BUGAKUスピンオフ第6弾

BUGAKUスピンオフ第6弾

今月末、6月28日に、光岡英稔先生のBUGAKUスピンオフ第6弾が開催されます。

この会は当初声の専門家向けに、声と身体についての講座として企画されました。

のちに愛好家の方や、興味のある一般の方にも開放され、声と身体について学んでいます。

光岡武学の基礎をベースに、身体の多層位性と声との関係についてがテーマとなっていますが、直近の第5回では、「知覚」と「感覚」の違いから、左右観(左右の傾向の違い)を見直していくということをしました。

左右観は母音の発音と密接に結びついており、左右をどう観るか、捉えるかが母音に直接的に影響を及ぼします。

昨日光岡先生とお話させていただいて、「櫻井が知りたいところ」「皆さんに知ってほしいところ」の2つをリクエストしましたが、第6回はどういった内容になるでしょうか。

非常ーーーに楽しみです。

この講座は声の講座ですが、声を全く使わないという人はほとんどいないと思います。

声が変わると人生が変わります。

先生はゴリゴリの武術家ですが、講座自体に手荒なことは一切ないので、興味のある方は、武術未経験の方もお気軽にご参加ください。


講師からのメッセージと簡単な内容紹介

この度は年に数回のみ開催される声楽家、指揮者の櫻井元希氏に招かれての「BUGAKUスピンオフ-課外授業 〜異なる身体観による発声の変化を体感する会:声、声楽、音楽の身体観を習得、体得して行く会」を夏に開催することになりました。

今回は「異なる層位の身体と声の関係性」に武学で習う基本的な『五つの身体の層位』と、その層位の違いを知って行くための『四つの基礎』を中心とする稽古学習を行います。

私たち人間が声を発することや、音楽を作ること、更には他の脊椎動物や哺乳類には見ない複雑な言葉、声、音、道具を用いる人間特有の感性などがあります。これを知るには人間と言う種の内側へと入って行きながら、「意識と感覚の違い」や「知覚と感覚の違い」「気と感覚の違い」など幾つもある内面的経験からなる人間の複雑さの要因を“内面的経験の事分け”をして行くことで知ってゆく稽古を行っていきます。

これらの人間特有の複雑さの意味と訳に稽古を通じて踏み込んで行きながら

「人間が声を発し、言葉を使い、言語を用い、歌うことの意味の根幹」

「人が音を聴き、聞き分け、それを内蔵界から外蔵界へ発し、そこから内蔵界へ再び入れて行くことの意味の根本」

を知って行きます。

このような行程を光岡武学・オリジナルのアプローチと稽古方法を通じて理解して行き、その理屈や原理、法則に関する講話なども交えながら、一人一人の感覚体で感得すべく講座を進めて参ります。

この度もこのような流れから「人間の発声」が、どのようにして人間の身体と動きに影響していて、また人間の「身体、身体観、感性、感覚、形、動き」が、いかにして人間の声、発声、発音、音に影響を与えるかへと踏み込んで行き、さらに「異なる層位の身体(からだ)と私たちの声の関係性」を知って行くことに挑んで行くことになります。

この様な稽古とワークをしながら、人類史における声と言う身体観(からだ)、自己存在、人間の本質と真性を知って行く会になること間違いないかと思います。

皆様の参加、お待ちしてます!!

講師 
光岡 英稔


参加者の感想

以下は過去にBUGAKUスピンオフに参加された方の感想です。

受講を検討する材料となさってください。


秋元由梨さん(パーソナルコーチ)

BUGAKUスピンオフは今回2回目の参加でした。感想を言葉にするのは難しいですが、ひとまず今回も自分の体についてわからないことが沢山ある、ということがわかる時間でした。でも教えてくださる内容は、全然わからないというものではなく、体はすでにわかっていることなので、どこか腑に落ちるような、ようやく自分がそこに戻ってきたような、遅くなってすみません…という感じがあります。

一度の稽古でなるほど!とは到底なりませんが、自分の現在地に気づき、体のもつ知性の不思議さや奥深さの一端に触れることで、人の本能としての好奇心や探究心が湧いてくるのでしょうね。純粋に楽しいです。わかりやすい手応えがある世界ではないですが、一つあるとすれば体の微細な変化に応じるフィードバックとしての「声」なのだと思います。体を観ているだけなのに声色が変化する面白さ。頭や技術でコントロールしない世界。声を発することの原初に近づいていけるような、そんなわくわく感があります。

