シグナス | 閑谷学校コンサート終演

昨日、岡山県の閑谷学校で行われました、シグナス・ヴォーカル・オクテットのコンサートが終演いたしました。

非常に寒い中、辛抱強くお聴きくださいました皆様、誠にありがとうございました!

個人的には、兵庫と広島から広島大学時代の友人が2人来てくれたことがとても嬉しかったです。


閑谷学校は、東の日光、西の閑谷学校と言われるほど木造建築として大変名高く、講堂は国宝に指定されており、その国宝で歌えたということでこれもまた素晴らしい体験となりました。


101年前に孔子廟から種を持ち帰って植えられたという楷の木の紅葉も大変美しかったです。

同じように孔子廟から持ち帰られた木は湯島などにもあるそうですが、普通真っ直ぐに伸びる楷の木が、ここでは岩盤の地質の為、根が伸びることが出来ずに枝が横に伸びて、こういうかたちになっているそうです。

更に左側は赤、右側は黄色く紅葉するということも珍しいそうで、そのこともあって有名になったそうです。


ちょっと見にくいですが、手前側の木が赤く色づき、奥側が黄色くなります。

あと一週間ほどで見頃を迎えるそうです。

ちょっと惜しかったけど、十分美しかった!

国宝の講堂はこちら


そして講堂なめのーー楷の木!


すごいですねえインスタ映えですねえ。

この写真↓をインスタに投稿したらいいねが16個もつきました!笑


漆黒の空とのバランスが気に入ってます。笑


そして昨晩は海沿いの民宿にお世話になって、大大ご馳走をいただきました。

男4人で笑

なんとかメバルの煮付け

お造り


こちらはコチです。こんにちは。


蟹のバックで調子乗ってくださいとオファーしたらこうなりました。

昨夜は満月でしたね。
おーしゃんびゅーです。

朝はこんな感じ。

そしてちょっと足を伸ばして島へ渡ってきました。

渡哲也、、?


たまたま撮れたシブショット。

なんだか岡山大満喫してしまいました。

岡山まで来たのでちょっと頑張って広島まで行って、実家に帰ってからの終電の新幹線で帰宅なうです。

明日は朝からプロコフィエフ。いよいよ始まります。

そうそう。昨日のコンサートでは、シグナス宛にいよコラから電報をいただきました!

なかなか電報受け取る機会もないのですが、嬉しいものですね!ありがとうございましたm(_ _)m


シグナスの次の演奏会は来年4月の広島公演を予定しています。

セカンドアルバム発売記念コンサートです。

ファーストアルバムをまだお持ちでない方は、シグナスのホームページからも買えますのでよろしければお買い求めくださいm(_ _)m

http://cygnus-octet.com/shop/

――・――・――・――・――

Salicus Kammerchor

――・――・――・――・――

公演情報

次回公演は2018年5月の第4回定期演奏会です!

http://www.salicuskammerchor.com/concert

――・――・――・――・――

DVD発売中!

第2回定期演奏会のDVDをウェブ販売しております!

http://www.salicuskammerchor.com/goods

――・――・――・――・――

メルマガ会員募集中!

サリクス通信に古楽演奏家 花井哲郎とヴォイスパフォーマー 徳久ウィリアムが登場!

http://www.salicuskammerchor.com/mail-magazine-1

――・――・――・――・――

櫻井元希へのお仕事のご依頼、チケットのお求め等は以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。

    オペラ・ブッファ「狂おしき真夏の一日」

    オペラ・ブッファ「狂おしき真夏の一日」

    昨日、ナマコ研究家の一橋さんよりチケットをお譲りいただいて(1万5千円のS席!ヒョー!)、林真理子台本、三枝成彰作曲、秋元康演出のオペラ・ブッファ「狂おしき真夏の一日」の千秋楽を見に行きました。

    まずナマコのことですが、一橋さんとの衝撃的な出会いについては以下に記事を書いていますのでご覧ください。

    ナマコとスイカとシューマンと


    会場に入るとまずサイリウムの腕輪を渡されて、腕に巻いてください。演出の一部ですとのこと。

    いきなり秋元康感出してきたなと思いましたが、ロビーに飾られているお花がまた凄かった。

    AKBからお花が来るのはうなずけるとしても・・・

    まさかこんなところでこの人の名前を見るとは思わなかった。

    その他著名人や一流企業などからロビーを埋め尽くすくらいのお花が来ていました。

    お花が来るような演奏会に来たのは初めて、あ、いや加藤登紀子さんのコンサートには来てましたががあれは楽屋でしたか。その時は私も出演する側でしたしね。うん初めてだと思います。

