イベント目白押し

演奏会シーズンが始まりましたねーー恐怖!

今週末は二つの本番があります。

10/9金曜日はヴォーカルアンサンブルカペラの定期公演です。

カペラは現在1月(成人の日)7月(海の日)10月(中旬)と3回定期公演を行っていますが、10月公演はジョスカンのモテット連続演奏をしており、今回はその2回目です。

カペラはジョスカンを中心レパートリーとし、すでにミサ曲は全曲演奏、全曲録音を終了しています。これ結構すごいことだと思うんですけどあんまり話題になってませんね(笑)。

録音は終わったもののリリースがまだだからですかね。はやくでないかなーー次のCDから僕も歌っています。

ミサを終えたカペラは次はモテットだということで始めたのが、ジョスカンのモテット連続演奏会です。
この演奏企画では、モテットだけでなく、世俗曲、シャンソンも演奏します。
どの曲もジョスカンの天才っぷりをこれでもかと見せつけるような逸品ばかりです。
ほんと、ジョスカンって天才ですよ。ほんと。素晴らしすぎ、感動的に天才。

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さて、カペラの定期公演の翌日、10月10日は、アガリアム合唱団主催のワークショップ&ライブに、講師として参加致します。

アガリアム合唱団とは、シンガーソングライターのアガサさんと、ヴォイスパフォーマーの徳久ウィリアムさんの作った合唱団で、世にも珍しい特殊発声を使った合唱をやっている団体です。

ウィリアムさんは僕の発声の師匠でもあるのですが、実は出会いは10年前に遡ります。
僕の伯母さんは実は音楽家で、そもそもは作曲家なのですが、現在は白拍子や声明や竜笛を活動の中心にしています。
櫻井真樹子ホームページ

その伯母が、私が広島大学に入学した時に、入学祝いに連れて行ってくれたのが、なんと、第1回東京デスメタルフェスティバル(笑)、そのイベントを伯母に紹介したのがウィリアムさんで、そこでウィリアムさんとは初めて会いました。

その時は自分が東京で音楽やることすら考えていなかったので、まさかウィリアムさんに発声を習うことになろうとは夢にも思いませんでした。

そんな縁でこの度、西洋のクラシックの合唱とはなんぞや、というワークショップの講師のお話をいただきまして、演奏もやってほしいということでしたので、その部分は、5月に立ち上げた合唱団「サリクスカンマーコア」で参加することとなりました。

前半は合唱の歴史ということで、時系列にそって、解説を交えながら演奏します。
後半はワークショップで、合唱の導入として、フォーブルドンやカノンを実践します。

こちらの企画は定員がありますので、興味のある方はお早めにご連絡ください。

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ところでこのアガリアム合唱団主催のワークショップ、11月の講師は伯母の櫻井真樹子です。
11/14(土)

『平安の歌謡入門 ~声明、白拍子』ライブ&ワークショップ

特別講師・出演:櫻井真樹子

イベントページ

そしてその伯母が作曲家として参加するイベントがコチラ

おや、もう一人櫻井という人がいますね。そう、うちの親父です。
ほんと、変な家族ですよね。
ただ手前味噌ですが、これは面白いですよ。
ほんとに素晴らしい楽器になりました。
この動画の灰野敬二さんの演奏は本当に素晴らしい!感動的!トリハダたちます!
ポリゴノーラの動画(演奏:灰野敬二)

このイベントはシンポジウムですので、非常に複雑なこの音階の理論を、がっちり説明してくれることでしょう。
音楽史が別の次元に進むかもしれない。

そんな予感をさせてくれる音階、楽器です。

ホームページ作りました!

僕のではありません(笑)

先月デビューコンサートを終えた、サリクスカンマーコアのホームページができました!
今後はこちらからも情報を発信していきますので、チェックしてみてください!

主宰団体Saclicus Kammerchorのホームページはコチラ

演奏動画はコチラ

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サリクスの今後

先日第一回演奏会を終えた、Salicus Kammerchorですが、次回公演は来年5月を予定しています。

今日は母校にてその選曲の下調べをしてきました。
なんだかんだ言って選曲超楽しいです(笑)。

今後の大まかな展開妄想ですが、
第一回でSinget dem Herrnを演奏しましたので、
次回はFuerchte dich nichtとKomm, Jesuを中心としたプログラム、
第三回はLobet dem HerrnとDer Geist hilft、
第四回でJesu meine Freudeを演奏し、
第五回でバッハのモテット、全曲演奏会をしようと思っています(あくまで妄想です)。

という訳で、今日はFuerchte dich nichtとKomm, Jesuを中心としたプログラムを考えるべく、資料集めをしてまいりました。
この2曲は追悼式で演奏されたのではないかと考えられているので(確証はありませんが)、それにちなんで、「死、葬儀、追悼式」にまつわるプログラムにしようかと思っています(まだ妄想段階です)。