体のことに興味があって、でもどこかの道場の門を叩くのは勇気がいるわ…という私のようなもじもじした人には、このスピンオフはおすすめです。歌う方には全員おすすめですし、歌わない方にも全然おすすめしたいです。最初はあぐらや正座が多少きついかもしれませんが、帰り道は駅までめちゃくちゃ元気に歩けます。

逆に、何かを頭で理解し分かった上でどうにかしたい、という方にはあまり馴染まないかもしれませんが、興味があれば参加されるとよいと思います。頭で理解できない面白さを感じられるかもしれません。

(追伸)BUGAKUにも合唱にも興味がある方は、合唱団エレウシスを大変おすすめします。いつでも見学可能ですよ。


原田敬大(指揮者・アンサンブル歌手・ボイストレーナー)

■講座で得られたもの
見ることに慎重になりました。つい使うワードや動きの中に強いステレオタイプみたいなものがあると気付き、それによって自分自身が深いところにある自分の身体を見ようとしていないことを知りました。座る、立つ、歩く、声を出す、のような当たり前と思っている行動が、かなりショートカットしたものになっていることが分かりました。舞台をやっているのに、そこの移ろいを見ていなかったことにグサリと来ました。
まだ「得られた」と言えるほどの水準ではないかなと思いますが、日々の行動や物の見方に変化があります。

■オススメしたい対象
演劇をする人→その作品や世界観に至るプロセスが必要になるので、とても面白く受講できると思います。中世の貴族の身体、ライオンの身体、など、さまざまな身体を経ることが自分を省みることになると思います。

器楽をやる人→楽器が自分と繋がらない感じる人が体験すると面白がれると思います。

歌をやる人→集団の中にいて違和感のある人。歌う自分と歌ってない自分に関心がある人。

介護士さん→身体にメッセージがあると知りたい人には大切な講座になるんじゃないかなと思います。


光岡英稔BUGAKUスピンオフ- 課外授業
「異なる身体観による言葉、声の変化を体感する会」第6弾

2024年6月28日(金)
時間:12:00-18:30(19時より懇親会)
会場:江戸川区内の施設(お申込み時お知らせいたします)

11:45 受付開始
12:00 講座開始
18:00 講座終了
18:30 質疑応答終了
19:00 懇親会(希望者のみ)

お申し込み:https://forms.gle/CeCWHL3Bdx3Qfbmr9
お問い合わせ:g.sakurai.office@gmail.com(櫻井)

謹賀新年

謹賀新年

皆様あけましておめでとうございます。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

年末お騒がせいたしましたSalicus Kammerchorの定期会員募集は最終的に80名の方にお申し込みいただきました。

目標の100名様には届きませんでしたが、会員とは別にご寄付を頂いたこともあり、2024年もSalicus Kammerchorは活動できそうです。

皆様本当にいつも応援ありがとうございます。

年末年始私は広島に帰り、蟹を吹いたり、

https://twitter.com/g_sakurai1031/status/1741769978553176329/
蟹笛をラッキーくんに聴かせたり、
ラッキーくんに重がられたりしました。
あ、あと熊手の柄と生竹を切って笛を作りました。
この絨毯去年カニササレさんとの演奏会で使うためにザクロで買ったのですが、2000円でした。激安。皆様日暮里のザクロ絶対行ったほうがいいですよ。価格が崩壊してます。

あらゆるものはこの上に置くと素敵に見えるな。蟹笛でさえも。


マタイ受難曲ヘクサコルド付き楽譜

もちろん私もただ遊んでいたわけではなく、やろうやろうと思っていて滞っていたことを少し進めたりなんかしておりました。

一つはJ. S. バッハのマタイ受難曲の各パートにヘクサコルドを振っていくという気が遠くなりそうなほど壮大なプロジェクトです。

これは私が関わらせていただいているJ. S. バッハカンタータアンサンブルという団体でマタイをやるからというのが主な動機なのですが、何しろ最近ヘクサコルドを抜きにして合唱指導をするというのが甚だ困難になっておりまして、それで少しでも皆様とヘクサコルドを共有したいという思いで始めました。

