オケゲム「憐れみたまえ/死よ、お前は傷つけた」【動画あり】

今日もサリクスのリハーサルでした。

ぐったり疲れたので今日は動画でお茶を濁そうと思います(爆)
この曲のバスは本来西久保さんが歌う予定なのですが、今日は急遽お休みになってしまったので、私が代わりに歌いました。
OVPP楽しい( ̄▽ ̄)
オヴププ!!
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グレゴリオ聖歌に埋もれる日々

ここ最近毎日グレゴリオ聖歌歌ってる気がします。

今日はカペラとサリクスのリハーサルでグレゴリオ聖歌を歌いました。
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サリクスはまだネウマが怪しい人がいたので、腹をくくって全てのネウマと全ての指示文字を全部一つづつ説明しました。
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これで全員が一つ残らずネウマと指示文字を理解したはず!
1時間以上グレゴリオ聖歌だけ練習しました。演奏時間わずか2分の曲です。
後半はバッハのKomm, Jesu, kommの第2部のアリアをネウマ的に歌う練習をしました。(一昨日のワークショップと全く同じ流れですね)
ほとんど全てのパートのほとんど全ての箇所にネウマを振りました。
その結果音の流れがまるで変わりました。
まだまだネウマに振り回されている感じですが、本番までには体に入れてくれると思います。
まだまだ道のりは果てしないですが、あきらめずに根気強くやっていこうと思います。
報われない努力はない、あるとすればそれはまだ努力とは言えない。
ばい、王貞治!
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ラフォルでグレゴ!(ネウマの新しい可能性)

今日は5/1本番のバッハカンタータアンサンブルのリハーサルと、5/3本番のラフォルジュルネでやるグレゴリオ聖歌のリハーサルでした。

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バッハのカンタータ全曲演奏敢行中のバッハカンタータアンサンブルですが、今回は67.131.145を演奏します。
67番は5年前、震災の年の5月にカンタータクラブで演奏した思い出深い曲です。
そのことについては、過去のブログでも書いています。
そして145番は、私がカンタータクラブの演奏委員長になって、初めての演奏会で演奏したカンタータです。
それぞれのカンタータにそれぞれの思い出があり、演奏するたびにその当時を思い出すようになってきました。
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夜はラフォルジュルネの企画の中で、丸の内のビルの地下広場でグレゴリオ聖歌を歌うという謎のコンサートのリハーサルでした。
情報はラフォルジュルネのホームページにもアップされています。
http://www.marunouchi-event.com/lfj2016area/concerts/93.html
主の昇天のミサを固有唱と通常唱を(クレドまで)やります。
リハーサルが煮詰まってきて(ほぼいつものように)装飾ネウマの話になりました。
クィリスマもオリスクスもアポストロファも(トリゴンも)装飾と言われているが、果たしてどういう装飾だったのか、という話です。

試しにほんとに書いてある通りに音を動かしたらどうかいうことになり、アポストロファは上から下向きに、クィリスマは下から上向きに音を引っ掛けるように歌ってみました。
クィリスマその最初の部分に、アポストロファをひっくり返したような形をしているので、形通り逆向きの装飾をしてみよう、という試みです。
これが、、、なんと、、、いいかも♡
12月に受けたインド音楽のワークショップからのインスピレーションも相まって、なかなか素敵な装飾になりました。
さぁオリスクスはどうしようか、オリスクスは結びつく他のネウマの種類によって、sのような形になったり、sの逆向きのようになったり、cのようになったりします。これは同じ装飾と考えて良いものかどうか、、、。
先程と同じ発想で、形通り歌ってみよう。
sみたいのは1回下いってー上いってー下がる、、、ほほう、、、悪くない( ̄ー ̄)ニヤリ
逆向きのは上いってー下いってー、、、なるほど。
実際に試してみて、それを客観的に聞いてくれる人がいて、アイデアを出し合うと、面白いものが生まれます。
そもそもオリスクス自体、「装飾であったと言われている」だけで、実際どう歌われていたのか誰もわからないのです。
インド音楽が単旋律のまま恐ろしいほど細分化して発展していったのを考えると、グレゴリオ聖歌の旋律の動きも、私たちが想像するよりも繊細微妙に様々な歌い方をしていた可能性があります。
私たちは習慣として、これとこれは同じ、これとこれは仲間、と安易にグループ化してしまって物事を単純にして把握しようとする癖がありますが、多様なものは多様なまま受け入れることが肝要なのかもしれません。
なにやってんだお前って言われるかもしれませんが、私たちは固定観念に囚われることなく、想像力を最大限に発揮させて、グレゴリオ聖歌の演奏法の研究に取り組んでいきたいと思います。
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サリクス・カンマーコア主催 ワークショップ『ネウマ的にバッハを歌うとは』終了

第一回ワークショップ終了致しました。

ワークショップを1から企画するのは初めてのことだったので、受講生の皆様にはご迷惑お掛けしたこともあったと思います。
しかし素晴らしい仕事をしてくれたスタッフの星野さんと、一緒に講師を務めてくれた渡辺くんと、素晴らしい会場を提供してくれたかぶちゃんのお陰で、充実した時間を過ごせました。
事前に楽譜を郵送していたのですが、皆さん本当によく楽譜を読んできて下さっていたようで、そのお陰で、スムーズに進めることができたと思います。
それがなかったら正直この盛りだくさんな内容はこなしきれなかったと思います。本当に感謝です。
ーー・ーー・ーー・ーー
午前中は渡辺くんによるネウマ講座、初めての方も置き去りにならない、素晴らしく丁寧な指導でした。
この動画は、私が歌うグレゴリオ聖歌のネウマを書き取るという、ネウマ聴音の模様です。
こんなことできるのはこの人だけだと思います。
最後あたりのビヴィルガにエピゼマが付いていないのは私が短めに歌っちゃったせいです(笑)まだまだ精進が足りません!(笑)

