カペラとヴォクスマーナ、ボイトレ

ここ最近、カペラとヴォクスマーナの時期が重なります。

振り幅が大きくて、生きてるなぁって感じします。
今朝は9時からヴォクスマーナ、13時からカペラでした。
そして夜は今日初めてのボイトレの方が2人!
どんな方をレッスンしても、1人として同じ声の人はいなくて、当たり前だけど、人体の神秘!感じます。
だからこそ合唱団でのボイトレは難しいんですが、、、。
それぞれ抱えている問題が違うのに、最大公約数的なことしか言えないのが辛い。
そしていろんな人がいるからいろんなことをやるけれど、そのどれに自分が当てはまるか、多分自分ではわからない方の方が多い。
だからほんとに声のことちゃんとやろうと思ったら、一人一人みるしかないです。
例え15分でもやる価値あると思う。
自分にどういう傾向があって、どういうエクササイズが必要か、だけでも伝えることができたらかなり合唱団自体のレベル向上になると思うんだけどなぁ。
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ヴォクスマーナは今回テノールとして初めての本番です。
テノール沢山いるから声種変更したら呼ばれなくるかなぁと思っていましたが、ありがたいことに、テノールとして使っていただけることになりました。
ありがたやありがたや。
今回私は2曲にオンステします。
山根明季子(b.1982)
お名前コレクション No.02
小出稚子(b.1982)
春宵感懐 (2013委嘱作品・再演)
の2曲です。
金沢さんや初谷さんと同じパートというのがまだ全然慣れませんが、がんばります!
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ヴォクスマーナ第35回定期演奏
創団20周年シリーズVol.1 未来を担う女性作曲家

{C4B4B44E-57D2-4FB6-BFC3-26579D0E83BE}

2016年7月29日(金)19:00開演 東京文化会館小ホー

渋谷由香(b.1981)
「黒い森から」 12声のための(委嘱新作・初演)  詩:佐峰 存

山根明季子(b.1982)
お名前コレクション No.02 (委嘱新作・初演)

小出稚子(b.1982)
春宵感懐 (2013委嘱作品・再演)  詩:中原中也

大熊夏織(b.1987)
空を泳ぐ(2015委嘱作品・再演)

指揮:西川竜太

チケット(全席自由)
一般:3,000円(当日3,500円)
学生:1,500円
高校生以下:1,000円

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カペラは今度デュファイのスラファセやります。
言わずと知れた超名曲。
世俗曲を定旋律としたミサの最古のものとして、音楽史の授業で先生が1年に一度の口にする曲です。
デュファイが確立したとされる循環ミサの代表曲とも言われています。
相変わらずテノールと上2声の格差が凄いです。
{40057BE0-6FA4-4326-A674-885E86901F05}

みよ!この声部間格差!

上のパート(superius)が7段なのに対し、テノールは3段!しかもスッカスカ!スペリウスのギッチギチの音符が不憫に思えてくる、、、
しかもテノールの定旋律は全曲通じてずっとこれなので、ここさえ譜読みすれば、全曲の譜読み終了です。
テノールはこれを9回、いろんな速さでひたすら繰り返します。
それでこれだけ多様な音楽が生まれるわけですから、凄いですよね。
グロリア、クレドの上2声による長大なデュエットも聴きごたえ凄いです。
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「スラファセパル」~デュファイの名作ミサ曲
{48F4664F-B0E7-45F3-B7DA-AEECB4392F56}
7月17日(日)午後4時 カトリック由比ガ浜教会
7月18日(月・祝)午後4時 小原記念聖堂(淀橋教会)【完売しました】
7月19日(火)午後7時 小原記念聖堂(淀橋教会)
superius 花井尚美 安邨尚美
contratenor 青木洋也 望月裕央
tenor 及川豊 渡辺研一郎
bassus 櫻井元希 花井哲郎 Maestro di Cappella=音楽監督チケット料金:4月22日発売[全自由席]
※会員優先席あり※学生券は、学生証を提示のうえお求めください
17日 前売:一般4,000円 ペア6,800円 当日:一般4,500円 学生:2,500円
19日 前売:一般4,500円 ペア7,800円 当日:一般5,000円 学生:2,500円