今第1曲の通奏低音と、歌バスと、ソプラノだけアップしております。

https://genkisakurai.base.shop/categories/5649882


教本「旋法とヘクサコルド」PDF版

上記のウェブショップで教本のデータ販売も開始しました。

お値段据え置きですみません。紙の方の在庫も早くさばきたいので、同じ値段にしてあります。(できれば紙の方を買っていただきたい・・・。)

https://genkisakurai.base.shop/items/81617618


BUGAKUスピンオフ第5弾

光岡英稔先生による「声と身体」についての講座の第5弾、一般受付を開始しました。

光岡武学は、私の古楽に対する考え方のベースにもなっています。その地その時のその人達の身体に近づくというのが古楽の入り口である、ということでしょうか、簡単に言うと。現代人の身体のままで古楽はできないという考えです。

ヘクサコルドの講座の中にも随所にこの考えを取り入れた稽古方法を紹介しています。

毎回強烈な気づきへのきっかけが提示されます。

もちろんそれをもとに稽古するのは自分なので、この講習会に出ただけで何かが身についたとは思わないほうがいいのですが、稽古したくなります。いろいろ試してみたくなる。

自分も指導にあたる身として、そうありたいと思います。指導を受けた人が自らすすんで稽古に向かうような、そんな指導がしたいものです。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeKlUKhJthwTRA8uKa6YaPmi00OLYuHbB62T2o0steqfEMMYQ/viewform

今回お申し込みはこちらのフォームからお願い致します↑

定員まで残り少なくなっておりますので、お申し込みはお早めに。


旋法のchalan

チャランというのはインド音楽の用語で、あるラーガにおける典型的な音の運び方を短い旋律句にまとめたものです。これを覚えてひたすら繰り返すことによって、そのラーガのムードを掴み、音の通り道を整えていきます。インド音楽的にはそのラーガで即興ができなければならないので、そのための「型」といえるものだと思います。

これを、産業革命以前の西洋音楽における各「旋法」で作りたい。

「覚える」「即興する」というのが楽譜に慣れた我々にとってはなかなか困難になっていると思いますが、階名はもともとこの二つのことも目的としてデザインされているので、それでできた音楽を本当に理解するためにはこれが不可欠だと思うんですよね。

なので、ひとつスモールステップとして、誰しも旋法のchalanくらいは即興で作れる、というところをまず目指したい。

ということでこの年末年始で少し手をつけ始めました。

i tabla proのアプリをお持ちの方は、タンプーラはPaでタブラはbpm=52くらいでTeentaalでやってみてください。最初から覚えるつもりで。1拍に音1つ、できたら2倍、できたら4倍、できたら8倍、までやろうと思うと完全に口が覚えないとできません。

それでそこまでやると相当いいかげんになってると思うので今度は4拍に音1つくらいにしてひとつひとつの音の質を上げるようにしてみてください。

この旋律ひとつ覚えていれば、いつでもどこでも稽古ができます。トイレでも、大江戸線(日本で一番うるさい地下鉄なので多分可能)でも、自転車乗りながら。


旋法とヘクサコルドWS第4回

日程調整が終了しまして決まりました。

毎回この調整作業が本当に大変で、毎回人数は減っていってるのに講座の回数は全く減らないというまずい事態になっています。

特にアドヴァンスの方は14人しかいないのに5回にわけて行うことになっているので、各回2−3人という状況です。

はっきり言って赤字です。まあ赤字でも構わないといえば構わないのですけど、辛いは辛いです。

文化を根付かせていくという意味で、指導的立場にある人達の役割は非常に大きいので、アドヴァンスの方の受講者を増やす努力をもっとしていかないとと考えています。

私一人では限界があるので、指導者を育てていきたい。

またベーシックコースの方にお願いしているのは、ヘクサコルドのセンスを持ってプロの演奏を聴いてほしいということで、これも文化を根付かせるという意味では必須です。いい加減な演奏は淘汰されなければならない。プロはそのつもりで稽古しないといけない。

