加藤登紀子「ピアフ物語」初日終演

1日目終わりました。

カーテンコールが一番緊張しました。慣れてないもので(笑)
オーチャードホールを1人で満員にするの凄いなぁ。
まさかオーチャードホールでマイク持って歌うとは思いもよりませんでした。
本番の加藤さんの気迫凄かったです。
胸がいっぱいで歌い出せないかと思いました。歌い出しましたが。
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お花も沢山来ていて、有名人からのものもいっぱいありました。
そして休み時間にとった写真でfacebookが謎のスライドショーを作ってくれました(笑)
今日の午後に撮った写真と動画をミックスしてくれているようですが、、、(笑)
そしてこの動画はtwitterにあげました。
素晴らしい才能(笑)脱帽です。
あしたも頑張ります!
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明日はおときさん

明日は加藤登紀子さんの「ピアフ物語」東京公演初日です。

八咫烏としてほんのちょっと歌わせていただきます。
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今までの地方公演は、5月に録音した音源での参加(?)でしたが、明日明後日はライブで歌います!
オーチャードホールでマイク付きで歌います。なんかソワソワするー!
僕らクラシックの歌手は、マイクで歌うことに慣れてません。
マイクを持つなんて、MCの時か、カラオケに行った時くらいです。
ほんと、素人同然です。
だからこの公演のためのレコーディングの時なんて、マイク持つの忘れちゃう人がいるくらいで、、、(笑)
角度とか、距離とか、正直よくわかりません。左手で持つのか右手で持つのかも迷います。
その点百戦錬磨のおときさんは凄かった。
歌も勿論凄いんですが、マイクの扱いもピカイチでした。
あ、先日の記者発表の際にそう思ったんですね。
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ブレスを吸うときどのくらいの距離感で、子音はこの位の距離でも入って、歌い終わりはこの位動かして、とかいうことが何から何まで完璧に見えました。
明日は短いリハーサルの中ですが、そこんところのコツも掴みたいなぁと思います。
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記者発表!

昨日は加藤登紀子さんの舞台、ピアフ物語の記者発表に同席させて頂きました。

八咫烏として、劇中で歌う曲を1曲歌わせていただきました。

フランス大使公邸という会場(もちろん初めて入りました)に、25社ほどのマスコミの方が来られていました。

フランス大使の挨拶に始まり、パリ市長のコメント代読、出版社や旅行会社の方々の挨拶の後、八咫烏として1曲歌わせていただきました。

今回私たちが歌うのは、「谷間に3つの鐘がなる」という曲で、劇中ではピアフの死後、彼女の棺を運ぶというシーンで流れる曲です。アカペラで演奏します。

今回加藤さんはずーっとお一人で出ずっぱりで歌いっぱなししゃべりっぱなしなのですが、その中で唯一、この曲の間だけ、加藤さんが舞台上にいないということになっております。

https://www.youtube.com/watch?v=Xn84q5Rrr-E

こちらピアフの原曲です。素晴らしい。
この曲はピアフが戦後初めてアメリカに渡った時、9人の男声コーラスを引き連れていたそうなのですが、彼らとともに歌った曲です。今回私たち八咫烏が、この9人になり変わって歌うという趣向です。

人生には鐘のなる時が3度ある、生まれた時、結婚した時、死んだ時、そういう曲です。

私たちが歌ったあと、加藤さんが2曲歌われました。
有名な「愛の讃歌」と、ピアフが病床にあった時、歌唱の依頼を受けながらも、歌うことがついにかなわなかった、「貴方次第」という曲でした。

本当に素晴らしかった。凄まじいエネルギーでした。

「愛の讃歌」はこちらに昨日の動画がアップされております。
http://www.kanaloco.jp/article/178173

それから前の席を取っ払っての囲み取材。初めて見ました。これが囲み取材か~笑

そうそう。会場にはデザイナーのコシノジュンコさんも応援に駆けつけていました。

画ヂカラぱないす。

全ての取材が終わったあと、多分大使館の方でご用意してくださったのだと思うのですが、シャンパンと、フィンガーフードなどが振る舞われまして、ちょっとしたパーティーが催されました。

シャンパン、、、大変美味しゅうございました!

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上にあげたサイトの他に、こちらの2つのサイトでも記事になっております。

日刊スポーツ
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1660560.html

デイリースポーツ
http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2016/06/09/0009168823.shtmlまた、すでに行われていた山形公演の映像が、12日(日)の朝8時から、BS朝日「熱中世代」で流れるそうです。

番組サイト:BS朝日「熱中世代」

http://www.bs-asahi.co.jp/sedai/

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加藤登紀子、パレストリーナ、レナー

な日でした。

午前中は、7/2に出演する、加藤登紀子さんの訳詩、脚本、演出される「ピアフ物語」の稽古でした。
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八咫烏として1分50秒ほど出演させていただきます。
6回公演がありますが、私たちが実際に出演できるのは7/2のみで、あとの公演では録音が流れます。
そのための録音を今日行いました。
えーちなみに楽譜は今日いただきました(笑)
私たちが歌うのは、ピアフが亡くなって、棺が運ばれるときに流れる、Les trois cloches「谷間に3つの鐘が鳴る」です。
こちらが原曲
もーね。ピアフとか超好きだし、一時期ピアフばっかり聴いてたしね。加藤登紀子も好きだしね。
ジブリは紅の豚が1番好きだしね。
もう最高っす。
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会っちゃったしね。もーほんと。一緒にお弁当食べちゃったしね。もーほんと。ごちそうさまでした。

