豊島さん棋聖獲得おめでとう!→八咫烏&八重桜

いやー。羽生さん負けちゃいましたね。

またもタイトル通算100期おあずけ。

タイトルも竜王だけになってしまいました。

しかし今日も凄い手が見られましたね。4七角打。これからめっちゃ研究されるんだろうな。というかもうされてるんだろうな。

あそこで持たれた角もさぞ驚いたに違いない。「えっ?!俺っすか?!隣の歩と間違えてへん?!」とか言ってたことでしょう。

2勝2敗で、通算100期のかかったタイトル戦の決着局でこういう手を指せるところが、羽生の羽生たる所以なのだと。物凄いメッセージのある手でしたね。

羽生さん、なぜそんな誰にも指せないような手を指せるのかと聞かれた時に「ぼくは、これで行けるというハードルが他の人より低いんだと思います」的なことを仰ったそうです。

また「怖いものはなんですか?」との問いには「常識」と。

これが羽生っすよ。目先の勝負に囚われてないんですよね。

加藤一二三九段が、「ぼくは相手のことが気になったことは一度もない」と言ってましたが、やはり通じるものがあるように思います。

彼らには「将棋」しか見えていない。


さあ豊島新棋聖と羽生竜王に非常に力をもらいまして、今週末は楽しみにしているコンサートに出演します。

昨日単独ステージの最終リハーサルを(21:30まで笑)やりましたが、また一皮むけた演奏ができそうです。

昨日初めて気づいたのですが、今回単独ステージで歌う5曲は、なんと全部スイング系の曲でした笑

全く意図していなかったのですが、更に5曲全部違う言語です。

英語、スウェーデン語、フランス語、ドイツ語、日本語です。

5ヶ国語で5曲、それも全部スイングしてるって相当面白くないですか?笑

そのどちらも選曲コンセプトでないというところがなお面白い。

選曲コンセプトは何かと言うと「大騒ぎ」です笑

ジョイントで1ステージを選曲するにあたって、あらためて八咫烏の持ち味、魅力ってなんだろうと考えた末の結果がこれです。

みんなはしゃいだ性格してるので笑

その結果みんなスイング系の曲、というのは、飲めや歌えのときにスイングは必須なんでしょうかね。

興味深いです。


そして合同ステージでは、以前サリクス通信に記事をお願いした、柳嶋耕太さんに指揮をお願いして、(ほぼ)近代ドイツもののプログラムを演奏します。

マーラー(って打つと麻辣って変換するのやめてくれ)、エルガー、レーガー、リゲティです。

凄くいい曲なんですけど、やっぱりこのあたりのものは歌っていてひじょーに体力を消耗します。

特に今回は15人で8声なので、なおさらです。

音楽自体の流れとそれぞれのパートのフレーズが一致していて(ようはホモフォニックで)そのフレーズが長ーいんですよね。

あとは8声もあるのに、同時に鳴っている音が多いもんだから休符が少ないという特徴もありますね。

私はJ. S. バッハ以前の音楽が専門なので、自分のレパートリーとどうしても比べてしまうのですが、近代ドイツってこういう特徴があるのだなと思いました。

例えばルネサンスのポリフォニーって音楽のフレーズはかなり長いものも多いですが、各パートにそれが分散されているので、それぞれのフレーズはそれほど長くないんです。あるいはフレーズは長くともモチーフに分解するとそれほど長くない(テノールが定旋律の場合はまた別ですが)。

そんなことを思いながらリハを重ねています。合同ステージのリハはあと1回残ってるので、より深めていきたいです。

なかなか演奏機会の少ない曲を、なかなかない演奏で聴けるチャンスだと思います。

我が事ながら、1回しか公演がないのがもったいないなあと思っています。

この機会に是非!

 

 

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Salicus Kammerchor

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次回はEnsemble Salicusの演奏会です!

http://www.salicuskammerchor.com/concert

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昨年10月に開催されたLa Musica CollanaとのジョイントコンサートのライブCD

第2回定期演奏会のライブDVD

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サリクス通信に加藤拓未、渡辺研一郎が登場!

