広島・島根に行ってきました

広島・島根に行ってきました

月曜から二泊三日、謎の旅行をしてきました。

本当はダニエルという父の友達が電車マニアで、アメリカからわざわざ広島の三江線が3月末で廃線になるからというので来日するのでお前もどうかということで行ったはずなのでした。

もう既に謎ですよね。私はダニエルとは面識ない上鉄オタでもなんでもありません。

それで初日は、父の研究に使うからということで、私が17種類声を出して、それを30万もする音声解析ソフトで録音しました。

それが研究のためだからということで研究費から交通費が出たので万歳なのですが、これも既に充分謎な話ですよね。父はそもそも植物学者ですし。

その日はダニエルと夕食を共にし、アメリカの鉄道の汽笛の音についての超マニアックな話を興味深く聞きました。

専門用語が連発できっと日本語でも半分くらい理解できなかったと思いますが英語だったのでなおちんぷんかんぷんでした。

とりあえず初心者にも有益だというウェブサイトを教えてもらったので、勉強してみたいと思います。

http://atsf.railfan.net/airhorns/m5.html

それで翌朝早く7時発の電車で出て三江線に乗るということになっていたのでその日は早寝しました。

翌日の旅程

西条→(山陽本線)→広島→(芸備線)→三次→(三江線)→石見川本→(謎の休憩1時間半)→石見川本→(三江線)→江津→(山陰本線)→出雲→(一畑電車)→松江しんじ湖温泉

合計10時間ほど電車にのる旅程です。


ところが、当日6時父の方に電話があって、なんとダニエルのお父さんが危篤で今すぐ帰国しなければならないとのこと。

なんとそのままさよならになってしまいました。

わざわざアメリカから来たのに、あと数時間で念願の三江線に乗れるのに。

しかもダニエル、本当は昨年11月にも来日予定だったのですが、その時は飼い猫が病気のため見送ったのでした。今回は日本までは来れたのに、三江線には乗れませんでした。

その上来週はまきこさんと岩手に行く予定だったそうで、その予定も全部キャンセル。かわいそう、、、。

ということで、私と父は予定が空いてる上、松江のホテルは予約してあるもんですから、どうしたもんかと考えました。三江線に乗るのはもう間に合わないし、次の列車は14時発で夜までに松江に付けないし。

ということで私たちはなんと車で私たちが乗り過ごした三江線を追っかけ、途中の石見川本駅で私だけ三江線に乗って江津まで行き動画と写真をありったけ撮る(でダニエルに送ってやる)、父は再び三江線を車で追っかけて江津で私をピックアップ、2人で車で松江に行く。というプランを立てました。

三江線は山あいの川沿いをぐねぐねと曲がりながらえっちらおっちら行く路線で、駅も3キロに一個あるので、楽勝で車で追いかけられるどころか、悲しいことに石見川本駅から江津駅の所要時間は三江線が1時間強なのに対し、車だと30分ちょっと。

そりゃあ廃線にもなるわ、、、。

そして石見川本駅へも、西条からは電車で行くより車の方が圧倒的に早いんですね。

石見川本駅ではなぜかわからないんですが三江線は1時間半停車して、その間乗客は一旦列車を降りなければならないということになっているんですが、石見川本駅に電車が入ってくるところをバッチリ動画に収めることができました。

多分地元のテレビ局の人だと思いますが取材に来てました。

平日の昼間なのに、別れを惜しむ人々でホームは大混雑、右したの青いハッピの人が近辺のランチどころを紹介したチラシを配っています。


それで、石見川本駅から乗り込んだのですが、景色が本当に素晴らしかったです。

いと美しき川の水の青さよ

写真と動画を撮るのに必死でしたが、それでも大変心動かされる景色でした。

しっかしまあ行けども行けども山と川、橋とトンネル、山山川川橋トンネル山川橋山トンネル川川川。

単調な景色には違いないのですが、山の上の方から日本海の方へと下っていくにしたがって、川の幅と色が変わっていきます。青から緑へ、大きくうねりながら 岸を侵食していきます。

