平日毎日(サリクスの)ブログ更新の誓いは、すでに達成されておりません。
うーむ。無理だ・・・笑
でもおかげで最近人生で一番勉強してると思います。修士論文書いてた時よりも笑
ひとつの話題で2日は準備期間が必要で、書くのに5時間くらいかかるので、毎日は無理ですね!どんなに暇でも!
というわけで今日はこっちのブログを更新します。
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長く通った大学を卒業した今年度、ほんとにいろんなことがありました。
指揮のレッスンに通い始めたり、サリクスを立ち上げたり、声種変更したり・・・。
そんな今年度ですが、最後に大変大きな演奏会があります。
東京芸術大学バッハカンタータクラブの定期演奏会です。
バッハのロ短調ミサを全曲演奏いたします。
こんな若いうちに、こんな大曲を、こんなメンバーで演奏させてもらえるなんて、ほんとに嘘みたいです。
実に畏れ多いことだと思います。
昨年の定期演奏会でクレドに取り組んで、今年の前半は、キリエ、グローリアを演奏してきました。
初めて、音楽が怖いと思いました。
音楽ってこんなに大きくて、強くて、恐ろしいものだったんだって思いました。
人間の力では近寄ることすらできないものなんだなって思いました。多分触ったら燃えて死ぬんだと思う。
それでも近づきたいから、その熱に身を焦がしながらにじり寄っていくんだなって思いました。
「今の人は音楽に馴れ馴れしすぎる」
昨年度小林道夫先生に言われました。その意味が、今はよくわかります。
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僕はカンタータクラブを今年で引退します。
僕がこの団体にどれだけの想いを抱いているか、ことばで表現することはできません。
もう7年、このクラブにいさせてもらってるんですね。
演奏委員長を3年もやらせていただいて、本当に感謝しています。
定期に乗らないメンバーとは、先日の下谷教会での演奏が最後になったのですが、ひどく寂しい気持ちがしました。
「あぁ、この人とはもう二度と一緒に演奏できないのかもな」
これ、結構つらいですねー。
でもまあ、それはいつだって同じなんですけどね。
今日死ぬかもしれないし。おたがい。
毎朝、会社に行く妻を「いってらっしゃーい」って見送りながら、「あぁ、もうぼくはこのひとと二度と会えないかもな」って思います。結婚して今年で6年目ですが、今でも毎朝思います。
震災の年、僕は部長をやっていました。春合宿の準備をしていて、1週間前にはそのための事前打ち合わせをしていました。
震災があって、フクシマがあって、僕は妻と広島に逃げました「もう二度と音楽なんかできないかもしれない」そんなことを考える余裕すらありませんでした。あの時の僕には「生きたい」しかありませんでした。
合宿をキャンセルにして、入学式もあの年はなかったですから、四月新歓演奏会もキャンセルになりました。
カンタータクラブは毎年四月と五月に新歓演奏会をしているのですが、あの年の五月新歓演奏会は凄かった。45番と67番だったと思いますが。
あの時みたいに、生と死の狭間でホバリングしながら、生きる喜びを燃え立たせるような演奏ができたらいいな。
「生きてるうちは、生きてることを忘れてる」
思い出させてやろうじゃないの!
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