カペラ×コントラポント | モンテヴェルディ公演明日

カペラ×コントラポント | モンテヴェルディ公演明日

ヴォーカル・アンサンブル カペラの特別出演するコントラポントの公演が明日に迫りました。

世間はヴェスプロヴェスプロ言うとりますが、モンテヴェルディはヴェスプロだけじゃないんだぜってとこを見せつけてやろうと思います笑


ミサ《イン・イロ・テンポレ》はヴェスプロと同じ曲集に収録された、ヴェスプロとは全く違う技法によって書かれた作品です。

ヴェスプロが当世風のナウい技法で書かれた曲であるのに対し、このミサはフランドルから続く伝統的な対位法で書かれた作品です。

3月にミサ、5月にヴェスプロを聴くと、きっとモンテヴェルディという人の懐の深さがお分かりいただけると思います。

今回はそのミサの流れを軸に、本来固有唱の入る位置にコントラポント器楽隊が器楽曲を演奏します。

今日始めて器楽隊とのリハでしたが、もう目玉ブッ飛ぶプログラム、目玉ブッ飛ぶ演奏です!


マジで凄いです。コルネットは踊り狂い、ヴァイオリンは官能的に、ドゥルチアン(ファゴットの古いの)は炸裂し、テオルボは焚き付けます。あ、あと花井先生がオルガンも弾きます。先生はミサを歌い、器楽曲の通低を弾きます。すげー体力いりそう!

特にこれだけは言っておかなければならないのですが、鈴木禎さんのドゥルチアンはほんとに常軌を逸してます。キチガイです。変態です(褒めてます)。全ファゴット奏者よ!耳の穴かっぽじって聴きやがれ!って感じです。もうほんと凄いです。意味がわかりません。どうなってるのかさっぱりわかりません。目にも留まらぬ早業!耳で追うのもやっとな超絶技巧です。


明日はカペラでバスを歌いますが、明後日は旧岩崎邸庭園でテノールを歌います。来週は広島でアルトを歌います。

相変わらずお前は何屋だ状態ですが、多分こんなことになってるのは今だけなので、これはこれで楽しもうと思います。

色んな人の気持ちがわかるってのは、きっといいことですよね!!

ということで明後日は4人でペルト、ラインベルガー、オルフ、メシアン、髙田三郎、木下牧子を歌います。

どの曲もなかなかOVPP(一人一パート)では聴けない曲だと思いますので、こちらもよろしければご来場ください。

 

――・――・――・――・――

Salicus Kammerchor第3回定期演奏会

『J. S. バッハのモテット全曲演奏シリーズvol. 3 〜詩編モテットと葬送モテット〜』

チケット発売中!

http://www.salicuskammerchor.com/concert

――・――・――・――・――

Salicus Kammerchor主催第3回ワークショップ

参加者募集中!

http://www.salicuskammerchor.com/workshop

ご好評いただいておりますサリクスのワークショップです。毎回早い段階で応募上限に達しております。

お申込みはどうぞお早めにお願いいたします。

――・――・――・――・――

櫻井元希へのお仕事のご依頼、チケットのお求め等は以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。

コントラポント×シャルパンティエ | 楽器紹介

コントラポント×シャルパンティエ | 楽器紹介

今日もコントラポントのリハでした。

リハ途中またしても街並み越しの夕映えの富士山が撮れてしまいました。美しい、、そして左上にはUFOが写ってますね(o_o)

img_4896

今回のコントラポント、器楽が大活躍ですので、それぞれの楽器を写真撮らせていただきました!