いやー美しい。

私の下手な写真でこれですからね。もう肉眼ではアレですよ。溜め息プハーですよ。

ダニエルさぞかし見たかったろうなあ、、。

江津の一つ前の江津本町駅では、ホームの反対側がすぐ川でして、足元には舟が止まっているのです。

江津でバッチリ顔出しパネルもやって、お勤め終了。

松江の宿へと向かいました。あ、その前に有福温泉という1400年前に発見されたという超由緒ある温泉に入ってきました。

そこにはダン・フレイヴィンから訴えられそうな縦置きの蛍光灯がありましたが、風呂場だったので写真は撮ってません。個人的にはかなりツボでした。ダン・フレイヴィンについてはコチラをご覧ください。


島根ってほんと横に広いんですねえ。江津って浜田の方なんですけど、そこから松江まで遠かったー。高速が出雲からしかないということもあるんですけど、こっから先がなかなかきつかったです。

松江のホテルは、なんと将棋のタイトル戦が行われるようなすごいホテルで、ロビーには羽生義治と久保利明の揮毫が!

いやーーーーこれは将棋ファンとしては興奮を隠しきれない。

8年前ですね、この頃から羽生先生玲瓏書かれてたんですねえ。

それにしてもお二人とも達筆だわあ。

そして揮毫の字と、久保先生の封じ手の字とのギャップがまたなんとも味わい深い笑


夕食で甘海老の唐揚げを頼んだのですが、こんなのが出てきました。

これ甘海老?の唐揚げ?どっちの単語にも疑問符がつくのですが笑

バリバリっと全部食べれて美味しかったです。


翌日(つまり今日)は松江道で尾道まで下り、尾道ラーメンを食べ千光寺にロープウェイで上がるというなんとも真っ当な観光をして、新尾道駅から新幹線なうです。

ダニエルの接待のはずが、思いがけず親子旅行となりました。

多分父と2人で旅行に行くなんてのはこれが初めてです。

なんとも面白い数日を過ごしました。

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Salicus Kammerchor

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公演情報

次回定期公演は2018年5月の第4回定期演奏会です!

http://www.salicuskammerchor.com/concert

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CD・DVD発売中!

昨年10月に開催されたLa Musica CollanaとのジョイントコンサートのライブCD

第2回定期演奏会のライブDVD

をウェブ販売しております!

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メルマガ企画第3弾進行中!

サリクス通信に声明パフォーマー 桜井真樹子、合唱指揮者 柳嶋耕太が登場!

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櫻井元希へのお仕事のご依頼、チケットのお求め等は以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。

武蔵野美術大学卒業制作2017

広島でピアノ習ってた先生の娘さんがムサビに行ってて、もう卒業だということで、卒業制作を見に行きました。

(彼女の記憶は小学四年生で止まっているので、もう時の流れの残酷さに理性をかき乱されんばかりです)

彼女の作品はなにやら最優秀賞を取ったそうで、首席卒業とのこと。すんごい。

空間演出デザイン学科という俄かに内容が想像つかない学科にいたそうです。

ムサビって初めて行きましたがキャンパスめっちゃ広い!庭とかピロティとか無駄空間がいっぱいあって凄くいい!羨ましい!

この広大なキャンパス全体を使って卒業制作展をやっているようで、もうとにかく目当ての作品を見つけるのがほんとに大変。

入り口で、あのー空間デザインなんとかのやつを見たいのですが、と聞くと、あークウデはですねーあちこちでやってるんですけどーなんてゆうか右行って奥です。

クウデってなんかクーデターみたいでかっこいい。

めっちゃ迷いましたが(その後2回人に聞いた)たどり着きました。

作品は怪しげな健康器具を集めた遊園地的な空間(?)で、薄暗い部屋でデモンストレーションが行われていました。

題は「サナトリウム」

風刺っぽい。

イっちゃってる感とユーモアが好みでした。


あとで気づいたんですがどうやら写真とか撮ってよかったっぽいです。(作品によるのかな?)