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今年のアラミレ

  • 今年のアラミレは9/22(木祝)です。

今日チラシが出来上がってきました。

昨年からアラミレは、アダム・レナーという、まぁ普通に生きていれば出会うことの無いだろう作曲家の聖母ミサに取り組んでいます。

生没年はca.1485-ca.1520、若くして亡くなった作曲家のようです。

生年としてはポストジョスカン世代とも言えますが、没年がジョスカンとほぼ同年ですから作曲した時期としてはジョスカンと同世代と言っていいと思います。

作風は、、、なんというか、斬新です。

ミサの各部分ごとの作風が全然違って、変幻自在というか、これほんとに同じ人が書いたの?って思います。

前もブログに書いたと思いますが、何しろグロリアが7枚でクレドが4枚です。(見開きの枚数です)

普通はグロリア4枚、クレド6枚くらいでしょうか(個人の感想です)

とにかくグロリアが長すぎる。感覚としては、いつもの3倍くらいです。

対してクレドは、え、短か!って感じです。

ほとんどシラビックに書かれていて、音符の数に対して言葉が多すぎるため、省略しまくってます(笑)

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うーむこれはひどい。

1段目

Genitum, non factum, consubstantialem Patri:per quem omnia facta 

2段目

sunt.Qui propter nos homines, et propter nostram salutem descendit de cae(lis.)

なんですけど俄かには読めませんよね。

こんな感じの譜づらなんですけど、曲はもう、ほんと、ただの名曲です。

なんならこのクレドが全曲の白眉と言って差し支えないほどです。

短いのに名曲!コスパ!

あと謎なことに、Sanctusの途中、Pleni sunt caeliのセクションだけ5声になります。

意味はわかるんです、Pleniって満ちるって意味なんですね、だから声部も増える。

でもほんとにここだけなんですよ。

お、5声になった!と胸をときめかすのも束の間、ものの40秒ほどで、元の4声に戻ります。

 

謎深まる、、、。

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演奏会は例によって典礼形式です。

ただ今回は固有唱の一部をポリフォニーで歌います。

固有唱とは、日替わりメニューみたいなもので、日によって唱える典礼文が変わるんですね。

それに対して通常唱は毎日毎日来る日も来る日も同じテキストです。カレーとか、ラーメンみたいなもんですね。

お。これは結構いい例えかも。

フルコース

例えるなら、、、

前菜(日替わり)

スープ(毎日一緒)

魚料理(毎日一緒)

肉料理(日替わり)

ソルベ(日替わり)

ローストの肉料理(毎日一緒)

生野菜(日替わり)

甘味(毎日一緒)

果物(毎日一緒)

飲み物(日替わり)

みたいな!こ、これはわかりやすい! こんな感じで Introitus(固有唱) Kyrie(通常唱) Gloria(通常唱) Graduale(固有唱) Alleluja(固有唱) Credo(通常唱) Offertorium(固有唱) Sanctus(通常唱) Agnus(通常唱) Communio(固有唱) となるんですね(朗読は省いてます) か、数までぴったりだー! まぁ、毎日フルコース食べないし、毎日同じ魚料理とかありえないんで、全然うまいこと言えてませんけどね。でも伝わった気がする!ミサの仕組み!

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で、何が言いたいかというと、この日替わりメニューたる固有唱の部分を、いつもはグレゴリオ聖歌で歌うんですが、今回はその前菜と飲み物の部分をポリフォニーで歌うのです。 それもアノニマス(作者不詳)の。 これは先ほどのレナーのミサが収められた写本、 (D-Jena, MS 33)に収録されたものです。 そしてそれ以外の固有唱はグレゴリオ聖歌で歌うので、まとめるとこうなります。

Introitus(固有唱)アノニマス Kyrie(通常唱)レナー Gloria(通常唱)レナー Graduale(固有唱)グレゴリオ聖歌 Alleluja(固有唱)グレゴリオ聖歌 Credo(通常唱)レナー Offertorium(固有唱)グレゴリオ聖歌 Sanctus(通常唱)レナー Agnus(通常唱)レナー Communio(固有唱)アノニマス

なかなか美しいプログラムではありませんか。あ、そうそうプログラムの最後にイザークのTota pulchra esも歌います。

https://youtu.be/zqpXLTJDsWg

レナーはどうやらイザークと関わりがあったそうで、そのこともあって最後にイザークで締めることになりました。

ところでみなさん。これまでさも自分でプログラムを構成したような書き方をしてきましたが、お察しの通り(?)このプログラムを構成したのは渡辺研一郎です。

これまでは選曲はほぼ全て花井先生が行っていましたが、最近はその業務を弟子に譲るようになり、今回初めて、全てのプログラムを渡辺君が構成しました。

その意味でもこの演奏会はアラミレにとってターニングポイントになりそうです。

さあ、こんな凄いプログラムの演奏会が、なんとなんと2000円なのだから驚きだ!こいつあ聴きに行かない手はないね!