Dessus de violon


このどうみても悪人顔(笑)が今回のコンマス!まるちゃんです。

明らかにシャルパンティエでは使用しない奏法で楽器を構えてくれています!笑

楽器はDessus de violon、ま、ようはヴァイオリンです。


Flûte á bec


Dessus de violonと同じパートを演奏することが多いのがFlûteと書かれたパート(リコーダー)です。

コントラポントではお馴染みの美男美女リコーダー奏者のお二人です。

お二人で休憩中に練習されているところを盗撮しました笑


Haute contre de violon

Teille de violon


丹沢さんがお持ちなのはちょっとフォルムの珍しいヴィオラ。今回はHaute contre de violonとTeille de violonをヴィオラで演奏します。


Violone


そして低弦。チラシにはBasse de violonとありますが、検討の結果violoneを使うことになったそうです。

ヴィオローネというと現代語コントラバスのことを指しますが、この楽器はヴィオローネはヴィオローネでも8フィートのヴィオローネです。つまりコントラバスのように、記譜上のオクターヴ下を弾かずに、記譜通りの音を弾きます。

ガンバのように6弦で、一番下の音がG(ソ)なので、G violoneと言うそうです。


Theorbe


そして通奏低音の撥弦楽器はテオルボ。奏者は金子さんです!

長いですねーそびえてますねー写真撮るのに苦労しました笑


Basson


そして最後に、バソンの鈴木さん。

この楽器はバロック時代木管楽器(製作者として名を馳せた、フランスはパリのCharles Bizeyの楽器のコピーなのだそうです。

ヴィオローネ、テオルボ、バソン、これにオルガンを加えた通奏低音が、様々な組み合わせで色彩の変化を与えます。ご注目下さい!


img_4883-4

古楽アンサンブル コントラポント第22回定期公演
「華麗なるシャルパンティエの音楽2」

2016年12月23日(金祝)午後2時開演(1時30分開場)
上野学園石橋メモリアルホール
問い合わせ、チケット申し込み:フォンス・フローリス
contact@fonsfloris.com
http://www.fonsfloris.com/c/schedule.html
フランス・バロックを代表する宗教音楽作曲家シャルパン ティエによる、クリスマスのための楽しい作品を集めた演 奏会です!
フランスのクリスマス・キャロルである「ノエル」の旋律 をふんだんに織り込んだ「真夜中のミサ」は、聖夜の神秘 と喜びに満ちあふれた名曲中の名曲です。
そこに登場するノエルの器楽編曲とその原曲のフランス語 のノエル、降誕祭直前の夕べの祈りのための「待降節のア ンティフォナ」、そして華やかな聖母の歌「マニフィカト 」と、洗練されたフランスのクリスマス音楽をたっぷり堪 能できるプログラムをどうぞお楽しみください!
演奏曲
マルカントワーヌ・シャルパンティエ
待降節のアンティフォナより
器楽のためのノエル
マニフィカト
主の御降誕の歌より「夜」
真夜中のミサ
Marc-Antoine Charpentier (1643-1704)
Salut de la veille des O H.36-41
Noël sur les instrments H.534
Magnificat H.78
“Nuit” – In Nativitatem Domini Canticum H.416
Messe de Minuit H.9
演奏
古楽アンサンブル コントラポント
ソプラノ dessus 花井尚美 染谷熱子 鏑木綾
アルト hautes-contres 上杉清仁 小沼俊太郎
テノール tailles 福島康晴 村上惇
バス basses 春日保人 櫻井元希
ヴァイオリン・ヴィオラ violons 小野萬里 丹沢広樹 丸山韶 大西律子 上田美佐子
バス・ド・ヴィオロン basse de violon 西澤央子
リコーダー flûtes á bec 太田光子 辺保陽一
ファゴット basson 鈴木禎
テオルボ theorbe 金子浩
オルガン orgue 上尾直毅
指揮 direction 花井哲郎
チケット
全指定席 一般4,500円 ペア8,400円 学生: 2,500円*
*学生券は、学生証を提示のうえお求め下さい
――・――・――・――・――
演奏動画公開中!
Heinrich Schütz “Musikalische Exequien” op. 7 III. Canticum Simeonis / Salicus Kammerchor

Ensemble Salicus : Gregorian chant from “Proprium in ascensione Domini” / “Ordinarium missae I”

――・――・――・――・――
主宰団体Salicus Kammerchorホームページはコチラ
――・――・――・――・――
櫻井元希へのお仕事のご依頼、チケットのお求め等は以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。