年末年始の演奏会!

年末年始の演奏会!

年末年始は演奏会がめじろ押しです。

特に年始は8-15日の1週間に本番が3団体、5回あります。

ジャンルは違いますが、全て声楽アンサンブルの本番です。

私のやっているジャンルのほとんどが聴けると思いますので、是非お誘い合わせの上ご来場くださいませ。


その1

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【古楽アンサンブル コントラポント】

第22回定期公演「華麗なるシャルパンティエの音楽2」 

2016年12月23日(金・祝)午後2時開演 上野学園石橋メモリアルホール

http://www.fonsfloris.com/c/schedule.html

コントラポントのど真ん中!シャルパンティエです!

シャルパンティエと言えばコントラポント、コントラポントと言えばシャルパンティエ。

花井印のシャルパンティエをお聴き逃しなく!

曲目は、メサイアや第九に変わる年末ソングとして密かに売出し中の「真夜中のミサ」です。

これを聴かなきゃ年を越せない!(っていう曲になればいいな)


その2

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【ヴォーカル・アンサンブル カペラ】

ニュー・イヤー・コンサート イザーク没後500年記念

8日(日)午後4時開演 カトリック由比ガ浜教会

9日(月・祝)午後4時開演 日本聖公会聖パウロ教会

12日(木)午後7時開演 淀橋教会小原記念聖堂

(12日には櫻井は出演いたしません)

http://www.cappellajp.com/topics/index.html

毎年恒例のカペラのニューイヤーコンサートです。

来年はイザークの没後500年ですので、その開幕となる演奏会です。

もうすっごいおもしろいです!笑っちゃうくらい。

以下の記事にも書いているのでぜひ読んでくださいね!

イザークイヤー開幕に向けて

イザークとジョスカン


その3

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【ヴォクスマーナ】

第36回定期演奏会(創団20周年シリーズVol.2 伊左治直アンコールピース1ダース記念全曲演奏会)

2017年1月12日(木)19:00開演

豊洲文化センターホール

http://vox-humana.wixsite.com/vox-humana/concerts

ヴォクスマーナは毎回定期公演でアンコールとして伊左治直さんのアンコールピースを委嘱初演しています。

アンコールを委嘱初演って面白いですよね。そこんとこについては以下の記事もご覧になってください。

アンコールピース、初演

創団20年を迎えた今年度、それがついに1ダースに達しました。

それを記念して、今まで演奏したアンコールを一挙に演奏する演奏会を催すこととなりました。

アンコールだけで構成された演奏会です。キレてるでしょ?笑


その4

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【男声アンサンブル八咫烏】

2nd concert!

《東京公演》

2017年1月14日(土) 18:45開場 19:15開演

台東区生涯学習センター ミレニアムホール

《千葉公演》

2017年1月15日(日) 18:30開場 19:00開演

千葉市生涯学習センター ホール

https://www.facebook.com/yatagarasu8v/videos/1818498701697541/

八咫烏は昨年2月末に1stコンサートを行って、今回の2ndコンサートは約1年ぶりのコンサートとなります。

前回も既に八咫烏らしさは全開だったと思いますが、もうそれとは比べものにならないくらいサウンドが向上しています。

トミーの地道な努力が実を結びつつあります。

このコンサートについても記事を書いていますので是非ご覧ください。

八咫烏2ndコンサート!

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演奏動画公開中!

Heinrich Schütz “Musikalische Exequien” op. 7 III. Canticum Simeonis / Salicus Kammerchor

Ensemble Salicus : Gregorian chant from “Proprium in ascensione Domini” / “Ordinarium missae I”

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主宰団体Salicus Kammerchorホームページはコチラ

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櫻井元希へのお仕事のご依頼、チケットのお求め等は以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。

イザークとジョスカン

昨日は午後カペラでイザークを歌い、夜アラミレでジョスカンを歌いました。

以前の記事でも紹介しましたが、カペラでお正月に歌うイザークのミサはほんと聴き所満載で歌いごたえ満点な曲です。

この曲には珍しいメンスーラ、テンプスインペルフェクトゥム・プロラツィオマヨール・ディミヌートゥムが登場します。

以下の写真の箇所(第2キリエ)です。 

美しいカリグラフィーのKのあとにクレフがあり、調号のフラットがあって、その隣りにあるのがメンスーラ記号です。Cに棒に点ですね。

Cに棒というのは現代の拍子記号にも名残を留めるいわゆるAlla Breveの記号ですが、これはテンプスインペルフェクトゥム・プロラツィオミノル・ディミヌートゥムです。

