今日もカープはぼろ勝ちでしたね。
ヴォクスマーナ
ヴォクスマーナ 山根明季子/渋谷由香作品
今日、この夏初めて帰ってきてすぐシャワーを浴びました。
アツがナツイぜ!!
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7月29日のヴォクスマーナの演奏会で初演する二作品の作曲家の方が昨日の日経新聞夕刊で紹介されました。
あまり詳しくは言えませんが、あなたのお名前が曲中に呼ばれるかも?!
山根明季子さんのホームページ↓
四分音のオンパレードです。
http://www.salicuskammerchor.com/#!第24回-J-デ・プレ「オケゲムの死を悼む挽歌」/c177u/572178470cf2d19e29717bc7
https://www.youtube.com/watch?v=QKIEUIM4Wf4&feature=youtu.be最初はひょっとしたら退屈に感じるかもしれませんが、5分も聴いているとその異常なまでの繊細さ、旋律、細かい息遣いへの心配りに胸打たれます。
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ヴォクスマーナ第35回定期では以上の2作品に加え、以前ヴォクスマーナが委嘱初演した2作品、大熊夏織さん、小出稚子さんの作品も演奏します。
委嘱した作品を1回きりにせず、再演しているところがヴォクスマーナの素敵なところの一つです。一体どれだけの作品が、1度演奏されたきり闇に葬り去られていることでしょう!
再演する作品は、再演されるだけあって、再演する価値のある作品です。
この2作品についてはまたいずれ・・・。
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ヴォクスマーナ第35回定期演奏会
創団20周年シリーズVol.1 未来を担う女性作曲家
高校生以下:1,000円
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ヴォクスマーナは、活動を支援してくださる会員を募集しております!
会員について書いた記事はコチラ↓
http://ameblo.jp/carcass1031/entry-12177580471.html
(是非読んでください↑)
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ヴォクスマーナ「武士は食わねど…」
今日も朝からヴォクスマーナのリハーサルでした。
カペラとヴォクスマーナ、ボイトレ
ここ最近、カペラとヴォクスマーナの時期が重なります。
お名前コレクション No.02
小出稚子(b.1982)
春宵感懐 (2013委嘱作品・再演)
創団20周年シリーズVol.1
2016年7月29日(金)19
渋谷由香(b.1981)
「黒い森から」 12声のための(委嘱新作・初演
山根明季子(b.1982)
お名前コレクション No.02 (委嘱新作・初演)
小出稚子(b.1982)
春宵感懐 (2013委嘱作品・再演)
大熊夏織(b.1987)
空を泳ぐ(2015委嘱作品・再
指揮:西川竜太
チケット(全席自由)
一般:3,000円(当日3,5
学生:1,500円
高校生以下:1,000円
contratenor 青木洋也 望月裕央
tenor 及川豊 渡辺研一郎
bassus 櫻井元希 花井哲郎 Maestro di Cappella=音楽監督チケット料金:4月22日発売[全自由席]
※会員優先席あり※学生券は、学生証を提示のうえお求めください
17日 前売:一般4,000円 ペア6,800円 当日:一般4,500円 学生:2,500円
19日 前売:一般4,500円 ペア7,800円 当日:一般5,000円 学生:2,500円
ヴォクスマーナ第34回定期演奏会終演
昨日ヴォクスマーナ第34回定期演奏会が終演致しました。
お越し下さった皆様、誠にありがとうございました。
(写真はちかよさんのフェイスブックから拝借いたしました)
今回のプログラムは、なんというか直球勝負な曲ばかりで、小道具一切なし、ただひたすらにアカペラの12声の作品で、非常にストイックであったと思います。
どの曲も難易度もさることながら、みっちりとすべての瞬間に妥協のない、集中力のすり減る素晴らしい作品だったと思います。
私はのっていませんでしたが、
山本裕之(b.1967)/ 水の音
はほんとにキチガイ(最大の賛辞)な曲で、「うわーまじかーーおわーーーやばっ、えーーー」っていう展開が連続する作品でした。
テキストは分解されていたものの、良く知られた芭蕉の句でしたので、今全体のどのあたりにいるのかが良くわかって、それによって構成を感じる手掛かりになり、ある意味では聴きやすい作品でした。
近藤 譲 (b.1947)/ 「薔薇の下のモテット」12人の声のための
は、震災の年にヴォクスマーナが委嘱初演した作品で、私がヴォクスマーナで演奏した作品の中でも5本の指に入る好きな曲です。
(ちなみに1位はクセナキスの「夜」です。)
https://www.youtube.com/watch?v=jESS3gP1GGE
薔薇の下のモテットは、超複雑ですが、構造は分かりやすく「ハミングのセクションと、歌詞をポリテクスト(同時に別の歌詞を歌う)の部分とに分かれていて、それを2回繰り返す」というものであったので、これも聴きやすかったのではないかと思います。
大体ハミングで和音を重ねるというのは手抜きっぽい感じになっちゃうんですが、これだけただのハミングの和音進行に意味を感じられる作品もないと思います。
渡辺俊哉(b.1974)/ 「影法師」12声のための
渡辺さんは、広大でお世話になった徳永崇先生のお仲間だそうで(終演後に知りました)、現在藝大の和声の先生をやっていて、後輩(日野ちゃん)が授業をとっていたそうです。
作品は非常に繊細で、なんというか、本当に書いてあることを全部正確に音にしないと、何が何だか分からなくなっちゃう系の作品でした。少しでも乱れがあると、あっという間に意味の連関が断ち切られてしまって、ただの音の連続になってしまうと感じました。
ほんと、この曲が一番消耗しました。繊細過ぎて、ワレモノ注意的な、取扱い注意的な、天地無用的な作品でした。
ふーーっ、疲れた!
