井元希へのお仕事のご依頼、チケットのお求め等は以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。

J. S. バッハ作曲/マニフィカト初稿BWV243a

このところ、バッハのマニフィカトの初稿BWV243aを譜読みしています。

11月26日のバッハ・カンタータ・アンサンブルに向けての準備です。この度花井先生のご都合がつかず、不肖私が指揮をすることになりました。

アラミレの初回のとき(ヨハンネス・レジスをやりました)もそうでしたが、なんでこういきなりこんなデカイ曲があたってしまうのでしょうか。その上初期稿というヤヤコシイほうで笑

ソリストにはいつも一緒にやってくれてる、金成さん、輿石さん、トミー、小池くんにお願いしているので、それもまた楽しみです。


簡単に改定稿との違いを・・・

1.記譜された調

よく演奏される改訂稿BWV243はD-Durですが、初期稿BWV243aはEs-Durです。

通常トランペットはC管かD管なので、D-Durというのはとても自然なのですが、Es-Durとはどういうことなのでしょうか。おそらく通常のカンマートーンよりも低いピッチで演奏したのでしょう。

トランペットは、Es管で記譜されています。通常より半音高いEs管のトランペットが使われたのか、あるいはオーボエのピッチが通常より半音低かったのか、後者の方がありそうですかね。(↓冒頭部分。他のパートはEs-Durの調号だが、トランペットはC-Durで書かれている)

オルガンのパート譜が残っていればわかりやすいのですが(D-Durで記譜されていれば後者であることがわかる)パート譜が残されていたないので、はっきりしません。

コープマンは後者の解釈で、a’=392で演奏しています(通常のカンマートーンa’=415より半音低いピッチ)。

この辺のピッチのことについてはほんとややこしいですよね。頭こんがらがります。

2.挿入曲

よく知られている12曲のマニフィカト(ルカ1章46-55節)に4曲短い曲(ドイツ語による曲が2曲、ラテン語による曲が2曲)が挿入されています。

これらはバッハの前任者のトーマスカントルであるヨハン・クーナウのクリスマス・カンタータから歌詞を取りました。そしてこのクーナウのカンタータは、彼のC-Durのマニフィカトに挿入するために作られたのだそうです。

この説のもと演奏したものがやはりコープマンの演奏であります。

先程の動画と同じ演奏会のようです。

そしてこの4曲は曲順には記譜されず、最後にまとめて4曲書かれていて、マニフィカトのスコアの方には挿入曲の曲名だけ載せるという方法で演奏順を示しています。

(下部に、「ここでコラール『天高くより私は来る』が続く」Alhier folget der Choral Vom Himel hoch da kom ich herと書かれています)

おそらくこの4曲はマニフィカト本体とは別の場所で、少人数によって演奏されたのだろうと考えられています。

3.使用楽器

改訂稿BWV243はトランペット×3、ティンパニ、フラウト・トラヴェルソ×2、オーボエ×2、ヴァイオリン×2、ヴィオラ、通奏低音という楽器編成ですが、初稿ではフラウト・トラヴェルソ(フルート)が無く、5曲目にだけフラウト・ドルチェ(リコーダー)が使われています。

リコーダーを徐々に使わなくなって代わりにフルートを使うようになったというのは一般的な時代的特徴で、それにバッハがフィットさせたという感じですね。初稿で5曲目だけリコーダーが使われているというのは、オーボエ奏者が持ち替えで吹いたのでしょう。こういった持ち替えもこの時代は当たり前でした。


とまあこのあたりのことまでは知っていたのですが、まじまじと楽譜を見比べたことはなかったので、マニフィカト本体の方は移調されているだけで大体おんなじなのかなあと思ってましたが、全然違いました笑

結構衝撃的でした。

例えばQuia respexitのオーボエの出だしが付点になってたり、Deposuitの最初のヴァイオリン・ヴィオラユニゾンのところがオクターブ下がってるとか、Esurientesの通低がピチカートじゃないとか、まあこのへんは書かなかっただけで演奏ではそうしていた可能性もありますが。あとこれも書き損じかもしれませんが、Suscepitのトランペットの最後のロングトーン、最後2小節でタイが切れてるんですね。さすがにこんだけ息持たんだろっていうバッハの優しさでしょうか笑(改定稿ではオーボエ2本になっているのでブレスの心配はない)

中でも一番衝撃的だったのは終曲の冒頭、tuttiのGlo000ria!のあとでバスから順番に3連符のメリスマで上がっていくところ、改訂稿では通低がずっとAの音を伸ばしているんですが、初稿ではなんとお休みなんです。つまりバスが入ってくるところ、無音で、そこから3小節アカペラ!ぎゃふん!