前回の演奏会で打ち出したこの団体のコンセプト「グレゴリオ聖歌からバッハを捉えなおす」はそのままですが、曲のテーマが全然違いますので、前回の演奏会とはずいぶん趣の異なったものになると思います。ご期待ください。

死にまつわる音楽作品、という視点で選曲していると、ハインリヒ・シュッツという人にはこのテーマに即した作品が数多くあることに気づかされました。
まずはロイス=ゲーラ伯ハインリヒ2世の葬儀のために書かれた「音楽による葬儀 Musicalische Exequien」があります。これはブラームスのドイツレクイエムのさきがけとも言える大作で、全て演奏すると30分ほどかかります。
https://www.youtube.com/watch?v=_Gd1DqDUC2U

他に、彼の近しい人物の死に際して作曲されたモテットが複数残っています。その中にはヨハン・ヘルマン・シャインが死の間際にシュッツに依頼した、「それは確かな信頼Das ist je gewisslich wahr」も含まれています。

あまりネタバレしても後々つまらないので、今回はこのくらいにしておきます。

今後のサリクスにご期待ください!


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サリクス

さて、ブログを再開するに当たって真っ先に書かなければならないことがある。

先日5/25に、僕が主催するSalicus Kammerchorの旗揚げ公演があった。
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グレゴリオ聖歌の歌唱法をバッハの演奏に活かそうという大それたコンセプトで始めた団体だ。
どういうことかという具体的説明はサリクスのFacebookページに、演奏会当日プログラムの一部をアップしているのでそちらをご覧になっていただきたい。
何しろ主催公演というものが初めてだったものだから、予算をたてるところから、会場をとることから、メンバー集めからプログラム構成やら楽譜の準備やらなんやらかんやらで、本当にすんごい大変だった。
生来の忘れっぽさを発揮して何一つタスクを覚えていられない僕を助けてくれたスタッフのH野さんには感謝が尽きない。
ほんとに僕は抜けまくってるポンコツなので、メンバーにも沢山迷惑を掛けた。
曲も差し替えがあったし、リハが始まってから楽譜が使い物にならないことが発覚したり、なんか中途半端な終わり方だなーと思ってた曲にSecunda parsがあったりもうしっちゃかめっちゃか。
だから今回何より自分を信用しないということを学んだと思う。
予算の見立ても甘く、大赤字を出して、妻にも多大なる心の負担をかけた。
こういう活動は食えないってことはわかってるつもりだったが、それでもこれ程までとは思わなかった。また、赤字を出すことで主催者がどういう精神状態になるのかということもわかった。
使う者と使われる者、両者の気持ちがわかることで、きっとこれから仕事の仕方が変わってくるだろう。
親の心子知らず
閑話休題
僕はこの団体の試みが世界初の試みだと思っているし、この団体は世界で唯一のコンセプトを持った団体だと思っている。違ったら教えてください。
だから赤字を出しても続けなきゃいけないのだけれど、毎年この赤字ではどうにもならない。その為に今真面目にバイトを探そうと思っている。何かいいバイトをご存知の方は教えてください。
さて、演奏に関してだが、それはそれは惨憺たるものだった。何しろ事故が多すぎる。縦も横もメッタメタにズレまくっていたし、本当に聞き苦しい限りであったと思う。
それは僕の指揮とリハーサルが悪かったからで、メンバーには何の責任もない。
でも、僕はそれでもいい演奏会だったと心から思っている。
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いい演奏とは何か。
僕はこの世に善悪が存在しないように、はっきり言って音楽にいいも悪いもないと思っている。
あるのは、「音楽か、音」だと思う。だから音楽があればいい演奏だし、それがなければただの音を聞いたなぁというそれだけの感想になるのだと思う。
音は道具になりうる、でも音楽はそうじゃない。モノが所有モードに属するのに対し、モノの存在が所有モードに属さないように。つまり音と音楽の関係は、オンティッシュとオントロギッシュの関係に似ている。
そういう意味で、オンティッシュな発想から言えば僕たちの演奏はズタズタだったが、オントロギッシュな発想から言えば、捨てたもんじゃなかったと思う。
理屈っぽくなってしまったが、早い話が「音程も何もかもグチャグチャでも、最高に感動的な演奏もあるし、音程も何もかも完璧でもなんにも感じない演奏もある」ということだ。
「綺麗だった」は音楽家に対する最大級の侮蔑の言葉だ。
小林道夫の名言に、
「崩壊寸前で楽しみましょう」
というものがある。
僕はそれをリハーサルで引用してみんなをステージに送り出したら、みんなはまるでその通りの演奏をしてくれた。
笑い話のようだが、こんな誇らしいことはない。
コンサートに関わって下さった全ての皆様に御礼が言いたい。
御礼はこちらにも書いたので、こちらもご覧になっていただきたい。
終演後、お客様に「感動して涙が出た」と言われた。
これって実は宗教音楽の演奏会ではあまり耳にしない言葉ではないだろうか。
僕は本当に嬉しい。
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終演後の楽屋にて


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