あとで気づいたので、撮ったのは帰りがけに一枚だけ。

お庭が広くていいですよねえ。

建物の中の一つ一つの部屋も物凄く広くて、でっかい作品置き放題!贅沢な学校だなあ。

そう。ほんと広くて、せっかくだから他の作品も見て回ろうと思ったのですが、僕に与えられた1時間半では多分10分の1くらいしか見れませんでした。

これ全部ちゃんと回ろうと思ったら会期中毎日朝から晩までかかるんちゃうかな。

私がまわれたのはわずかですが、それでももんの凄く楽しかったです。

アイデアと情熱に満ちていて、物凄くエネルギーもらいました。

巧拙はともかく芸術の喜びが爆発してました。

やったるぞーおりゃー。ぼーん。

的な。ほんとに素晴らしい。

これタダって信じられません。滅茶苦茶オススメです。


中でも感銘を受けたものを二つ。

一つは和紙の原料と出来た和紙を展示したもので、紙はともかく原料として置いてある木、葉っぱ、これが死ぬほど美しい。

念のためこれ全体で作品ですよね?って聞いたらそうだとのこと。狙ったかどうかはともかくとして、木ってすげえ。ということがめちゃめちゃ伝わってきました。

もう一つは中原中也の手書きの原稿から文字を一文字ずつ抽出して平均をとるようにして(表現が合ってるかどうか、、)フォントを作り、彼の詩をそのフォントで打ち込むというもの。

中原中也フォントで読む中原中也の詩はもうなんというか別物?に見えました。

本出版されないかなあ。

ほんとにアイデアも、出来たものも素晴らしかった。感動しました。

21日まで開催されているそうなので皆さんぜひ行ってみてください。オススメです。

http://www.musabi.ac.jp/sotsusei/#about_link

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黒シャツ黒染

黒シャツってほんと本番でよく使う、というか僕の出る本番ってほとんど衣装黒シャツなのですが、使ってるとすぐ色が褪せて白っぽくなっちゃうんですよね。

それで先日のカペラの3連チャンのように、本番が連続すると、その白ーくなっちゃって着なくなった黒シャツを出動させなければならなくなってくるんです。

初日は一軍の黒シャツなのですが、二日目三日目は二軍三軍の黒シャツになってしまうのです。

ちょっとみすぼらしいので、こりゃあいかんなあと思ってググってみました。

「黒シャツ 白っぽく 対策」

すると、まず洗う時に塩を混ぜるというのがでてきてナルホド。やりましょう。しかし既に白っぽくなっちゃったシャツはもう救えないのか?

もうひとつのページを見ると、「染め直せ」とな。うん。その発想はなかったよ。

というわけでLOFTで染め粉を買ってきました。

それで染め粉をお湯に溶かしてシャツを突っ込めばいいのかと思いきや、なんと塩が250gも必要なんですって!

家にそんなに塩がなかったので慌ててコンビニで食卓塩を購入し、風呂場で染め直しを始めました。

こういうのって初めに手順の説明を全部読んでから袋を開けるべきだといつも思うんだけど、せっかちなのでついつい袋を開けてから説明を読んじゃうんですよね。

ふむふむ。1リットルのお湯に染め粉を溶かし、別の容器に6リットルのお湯に250gの塩を溶かしたものとあわせると。

既にめんどくさい。

ふむふむ。衣類をぶち込んで15分混ぜ続けると。

めんどくさい。

ふむふむ。45分漬けてそのあいだ時々混ぜると。

マジか、1時間もかかるのか。

しかも混ぜる時はゴム手袋しなきゃいけないので、手袋つけては混ぜて、手袋洗って、手袋外してって作業を4回くらいやったかな。

そうして1時間で1枚できるのですが、2枚あったので2時間もかかりました。

そして更に大変なのはここから。

色が出なくなるまで染めたシャツを洗って、真っ黒なお風呂場を掃除しなければなりません。

激落ちくんでがんばりましたが、流し台に若干黒いシミが残ってしまいました(✽´ཫ`✽)今度漂白してみようかな。

もー超めんどくさかったですが、シャツは黒くなりましたよ!

ほれ!黒い!右のが最近買った新しい黒シャツです。比較のためにかけてみました。

それでね。みんな騙されちゃダメだぞ。こんな写真ちよっと加工すれば黒くも白くもなるんだからな。

ちょちょっと黒レベルをいじれば、

ね。白い。

ま、そんなに驚くほど真っ黒にはなりませんでしたが、みすぼらしく見えない程度には黒くなりましたよ。

これでもう本番三連チャンも怖くない!