こちら改訂稿↓

これが初稿ではこう!↓

いやーたまげました。

他にも色んな発見があったのですが、もう書くの疲れてきたので機会があったらまた書きます。Suscepitのオブリガートのラッパの音数とかも面白いのですが。

また、演奏会ぜひおいでくださいませ。11月26日です。

 

――・――・――・――・――

Salicus Kammerchor

――・――・――・――・――

公演情報更新しました!

次回公演は10月18日、Ensemble Salicusのデビューコンサートです!

http://www.salicuskammerchor.com/concert

――・――・――・――・――

DVD発売中!

第2回定期演奏会のDVDをウェブ販売しております!

http://www.salicuskammerchor.com/goods

――・――・――・――・――

メルマガ会員募集中!

新企画始まります!

サリクス通信に古楽演奏家 花井哲郎とヴォイスパフォーマー 徳久ウィリアムが登場!

http://www.salicuskammerchor.com/mail-magazine-1

――・――・――・――・――

櫻井元希へのお仕事のご依頼、チケットのお求め等は以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。

コントラポントのヴェスプロ終演!

コントラポントのヴェスプロ終演!

昨日、沢山のお客様に見守られまして、コントラポントのヴェスプロ、終演いたしました。

13時から17時半までゲネプロ兼録音、19時15分から本番ということで、ハードなスケジュールでしたが、なんとか無事演奏を終えることが出来ました。

ご来場くださった皆様、誠にありがとうございました。


そして今回お越しくだされなかった皆様もどうぞご安心ください!

音源が発売されます!笑

今回は録画が入らなかったので、装備は比較的シンプルでしたが、それでもマイクは15本ほど立っていて、特にこの中央にそびえる巨大なスタンドはもはや鉄塔か?と見紛うほどでした笑

リハの最初の方で撮ったので歌メンバーだけですが・・・。

 


今回も本当にメンバーが豪華で、皆々様の歌をリハーサルで聴いているだけでありがたかったです。

特に櫻田先生の歌はほんとにスキがなく安定していて、こちらの稽古の前日までBCJで録音本番の3連戦をこなしているとは到底信じられない超人ぶりでした。

本当に信じられません。本当に人間なのか?と思いました。神がかってました。ほんの一瞬でも不安な要素はありませんでした。

また2年前の演奏ともっとも違った点は、私はトミーだと思います。

今回も(サリクス同様)歌ってる時間一番長かったともいますが、それだけ花井先生からの信頼も厚く、素晴らしい諸先輩方の歌唱にひけをとらない演奏だったと思います。

自分がテノールになってから、ずっとトミーの背中を追っている感じなのですが、また差が開いたなと実感してしまって落ち込みました笑。

そのくらい素晴らしかったです。

2年前の録音をお持ちの方は、ぜひ今回の録音もお聴きいただいて、彼の成長を感じてください。決して天才肌ではありません。彼(私も)、他の人と比べて才能が特別あるわけではありません。ただただ日々の努力の賜物です。

私もがんばります。まずは音出し可の物件を探すところから・・・

 

