グレゴリオ聖歌に埋もれる日々

ここ最近毎日グレゴリオ聖歌歌ってる気がします。

今日はカペラとサリクスのリハーサルでグレゴリオ聖歌を歌いました。
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サリクスはまだネウマが怪しい人がいたので、腹をくくって全てのネウマと全ての指示文字を全部一つづつ説明しました。
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これで全員が一つ残らずネウマと指示文字を理解したはず!
1時間以上グレゴリオ聖歌だけ練習しました。演奏時間わずか2分の曲です。
後半はバッハのKomm, Jesu, kommの第2部のアリアをネウマ的に歌う練習をしました。(一昨日のワークショップと全く同じ流れですね)
ほとんど全てのパートのほとんど全ての箇所にネウマを振りました。
その結果音の流れがまるで変わりました。
まだまだネウマに振り回されている感じですが、本番までには体に入れてくれると思います。
まだまだ道のりは果てしないですが、あきらめずに根気強くやっていこうと思います。
報われない努力はない、あるとすればそれはまだ努力とは言えない。
ばい、王貞治!
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グレゴ、グレゴ、ジョスカン、マショー

という日でした。

朝11-13時で祐天寺のカラオケでラフォルジュルネでのグレゴ公演の練習をしようとしていたのですが、なんとそのカラオケの営業時間が13時から(笑)。
仕方なく中目黒まで戻ってビックエコーに行きました(ビックリするほど高かった(°_°))。
ラフォルジュルネでのグレゴ公演は、5/3の16:30-17:00で、永楽ビルiiyo!地下1階広場でやります。
昇天の祝日のミサ固有唱と、通常唱第1番をクレドまでやります。
続きはまた来年ということで(笑)
ミサ1番のグロリアとクレドは第4旋法なのですが、どうやら私はこの第4旋法がどうやら好きらしく、ああ、お祈りしてるなーって感じでシミジミとします。
ちなみにこのミサのクレドは、バッハのロ短調ミサで引用されているので、先唱とコンフィテオールは聞き覚えのある方も多いと思います。
ーー・ーー・ーー
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14時からは古楽院でカペラの稽古、今年もモッコウバラが綺麗に咲いています。
典礼劇の方も段々と仕上がって参りまして、こちらもなかなかワクワクする演奏会になりそうです。
こちらまだ昼公演はチケットあるようですね。
ここで歌うジョスカンは、いわゆるイケメン系ジョスカン(今作ったジャンルです)の曲で、超カッコいい鮮やかな曲です。
下3声はVictimae paschali laudesを歌い、Superius(ソプラノ)はシャンソンを歌います。ポリテクストどころか、ポリ定旋律な曲です。
まぁそんな構造はジョスカンの天才を注ぎ入れるための器にすぎません。ともあれイケメンです。ただただイケメンです。
どんなに複雑な構造を持っていても、その構造が聴こえないのがジョスカンの天才たる所以です。
ーー・ーー・ーー
夜はFF古楽道場マショー組でした。
古楽道場は今年ジョスカン組とマショー組に分かれて花井先生のもとで学んでいます。
マショーは、、以前も書きましたけど(音楽史上の奇人変人演奏会とネウマ)、ジョスカン以上に変態です。
激ヤバです。
ほんまにこんなん歌えたんかよ?!って感じです。どうかしてるぜ。
そんなマショー、そろそろ黒色も勉強したい!という要望に応えられてできたコースで、長年道場で修行を積んできた猛者がさらなる高みを目指して励んでいます。
そのうち音源をyoutubeとかに上げれたらいいな。
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オマケ
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東急の出してる雑誌?みたいです。

lとuの間にic入れたいですね(笑)
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中嶋朋子がいざなう 音楽劇紀行|第一夜 → ラフォルジュルネ

表題の公演にカペラとして出演します。

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公演詳細

今日はその初リハーサルでした。
主催公演ではないので、詳しくはわからないのですが、中世の典礼劇から現代のミュージカルまでを、様々な歌手が歌い継いでいくというような趣向の演奏会のようです。
既に夜の公演が完売となり、急遽昼公演が追加となりました。
カペラはこの公演の最初の部分で、グレゴリオ聖歌と典礼劇、ジョスカンのVictime Paschali laudesを演奏します。
ちょっと演技が付くみたいです。
典礼劇は単旋律で、イエスの復活の一場面を演奏します。
ポリフォニーは最後のジョスカンだけで、それまでずっと単旋律ですので、ジョスカンのポリフォニーがより鮮やかに感動的に聴こえると思います。
――・――・――
これと似たような感じで、単旋律中心の演奏を、実は5/3にラフォルジュルネでもやります。
公募枠なんだと思いますが、縁あって機会をいただくこととなりました。
今年のラフォルジュルネは自然や季節がテーマだそうで、季節といえば教会音楽的には教会暦がそれにあたると思います。
ということで季節のグレゴリオ聖歌を、シェフの気まぐれ風にはしないで、4人でがっちり硬派に歌います。
メンバーはいつもの人たち、富本泰成、渡辺研一郎、佐藤拓、そして私櫻井元希です。
地下の広場のようなところでやるそうで、マイクを使っての演奏だそうです。
本当は5/3のミサを歌おうと思ったのですが、あまりにマイナーだったので、有名なキリストの昇天ミサ(今年は5/5)をやることになりました(今日決まりました)。
2日違いですが、季節のグレゴには違いありません。えっへん
ラフォルジュルネでマイクで30分グレゴって、わくわくしますよね。
多分今までのラフォルジュルネでこれだけがっつりグレゴリオ聖歌が歌われたことはないんじゃないかなぁと思うので、どんな反応になるか、ちょっと楽しみです。
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カペラ | 「ボッティチェリ展」 記念コンサート 終演