衣装がイマイチなだけで気分ちょっと下がっちゃいますからねえ。あと、本番後のお客さんとの挨拶の時に恥ずかしい。

あーこの人こんな色褪せたシャツ着てるーって思われてないかしらと思うだけで顔から火が出そうです(自意識過剰)

それで、面白いなあと思ったのは、黒染めしたんですが、タグとかブランドのロゴとかは黒くなってないんですよね。さらに驚いたのは、左のシャツ。腕のところに金の刺繍でハチが描かれているのですが、そこは黒くなんなかったんです。

どうなってるんですかねー。不思議。


さて、全然音楽の話しないのもアレなので、最後に少し。

この週末は土曜にフォンスフローリス古楽院の講座、日曜にアラミレでしたが、この2団体の出る発表会が来月ございます。

演奏者総勢何名なんでしょうか。

花井先生の指導団体も、茨城、名古屋、長野、大阪と各地で増えていて、その団体が一堂に会します。

なんと総演奏時間は3時間になる見込みです。

マタイか!

入場無料なのでぜひお気軽に聞きにいらして下さいね。

そして来年度はぜひ講座を受講してください!


そして講座といえば、4/14のSalicus Kammerchor主催のワークショップの募集を開始しました。

こちらは定員がありますので、ご希望の方はお早めにお申込み下さいね。

Salicus Kammerchor主催ワークショップ第5回

グレゴリオ聖歌とJ. S. バッハのモテット vol. 2

〜ネウマ的にバッハを歌うために〜

Salicus Kammerchorのワークショップでは、これまでグレゴリオ聖歌の歌唱法をいかに後の時代の多声音楽に活かしていくかということをお伝えしてきました。今回のワークショップでは、このテーマはそのままに、更に具体的に声楽的テクニックにまで掘り下げていきます。その為に、これまでの櫻井、渡辺両講師に加え、発声指導の担当として、サリクスメンバーの富本泰成を講師として迎え、更なる内容の充実を図ります。

講師:櫻井元希(Salicus Kammerchor主宰)

渡辺研一郎

富本泰成

サポート歌手:鏑木綾、金成佳枝

日時:2018年4月14日(土)10-17時

会場:えびらホール

定員:20名

対象:通常の五線譜で最低限の譜読みが出来る方。

料金:

一般ーー9,000円

チケット付き(第4回定期演奏会5/20 or 23)ーー12,000円

サポート会員(2017-18シーズン)ーー7,000円

学生(大学生以下)ーー7,000円

スケジュール概要:

10-11時 『グレゴリオ聖歌と古ネウマの概要』(担当:渡辺)

11-12時 『ネウマ的に歌うための発声理論』(担当:富本)

12-13時 『実践編 “Alleluia : Benedictus es”を題材に』(担当:渡辺・富本)

13-14時 ―お昼休憩―

14-17時 『J. S. バッハのモテットを歌う』(担当:櫻井)

曲目:

グレゴリオ聖歌 三位一体のミサ固有唱より「アレルヤ:祝されよ」

Gregorian chant / “Alleluia : Benedictus es” in Proprio Missae de Sanctissima Trinitatis

J. S. バッハ作曲 モテット「イエス、我が喜び」BWV 227より第10曲「今イエスを死から甦らせた霊が」

J. S. Bach : Motette “Jesu, meine Freude” BWV 227

Nr. 10 “So nun der Geist des, der Jesum von den Toten auferwekket hat”

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詳細・お申込みはこちら↓

http://www.salicuskammerchor.com/workshop

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羽生善治永世7冠達成

羽生善治永世7冠達成

明日は北とぴあの本番ですが、今日はカペラのリハでした。

ここのところオペラ漬けだったので、久々のポリフォニーとグレゴリオ聖歌が骨身にしみました笑


羽生善治永世7冠達成

一昨日、羽生善治棋聖が渡辺竜王を4勝1敗で破り、永世7冠の資格を獲得されました。

私も将棋連盟の実況アプリにこのために課金して笑、オペラの稽古の合間に固唾を飲んで見守っていましたが、もう気が気じゃありませんでした。

勝負が決した時には思わず「あっ!」と叫び声が出て全身総毛立ち震えが止まりませんでした。

周りに将棋わかる人がいないので、なんとかこの凄さを説明したいと思うのですが、比類ない偉業というのはまさに喩えるものもないということで、何と同じくらい凄いとか言えないんですね。

鯉のぼりが自力で滝昇るくらい凄いとか、ルンバがタンゴ踊るくらいとか、打ち出の小槌がバタフライするとか、もうそういう類の意味のわらからない喩えしか思い浮かびません。