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午後は古楽院のアシスタント回
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計量記譜がいかに恐るるに足らんかということを力説しました笑。
不完全分割でパレストリーナぐらいだったら、クレフがハ音記号で、小節線がないくらいです。ロンガとブレヴィスの休符とリガトゥーラ一個覚えたらおしまいです。
後はモダン譜と同じ!
それよりも計量記譜で、クワイヤブックで演奏するメリットの方が大きいということがわかっていただけたら嬉しいなぁ。
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パレストリーナのミサはキリエとグローリア合わせて見開き3枚でおしまいなのですが、今アラミレでやっているアダム・レナーという作曲家の書いた聖母ミサのグローリアはなんと12枚あります(笑)
長いーーー!
トロープスが入っているにしたところで長い(笑)
でも今日わりとしっかりリハできたので、なんとか見通しが立ったと思います。
楽章によって作風がころころ変わる面白い作曲家です。
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ランナーズハイみたいな感じで、最後の方変なテンションでした。
こういう時はむしろ感覚が研ぎ澄まされて普段聴こえないものまで聴こえるんですよね。
不思議。
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ペスクワッススと反転カデンツァ

今日のヒットワード、「反転カデンツァ」まずは時系列を追って、、

今日は朝から八咫烏のリハーサルでした。
2月末に演奏会があってから初めてのリハーサルで、来年の第2回演奏会の為の選曲を兼ねて、ドイツロマン派ものを沢山初見大会しました。
八咫烏メンバーの初見能力の高さに恐れをなしながら、ひーひー言いながら練習しました。
数えたらちょうど20曲音出ししたようです。スゴ。疲れるわけだ。
後ほど今日の初見大会の動画がアップされる予定です(笑)
八咫烏のyoutubeプレイリストはコチラ
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午後は指揮のレッスンで、性も根も尽き果てて、えびらホールの練習室で爆睡しました。
睡眠大事。
もちろん(多少)練習もしました。
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そして夜はサリクスのリハーサル、今日は長めにグレゴリオ聖歌の練習をしました。
いいねえ、3時間くらいずっとグレゴリオ聖歌やってたいねーなどと言いつつ他の曲もあるのでそうもいかないのですが、1時間くらいは練習しましたかね。
演奏時間は多分2分もない曲ですが、もの凄く良くできた素晴らしい曲です。
そこでグレゴリオ聖歌研究家(彼はこの呼び方を嫌がりますが)の渡辺研一郎から出た述語が、反転カデンツァです。
今回歌うグレゴリオ聖歌は第2旋法で、レがフィナリス、ファがドミナントの旋法なんですね。
なので終止はレであるのが普通なのですが、このグレゴリオ聖歌の場合ほとんど終止にレはでてきません。
このグレゴリオ聖歌については、サリクスのブログでも少し触れています。
そこで私は不覚にもこのグレゴリオ聖歌が、ほとんどの終止に置いてミの旋法で終止していると書きましたが、事情はそれほど単純な話ではなかったのです。
反転カデンツァとは、本来ミ→レと解決すべき終止を、レ→ミと反転させてカデンツすることを言うのだそうです。
そしてそういった箇所にはよくペスクワッススが用いられると。
またこの聖歌のほとんどの終止で用いられている通り、サリクスもまた、反転カデンツァと関連しているようです。(カルディーヌのグレゴリオ聖歌セミオロジーでは同度サリクスの例ですが)
カルディーヌはこのサリクスの項で、反転カデンツァについて、
「長いクリヴィスを通ってカデンツァ音へと達するふつうのそれではなく、より高い音程へ到達することによって旋律が一時的に憩うようなカデンツァである。このようなカデンツァの一時的休息的性格は、つづく旋律とのあいだに緊密な関係があるといることを示しているものである」
と述べています。
そしてこの聖歌は、救い主を見るまで死なないとお告げを受けていたシメオンが、救い主をその手に抱き、神に感謝して歌う、いわゆるシメオンのカンティクムをその題材としています。
つまり、死ねない、ということが反転カデンツァによって表現されているのです。
正規の終止が来ないことが、人生の終わりが来ないシメオンを表しているのです。
そして、初めてレで終止するのは、「救い主をその腕に抱いた」という部分です。
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なんという感動的な歌でしょう。
救い主をその腕に抱いたことによって見えた彼の死、すなわち人生の終止が、第2旋法であるはずのこの聖歌の、初めてのレのカデンツァによって表現されているのです。
これ作った人、天才やで、、
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少々マニアックな話になってしまいました。
このテキストをドイツ語訳したものがシュッツの「音楽による葬儀」の第三部で用いられています。
下の写真はその練習中の様子、何故か弾きながらカメラ目線の田宮氏です。
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そしてもう一枚。
マニア垂涎の森田氏の調弦中のショットでお別れしましょう。
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