昨日、Salicus Kammerchorの定期演奏会が終演いたしました。
雨の中、ご来場下さいました皆様、誠にありがとうございました。
今回のメインプログラム、Jesu, meine Freudeは、5年くらい前にカンタータクラブの定演でやった曲で、正直言ってあの時よりいい演奏ができるのか、とめちゃくちゃ不安でした。
大抵何があっても絶対寝れないことがない僕が、ミレニアム公演の前日はほとんど一睡もできませんでした。
ロ短調の時でもこんなことなかったのに。
しかしJesu, meine Freudeって、個人的にロ短調に匹敵する大曲だと思うんですよね。
歌い手にとってはロ短調以上かもしれない。
音楽に押し潰されそうでした。
ナマコ研究家の一橋さんが昨日聴きにきてくださっていて、終演後、どうでしたか?と聞くと、「アンケートを書こうと思ったら字が書けなかった」と仰ってくださったのが印象的でした。
あとうちの妻は「Jesu,meine Freudeの一曲目で(指揮者が)絶命するかと思った」そうです笑
それから昨日は我が師匠花井先生が聴きにきてくださって、ツイッターに有り難いお言葉を上げてくださいました。
魂がこもった演奏は、本当に説得力がある。勢いや感情ではなく、主にポリシー、ヴィジョンとテクニック、そして意識の共有と共感だけど、そこが徹底されると魂が入ってくる。サリクスのバッハにそれを垣間見ることができて嬉しかった。
https://twitter.com/fonsfloris/status/999271029800189952?s=21
有難や有難や。
そして前日インタビューを記事にしてくださった音楽学者の加藤拓未さんもお越しくださっていました。
記事はこちら→ http://www.kirishin.com/2018/05/15/13966/
サリクスは来年、モテット全曲演奏会を催します。個人的にはロ短調2回公演くらいの覚悟でやります。
モテット全曲って、結構やられてますけど、そのくらいのことだと思うんですよね。
だから聴く方も覚悟してくださいね。多分ドッと疲れると思います笑。
何しろコラール一曲で絶命する覚悟でやりますので笑
今回初めてヴォクスマーナで知り合えて、今BCJなどでも大活躍の高橋ちはるさんのご協力をいただきました。
ソロも沢山歌っていただいて、メンバーも私も大変刺激をいただきました。
そしてカンタータクラブの先輩、新妻さんにオルガンをお願いしました。
何があっても全く動じずにがっちり支えてくださいました。あのクールさはほんとに凄い。
ヴィオローネはいつも安定の角谷さん。8フィートの楽器でお願いしました。色々わがまま言ってあちこち16で弾いていただいたり8で弾いていただいたり。直前まで変更してしまったにもかかわらず嫌な顔一つせず対応してくださいました。
↑開場時間ギリギリまで舞台上で鬼さらいする角谷さん
あと今回初参加の小林めぐみさん。古楽科の後輩で、天真爛漫な歌が魅力的ですが、実はかなりクレヴァーに音楽と向き合っています。かぶちゃんとグレゴのヴェルススを歌ってくれました。
あとはもういつものメンバーですが、ほんとにそれぞれに年々蓄積してきたものを感じることが出来て、とても頼もしかったです。
一緒に音楽してくれる仲間に支えられてこうして活動できていることに本当に感謝感謝です。
多くのメンバーは、他のグループでも一緒に演奏しているので、そこで生まれた共通理解も、今回の演奏には生きてきたと思います。
来年に向けて、さらに精進していきたいと思いました。
今年のサリクスは以下の2つが予定されています。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
第6回ワークショップ
日時:10月14日
会場:えびらホール
講師:櫻井元希、富本泰成
Ensemble Salicus演奏会
アレクサンダー・アグリコラのミサ曲
曲目:アレクサンダー・アゴリコラ 「第2旋法のミサ」
日時:2018年11月30日(金)
会場:大森福興教会
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CD・DVD発売中!
昨年10月に開催されたLa Musica CollanaとのジョイントコンサートのライブCD
第2回定期演奏会のライブDVD
をウェブ販売しております!
http://www.salicuskammerchor.com/goods
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サリクス通信配信中!
http://www.salicuskammerchor.com/mail-magazine-1
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