ここ最近(?)ラグビー日本代表が南アフリカ代表に勝ったり、レスターがプレミアリーグ優勝したり、カープがセ・リーグ優勝したり、感動的な奇跡を見てきたけど、羽生さんの永世7冠は、奇跡じゃないからね。

奇跡では説明出来ない。

もう羽生さんの凄さはWikipedia見たら一瞬で理解出来るけど、また一つ彼の経歴に加えられるとんでもない偉業が増えました。

https://goo.gl/U33vbU

このページの「主な成績」→「記録」というところだけ見て下さい是非。

歴代1位の記録が50個くらい並んでます。


竜王戦の仕組み

永世7冠がいかに凄いかということを説明するために、この度羽生さんが獲得した竜王のタイトル戦の仕組みを書いてみようと思います。

詳しくはコチラ

竜王戦というのは将棋のタイトルの中で最も賞金額が高く、格も高いとされるタイトルです。

読売新聞が主催しています。優勝賞金は4320万円です。

竜王をとると、1年間竜王を名乗ることが出来て、翌年挑戦者を迎えて7番勝負を行い、勝てば防衛、負ければ陥落となります。

その年の竜王への挑戦者は、プロ棋士、女流棋士、奨励会員1名、そしてなんとアマチュア5名の中から決められます。

これらの参加者はまず前年の成績などから6つのグループに分けられ、トーナメントを行います。

このトーナメントの上位者の中から決勝トーナメントが行われる訳ですが、上位の組からはより多く決勝トーナメントに進出できる仕組みになっています。

1組からは5名、2組からは2名、3組以下からは1名ずつです。

決勝トーナメントに進出できるのは11名ですが、各組での順位によって以下のようなトーナメントが組まれます。

Wikipedia「竜王戦」より

今年羽生さんは1組2位でこのツリーの右端から決勝トーナメントを勝ち上がりました。

ちなみに6組優勝は藤井聡太四段です。

決勝トーナメントは3番勝負ですので、1組2位から挑戦者となるためには6回勝たなければなりません。

更に1組2位になるためにも16人から2人ですから、3回勝たなければならないということになりますね。

そうして勝ち上がった後に、現竜王との7番勝負に勝利してようやくタイトル奪取ということになります。

ちなみに予選トーナメントにも賞金が出ますから(1組優勝で460万円)、ほんと読売新聞すげえっす。


永世称号の条件

このように1回取るだけでも大変なタイトルですが、羽生さんはなんとこれを合計99回もとっています。

ネ申

2位が昭和の大名人、大山康晴の80ですから、もう、とんでもないです。

それで、同一タイトルを連続何期、あるいは通算何期とると、永世称号が得られるという規定があります。

永世竜王の場合は連続5期かあるいは通算7期、96年から始まったこの棋戦で永世称号を持っているのは、前竜王の渡辺さんと羽生さんだけです。

将棋界には7大棋戦というのがあって(最近叡王が加わりましたが永世称号についてはまだ未発表です)、名人、竜王、王位、王座、王将、棋聖、棋王がそれにあたりますが、それぞれに永世称号についての規定条件があります。

それらを全てクリアして羽生さんは永世7冠の称号を得たわけです。

もうほんと、何度も言ってますが、比類ないとはこのことです。

喩えようのない偉業です。

なんもいえねーってやつです。

実は他に、名誉NHK杯ってのもあって、通算10回優勝なのですが、これも羽生さん持っていて、これを持ってるのは羽生さんだけなんです。

NHK杯の場合、他の棋戦と違って挑戦者を決めるトーナメントがあって、最後に挑戦者とチャンピオンが戦うという形ではなくて、前年の覇者も翌年は決勝トーナメントから他の棋士と同様勝ち上がっていかなければならないので、この条件下で通算10回というのもめちゃ凄いです。


羽生さんの凄さ、伝わりましたでしょうか。

永世七冠、多分今後二度と現れないでしょうが、現役棋士の中で最も可能性のあるのは藤井聡太四段だと思います。

さて、ここまでお読みになって、私が音楽家だということをみなさんが忘れてしまってはいけないので、最後に今日リハをしたカペラの次回公演で演奏するグレゴリオ聖歌の譜面を載せておきたいと思います。

非常に珍しいネウマです。トルクルスレスピヌスフレクススレスピヌスフレクススです。

しかも最初のトルクルスは縦置きで、その後の4音もエピゼマ付きなので、この7音全て流れないネウマです。

あがるううう!