もちろん人数が少ないからといって講座をやめることはないです。

少なくともヘクサコルドが古楽界で基礎の基礎として、私が教えるまでもないという状況になるまでは。

しかしまあ私が死ぬまではそういうことにはならないでしょうから、多分一生ヘクサコルドを教え続けると思います。

皆様ぜひこの活動をご支援ください。

第4回の日程は下記です。

【ベーシックコース】
対象:一般の方対象(楽譜が読める必要はありません)
①1/29(月)18:30-21:30
②2/8(木)18:30-21:30
③2/13(火)18:30-21:30
④2/17(土)10-13時
⑤2/17(土)14-17時
⑥2/17(土)18:30-21:30

【アドヴァンスコース】
対象:音楽家、音大卒、音大生
⑦1/22(月)10-13時
⑧1/23(火)18-21時
⑨2/2(金)14時-17時
⑩2/4(日)18:30-21:30
⑪2/6(火)14時-17時

お申し込みはこちらから↓

https://forms.gle/qjdhpXnxzXu1vFgx8


「旋法とヘクサコルド」ガチンコ稽古会

京都の講座は上記のようなタイトルになっております笑

世話人をお願いしている有田さんが非常に面白い感じで告知して下っています。

また、有田さんによるヘクサコルドWS体験記が非常に詳細でよくまとめてくださっているので、こちらまだご覧になっていない方はぜひご覧ください↓

京都の方は1日で2コマ、6時間やっておりますので、東京の講座より速く進んでおります。

次回はいよいよムタツィオ(ヘクサコルドの乗り換え)に入りまして、第3旋法と第5旋法に取り組む予定です。

お近くの方はぜひこちらにお申し込みください↓


そういえば初夢でもヘクサコルドの指導をしていました。

そしていつものように時間切れであわあわしてました。

やりたいことは山程はあるけれど、自分の身ひとつで出来ることは限られているので、今やるべきことを焦らずにひとつひとつやっていく、そんな1年になるかなと思います。

急いては事を仕損じる。

どうぞ気長にお付き合いいただければと思います。

光岡英稔「BUGAKUスピンオフ」第3弾

光岡英稔「BUGAKUスピンオフ」第3弾

今月末に光岡先生の歌い手(および声の専門家)向けの講座の第3弾が開催されます。

その名も

光岡英稔BUGAKUスピンオフ- 課外授業

ワークショップ「異なる身体観による言葉、声の変化を体感する会」第3弾

長いタイトルですが「声と身体」という、私が光岡先生のところに通い続けている動機のまさに核心部分に迫る企画なのです。

第1回はプロに限定していましたが、第2回からはアマチュアの歌い手の方にも開放しています。(またBUGAKUに参加経験のある一般の方も対象です)


古楽(一般に1750年以前の音楽)を専門とする私のような歌手からしますと、1000年前の人がどんな声で歌っていたのかというのは常に興味の中心にあります。

それを探るために、遺された資料からや、現在ある世界の伝統音楽の発声スタイルを研究したりしているわけですが、光岡先生のところに行っているのもその一環と言っても当たらずとも遠からず。

「1000年前の人間の身体観からその当時出されていた声をじかに知る」というのが私が光岡武学を通してやろうとしていることのひとつです。

そういうわけで私にとっては今の活動のど真ん中、これ以上核心的なことはない、と思っているのです。

そしてもうひとつ、重要なことは、私がやっている音楽がアンサンブルを前提としているということです。

一人でやるタイプの音楽をやるのであれば、私がただただ光岡先生の講座に通い続け、自分が納得できるように突き詰めていけばいいだけの話なのですが、私の場合はそうではないので、自分だけできればいいというわけではないのです。(ヘクサコルドの教本を作る動機も同じです)

だからこれを多くの声の専門家に広める必要があると考えています。

ただこれが一般に広がりにくいものであるということも重々承知しています。

浅いもののほうが広がる。深いものは広がりにくい。

光岡先生の講座は、頭で理解するのはかなり難しいです。それはそれまでの社会生活で身につけた思考の様式からかけ離れたところにあるからであって無理はなく、誰もが最初は「???」になります。

ただ頭で分からなくても身体は分かります。

そういう講座です。

頭は「???」だけど、身体はもう「白か黒か」っていうくらいはっきりとわかります。

そこからまた頭を働かせて「これを自分の活動に繋げていくにはどうしたらいいんだろう」と安直に考えてしまうのですが、そんな簡単には答えは出ません。(5年通ってる私が言うのだからそこは保証します)