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やりたいこと

今日から8月5日の第3回デュファイ祭のためのリハーサルがはじまりました。

カペラとして出演します。

デュファイめっちゃ面白いです。とんでもなく複雑で変化に富んでいて、時に相当トリッキーで意外性あってスリリングです。

なかなかまとまって演奏する機会というのもないので今回とても楽しみです。

超どうでもいいですが、今日生まれて初めて楽譜に丼(どんぶり)を発見したので御覧ください。

見てくださいどう見ても丼(どんぶり)。


今回私は基本的にはバスを歌いますが、バランスの関係でコントラテノール(アルト)も歌います。

あんまり普通のことではないかもしれませんが、自分としてはいろんなパートが歌えるようになりたいなあと思っているので、そういう意味でも楽しみです。

あ、それより圧倒的に凄いのは7月21日の八重桜×八咫烏のコンサートでトミーがやる、女声合唱のアルトと男声合唱のトップテナーと混声合唱のアルトとテナーを歌うってやつですね。八面六臂とはこのことか・・・。

私は男声合唱でトミーと一緒にトップ歌うのでぜひ聞きに来てくださいねーー。

チケットひょっとしたら売り切れちゃうかもしれないのでお早めにご予約ください。


最近加藤一二三先生の「鬼才伝説」を読んでるのですが(そのうち読書感想文書きます)、本当に凄いです。まえがきから鳥肌が止まりません。

全人類、全人類史上彼しか経験のしていないことがあって、そういう人の文章は実に力強く美しい。

彼の残した数々の記録の中でも、公式戦2505対局、1180敗は特に未来永劫破られることのない記録なのではないかと言われています。

14歳でプロデビューして(藤井聡太に破られるまで半世紀以上最年少記録を保持)以来77歳で引退するまで不戦敗が一つもないそうです。鉄人ですよ。63年間一度もですよ。

普通の人から見ればただの変人なのかもしれないけど、道を極めようと一心不乱な姿勢というのはもう、人の心を打ちますよ。

というわけで私がネクタイをちょーっと長めにしてるのはひふみんリスペクトってことですので笑


最近思うんですけど、世界中の誰もできないorやったことがないってのは、自分ができないorやらない理由にはならないんですよね。

音楽で言えば、だれも音楽の真髄、本当の音楽、音楽そのものにはたどり着いたことがないし、そんなことは不可能なのだからといって、それを求めないという理由にはならないんです。

将棋もそうで、天文学的な手のバリエーションを前に人間は全てを読むことはできないんですって。将棋を指すことは宇宙の真理へ至る道を追求することだと。

私達のやっていることとよく似ています。

誰もできないこと、やったことのないことを追い求めるのが私達のやってることなんですよね。

三十路にもなって何夢みたいなこと言ってんだって笑われそうですけど、(”But I’m not the only one”)現状維持の向上心のない年寄りにはなりたくねえなって思います。

「ネウマ的にJ. S. バッハを歌うという」のもその一つですが、最近は「バーバーショップのアンサンブルクォリティでポリフォニーを歌う」ってのを思ってます。

バーバーショップカルテットって、世界で最もアンサンブルに対して厳しい耳をもったジャンルなんじゃないかなと思います。

そういうクォリティでポリフォニー聴けたら最高だろうな。デュファイとかね。

Ensemble Salicusでは、グレゴリオ聖歌ももちろんだけど、そういうところも目指していきたいです。

こういうのあったらいいなあってのが世の中に無いんだったら、自分でやるしかないですよね。ワクワクします。

昔声楽の先生に、「君にできるかどうかわからないけど、僕にもできなかった」という最高に誠実で、体の奥底から熱いものが湧き出てくる素晴らしい御言葉をいただいたことがありました。

逆に言うと「僕にはできないけど、君にはできるかもしれない」ってことも言えますよね。

しかしまあ「僕にできないから君にできるわけない」と思ってる人の方が多いように思います。

そんなやつおらへんやろ、ちっちきちーってやつですね。

自分のモノサシで他人を計るのやめて欲しいですよね。

ホント。

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ヴォーカル・アンサンブル カペラ 「ジョスカンのモテット・シャンソン演奏会」|明日