点がつくとプロラツィオがミノルからマヨールに変わるんですね。これがなかなか珍しい。はない先生も20年やってきて初めて見たと仰っていました。

詳しくはこちらのサリクスのブログ記事をご覧ください→第13回 記譜法の歴史(その2)

ま、ようは現代の感覚でいうところの8分の6みたいな感覚ですね。ざっくり言うと。

この画像の右の方見ていただくと白塗りの8分音符みたいな記号(フーサといいます)が現れているのがわかると思います。

これはプロラツィオがマヨールな時に特有かと思います。プロラツィオが3分割なので、セミブレヴィスとミニマがコロルになる可能性があって、ミニマがコロルになってしまうと、見た目上セミミニマと同じになってしまうんです。ですがミニマがコロルになってところで音価は変わらないので、ミニマより小さな音価を表すためには旗をつけるしかないと。その結果白塗りフーサになってしまうということなんですね。

はい。上の文章は人類の1%位にしかわからないと思いますので、わからない方は是非、フォンスフローリス古楽院の講座を受講してください笑

来年度から、アシスタント講師から、講師になります!

フォンス・フローリス古楽院2017年度 東京講座案内


夜間のアラミレで練習したジョスカンのStabat materは、2月の古楽院発表会で演奏します。

以下の演奏、団体名がかぶってますが、私たちじゃない方のアラミレです笑

JOSQUIN DESPREZ: Stabat mater dolorosa

ALAMIRE, directed by David Skinner

https://www.youtube.com/watch?v=Y9PVPY1mGeg

バンショワのシャンソンComme femmeを定旋律とした5声のモテットです。

以前の記事でも書きましたが、以下がバンショワの原曲です。

commefemme

このモテット、お聴きになって、わかると思いますが、とんでもない名曲です。

もう心臓鷲掴み、血の気も失せるような名曲です。

こんなに静かに心をかき乱されることはありません。

もうこの、定旋律の凛とした佇まい。宿命的とでも言えばいいんでしょうか、絶対的なナニカに対する真摯な祈り。諦観にも似ているけれど、喜んでそれを受け入れるような、海のような音楽です。

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Heinrich Schütz “Musikalische Exequien” op. 7 III. Canticum Simeonis / Salicus Kammerchor

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イザークイヤー開幕に向けて

カペラのリハーサルが始まりました。

来年はイザークの没後500年のメモリアルイヤーで、世界各地でイザークフェスティバルが行われません。

行われるのは僕の心の中でだけです。

イザーク、好きなんですよねー。なぜか肌に合うんですよねー。

1月のカペラで演奏するミサは、イザークイヤーの開幕に相応しい素晴らしく奇想天外摩訶不思議出前迅速落書無用な曲です。

カペラは大体、初回のリハーサルで楽譜が配られて、初見大会が行われるのですが、これがあっし好きでがしてね。知らない音楽が楽譜からふわーっと溢れ出して、楽譜の謎を一つ一つ解きながら音にしていく、というのがえも言われぬ快感でありんす。

イザークって、職人気質で、言われた通りにちゃんと書いて、律儀できっちりしたイメージがありますが、意外とお茶目なところとか、いたずらっぽいところ、シュールなジワジワ系の味わいとかあったりします。

ミファーミファーミファミファーミファミファミファーみたいな、おいおいマジかよなんてシツコイんだ!とか

ゼクエンツといって同じ音形で順次上がっていったりするセクションをやたら長く続けたりして、あーっ恥ずかしい!とてつもなく恥ずかしい!恥ずかしいけどそれが気持ちいい!

という変態的な感覚をくすぐられる部分があったりします。

今回のミサはそんなイザークの面白さがここぞ、というところに現れていて、秀逸です。


例えば見た目で面白さが伝わるのは、


名付けて「ジッパーの音形」です。

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このように音符をくっつけて書くことを「リガトゥーラ」といいますが、リガトゥーラの元となったのは、グレゴリオ聖歌のネウマなんですね。

もしこれの元になったネウマを名前で呼ぶなら、「ポレクトゥスフレクススレスピヌスフレクススレスピヌスフレクススレスピヌス」ということになるのでしょう。最っ高に面白いですよね!

