先週の、バッハカンタータクラブ定期演奏会からの翌日のらうらうらの演奏会、お越しくださいました皆様、ありがとうございました!
h-Moll
カンタータクラブ定期演奏会終演
昨日、私にとって最後のカンタータクラブ定期演奏会が終演致しました。
カンタータクラブ(追い込み)
カンタータクラブの定期演奏会への集中練習が始まりました。
6日わたって、午前午後、あるいは午前午後夜間で練習します。
今日は午前午後でしたが、なかなかのぐったり加減です笑。
こういうメンバーで(つまりアマチュアでないメンバーで)、これだけ練習できる団体もないかなあと思います。
定時練習では11月から毎週練習していて、すでに13回練習していますので、練習時間数でいうとほんとなかなかの時間だと思います。
その上今年度の前半は、ミサの前半を3回本番にかけ、クレドは去年の定期演奏会で演奏しましたので、その練習時間も含めるとえらいことです。
これだけ練習時間があったとしても、ロ短調ミサの偉大さの前では、全然足りないと感じます。
でも、絶対いい演奏ができると思います。
アンサンブルにとって最も重要なのは信頼関係だと思っていますが、それぞれのメンバーと、それぞれの形で信頼関係が出来てきたと思っています。
この演奏会、沢山の方に聴いていただきたいです。
印象的な演奏会になるのは間違いないと思います。
小林道夫先生が指導を退かれてから、この大曲に挑むのは初めてです。
今後もカンタータクラブがこの曲を演奏するという予定は全くありません。
平日ですが、ぜひ聴きに来ていただきたいです。
奏楽堂は席数が多いので、売り切れということはまずないかと思いますが、万が一ということも考えられますので、チケットのご用命はお早めにお願いいたします。
カンタータクラブ
平日毎日(サリクスの)ブログ更新の誓いは、すでに達成されておりません。
うーむ。無理だ・・・笑
でもおかげで最近人生で一番勉強してると思います。修士論文書いてた時よりも笑
ひとつの話題で2日は準備期間が必要で、書くのに5時間くらいかかるので、毎日は無理ですね!どんなに暇でも!
というわけで今日はこっちのブログを更新します。
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長く通った大学を卒業した今年度、ほんとにいろんなことがありました。
指揮のレッスンに通い始めたり、サリクスを立ち上げたり、声種変更したり・・・。
そんな今年度ですが、最後に大変大きな演奏会があります。
東京芸術大学バッハカンタータクラブの定期演奏会です。
バッハのロ短調ミサを全曲演奏いたします。
こんな若いうちに、こんな大曲を、こんなメンバーで演奏させてもらえるなんて、ほんとに嘘みたいです。
実に畏れ多いことだと思います。
昨年の定期演奏会でクレドに取り組んで、今年の前半は、キリエ、グローリアを演奏してきました。
初めて、音楽が怖いと思いました。
音楽ってこんなに大きくて、強くて、恐ろしいものだったんだって思いました。
人間の力では近寄ることすらできないものなんだなって思いました。多分触ったら燃えて死ぬんだと思う。
それでも近づきたいから、その熱に身を焦がしながらにじり寄っていくんだなって思いました。
「今の人は音楽に馴れ馴れしすぎる」
昨年度小林道夫先生に言われました。その意味が、今はよくわかります。
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僕はカンタータクラブを今年で引退します。
僕がこの団体にどれだけの想いを抱いているか、ことばで表現することはできません。
もう7年、このクラブにいさせてもらってるんですね。
演奏委員長を3年もやらせていただいて、本当に感謝しています。
定期に乗らないメンバーとは、先日の下谷教会での演奏が最後になったのですが、ひどく寂しい気持ちがしました。
「あぁ、この人とはもう二度と一緒に演奏できないのかもな」
これ、結構つらいですねー。
でもまあ、それはいつだって同じなんですけどね。
今日死ぬかもしれないし。おたがい。
毎朝、会社に行く妻を「いってらっしゃーい」って見送りながら、「あぁ、もうぼくはこのひとと二度と会えないかもな」って思います。結婚して今年で6年目ですが、今でも毎朝思います。
震災の年、僕は部長をやっていました。春合宿の準備をしていて、1週間前にはそのための事前打ち合わせをしていました。
震災があって、フクシマがあって、僕は妻と広島に逃げました「もう二度と音楽なんかできないかもしれない」そんなことを考える余裕すらありませんでした。あの時の僕には「生きたい」しかありませんでした。
合宿をキャンセルにして、入学式もあの年はなかったですから、四月新歓演奏会もキャンセルになりました。
カンタータクラブは毎年四月と五月に新歓演奏会をしているのですが、あの年の五月新歓演奏会は凄かった。45番と67番だったと思いますが。
あの時みたいに、生と死の狭間でホバリングしながら、生きる喜びを燃え立たせるような演奏ができたらいいな。
「生きてるうちは、生きてることを忘れてる」
思い出させてやろうじゃないの!
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http://blog.livedoor.jp/bachcantataclub/(東京藝術大学バッハカンタータクラブ公式ブログ)
Official Website: http://blog.livedoor.jp/bachcantataclub/
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櫻井元希へのお仕事のご依頼は以下のメールアドレスまで。
g.sakurai.office@gmail.com
発声・歌唱指導、合唱指導等承っています。
詳しくはコチラからご確認ください。
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主宰団体Salicus Kammerchorのホームページ
http://salicuskammerchor.wix.com/main
新しい音階と礼拝の中のバッハ
今週末は二つのイベントがあります。
ひとつは土曜日、以前のブログでもお知らせいたしました、うちのおやじのイベントです。
将来音楽史の教科書に載るかもしれない画期的な試みです。
調性が崩壊したあとしばらく何も崩壊しませんでしたが、ここへ来てオクターブを12に分ける音階そのものが崩壊するかもしれません。
微分音のことを言っているのではありません。微分音は半音を何等分かにするというものですので、結局はこの12音からできた音階を離れるものではありません。
12音の音階を崩壊させるものとは何か?
それは、スイカだ!!!!
というわけで、これ以上は超難解なので、ぜひこのイベントに足を運んで、それはそれは詳細にレクチャーを受けてください(笑)。
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翌日曜日には、カンタータクラブの下谷夕礼拝公演があります。
これは毎年この時期に、上野の下谷教会で、夕礼拝の一部としてカンタータを一曲演奏させていただいているもので、今年はカンタータではなく、ミサ曲ロ短調よりグローリアを演奏いたします。
ご存じのとおり、バッハの作曲した教会カンタータは、毎日曜日の礼拝のために書かれ、演奏された音楽です。そして実は、ミサ曲ロ短調も、クリストフヴォルフによると、カンタータの代わりに(抜粋で)礼拝で使われた可能性があるそうで、そういった意味でも非常に興味深い試みと言えると思います。
無料の公演(演奏会ではないので公演というのもはばかれますが・・・)ですので、是非お気軽に足をお運びください!