キリキリマイ

キリキリマイ

助成金の締切が迫り、キリキリマイしています櫻井です。

今日は午前中ヴォクスマーナのリハーサル、昼櫻田亮先生のレッスン、夜古楽道場の自主練、という盛り沢山な一日でした。(助成金の申請は明日の午前中にやります。ギリギリ、、)


ヴォクスマーナは今

【故 入野義朗 生誕95年記念コンサート 12音技法のマイルストーン】

のためのリハーサルを行なっています。




ヴォクスマーナが演奏するのは

混声合唱とピアノのための「凍る庭」(1961)

の一曲のみですが、例によって微に入り細に入り、丹念にリハーサルを重ねています。

ピアノは作曲家の篠田昌伸さんです。

この共演もとても楽しみです!

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演奏会詳細はこちら↓

http://vox-humana.wixsite.com/vox-humana/concerts


午後は櫻田先生のレッスン。テノールに声種変更を考え始めた時から先生のレッスンを受け始めたのですが、もうなにしろちびっちゃうくらい先生の声が素晴らしいものですから、しかもレッスンの中でもすごい歌ってくださるので、ほんとそれだけでも受ける価値あります。もちろんそれだけじゃないんですが!

ジラーレのコツがもうちょっとで掴めそう!


夜は古楽道場、これは花井哲郎先生のもとに音大生や音楽家が集まってグレゴリオ聖歌やフランドルポリフォニーを学ぶ会で、自主練の時は私が指導を行なっています。

私が花井先生の元で学ぶきっかけになったのがこの古楽道場で、今カペラやコントラポント(やサリクスやらなんやかんや)などで大活躍の、鏑木綾、田村幸代、富本泰成、渡辺研一郎、佐藤拓、西久保孝弘などなども所属していました。

古楽歌手製造工場と言っても良いかもしません笑

古楽のやりたい歌手(もちろん歌手じゃなくても可)は、この門を叩くのが近道かもしれませんよ。

最近この会ではグレゴリオ聖歌をあまりやっていなかったのですが、来年イザークイヤーということで、典礼形式でイザークのミサをやろうということで、今日はグレゴリオ聖歌の基本を学びました。

2時間みっちりネウマと睨めっこです笑

これを知らないと見えない世界があるのですよ!皆さん!笑

ほんと、人生変わりますよ!(アヤシイセミナーではありません、壺とか数珠とか売りません)

インド音楽では、どの楽器の奏者も、まずは歌を習い、その歌を再現するように楽器を演奏するそうですが、その考え方は西洋の音楽も取り入れた方がいいと思います。

みんな口では歌うように、とか、言葉をしゃべるように、とか言うんですけどね、、。

グレゴリオ聖歌勉強したら一発ですよ。マジで。

というわけでもう家に着きそうなので、助成金モードに戻ります。

間に合うか、、、!

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最新動画公開中!

Heinrich Schütz “Musikalische Exequien” op. 7 III. Canticum Simeonis / Salicus Kammerchor

Ensemble Salicus : Gregorian chant from “Proprium in ascensione Domini” / “Ordinarium missae I”

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Salicus Kammerchorホームページはコチラ

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ワークショップ「ネウマ的にバッハを歌うとはvol.2」終了

ワークショップ「ネウマ的にバッハを歌うとはvol.2」終了

昨日はサリクス主催のワークショップ「ネウマ的にバッハを歌うとは〜グレゴリオ聖歌からフランドル・ポリフォニーを経てJ.S.バッハまで〜vol.2」でした。

ご参加くださった皆様、誠にありがとうございました。

今年4月に開催した第一回ワークショップの続編で、よりわかりやすく、平易にそして身につきやすいように工夫したつもりでしたがいかがだったでしょうか。

題材を切り詰めて、グレゴリオ聖歌とイザークのポリフォニーを短いコムニオとしたのがよかったかなぁと思います。前回はイントロイトゥスを選曲したので、長くてなかなか大変だったので。

グレゴリオ聖歌が記譜された900年代終盤からイザークの活躍した1400年代終盤まで500年の隔たりがありますが、ここの音楽の隔たりよりも、イザークからバッハへの約200年の隔たりの方がはるかに大きいと感じられたと思います。

グレゴリオ聖歌からイザークは、もうほんと、「一歩」ぐらいでいける感じなんですが、イザークからバッハは、「千里」くらいあるイメージでしょうか笑


午前中はみっちりグレゴリオ聖歌を2時間半!


午後はイザーク1時間半とバッハを2時間!


合計6時間のワークショップでしたが、アンケートには、これでも短いという回答が結構ありました。

確かに内容的には3日間合宿するくらいの内容かもしれません笑

今回は導入ということでそれを1日に凝縮しましたが、次回あたりからそれぞれのセクション(グレゴリオ聖歌、フランドルポリフォニー、バッハ)についてじっくりと時間をかけていくワークショップへと切り替えていこうかなぁと考えています。

やって欲しいワークショップのリクエストがありましたら教えていただけると嬉しいです。

以下のリンクに午後の部のイザークの通しを動画で上げていますのでよろしければご覧ください。


今日は午後からいよいよジョイントコンサートの合同リハ。

今日から3日間13-21時まで、26日と29日の演奏会に向け、カンタータ漬けです!