そうそう、この曲のテキスト、谷川俊太郎の「影法師」素晴らしいテキストでした。ほんと、無駄な文字が一文字もない、文字で空間がピタッととまるような完全さを思わされました。さすが、脱帽。
木下正道(b.1969)/ 「中心 / 記念すべき谺」ヴォーカルアンサンブルのための
木下さんの作品は7月の「書物との絆II」に引き続き2回目でしたが、相当パワーアップしてる感じでした。
というのも、本人が仰っていたのですが、より長く、より難しく、をひとつの目標とされたそうで、それはそれは長く、そして難しい作品でした。
おそらく聞いていた方にはわりと耳に心地よい作品だったと思いますが、演奏している方は血を吐く思いでした(笑)
そしてアンコールピース
伊左治直(b.1968)/ 雪
いつもながらあったかいけどでも緩みの無い、筋の通った作品だと思いました。
ちょっと前衛音楽に対するアンチっていうか、逆の反骨精神みたいなものを感じるというか、このご時世、しかもヴォクスマーナのような超前衛音楽の団体に、調性音楽を書くという事自体がかなり挑戦的だと思います。
でも、音楽ってある種、人間ってこういうとこあるよね?ていうのを切り取った一側面という風にも捉えることが出来ると思うんですけど、だから前衛っていうのがあり得ると思うんですけど、つまり新しい価値観を提示するというか、こういう面も人間にはあるじゃない?っていう問いかけだと思うんです。
ただ、そういう面だけじゃないよね?こういう面も相変わらずあるよね?っていうのが伊佐治さんの曲だと思うんです。ほんとに勝手な僕個人の解釈ですが(笑)
伊佐治さんのアンコールピース、今回で1ダースだそうです。それら全てを再演する演奏会が10月12日にあります。こちらも要チェックです。
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僕は普段古楽をやっていますが、古楽といわれる音楽だって、その当時は前衛だったんです。
それで、いわゆる古楽的アプローチというのは、
「僕らの側からじゃなくて、その当時の作曲家、演奏家、聴衆にとってその音楽がどういうものだったのかっていうとこから音楽を捉えようぜ」
って言う事だと思うんですけど、それってまさにヴォクスマーナが新作を初演する態度と同じだと思うんです。
今回も5人の作曲家の方々と2回ずつ、共にリハーサルをするという幸運に恵まれました。
例えばバッハ、彼はほとんど常に自作自演してましたので、まさに作曲家と演奏家とのリアルタイムでの共同作業だったわけです。
事情はヴォクスマーナと一緒ですね。
それで今回も、ここはピアノって書いてあるけど少し大きめで、とか、テンポこのくらいだけどもっと遅い方がいいか、いや、テンポって言うか雰囲気がもうちょいcom motoで、とかそういう話をしながら作り上げていったわけですが、当然そういうやりとりがバッハと演奏者の間でもあったはずなんですね。
それが例え書き留められていなかったとしても、いや、書き留められていないことの方が圧倒的に多いと思いますが、そういったちょっとしたニュアンスの変更があったはずなんです。
そのやりとりを想像しながらリハーサルしていくことが、いわゆる古楽といわれるジャンルの音楽を演奏する醍醐味でもあるんです。
パート譜に、あるパートにはadagio、あるパートにはlento、あるパートにはa battutaなどと書かれている場合があります。それはそのパートの人が書き込んだという事もありますし、そのパートの人の傾向を読んで、バッハがあらかじめ書いたという事もあります。
面白いですよね。
「こいつ走るからmolto adagioってかいとこ」っとか思われてるわけです。
それを鵜呑みにして、通低だけmolto adagioで!ほかのパートはただのadagio!ってことにはならないですよね。and so onなわけです。
長くなりましたが、そんなわけで、僕が古楽と現代音楽をやってるのはあながち筋が通ってないわけでもないんだよ、という弁明でした。
いや、ほんと、すごいことですよ。作曲家が生きて目の前にいるということは。
「何度バッハが生きてたらなー、ちょっと電話して聞けるのになー」
と思ったことか。
ほんと、こういう仕事ができるのはあり得ないくらい贅沢なことです。
お客さんにとってもそうですよ。
考えてもみてください。
コンサートでバッハが自分の曲解説してるんですよ!
「この曲はねーー構想に4か月かかったんですよ、実際書いたのは10日だったんですけどね。ハハハ。」
とかね。
ほんと、凄いですよね。