さ、明日はオペラの本番!暗譜飛ばないといいな。マティアス楽しみだな。

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藤井聡太四段 連勝記録更新

藤井聡太四段 連勝記録更新

とんでもないことになりましたね。

ほんと凄い。もうずっと、これがどれくらい凄いことなのか将棋を知らない人にわかるような喩えを考えているのだけど、全然思いつかないくらい凄い。

レスターのプレミアリーグ優勝とカープのセリーグ優勝を掛け算したより凄い。このくらいしか私には思い浮かびません。

ほんとに比類ない記録なので、喩えられないんです。

で、YouTubeさんがオススメしてくる動画にこういうのがありました。

マンガなら怒られるレベル。これはなかなかいい喩えですね。

お話にならないくらい凄いってことですね。事実は小説よりも奇なり、といいますが。


ただレスター優勝のときもカープ優勝のときも、ほんとにその日が来るまで、「大丈夫かなあ、今日は負けるんじゃないかなあ」って不安だったんですが、藤井聡太四段の場合はそうじゃないんです。

10連勝くらいまでは、ま、そういうこともあるよね。くらいに思ってたのですが、彼の棋譜を幾つか見ているうちに、「あ、こりゃあ勝って当然だわ、全くもってC級2組のレベルじゃない」って思うようになってきたのですね。

だからといって羽生善治でさえ3局に1局は負けるわけで(今まで500回以上負けてる)、誰だって負ける時は負ける。

どんだけ強くたって絶対に負けるんです。にも関わらず29連勝。

記録を塗り替えたということで話題になってますが、これデビューからの連勝記録ですからね。

今まで連勝記録1位だった、神谷八段の記録はデビューから6年とかたってるわけですから。

デビューからの記録でいうと今までは10連勝とかですからね。もうデビューからの連勝記録という意味ではこれまでの3倍くらい記録を伸ばしてるわけです。

もう意味わかりませんよね。


今将棋界って、誰が一番強いかというと、AIが一番強いんです。ポナンザ・チェイナーという将棋ソフトは今まで一度も人間に負けてないようです。https://ja.wikipedia.org/wiki/Ponanza#.E7.AB.B6.E6.8A.80.E4.BC.9A.E6.88.90.E7.B8.BE

もう人間は、「うーんこれは大変難解な局面ですねえ。ポナンザ先生に聞いてみましょうか」て、AIに教えを乞うレベルです。

AIが人間に活用になったのはこの5年くらい。藤井四段が将棋を覚えたのが5歳の頃だそうなので、将棋歴は9年ということになります。

これ改めて凄いことだと思うのですが、つまりどういうことかというと、今から出てくる世代というのは、AIが育てた世代、いわゆるデジタルネイティブ世代だということなんです。

興味深いですよね、AIに育てられた人間はAIを超えることができるのか。

藤井四段がポナンザ先生と対局する日が待ち遠しいです。


デジタルネイティブといえば、そのことが一つのテーマになっている曲がありました。

北爪裕道さんの“Multiplex”という作品です。

この曲については以下に記事を書いているので是非ご一読ください。

ノイズ カットアップ | ヴォクスマーナ

動画も上がっています。

 

ヴォクスマーナは明日からまたリハが始まります。こういう音楽、興味のある方は是非演奏会にお越しください。

第38回定期演奏会
2017年7月20日(木)19:00開演
東京文化会館小ホール

一般3,000円(当日3,500円)、大学生1,500円、高校生以下1,000円

近藤 譲(b.1947)/ 嗟嘆(といき)(委嘱新作・初演)  詩:ステファンヌ・マラルメ 訳:上田敏
大胡 恵(b.1979)/ ずっと月がキレイ (委嘱新作・初演)
山根明季子(b.1982)/ 水玉コレクションNo.15 (2012委嘱作品・再演)
横島 浩(b.1961)/ Interval Ⅱ「泣いてみたくなった ~“I felt like crying”」(2013委嘱作品・再演)

お問合わせ:ryuta0530nishikawa@gmail.com

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Salicus Kammerchor

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公演情報更新しました!

次回公演は10月18日、Ensemble Salicusのデビューコンサートです!

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サリクス通信に古楽演奏家 花井哲郎とヴォイスパフォーマー 徳久ウィリアムが登場!

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