アンコールピース、初演

ヴォクスマーナの演奏会では、毎回お決まりで、アンコールに伊左治直さんの小品を演奏します。

アンコールが初演というのもなかなか斬新ですよね。
アンコールって一般的に、みんなによく知られていて耳馴染みある曲をやることが多いと思うので。
それでもって毎回お決まりなので、例え拍手が一瞬で止んでも、やります(笑)(まぁお客さんもわかってるので、そんなことは起こらないんですけど)
もはやアンコールってなんだっけ状態(笑)
facebookにも堂々と、曲名まで載っています。
アンコールってあまりにも演奏が素晴らしくて、客席がこう↓なって、このままじゃお客さん帰らないなってなってからやるもんなんだと思うんですけどね(笑)
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と思ってウィキペディアで「アンコール」調べてみました。
「演奏家や声楽家が通常アンコールを行う場合、再登場をねだる聴衆のスタンディング・オベーション拍手喝采(時には拍手が揃うこともあり、それが習慣となっている都市や演奏会場もある)を合図とし、聴衆の好意的な反応に感謝して、アンコールの曲目を披露する。」
ですって(笑)
そして次回の定期では、今までに委嘱初演してきたアンコールピースを全曲演奏することになっています。
全曲アンコールで構成されたプログラムだなんて、斬新過ぎますよね。さすがヴォクスマーナ。攻めてるなぁ(笑)
コンセプトは攻めてますが、曲自体はアンコールらしいスッキリとした爽やかな音楽がほとんどです。
特に前回の定期で演奏した「雪」はシンプルの極みで、譜読みはほんとに簡単、初見で歌えます。
(一度でいいからやってみたい、新曲初見演奏会)
冗談はさて置き、あ、でも作曲家の指示として、本番まで誰も楽譜を見てはならないって曲、ないのかな。
えーと、うん、そういうわけで、今回もシンプルな曲になるのかなーと思ってた訳ですね。
ところが曲が間に合ってないと、まだ出来てないけど本番には間に合わせたいと。
伊左治さん少し前に体調を崩されたということで、その影響かしらと思っていましたが、今週楽譜が届いて唖然、、、
ム、、、ムズイ、、、、
一週間前に届いていいやつちゃうヽ(;▽;)ノ
今回の曲はかなり気合入ってます。
あ、でも耳あたりはすごく心地のいい爽やかで素敵な曲です。
心からキモチイーって感じの曲です。
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僕は現代音楽がホームというわけではないし、ヴォクスマーナに何度か乗せていただいただけなんですが、それでも、最近の傾向として、あんまり耳にキツイ曲というか、聞いててしんどいなーって思うような刺激的な曲ってないです。
それはヴォクスマーナが頼む作曲家の方の傾向なのか、なんなのかわかりませんが。
新しくて今まで誰も聞いたことのないような、刺激的な音を求めて書かれたような曲って最近あんまりやってないかも。
だから現代音楽にアレルギー持ってる人も、全然問題なく心地よく聴けると思います。
そりゃあ時には刺激的で、ぎゃーーウヒョー!やめてー!みたいな箇所もありますが、あくまでそれも人間の一部だよねーくらいの扱いというか、はなからそれを狙って書いたような感じがしないから、自然な成り行きとしてそのギャーってやつが聴ける、的な。
まぁ僕がヴォクスマーナで演奏して一番好きだったのはクセナキスの「夜」なんですけどね。
同じ刺激的な音を使うにしても、必然性がありますよね。こうするより他ない感じということか。

あ、あとやってて嬉しかったのは、川上統さんの「海藻大聖堂」、この曲はクラシックの舞台で初めて「デス声」を使えて、とても嬉しかったです。

でも作曲家の皆様!「デス声」っていろいろあるんです!少なくともインヘイルかエクスヘイルかくらいは指定してくださいね!

参考動画

https://www.youtube.com/watch?v=Tg9ooMi-qbA

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4人(伊左治さん入れると5人)の作曲家の方々と、西川さんとのプレトークが聞けるというのもヴォクスマーナの演奏会のお得ポイント。
現代音楽の畑の方にとっては当たり前なのだと思いますが、普段古楽をやっている身としては、作曲家の話が聞けるというのは望むべくもない超贅沢なこと。
今年で創団20周年を迎えるヴォクスマーナ、この稀有な活動への尊敬を抱きながら、その活動の一端を担えることに感謝しながら、演奏したいと思います。
20年前といえば僕9歳ですからね。毎日ドラえもんを自転車置き場の屋根の上で読んでた頃ですからね。20年って凄いです。
創団20周年の想いを、団長の初谷さんが語ってくれました。
こちらも是非ご一読下さい。
その1
その2
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