演奏会詳細はコチラ

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Salicus Kammerchorからうまれた声楽アンサンブル、Ensemble Salicusのグレゴリオ聖歌動画配信中

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Salicus Kammerchorホームページはコチラ

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アンサンブルサリクス/写真

アンサンブルサリクス/写真

先日行ったグレゴリオ聖歌の録画の際、最後に撮ってもらった写真が送られてきました。

当日の記事はコチラ

凄いテンションで撮ったので見苦しかったらすみません、、、。


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こちら普通の写真ですね。


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足元はこのようになっております。軽くアヒル口です。


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悩ましいですね。悩殺ですね。


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横から見るとこんな感じです。


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お互いの肩に寄りかかっています。支え合って生きる人間を表現しています。


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はい。もうアウトですね〜。我ながら最高。さすが私がポージングを指定しただけのことはある。久しぶりに腹の底から笑いました。やっぱりいいカメラは迫力が違いますね。


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拓さんのアゴが笑

研一郎は普通に可愛いですね。


ええ…。現場からは以上です。

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Saclicus Kammerchor 2016-17年シーズンサポート会員募集中!

目標の定期会員様50名まであと11人!

ホームページはコチラ

次回演奏会情報はコチラ

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サリクス・カンマーコアのワークショップ!

サリクスカンマーコア主催のワークショップの情報が解禁しました!

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詳細リンクはコチラ

年末あたりから計画していて、ようやく詳細を公開することができて嬉しいです。
このワークショップは、サリクスがやろうとしていることを追体験できる、実感できるワークショップです。
ネウマに始まりバッハに終わる。
尊敬するカンタータクラブの先輩の金言、
「私の音楽史はバッハで終わっている!」
を体現したようなワークショップです笑。
あるいはA. シュヴァイツァーの言葉を借りれば、「かくしてバッハはひとつの終局である。彼からは何も出ていかない。すべてがひたすら彼を目指して進んできたのである。」的なワークショップです!
バッハに対する他の名言はコチラ
講師は私と渡辺研一郎です。渡辺研一郎氏は、東京芸術大学楽理科を装飾ネウマの研究で修了したツワモノで、ほんと、稀に見る天才です。
本物の天才って、今まで数人にしか出会ったことありませんが、彼はその1人です。彼と同時代に生き、共に音楽できることを幸せに思います。

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1日がかりでグレゴリオ聖歌からバッハまでを駆け足で巡るこのワークショップですが、僕達の考え方を体感していただける機会になると思います。
午前中は渡辺研一郎氏によるネウマ講座、午後は私にバトンタッチしてフランドル・ポリフォニー、午後の二コマ目にバッハをやります。ここで渡辺君には通奏低音を弾いてもらいます(彼は非常に優秀な鍵盤楽器奏者でもあります)。
今回は歌い方の講座ですので、使用する楽譜はモダン譜です。(計量記譜の読み方からやっていると、3倍くらい時間がかかってしまいます)
そして!ここ重要なのですが、サポート会員の方の受講料をかなりお安くさせて頂いております。

なんと一般の4000円引き!安すぎるんじゃなかろうかとも思いますが、特典の非売品CDも是非聴いて頂きたいし、5月にある定期演奏会にも是非来ていただきたいので、思い切ってかなりディスカウントさせて頂いております。

サポート会員についてはコチラ

先着16名様限定の講座ですが、現在すでに5名の方にお申し込み頂いております。

この調子だと早い段階で定員に達する可能性もありますので、お申し込みをお考えの方は、早めにお申し込み頂ければと思います。

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櫻井元希へのお仕事のご依頼は以下のメールアドレスまで。
g.sakurai.office@gmail.com
発声・歌唱指導、合唱指導等承っています。

詳しくはコチラをご覧ください。

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主宰団体Saclicus Kammerchorのホームページはコチラ
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海の日と言えば?

今年も皆さん待ちに待った海の日がやってきます!

海の日と言えばカペラ!恒例ですよね!

そうですね!(オーディエンス)

カペラはだいたい1月の成人の日、7月の海の日、10月の平日の年3回の定期公演を行っています。
カペラを聴かないと年が明けた気がしないし、カペラを聴かないと夏が来た気がしませんよね?
そうですね!(オーディエンス)

今回の定期公演は、「サルヴェの祈り」という事で、聖母の祈りの集いを再現するような形でプログラムが組まれています。
演奏会詳細はコチラ

 

といっても実はこのサルヴェの祈り自体は演奏会の3分の1くらいの長さで、演奏会の大半を占めるのは、前半の晩課です。

カペラは通常典礼形式で演奏会を行っていますが、僕が参加してからは、ミサ形式ばかりで、晩課の形式は初めてです。

いつものミサ通常文主体のお決まりのテキストではないので、沢山のテキストに若干苦労しております。
だがしかし!先日のコントラポントで演奏しましたヴェスプロは、まさにこの晩課形式でございまして、テキストが共通する部分が凄く多いんですね!助かった!
こうして、時代と地域は違うけれども、同じ聖母の晩課という形式で一貫性をもってプログラミングをするというのも、花井先生のこだわりだと思います。(ちなみに9月のアラミレも晩課です)