名人戦で羽生さんが負けてショックを受けている櫻井です。

通算100期目前で逃しましたね。

第6戦もジリジリとした展開で、2日目夕方あたりから少し羽生さんが良いかと思いましたが最後は結構急転直下、紛れのない一本道に入ってしまって、こういう負け方あんまり羽生さんの将棋で見たことない気がして、ショックでした。

しかし天彦さんの将棋は本当に不思議、どうしてこれで良くなるのか分からない手とか、一見一貫性の無い手が連続したりするんだけど、いつのまにか良くなってる。

本当に不思議です。天彦ワールドでしたね。


趣味の話はこれくらいにして、明日はカペラの由比ヶ浜公演、明後日はカテドラル公演です。

モテットとシャンソンの演奏会は3回目ですが、毎回テキストの量が多くて大変です笑

いつもはミサなので、大半のテキストは毎回同じなのですね。通常文の安心感笑

今回は嘆きや改悛にまつわるモテットと、同じく嘆きにまつわるシャンソンということで、テーマの重さという意味でもいつもと少し雰囲気が違うように思います。

昨年Salicus KammerchorでやったジョスカンのPater noster / Ave mariaもやります。サリクスとはまた違った雰囲気になってますのでご期待ください。

花井先生の解説が期間限定で公開されていますので是非ご覧ください→ https://fonsfloris.blogspot.com/2018/06/6.html


カペラが終わると八咫烏と八重桜のジョイントコンサートがあります。

もうリハーサル始まっているのですが、私は今回初めて全曲トップを歌うことになりました。

最初はバリトン、前回はセカンドだったので、きっと次回あたりバスを歌っていることでしょう(嘘)

何しろトップテナーは消費カロリーが凄いので、痩せないように頑張りたいと思います。


カペラではバス、八咫烏ではテナーを歌っていますが、シグナスではアルトを歌っています。

シグナスのCD、私のところにもまだ沢山在庫がありますので、お持ちでない方は是非!

そしてこちらのネタ動画も面白いので是非ご覧ください。

https://youtu.be/8np4WJ1Gia8

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Ringmastersのコンサートに行ってきました

Ringmastersのコンサートに行ってきました

GWですね。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

私は明日から広島です。

月曜のシグナス・ヴォーカル・オクテットのCD発売コンサートのために行ってきます。

お近くの方は是非!


昨日はサリクスのリハーサルでした。

3回目のリハで、徐々に深いところにまで入っていきます。メンバーとのせめぎあいが続きます。

Jesu, meine Freudeはやっぱりすごい曲です。リハやってても精神的な消耗が凄い。

この曲、5年前くらいにカンタータクラブで演奏しました。その時よりいい演奏をしたいということが自分に対するプレッシャーにもなっていて、いいです。


サリクスのリハの後はトミーとリングマスターズの演奏会に。

2012年のバーバーショップのチャンピオンです。

去年に引き続いての来日で、前回は聴きに行けなかったので、今回楽しみにしていました。

CDは聴いていたのですが、CDのちょうど5億倍良かったです。

あとバリトンの彼がイケメン過ぎました。ジャスティン・ビーバーの6倍くらいイケメンでした。

テノールとバスのメンバーが今回来れなかったようで、2人は代役だったのですが、全く遜色ないどころか、上述のようにCDのちょうと5億倍良かったので、オリジナルメンバーだったら何億倍良いのでしょうか。

彼らスウェーデンのグループで、今年は日本とスウェーデンの国交樹立150周年だそうで、その記念で大使館で演奏してきたそうです。

彼らはバーバーショップカルテットですが、もともとはクラシックの合唱をやっていたそうで、今でもスウェーデンの合唱音楽もレパートリーにしています。

今度出るシグナスのCDにも収録したKung liljekonvailjeも演奏してくれましたが、男声版のトップテノール絶望的に難しくて歌える気がしねーーーって思いました笑

それにしても、彼らほんとに声が柔らかくて軽い。特にバリトンの彼はマジで鼻歌です。超絶コントロールの行き届いた鼻歌を聴いているようでした。それがもう素敵すぎ。虚飾無く、気負いなく、さりげなくスッと入ってくる。