(この面白さがわかりたい方は、是非フォンスフローリス古楽院のグレゴリオ聖歌入門を受講下さい。詳細はコチラ

続きまして、


二度上がって四度下がる、を4回繰り返した末にオクターブ跳躍してロンガで順次進行!おもろい。


溢れ出す「谷」感。


あとこのミサにはカノンが沢山あります。カノンというのは現代ではカエルの歌みたいな、追いかけっこのことを言いますが、もともとは、演奏に際しての但し書き、あるいはモットーのようなものでした。

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例えばこれは”fuga in diapente pausando unum tempus”「五度下で、1テンプス(1ブレヴィス)休んでフーガ(追いかけること)せよ」


これは”fuga in diatesseront pausando unum tempus”「四度下で、1テンプス(1ブレヴィス分)休んでフーガ(追いかけること)せよ」


そしてこれは、”Qui me barritonare cupit in decimis intonabit”「10度の音程でバリトナーレすること」とでも訳すんでしょうか。ソプラノの10度下で、ずーっと平行でバスが歌います。これ、このミサのいっとう最後の部分、第2アーニュスです。これでこのミサおしまいです。

最早パンクですね、反骨精神すら感じます。

4度、5度のカノンはよく見ますが、10度で平行せよ、というのは初めて見ました。

オモロイやないか。イザークさん。

このミサの他に、イザークの代表作、コラーリス・コンスタンティヌスより固有唱を歌い、そこにない固有唱(GradualeとOffertorium)をグレゴリオ聖歌で歌います。そして最後に、モテットを1曲歌う予定です。

いやー楽しみですねーイザークイヤー!


演奏会詳細はコチラ

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Heinrich Schütz “Musikalische Exequien” op. 7 III. Canticum Simeonis / Salicus Kammerchor

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ドン・ジョヴァンニ 千秋楽!

ドン・ジョヴァンニ 千秋楽!

北とぴあ国際音楽祭《ドン・ジョヴァンニ》公演、終わりました。

着替えてちょっと舞台出て、着替えてちょっと舞台出て、着替えてちょっと舞台出て、というモデルみたいな生活が終わりました笑

買ったっきり一度も着なかったこのNOIDとLOADEDのコラボシャツ↓が着れて良かったです笑


いやーいつか着るだろうと思ってセールで買って以来3年くらい経ってやっと陽の目を見ました。

派手過ぎですよねどう考えても。でも舞台上だと普通だったそうです笑

さて、明日からはカペラのリハが始まります。毎年恒例の成人の日の本番です。

今回は、来年没後500年を迎えるイザーク!イザーク超好き!来年はイザーク祭りですよ!みなさん!


詳細はコチラ

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ヴォクスマーナ | 入野義朗、伊左治直個展→カペラ | ビクトリア

ヴォクスマーナ | 入野義朗、伊左治直個展→カペラ | ビクトリア

今日はヴォクスマーナのリハーサルでした。

12-13時で入野義朗個展の男声練。

今回松井さんが乗れないので、谷本くんが初めてヴォクスマーナに参加します。


12-13時って、そういう区分で貸してる会場あるのかな、と思ったら、この為だけに午前午後まるまる借りたそうです。なんと贅沢な笑

入野義朗個展でヴォクスマーナは、「凍る庭」というピアノ付きの作品を演奏します。

普段アカペラで演奏することの多いヴォクスマーナですので、ピアノとの共演も楽しみです。ピアノは篠田昌伸さんが弾かれます。

演奏会詳細はコチラ


谷本くんは今回ヴォクスマーナ初めてですが、11月にはカペラにも初参加します。


この日私がどうしても都合がつかなかったため、代わりに入ってもらうことになりました。

カペラはクワイヤブックであったり、音律や歌い回しでもかなり普通とは違うことをやっているので(だからといって奇をてらっているわけでは全くありません。普通がおかしいのです)、なかなか代打を頼める人がいないのですが、谷本くんの尋常ならざる能力をもってすれば、カペラにあっても素晴らしく歌ってくれると思います。

サリクスで何度も歌ってくれていますしね。

カペラの演奏会詳細はコチラ


今日13-17時は伊左治練習の3回目でした。

今回から1曲1曲じっくりとしたリハーサルにシフトして、今日は4時間で1曲の途中までしかいきませんでした。

そして下の写真の3小節には1時間半をかけました。


ほんと、むずいっす。そのくらいかけないと出来ないです(いや、こんだけやっても出来てはないです)。

まだリハーサルは始まったばかり。じっくり取り組みます。


オ・マ・ケ

先日のアラミレの大森教会でのリハーサルからグレゴリオ聖歌の録音をアップします。

Graduale “Propter veritatem”

途中のソリ部分は私と渡辺くんで歌っています。我ながらブレンドが凄い笑

アラミレの演奏会についての記事はこちら↓

今年のアラミレ

ブルガリアンヴォイス→アダム・レナー

Alamire | Adam Rener “Missa beata virgine”

演奏会詳細はコチラ

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Saclicus Kammerchor 2016-17年シーズンサポート会員募集中

目標の定期会員様50名まであと19人!

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次回演奏会情報はコチラ

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