そしてこちらは最後に皆さんで通した時の模様です。
皆さん3Dネウマを空中に描いています。
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午後はまず、午前中にやったグレゴリオ聖歌をもとにした、イザークの作品から。
ソプラノに定旋律として聖歌が使われているので、スムーズにグレゴリオ聖歌からポリフォニーへと移行できたように思います。
ネウマ的にポリフォニーを歌うとはどういうことがを学べました。
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午後の後半は、バッハのロ短調ミサよりGratias agimus tibiです。
時代が下ってバロックに至り、歌い方がどのように変化していったか、あるいはどういう点では変化していないか、ということを学びました。
バロック期に生じた新しい要素にも触れ、どのくらいネウマが適用できるのかということがお伝えできたかと思います。
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今回は、「グレゴリオ聖歌の歌唱法をヒントに、それをバッハに応用する」というサリクスのコンセプトを皆さんに体験していただき、そのことでどのように旋律が、音楽が変化するかを味わっていただくことが目標でしたので、その目的以外の要素(その中にはかなり重要な要素も含まれます)を排除し、ネウマ的な歌い方にのみ焦点を当てました。
排除してしまった要素に関しても、今後の企画の中に盛り込んでいこうと思います。
今回のワークショップが定員に達してしまってご参加いただけなかった方にも、またの機会に是非受講していただきたいと思っておりますので、今後の情報にどうぞご注目下さい!
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こちらは最後にデモンストレーションとして、五月の定期演奏会で歌うグレゴリオ聖歌を歌っている時の様子です。

残念ながら動画はありません(笑)
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ペスクワッススと反転カデンツァ

今日のヒットワード、「反転カデンツァ」まずは時系列を追って、、

今日は朝から八咫烏のリハーサルでした。
2月末に演奏会があってから初めてのリハーサルで、来年の第2回演奏会の為の選曲を兼ねて、ドイツロマン派ものを沢山初見大会しました。
八咫烏メンバーの初見能力の高さに恐れをなしながら、ひーひー言いながら練習しました。
数えたらちょうど20曲音出ししたようです。スゴ。疲れるわけだ。
後ほど今日の初見大会の動画がアップされる予定です(笑)
八咫烏のyoutubeプレイリストはコチラ
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午後は指揮のレッスンで、性も根も尽き果てて、えびらホールの練習室で爆睡しました。
睡眠大事。
もちろん(多少)練習もしました。
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そして夜はサリクスのリハーサル、今日は長めにグレゴリオ聖歌の練習をしました。
いいねえ、3時間くらいずっとグレゴリオ聖歌やってたいねーなどと言いつつ他の曲もあるのでそうもいかないのですが、1時間くらいは練習しましたかね。
演奏時間は多分2分もない曲ですが、もの凄く良くできた素晴らしい曲です。
そこでグレゴリオ聖歌研究家(彼はこの呼び方を嫌がりますが)の渡辺研一郎から出た述語が、反転カデンツァです。
今回歌うグレゴリオ聖歌は第2旋法で、レがフィナリス、ファがドミナントの旋法なんですね。
なので終止はレであるのが普通なのですが、このグレゴリオ聖歌の場合ほとんど終止にレはでてきません。
このグレゴリオ聖歌については、サリクスのブログでも少し触れています。
そこで私は不覚にもこのグレゴリオ聖歌が、ほとんどの終止に置いてミの旋法で終止していると書きましたが、事情はそれほど単純な話ではなかったのです。
反転カデンツァとは、本来ミ→レと解決すべき終止を、レ→ミと反転させてカデンツすることを言うのだそうです。
そしてそういった箇所にはよくペスクワッススが用いられると。
またこの聖歌のほとんどの終止で用いられている通り、サリクスもまた、反転カデンツァと関連しているようです。(カルディーヌのグレゴリオ聖歌セミオロジーでは同度サリクスの例ですが)
カルディーヌはこのサリクスの項で、反転カデンツァについて、
「長いクリヴィスを通ってカデンツァ音へと達するふつうのそれではなく、より高い音程へ到達することによって旋律が一時的に憩うようなカデンツァである。このようなカデンツァの一時的休息的性格は、つづく旋律とのあいだに緊密な関係があるといることを示しているものである」
と述べています。
そしてこの聖歌は、救い主を見るまで死なないとお告げを受けていたシメオンが、救い主をその手に抱き、神に感謝して歌う、いわゆるシメオンのカンティクムをその題材としています。
つまり、死ねない、ということが反転カデンツァによって表現されているのです。
正規の終止が来ないことが、人生の終わりが来ないシメオンを表しているのです。
そして、初めてレで終止するのは、「救い主をその腕に抱いた」という部分です。
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なんという感動的な歌でしょう。
救い主をその腕に抱いたことによって見えた彼の死、すなわち人生の終止が、第2旋法であるはずのこの聖歌の、初めてのレのカデンツァによって表現されているのです。
これ作った人、天才やで、、
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少々マニアックな話になってしまいました。
このテキストをドイツ語訳したものがシュッツの「音楽による葬儀」の第三部で用いられています。
下の写真はその練習中の様子、何故か弾きながらカメラ目線の田宮氏です。
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そしてもう一枚。
マニア垂涎の森田氏の調弦中のショットでお別れしましょう。
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