一昨日になりますが、Salicus Kammerchor第7回定期演奏会が終演いたしました。
お越しくださいました皆様、誠にありがとうございました。
昨日は17時まで寝ていて流石に夜寝れませんでした。笑
今回の公演では定期では初めて世俗曲を1曲取り入れ、また後半は器楽を入れるということを試みましたが、どちらも功を奏したように思います。
世俗曲を歌ったのは拓さんと研一郎でしたが、1回目のリハで拓さんに「Ogheモード」でお願いしますとリクエストしました。
Ogheというのはサルデーニャのテノーレスという男声合唱でのリードパートのパート名で、「コエダイr合唱団」では拓さんはいつもこのパートを歌っています。
リハの回数を重ねる度にOghe度が増していって、本番はもうOgheよりOgheでした。
研一郎もそれに追随するように凄い歌になっていきました。
また今回ヴァイオリンを弾いてくれた丸山韶は古楽科の同期でまあよく一緒にやってるんですが、これがまたよく歌う、よく喋るヴァイオリンなんですね。ほんとに四六時中歌い、何事か喋ってる。
こんなヴァイオリニストは世界広しと言えど彼以外に他にいないのですが、だからこそ誰も評価できないのでしょうか。たまに彼がオケでヴィオラを弾いているのを見たりしますが、意味が分かりません。
まあオケとしてはダメなのかもしれない。彼のヴァイオリンは他の誰とも違うから。次元が。
なのですが、私がカンタータクラブで指揮をしていた時にずっとヴァイオリンを弾いていたのが彼だったので、私にとってのヴァイオリンのスタンダードが彼になってしまったんですね。
それは本当に良くない。笑
今回歌のメンバーにとっては凄くいい刺激になったと思います。
実は今回の我々の目標は「無茶苦茶歌いまくる」だったのですが、過去の私たちよりはそれに近づけたのではないかと思います。
本当にインド古典声楽を習い始めてからというもの、「歌」に対するハードルが爆上がりしてしまいまして、それはそれでリハーサルがいつもより辛口になったりして、その上「古楽の終焉」(オススメ!)という本のおかげ(?)で口が悪くなってまして笑、メンバーには申し訳ないところもありました。
しかし、今回のコンサートを通じてSalicus Kammerchorが次のレベルに踏み込んだのは間違いないと思います。
特に前半プログラムのグレゴリオ聖歌とポリフォニーは手応えがありました。いやこんなふうに演奏できる団体は他にありませんよマジで。みんなほんとに凄い。
今回諸々の事情が許さずライブ配信はできませんでしが、後日録画配信をすることにしました。
6月4日プレミア公開、アーカイブは2週間です。
遠方の方も、そうでない方も、ぜひご利用ください。
https://ja.twitcasting.tv/salicus_kc/shopcart/158332
そしてこのライブ配信の当日ですが、昼間に公演があります。
叔母の新作能「菖蒲冠」に出演します。
https://www.mari-pla.me/makiko-ayamekohuhuri
この日は昼は「菖蒲冠」、夜はSalicus Kammerchorのライブ配信でお楽しみください。
この公演に関して叔母と動画を撮りました。
ちょっと長いですが、この公演の面白さがわかりやすく語られていると思いますので、ぜひご覧ください。
更に、まだオープンになってませんが、6月21日には徳久ウィリアムさんとトム・ウェイツを歌うライブをやることになりました。
私はトム・ウェイツのsmall changeのアルバムから数曲と、シューマンの歌曲をトム・ウェイツの声で歌います。徳久さんはトム・ウェイツの声を使ったオリジナルソングを歌われる予定です。
こういう感じです。
そして7月3日はコエダイr合唱団の演奏会。
今回はまた凄い盛りだくさんのプログラムになりそう。こちらはメンバー絶賛募集中です。お気軽に見学にいらしてください。
7月にはカペラの演奏会もあって、8月頭はエマルシオンと、カンタータクラブ創立50周年演奏会があったりとなかなかの集中ぶりですが、それぞれ魅力的な演奏会ですので、ぜひチェックしてください。