晩課というのは、主にアンティフォナ、賛歌、マニフィカトで構成されています。
このうちアンティフォナは、詩編唱をはさんで二回歌われる決まりになっているのですが、その二回目のアンティフォナを省略し(省略しなかったという説もあり)その代りに別のモテット等を演奏するという習慣があったそうです。
つまり、通常
アンティフォナ→詩編唱→アンティフォナ
となるところを、
アンティフォナ→詩編唱→アンティフォナ代用モテット
という具合です。

このアンティフォナ代用モテットのことを、メンバーの間ではアンティフォナ大王と呼んで、これ「何番目の大王だっけ?」「第二大王だよ。」
などと使っています。著作権等ございませんので、皆さんも是非お気軽にお使いください。
街中で「ヴェスプロの第3大王やばくなーい?」「いやこないだのカペラのゴンベールの第4大王のがやばくなくなくなーい?」などという会話が営まれることを願ってやみません。

先日のモンテヴェルディの場合、この流れがどのようになっていたかというと、
アンティフォナ(グレゴリオ聖歌)→詩編唱(モンテヴェルディ作曲のポリフォニー)→大王(モンテヴェルディ作曲の小編成のアンサンブルやソナタ)
という具合でした。

今回は、
アンティフォナ(グレゴリオ聖歌)→詩編唱(単声)→大王(ゴンベールのモテット)
という事になっています。
大王がアンティフォナと同じ歌詞のものもありますし、こちらのほうがよりシンプルで、元の形に近いと言えると思います。

同じ聖母の晩課でも、かなり振れ幅のある両作品と言えると思います。

また今回はいつもの8人編成に加え、3人の新しいメンバーも一緒に演奏します。
鏑木綾
渡辺研一郎
富本泰成
新しいと言っても、関係者にとってはおなじみの3人ですね(笑)

3人ともサリクスのメンバーですし、コントラポントのメンバーでもあります。
サリクスカンマーコアのホームページ
コントラポントのホームページ

かぶちゃんはサリクスでも圧巻のモンテヴェルディのソロを聴かせてくれました。
けんぼーはただの天才。
トミーは藝大の同期で、ずっと苦楽を共にしてきた仲間です。

3人ともほんといつもお世話になってます。

カペラではこの3人をまとめて新人、もとの8人を旧人と呼んでいます(笑)。
今回個人的に一番聴きどころだと思っているのは、この新人のグレゴリオ聖歌と、旧人のポリフォニーによる交唱です。
交唱は賛歌Ave maris stellaと、Magnificatで聴けます。両方とも、最後は5声となって、13人でポリフォニーを歌います。
いいですよーーじんわりきますよーー。
(なにより交唱楽ですよーー)
だいたいいつも、マニフィカトやるときは、単声もポリフォニーも自前でやんなきゃいけないので、結局ずっと歌ってることになるので結構大変なんですね。しかし交唱なんだから交互に歌うのがやっぱり本来だよなーーと今回つくづく思いました。

この3人が加わるのは、いつもより声部数が多いからなのですが、これも時代による音楽の変遷を感じさせてくれます。
いつもカペラが演奏しているジョスカンデプレなんかは、4声が基本で、声部数が増えることはほとんどありませんが、ポストジョスカン世代になると、5声6声7声平気で出てきます。

だからコワイヤブックねつ造するのが大変なんですねーーー!その苦労についてはをぜひともコチラ見てください!まじで大変だったんで!

これ6月1日のブログなんですね。もうひと月半前なんですね。そうなんです。一つの演奏会を実現するにはほんとに沢山の時間と労力が必要なんです。

えーと音楽の変遷の話でした。音楽の中身としては、ジョスカンが確立したとされる通模倣様式をさらに徹底させた感じで、もうひたすらにもほうもほうもほうもほうもほう!です。
ひとつテーマが聞こえたらしばらくそのテーマを追っていれば、初めて聴く曲であっても、その構造がはっきりと聞き取れます。
そういった意味で、よりキャッチ-でわかりやすいと思います。ルネサンス音楽初心者の方も是非!入り口としてもお勧めです。
しかし、5声―7声で模倣を徹底していくと、あちこちでチラリホラリとほころびが見えてくるんですね。これを「模倣の限界!」と千代の富士風に表現します。
後発のテーマの音高関係を保とうとすると、前のパートと音がぶつかっちゃうんですよね。どうしようもなく。それがまた、味がある。愛おしい。ああ、愛すべきほころび。

千代の富士の去り際が美しかったように、模倣にも限界があるから美しいのかもしれませんね。

はい。妄想でした。

ええ、

海の日と言えばカペラ!カペラといえば海の日!
Ave maris stella(めでたし海の星)を聴かなくっちゃ!