あの調子なら(リード以外は)一日中年中無休で歌ってもなんともないでしょう。

いや、リードは大変なんですよ。ほんと、とんでもないテクニックなんですよ。

なんか私今バスからアルトまで歌ってますが、やっぱりテノールが一番難しいし、消費カロリーが全然違います。

6月のカペラはバスを歌いますが、先日のリハーサルで久しぶりにバスを歌って、「あーーーらっくちーーん」って思いました。

いや、ほんと久しぶりにこんな力いっぱい拍手しました。

2時間弱のプログラムで(それも1時間位に感じましたが)アンサンブルが乱れたのって3秒以内だったと思います。

まさに異次元。

それで、精度が高いだけじゃない、ほんとに聴いてて楽しい、気持ちがいい、この瞬間が永遠に続いたらいいのにって思わせてくれる。

心から歌うことを楽しんでいて、それを隠さない。

「人生ってほんと素敵だよね、素晴らしいよね、そう思わない?」って言ってるみたいでした。

無邪気で、疑いがない。

歌ってそういうことなんだよな。

ほんとに今回行けてよかったです。

これがなんと2500円!!!!!!!激安っ!

マネージメントしてくれた東京バーバーズに本当に感謝です。素晴らしい活動をされています。本当に。

バーバーショップってなんとなく一世代前に流行った懐かしい音楽って思われがちだけど、お客さんにも若い人すごく沢山いました。羨ましい。

あまりこの業界のこと詳しくないけど、Twitterなんか見ててもよく学生のグループが動画あげてるのを見かけるし(しかも凄いクウォリティをもったグループをいくつも見かけます)、結構若い人にも人気のジャンルなのかなと思います。

声楽アンサンブルの精度という意味では世界で最もシビアなジャンルだと思うし、先日の八咫烏の演奏会でも思い知りましたが、物凄いバカテクです。おっそろしいほどのテクニックを要求される。

八咫烏でも歌い続けていきたいレパートリーだし、いわゆる普通の合唱をやってる人たちにももっと楽しんでもらいたいなあと思うジャンルです。あ、あと声楽科の学生さんとかほんと聴いた方がいいと思う笑。生で。

やっぱり録音が悪いと思うなあ。スタジオ録音って圧迫感あって嫌。もっと生に近い録音の方法とか編集のやり方にしたほうがいいと思うのだけど。

東京バーバーズは毎年チャンピオンカルテットを呼んでいるので、情報を仕入れて、演奏会に行きましょう!是非!

 

男声アンサンブル 八咫烏3rdコンサート|終演

男声アンサンブル 八咫烏3rdコンサート|終演

昨日、八咫烏の3rdコンサートが終演いたしました。

ご来場くださいました皆様、誠にありがとうございました。

今回のプログラムはいつにも増して盛り沢山で、技術的に難しい曲が多くハードでした。

八咫烏は今レパートリー模索中で、一回の演奏会でとにかくバラエティ豊かな作品を演奏していますが、そろそろ自分たちの個性の生きるレパートリーを絞っていきたいなあと個人的には思っております。

本番は事故多発ではありましたが、手ごたえを感じられる箇所も沢山あって、自分たちの成長を実感しながらの演奏することができました。

もっともっといい演奏が出来るよう、もうぐうの音も出ないような圧倒的な演奏が出来るように今後また精進していきます。

八咫烏は今度の7月に、八重桜とのジョイントコンサートがあるので、当面そこへ向けてまたリハを重ねていくことになります。

↑リハ後にひとネタ


昨日は打ち上げを早々に切り上げさせてもらって、今日は広島です。

今飛行機の中でこれを書いています。

明日本番の合唱団そらのロ短調です。

テノールソロを歌わせていただきます。

カンタータクラブの後輩の野間ちゃんも一緒です。

今の自分に出来る最高の演奏ができるといいな。

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次回定期公演は2018年5月の第4回定期演奏会です!

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メルマガ企画第3弾進行中!

サリクス通信に声明パフォーマー 桜井真樹子、合唱指揮者 柳嶋耕太が登場!

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