音楽家って特に忙しいし金が無いし、とにかくお手頃な値段でぱっと効果の出ることの方にリソースを割きたくなるのは本当によくわかります。

ただそういうハウツーで身につくものというのはそれなりのものです。

音楽の役には立ちません。(ひょっとして商売の役には立つかもしれない)

音楽を忘れた私たちがこれから音楽に近づくにはもう、この道しかないと考えています。

どうか伝わって欲しい。かなり切実なお願い。

一緒に音楽しよう。


光岡英稔BUGAKUスピンオフ- 課外授業
ワークショップ「異なる身体観による言葉、声の変化を体感する会」第3弾

開講日:2023年6月29日(木)
時間:12:00-17:30(18時より懇親会)
会場:江戸川区の施設(お申し込みの方にお知らせします)

11:45 受付開始
12:00 講座開始
17:00 講座終了
17:00 質疑応答
18:00 懇親会(希望者のみ)
(施設利用時間11:30-18:00)

講師:光岡英稔

参加費:25,000円

定員:15名

お申し込み・お問い合わせ:g.sakurai.office@gmail.com(櫻井)

講師からのメッセージ:
この度は、三回目となる声楽家、指揮者の櫻井元希氏に招かれ「声、声楽、音楽の身体観」に関わる講座を6/29(木)に開催することになりました。

人間が声を発することや、音楽を作ること、更には他の脊椎動物や哺乳類には見ない複雑な言葉、声、音を用いる人間特有の行動、これらの意味と訳に踏み込んで行きながら、他では絶対に経験できないことを稽古・学習して行きます。光岡武学・オリジナルのアプローチと稽古方法を通じて、そこを理解し感覚して行くための講話なども交えながら、講座を進めて行きます!

前ニ回は「人間の発声、発音」が、どのようにして人間の身体と動きに影響していて、また人間の「身体、形、動き」が、いかにして人間の声、発声、発音、音に影響を与えるかの一端に触れて行きました。

今回も引き続き其処に踏み込んで行きながら、さらに「異なる層位の身体(からだ)と私たちの声の関係性」を知って行くことなどに挑みながら、いかにして私たち人間が音、声と接して来たか、また現在・現代の人間が音、声と接して居るかを知って行くワークと稽古をして行きます。

これは、人類史における声と言う他者、身体と言う他者、生命と言う他者、音、身体(からだ)の本性、真性を知って行く会になることは間違いありません。

皆様の参加、お待ちしてます!!

ヴォイストレーナー紹介

SNSで時々「ヴォイストレーナーを探してるけど誰がいいのかわからない。敷居が高い。どんなレッスンか不安。一度初めたらやめにくいんじゃないか。」等々の不安がある方の投稿をお見かけします。

まずヴォイストレーニングに関して、少なくとも私の信頼する方はみんな、自分を訪ねてくる方のことを第一に考えています。その人の声が良くなればいいな、その人がよりハッピーな人生を送れればいいなと思ってます。なので1回来て気に入らなければそれでいいし、自分のところで上手くいかないよりも、他の人のところで上手くいくなら絶対にそっち方がいいと思ってます。

だからまず敷居が高いということはないし、好きな頻度で通えばいいし(オススメの頻度はあるかもしれないけど)、やめたいときにはいつでもやめればいいです。

以下私の面識のある範囲内で、この人は信頼できる!という方をここに紹介したいと思います。

文責は私櫻井元希にあり、私から見たそれぞれの方の紹介です。あまり客観性を期待しないでください。

紹介順はあいうえお順とします。(敬称略)


櫻井の信頼するヴォイストレーナー


岩崎ひろき

HP:http://gospelvoicelab.com/
Twitter:https://twitter.com/Dirhirokiiwa

岩崎さんはTensegral Vocal Workと題して、歌唱におけるテンセグリティを研究されています。

https://note.com/dirhii1030/n/n11277b45134c?magazine_key=mc406334b75bb

科学的でありながら部分に囚われず繋がりをいかに大切にするか、ということを大きなテーマとされているのかなと思います。

バックボーンがゴスペルなので、ベルティングのような強くしっかりした声で高い音出したい!という人にはうってつけです。

阿佐ヶ谷のアットホームなスタジオでレッスンされていて、家に遊びに行ったかのような親近感があります。が、等身大の骨格標本とか置いてあったりするので、ぎょっとする人はぎょっとするかもしれません笑


小久保よしあき

HP:https://kokubovoicetraining.com/
Twitter:https://twitter.com/yoshiakikokubo
Youtube:https://www.youtube.com/@kokubovoicetraining

小久保先生は私が学校を卒業してから一番長くお世話になった先生です。

ミックスボイスといえばこの人!