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ハワイヤン

今日はハワイから演奏旅行に日本に来られていた合唱団さんのお手伝いで歌ってきました。

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日本の合唱団(谷本くんのLa Calorosa Aria)とのジョイント公演で、私たちは当初はハワイの団体さんのステージだけ歌う予定でしたが、今朝急遽合同ステージも歌うことになり、今日会場で楽譜をいただきました(笑)。
こんなこともあるんですねー。いや、あるんですよね。結構。
ハワイの団体のステージは、
チルコットのジャズミサに、アメリカの民謡、ハワイの民謡、ラターと、まさにな選曲でしたが、個人的にヒットだったのは、
Shiretoko
でした。
以下に今日共演したKona Choral societyの演奏が上がっています。
いろいろ面白いです。
もうなんていうか、ハッピーな演奏会でした。
一体日本にどれだけこれほどまでに純粋に音楽を楽しんでいる人がいるだろうか、って感じでした。
素敵。
でも
素敵じゃなきゃウソ
ですよね(by小林道夫)
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最近のわたくしのダメダメっぷり

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最近凄いです。

歩いてて自転車にあたられる接触事故
自転車同士の接触事故
自転車乗ってて電柱にぶつかる接触事故
左のこめかみで電柱に頭突きをくらわしてやりましたよ( ̄▽ ̄)
自転車もう乗らない方がいいかも、、、。
そして昨日は自分の舌をしたたか噛みました。
今まで聞いたことのない音がしました。
いや、あれはちょうど焼肉で最初にたべる、そう牛タンを噛み切った時の音!
あちこち痛いです。
そして固形物が食べられないつらい(T . T)
牛タン食べたい(T . T)
そんな中サリクスのブログ内にコラム書きました。がんばって書いたので読んで下さい。
音楽・芸術にまつわる名言集です。
なんだかたったこれだけのために4日くらいかかってしまいました。
うーむ作業効率も下がってるっぽい、、、。
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愛しのカンタータクラブ

はい、キモいですね。

2月の定期演奏会を機に、引退したカンタータクラブですが、この4月からは沼田臣矢くんが後を継いでくれています。
指揮者が代わるというのは演奏団体にとって一大事で、代わったばかりの時期はとっても大変なんですが、みんな頑張っています(おととい練習見に行きました)
大体演奏委員長が楽器の人の場合メンバーも楽器のメンバーが増え、歌の人の場合歌のメンバーが増えるということになっていて、今回もその例にもれず楽器の人が足りてないようです。
そこで部員募集チラシを作ったそうなのですがこれがなかなか傑作。
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よしえっくす(金成佳枝)が作ったそうです。

この脱力感がたまらない笑
足らない感が凄いでてますね笑笑
他のパートも募集してないわけではないので、他のパートの人も是非!
あと美術の方ももちろん入れます!
チラシデザインなんかで大活躍できますし、合唱は副科の人も多いので、入ってもらってぜんぜんかまいません。
かつて美校の人がカンタータのソロを歌ったことも1度ありますし、ヴァイオリンを弾いてた美術の人もいました。
あとは音環(音楽環境創造科)の人がいて下さった時には、それはそれは素晴らしい録音録画ができたものでした。
というわけで、専攻学科問わず、ウェルカムなサークルですので、一度見学に行ってみて下さい。
定期演奏会の前には小林道夫先生のレッスンを受けるチャンスがありますし、クラブのOB会主催で先生の指導のもと演奏をすることもできます。
山ほど素晴らしい経験ができます。
芸大生の皆様、入らない手はないですよ。マジで。
毎週チェンバロとオルガン入りのアンサンブルができるなんてことは卒業しちゃったらあり得ないですよ。
借りたら1回10万超えますからね!
毎週10万円分の価値ある練習ができる!すご!
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