今日は3月11日でしたね。
テレビやSNSで盛んに話題になっていたので、あの時のこと、あの後のこと、色々思い出しました。
午後ヴォクスマーナ、夜ノヴァヴォーチェのオケ合わせでした。
メンデルスゾーン版マタイ、5弦ベースが4本!いやータマゲタ…
で、午前中空いていたので、カペラのボッティチェリ展での公演に使用するクワイヤブックを作成しました。
クワイヤブック作成の大変さは
こちらに詳細に愚痴をこぼしておりますので(笑)よかったらご覧下さい。
今日は思い立って、作業工程を写真撮ってみました。
この場合、横がA4の長辺となっています。
これをA4縦に収まるように、そしてクワイヤブックの基本的な配置、
左上にソプラノ(スペリウス)
左下にテノール
右上にアルトゥス
右下にバッスス
となるように切り貼りしていきます。
パートブック自体が、省スペースで書かれているため、下の段の音符の棒と、上の段の歌詞が被りそうになっています。
それを避けながら切ると、真っ直ぐには切れず、こんなにギザギザになります。
これをA4たてに置くとこんな感じ。右端のはみ出た部分を切って、
2段目に持ってきます。
それを繰り返すとこんな感じ。
当然1段目から切り出して2段目に持ってきた楽譜にはクレフがついていませんから、もともとの2段目からクレフだけ切って貼り付けます。
しかしもともとの楽譜より幅を狭くする作業をしているため、必然的に段の数が増え、クレフの数も当初より多く必要となります。
そのため、あらかじめ元のパートブックをコピーしておいて、クレフだけそこから取り出してきます。
そして、2つ前の写真ですが、お気づきでしょうか?
なんということでしょう!
バスが一段はみ出てしまいました!
そんな時は?
そう!ワープ!!!!
左下のテノールの下に隙間があるので、そこに右下のバスがワープします!!
これはオリジナルのクワイヤブックにもよく出てくる方法なので、なんの問題もありません。
そしてワープする時はワープ記号を書きます。
そして、忘れてはいけないクストスちゃん!
クストスとは、この写真の真ん中の段の最後についている、クィリスマそっくりの記号です。(クィリスマってなんやねん!という方は、古楽院の講座を受講しましょう笑)
この記号は、段が変わって次の音がなんの音かを示すとっても便利な記号です。
私はモダン譜にもしょっちゅう書き込みます笑
今回は4声で、ページ数も2枚で済みましたので、1時間半ほどで完成しました(*゚▽゚*)
これを拡大コピーして、厚紙に貼り付けて製本すれば、いつもカペラで使っているクワイヤブックの出来上がりです!
さあ!これを見れば誰でもパートブックからクワイヤブックが作れますね!
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