ミックスボイス出してえ!という方はもうとりあえず門を叩きましょう。

高田馬場のオシャンなスタジオでレッスンしてくださいます。

上のyoutubeチャンネルはかなりガチのオタク向けな側面が強いですが、最近はBRIDGEというユニットでTik Tokやyoutubeでポップなショート動画をいっぱいアップしています。

https://www.youtube.com/@bridge-vocal

https://www.tiktok.com/@bridgevocal

チャンネル登録7万Tik Tokフォロワー16万人?!えぐ!


佐藤拓

HP:https://contakus.com/
Twitter:https://twitter.com/contakus

拓さんはもう18年一緒に歌ってる仲間です。

ここ3年位でしょうか、メソッド化されている十種発声の生みの親です。

これはほんとによくできていて、非常に低リスクな、自主練に最適なメソッドだと思います。

普通ボイトレって自主練が難しくて、だからこそレッスンに通うわけですが、このメソッドは自主練によって、あらぬ方向に声が迷走してしまうリスクが極めて少ないです。

拓さんとはコエダイr合唱団で共に講師をしているのですが、そこでのアドヴァイスがなんというか私には全く思いつかない角度からのものが多くて、え、それでそうなるのか!とよく驚いてます。

練馬の自宅スタジオで教われるようです。

十種発声についての動画↓


徳久ウィリアム

HP:https://www.reservestock.jp/page/index/29827
Twitter:https://twitter.com/tokuhisawilliam
Youtube:https://www.youtube.com/@SVCwilly/featured

上の動画にも出てますが、このお二人と私の三人でコエダイr合唱団の講師をしております。豪華ですね〜〜。

コエダイr合唱団のFBページはこちら↓
https://www.facebook.com/koedai.r.choir/?locale=ja_JP

徳久さんとも拓さんとほぼ同時期に知り合ってます(第1回Tokyo Death Metal Festivalにて)。その後しばらく空いて、私が大学院にいた頃に、死にそうになって助けを求めたのが徳久さんでした。

というわけで徳久さんは私の命の恩人です。

専門としては特殊発声ですが、それを用いながら普通の声も指導してくれます。

というか身体と、声を出すこと、とを繋いでくれるって感じでしょうか。

いわゆるボイトレとは一味違った体験ができます。


富本泰成

HP:https://acappellabo.amebaownd.com/
Twitter:https://twitter.com/tomimotomomito
Youtube:https://www.youtube.com/@user-vq8wt5dm4k/videos

同級生です。信じられないくらいあちこちで一緒に歌ってます。

かなりアンサンブルに特化した歌手なので、アンサンブルで使える声を作りたい!という人にはうってつけです。

これだけアンサンブルに特化した歌手で、かつボイトレ業をちゃんとやってるクラシック出身の歌手というのはなかなかいないと思います。

ボイトレだけじゃなくイントネーション(音程のとりかた)その他アンサンブルに必要な技術を学べます。

流山市の自宅スタジオでレッスンしてるようです。


Mahone

HP:https://mahone.jp/
Twitter:https://twitter.com/mahomaho_MAHONE
Youtube:https://www.youtube.com/channel/UCB6lggFSZ1lTpHJe87GE9Rw

Mahoneさんはスクリーム系の発声を専門としたヴォイストレーナーです。

ヴォイストレーナーなんですけど、実際こんなバカテクのエクストリーム・ヴォーカル他にいます?っていうくらいすんごい歌手です。

youtubeの動画見てもらったらわかると思いますが、マジで変態的なバカテクヴォーカルです。

ちょっと人智を超えてる。

教える方も凄くて、これだけ繊細に、理路整然とスクリームを教えられる人は多分他にいないです。

耳が信じられないくらい良くて、自分ではとても聞き分けることのできないような微妙なノイズの変化を察知して導いてくれます。

クラシック歌う人に特におすすめです。特に女性。「ホイッスル教えて下さい」って言えば良いことが起こります笑。男性はガナリを習うのがおすすめかな。

新宿のスタイリッシュなスタジオで教えてくれます。


番外編


寺原太郎

HP:https://srgmtaro.jimdofree.com/class/
Twitter:https://twitter.com/srgmtaro
Youtube:https://www.youtube.com/@srgmpure