今日は東京都美術館でカペラの本番でした。

美術館で開催中のボッティチェリ展にちなんで、ボッティチェリと同時代の、メディチ家ゆかりの音楽ということで、デュファイやジョスカン、イザーク等を演奏しました。
どの曲もその背景にメディチ家に色んな意味で深い関わりがあり、その成り立ちやいわれが大変興味深く、花井先生流石の選曲だなぁという感じでした。
プログラムにはなかったのですが、急遽昨日演奏することが決まった曲もありました。
期せずして、その曲がこのコンサートの白眉となったのではないかと思います。
その曲の、曲名は不詳、作曲者も不詳です。
それはこの絵の中にある楽譜の音楽です。
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Filippino Lippi作の聖母子像です。

右下の2人の天使が持っているのがその楽譜です。
昨日のリハーサルが30分早く終わり、雑談のように、この楽譜の話題になり、音にできるのかなぁということで、その場で歌ってみました。
よく見てみると、画面中の楽譜は二箇所二重線で区切られており、それぞれ別のクレフが付けられていることから、3声の曲だということがわかりました。
歌詞は付いていなかったので、花井先生が、聖母関連ということで、Ave Regina caelorumの歌詞を割り振りました。それが昨日の夜のこと、PDFがメールで送られてきて、明日はこの歌詞で歌いましょうとのことでした。
その楽譜がこちら
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譜面の最後に繰り返し記号が見えるので、同じ音楽で2節まで歌おうということで、楽譜が2つ貼り付けてあります。

上が1番、下が2番です。
ゲネプロもこの楽譜で歌いました。
ところがどっこい!
花井先生が閃いてしまいました。
この聖母の肩(?)に星が瞬いていることに!
そう、これは船乗りたちの航海を照らす海の星としての聖母を描いていたのです!
となると当てはめるべき歌詞はAve Regina caelorumではなくAve maris stella「めでたし海の星」でなければなりません。
これに気づいたのが本番1時間前。
大急ぎで譜面を書き換えて(所要時間約20分)、ある者は着替えながら、ある者は歯を磨きながらリハーサルしました。10分くらい。
それで本番を迎えたのですが、この曲を演奏する段になって気がつきました。書き換えた楽譜を控え室に置いてきたことに( ̄▽ ̄)
斉藤さんに控え室まで楽譜を取りに行ってもらうまでの間、長ーー目のMCが入りましたとさ。
肝心の演奏に関してですが、映像が公開される(かもしれない)のでそれをお待ちください。
公開されたらこのブログでも紹介しようと思います。
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カペラ | クワイヤブック作成

今日は3月11日でしたね。

テレビやSNSで盛んに話題になっていたので、あの時のこと、あの後のこと、色々思い出しました。
午後ヴォクスマーナ、夜ノヴァヴォーチェのオケ合わせでした。
メンデルスゾーン版マタイ、5弦ベースが4本!いやータマゲタ…
で、午前中空いていたので、カペラのボッティチェリ展での公演に使用するクワイヤブックを作成しました。
公演詳細はコチラ
クワイヤブック作成の大変さはこちらに詳細に愚痴をこぼしておりますので(笑)よかったらご覧下さい。
今日は思い立って、作業工程を写真撮ってみました。
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まずは最初の状態、パートブックの状態ですね。

この場合、横がA4の長辺となっています。
これをA4縦に収まるように、そしてクワイヤブックの基本的な配置、
左上にソプラノ(スペリウス)
左下にテノール
右上にアルトゥス
右下にバッスス
となるように切り貼りしていきます。
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パートブック自体が、省スペースで書かれているため、下の段の音符の棒と、上の段の歌詞が被りそうになっています。

それを避けながら切ると、真っ直ぐには切れず、こんなにギザギザになります。
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これをA4たてに置くとこんな感じ。右端のはみ出た部分を切って、

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2段目に持ってきます。
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それを繰り返すとこんな感じ。
当然1段目から切り出して2段目に持ってきた楽譜にはクレフがついていませんから、もともとの2段目からクレフだけ切って貼り付けます。
しかしもともとの楽譜より幅を狭くする作業をしているため、必然的に段の数が増え、クレフの数も当初より多く必要となります。
そのため、あらかじめ元のパートブックをコピーしておいて、クレフだけそこから取り出してきます。
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切り取って、、

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はっつけます。

そして、2つ前の写真ですが、お気づきでしょうか?
なんということでしょう!
バスが一段はみ出てしまいました!
そんな時は?
そう!ワープ!!!!
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左下のテノールの下に隙間があるので、そこに右下のバスがワープします!!

これはオリジナルのクワイヤブックにもよく出てくる方法なので、なんの問題もありません。
そしてワープする時はワープ記号を書きます。
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ここから、、

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ここにワープ!!!という意味の記号です。

そして、忘れてはいけないクストスちゃん!
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クストスとは、この写真の真ん中の段の最後についている、クィリスマそっくりの記号です。(クィリスマってなんやねん!という方は、古楽院の講座を受講しましょう笑)

この記号は、段が変わって次の音がなんの音かを示すとっても便利な記号です。
私はモダン譜にもしょっちゅう書き込みます笑
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この作業を全部の段に施して、、

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これで完成です!

今回は4声で、ページ数も2枚で済みましたので、1時間半ほどで完成しました(*゚▽゚*)
これを拡大コピーして、厚紙に貼り付けて製本すれば、いつもカペラで使っているクワイヤブックの出来上がりです!
さあ!これを見れば誰でもパートブックからクワイヤブックが作れますね!
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