カペラ | 「ボッティチェリ展」 記念コンサート 終演

今日は東京都美術館でカペラの本番でした。

美術館で開催中のボッティチェリ展にちなんで、ボッティチェリと同時代の、メディチ家ゆかりの音楽ということで、デュファイやジョスカン、イザーク等を演奏しました。
どの曲もその背景にメディチ家に色んな意味で深い関わりがあり、その成り立ちやいわれが大変興味深く、花井先生流石の選曲だなぁという感じでした。
プログラムにはなかったのですが、急遽昨日演奏することが決まった曲もありました。
期せずして、その曲がこのコンサートの白眉となったのではないかと思います。
その曲の、曲名は不詳、作曲者も不詳です。
それはこの絵の中にある楽譜の音楽です。
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Filippino Lippi作の聖母子像です。

右下の2人の天使が持っているのがその楽譜です。
昨日のリハーサルが30分早く終わり、雑談のように、この楽譜の話題になり、音にできるのかなぁということで、その場で歌ってみました。
よく見てみると、画面中の楽譜は二箇所二重線で区切られており、それぞれ別のクレフが付けられていることから、3声の曲だということがわかりました。
歌詞は付いていなかったので、花井先生が、聖母関連ということで、Ave Regina caelorumの歌詞を割り振りました。それが昨日の夜のこと、PDFがメールで送られてきて、明日はこの歌詞で歌いましょうとのことでした。
その楽譜がこちら
{A9CDF70F-789B-455B-9066-44725B3BF23A}

譜面の最後に繰り返し記号が見えるので、同じ音楽で2節まで歌おうということで、楽譜が2つ貼り付けてあります。

上が1番、下が2番です。
ゲネプロもこの楽譜で歌いました。
ところがどっこい!
花井先生が閃いてしまいました。
この聖母の肩(?)に星が瞬いていることに!
そう、これは船乗りたちの航海を照らす海の星としての聖母を描いていたのです!
となると当てはめるべき歌詞はAve Regina caelorumではなくAve maris stella「めでたし海の星」でなければなりません。
これに気づいたのが本番1時間前。
大急ぎで譜面を書き換えて(所要時間約20分)、ある者は着替えながら、ある者は歯を磨きながらリハーサルしました。10分くらい。
それで本番を迎えたのですが、この曲を演奏する段になって気がつきました。書き換えた楽譜を控え室に置いてきたことに( ̄▽ ̄)
斉藤さんに控え室まで楽譜を取りに行ってもらうまでの間、長ーー目のMCが入りましたとさ。
肝心の演奏に関してですが、映像が公開される(かもしれない)のでそれをお待ちください。
公開されたらこのブログでも紹介しようと思います。
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