以上がヴォイストレーナーですが、歌をやっている人全てにおすすめしたいのがインド古典声楽を教えてくださる寺原太郎さんです。寺原さんはバーンスリー奏者ですが、誰よりも歌がうまいです。

「あ、歌ってこういうことだったんだ」って思います。

西荻窪のライブハウスか、佐倉のご自宅でも教えて下さいます。


光岡英稔

HP:http://bugakutokyo.blogspot.com/2012/10/blog-post_9.html
Twitter:https://twitter.com/McLaird44

「うーむ。歌の練習する前に身体をなんとかした方が良いな。」

そういう方に激奨なのが光岡先生です。

韓氏意拳という中国武術の正統継承者であり日本のトップでもあります。

他に、BUGAKUという講座を主催されて、全国津々浦々で教えておられます。

武術の目的は生き延びること。

生と死の狭間で、生きるとはどういうことなのかということが学べます。

そんなに大げさじゃなくても、まあ確実に生きやすくなります。

全人類におすすめです。


番外編の番外編

櫻井元希

HP:https://genkisakurai.com/
Twitter:https://twitter.com/g_sakurai1031
Youtube:https://www.youtube.com/@carcassgorgoroth/videos

最後に恥ずかしながら不肖わたくし櫻井元希の紹介もさせてください。

今回ご紹介させていただきました、岩崎さん、小久保先生、徳久さん、Mahoneさん、寺原さん、光岡先生に師事し、歌と指揮の活動をしております。

声という分野では、300年から1000年前のヨーロッパの人が一体どんな声でどんな歌を歌っとったのだということを妄想し、日々試行錯誤しております。

そんなわけで以上の様に幅広く様々なジャンルの先生方に教えを請い、稽古鍛錬に勤しんでおるところでございます。

私も江戸川区の自宅スタジオでレッスンやっておりますので、ご興味ありましたらご連絡ください。

光岡英稔 BUGAKU講座|26-27回目

光岡英稔 BUGAKU講座|26-27回目

今月は韓氏意拳3コマ、BUGAKU2コマ参加したのでレポートも大変です。

しかし自分のためにもまとめておきたいと思います。

今回も八卦掌と剣術に参加してきました。


これまでのレポート
1回目 https://wp.me/p7Ktcz-cpK
2回目 https://wp.me/p7Ktcz-dGh
3回目 https://is.gd/Gm9C17
4回目 https://is.gd/37Oxg1
5回目 https://bit.ly/3D63JVq
7回目 https://is.gd/xiBfFB
8回目 https://is.gd/tbIYiI
9回目 https://is.gd/BnOQit
10回目 https://is.gd/RczZH5
11回目 https://is.gd/ayTQMA
12回目 https://is.gd/zHtNYL
13-14回目 https://is.gd/YXuCSM
15-17回目 https://bit.ly/3PEGYgt
18-19回目 https://bit.ly/3NRSUKy
20-23回目 https://bit.ly/3p63TWg
24-25回目https://bit.ly/3Qs4RqV


10/3ハワイアン八卦掌

この日も観法ののち、座学がありました。

韓氏意拳もそうなのですが、ハワイアン八卦掌の時の座学もなかなか難解です。

やはり「中心とは何か」というのがメインテーマなのですが、抽象的、思想的でなく、形として、運動の中での中心を身体通して経験するということをいかに学んでいくか。

話を聞きながら、思想的中心の中には、権威的中心とでも言うべきか、「俺がこれを中心ということにする!」というパターンもあるなと思いました。まったくの無根拠、恣意的中心とも言えると思います。