――・――・――・――・――

Salicus Kammerchor

↓公演情報更新しました!↓

http://www.salicuskammerchor.com/concert

↓DVD発売中!↓

http://www.salicuskammerchor.com/goods

↓メルマガ会員募集中!↓

http://www.salicuskammerchor.com/mail-magazine-1

――・――・――・――・――

櫻井元希へのお仕事のご依頼、チケットのお求め等は以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。

Salicus Kammerchor第3回定期演奏会終演

Salicus Kammerchor第3回定期演奏会終演

皆様ほんとにご無沙汰してしまってすみません。

実はサリクスの東京公演直前に風邪をひいてしまって、無理して演奏したがためにしばらく風邪をひきずっておりました。

ようやくここ数日普通に動けるまでになりましたが、また体重が3キロほど減ってしまいました笑

この1週間ほどはほんとに最低限の仕事をする以外はほとんど寝て過ごしました。

こんだけ寝てもまだ寝れるのかと自分でも呆れるほどよく寝ました。

寝て起きて将棋の動画見て寝て起きて将棋の動画見て、の日々でした。少しは将棋が上達したかもしれません笑


というわけで大変遅くなりましたが、Salicus Kammerchor第3回定期演奏会が終演いたしました。

ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。

今回の演奏会は大小様々なトラブルが起こりまくってなんかもう嗤うしかないってことがたくさんありました。

あまりにも理不尽な話やあまりにも情けない話ばかりなのでここには書かないことにします。

またこの半年くらいは自分の体調もかつてないほど悪く、メンバーやスタッフには本当に迷惑をかけました。

そういう訳で心も身体もズタボロのボロ雑巾の状態での演奏だったのですが、お客様の評判はなかなか良かったのでホッとしています。

特に、ソプラノ歌手の鈴木美登里先生がお越し下さって、お褒め下さったのは本当に嬉しかったです。(前日にティゲットの申し込みがあってかぶちゃんが発狂してました)

また第一回から聴いて下さっている方が、今まではバッハが飛び抜けて良かったが、今回はそれに他の曲が追いついてきて、サリクスのやろうとしていることがはっきりとしてきた、という感想を仰って下さって、(自分としてはあまり手応えはないものの)やはり続けていくとそれだけ積み重ねてこれたものがあったのかもなと思いました。

もちろんまだまだ良くなりますので、今後もどうぞ見守っていただければと思います。

(この写真結構気に入ってます。メンチを切る拓さんと西久保さん)


サリクスは来年5月、第4回定期演奏会でJesu, meine Freudeを演奏します。これはカンタータクラブで演奏委員長になって最初の定期演奏会で演奏した曲で、思い出深い曲です。

演奏時間も、内容もバッハのモテットの中では最大規模で、ラスボス的に最後にとっておいた作品です。

前半では、昨年のジョイントコンサートでも取り上げた、パレストリーナのミサ〈シネ・ノミネ〉全曲を、グレゴリオ聖歌の固有唱とともに、そしてバッハの親戚のモテットを何曲か演奏する予定です。

絶対面白いので是非ご注目ください。

それから今年10/18にはアンサンブル・サリクスの演奏会も行います。

アンサンブル・サリクスは、Salicus Kammerchorから生まれた声楽アンサンブルで、今回は男声5人の編成です。

この動画の4人+谷本くんです。

グレゴリオ聖歌を中心としたプログラムで、ポリフォニーも数曲、1人1声で演奏します。

また詳細が決まりましたらお知らせさせていただきますので、ご注目ください。

今の時点でわかっていることは、以下からご覧いただけます。

http://www.salicuskammerchor.com/concert


そして先週日曜日はバッハカンタータアンサンブルの本番でした。

今回アルトとバスのソリストをサリクスから紹介させていただいて、紹介した手前内心ドキドキしていましたが、二人ともしっかり務めてくれてこれも一安心しました。

この団体はオケも合唱もアマチュアで、バッハのカンタータを全曲演奏しようとしている猛者たちで、カンタータ全200曲中、もう120曲は超えていると思います。

毎年春と秋に演奏会をしているのですが、今度の秋の演奏会で、不肖私が指揮をさせていただくことになりました。

まだどうなるかわかりませんが、今のところマニフィカトの初稿をやることになっています。

オソロシーー!

こちらの演奏会は11月26日、神田キリスト教会です。

あ、ちなみに一番上の写真は、BKEのリハ会場横の神社です。他にこんなの撮れました↓


――・――・――・――・――

Salicus Kammerchorメルマガ会員募集中!

サリクスの最新情報や古楽、声楽に関する情報満載!

登録してくださった皆様には未公開演奏動画プレゼント!

http://www.salicuskammerchor.com/mail-magazine-1

――・――・――・――・――

櫻井元希へのお仕事のご依頼、チケットのお求め等は以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。