感覚経験は完全に自分のものでしかないので、それでもって中心性を捉えることさえできればいいのですが、これはもう自分で感性を磨いていくしかないんだと思います。

身体経験は教わることができない。自分が自分で経験するしかない。

座学の後、open palm change / close palm changeでくるくる回りました。

最近の朝稽古では、韓氏意拳は毎日やっていて、剣術、ハワイアン八卦掌、シラットをそれぞれローテーションでやってます。全部やると2時間くらいかかっちゃうので。

なのでこのくるくる回る稽古も3日に1回はやってるのですが、一人稽古と対人稽古の違いを凄く感じました。

やっぱり相手がいるとどうしても反応の世界に入ってしまって、自分の形や動きから気が逸れてしまうんですよね。

やりながら「どうしてうまくいかないんだろう」とか考えだしたらもうダメです。笑

この日新たに教わったのは、止まった時、またchangeした後の足の形で、これがないとうまく止まれない、またうまく歩き出せない。

歩型、歩法、むちゃ大事ですね。。


10/6剣術

この日はなんかこういつもと違って(週末レクリエーション感があるというか)軽いスパーみたいなことを沢山やってめっちゃ楽しかったです。

テーマは、なぜ日本の刀剣は両手持ちの武器で、なぜ盾を使わないのか。

これを学ぶために、実際に「袋竹刀と盾」の人と「両手持ちの袋竹刀」で戦ってみました。

まずすっごいおっきいフィリピンのカリンガ族の盾。これはもう相手の姿がほとんどすっかり隠れるくらいでかい。

光岡先生のこちらのツイートに画像が出ております。

これはもうすっごい邪魔、すっごい邪魔。

続いてキャプテン・アメリカが持ってるような丸い盾。

これは肘を固定しているのでタックルしていく感じになりやすいです。

カリンガ族の盾に比べればかなり相手の身体が見えます。

お互い素人なので、盾の使い方もよくわかってなくて、それも含め探り探りのスパーだったのですが、それぞれのバックグラウンドから、個性が出て面白かったです。

最後はバックラーという鍋蓋大の盾。

これはもう持ってる方からするとかなり心もとない。盾という感じもしない。けどまあ軽いから動かしやすいです。

大中小の盾で攻防してみてわかったのは、それぞれ邪魔だなあという感じがあるのだけど、それはお互い様で、盾持ってる方からしても、盾があるから相手に攻撃しづらい。

それならむしろ両手持ちで剣を持ってるほうがまだ有利なんじゃないかということ。

だんだんわかってきました。なぜ日本の剣術が盾を使わないのか。

もう一つは、日本の剣術は刀剣を「刀」のようにも使うし「槍」のようにも使うし「盾」のようにも使うことが出来るということ。

もちろん素人にはそのどれも不可能ですが、熟練するとそういう可能性があるということ。

そして斜の構えは「盾」として刀剣を使う「後の先」の構えであることを教わりました。

そう思うと、盾を持って攻防してみた経験が役に立つ感じがしました。

あーあの感じかー。

っていうのを得るためには一回経験しないと無理なんですよね。

この構えは盾の構えです。と言われても、盾で攻防したことがないとさっぱりわからん笑。

すんごいよくできた稽古手順だなあと思いました。いつもそうなんですけど。

こういう手順で身体がこれとこれとこれを経験していくと、それで初めてああそうかと、身体でもって分かることがある。

この「感じ」は「頭でわかる」とは全然違います。

私たち、頭でわかったような気になって何も身についてないってそういうこと、よくありますよね。

なんか講座とか受けるとそれで満足して自分上達した気になってるんですけど、何にもなってない。

武術も音楽も。


Salicus Kammerchor カンタータ公演 vo.2
チケット発売中!

11/25ルーテル公演
11/29豊洲公演

いよいよ今月末!チケットお申し込みはお早めに!

演奏会詳細はこちら↓
https://salicuskammerchor.com/concert


声明とグレゴリオ聖歌がポリフォニーする PARTⅡ
「菩薩のラメント・キュロスの哀愍」

2022年12月17日(土)
14:00 開場
14:30 開演

会場:えびらホール

料金:4,000円
チケット予約・お問い合わせ:g.sakurai.office@gmail.com


Salicus Kammerchor
演奏動画続々公開中!

第7回定期演奏会から4本動画を公開しております!


謎のお役立ち動画

突然思い立って撮ってみました。

誰の役に立つのかわかりませんが笑