    2300人キャパの東京文化会館大ホールは満席で当日券も出ないという状況で、ほんとスケールの違いをまざまざと見せつけられました。

    1階席には有名人や政治家や音楽家の姿もちらほら。

    いやーほんと別世界の出来事でしたねえ。


    1000円の分厚いパンフレットを購入すると、更にビックリ。

    す、、すごい広告の量だ・・・。

    北とぴあのオペラの時も思いましたが、オペラの世界ってこういう協賛企業を集めるやり手の営業マンが絶対必要不可欠ですね。

    広告だけでなく、GMO、木下グループ、NTT、ハウス食品、明治安田生命、富士通、ダイキン、トヨタなど16社の社長から顔写真入りのメッセージが!

    もうクラクラしますね・・・。

    そして最後のページには元総理の小泉純一郎氏の名前も・・・。

    なんだかわかりませんが圧倒的な敗北感を味わいました笑


    オペラ自体は、3時間半に渡る大作で、終わる頃にはへとへとになりましたが、演奏している方はもっとクタクタだったことでしょう。

    カンタータクラブの先輩、カウンターテナーの村松 稔之さんが出演されていて、他の錚々たるキャストに引けを取らない素晴らしい歌唱を披露されていました。そしてなにより役柄がぴったりすぎて、あて書きなんじゃないかと思わせるほどでした。

    オケには同級生も乗っていたようで、皆様本当にお疲れ様でした。5日で4公演で3時間半の演目ってほんと凄いです。

    そして六本木男声合唱団が出演されていたのでこの方のお名前も・・。

    歌い手の皆様本当に素晴らしかったですが、特にジョン・健・ヌッツォさんの、人一倍厳しい音域を歌っているにも関わらず全ての音域で母音も子音も聞き取れるという空前絶後のテクニックと、小林沙羅さんのクラシックの女性歌手には珍しいTAのしっかり入った中音域から低音域には感銘を受けました。

    それにしても三枝オペラ、いつもそうなのだそうですが、音域高すぎ笑、全てのキャストの音域がギリッギリでした。こんな音書いたらあかんやろって音がジャンジャン出てきました。

    パンフは1幕後の休憩に買いに行ったのですが、それまで私がテノールだと思っていた役柄は、バリトンでした笑

    ジョン・健・ヌッツォさんの役は完全にオートコントルの音域でした。

    オートコントルについてはこちら↓

    稲葉浩志、もはやHaute – contreなんじゃないか説


    会場でなんと村松さんからチケット(2万5千円のSS席!ヒョエー!)をいただいたというかぶちゃんに偶然遭遇し、ビール飲んで帰りました。

    いやー、ほんと、オペラって凄い・・・

    オペラと言えば、今年も北とぴあのオペラに乗せて頂けることになりました。

    演目はグルックのオルフェオ、モンテヴェルディイヤーの今年に敢えてのグルックというなかなかパンクな企画です。

    よろしければ是非!


    あ、そうそう、全然関係ないですが、最近とても嬉しいことがありました。

    この1年位レッスンを見させてもらっている楽理科のこが、カンタータクラブの定期演奏会のソリストオーディションに受かりました。

    副科でこのオーディションを突破するのは、私の知る限り当時作曲科だった金沢青児さん以来なので大変嬉しいです。快挙です。

    ちなみに私自身はこのオーディションに受かったことはありません!わははははは!

    2月18日が本番だそうなので、皆様是非応援して下さい!

    ――・――・――・――・――

    Salicus Kammerchor

    ――・――・――・――・――

    公演情報

    次回公演は2018年5月の第4回定期演奏会です!

    http://www.salicuskammerchor.com/concert

    ――・――・――・――・――

    DVD発売中!

    第2回定期演奏会のDVDをウェブ販売しております!

    http://www.salicuskammerchor.com/goods

    ――・――・――・――・――

    メルマガ会員募集中!

    サリクス通信に古楽演奏家 花井哲郎とヴォイスパフォーマー 徳久ウィリアムが登場!

    http://www.salicuskammerchor.com/mail-magazine-1

    ――・――・――・――・――

    櫻井元希へのお仕事のご依頼、チケットのお求め等は以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。

    ちょっと面白かったこと

    ちょっと面白いですね。

    お察しの通り二階がコメダ珈琲です。でもどっから上がるんだろう。ビルの裏側かな。


    ちょっと面白いといえば、最近うちの近くに出来たケバブ屋がちょっと面白いです。


    店内です。


    まいにちカレーハウス&ケバブ…

    まいにちカレー&ケバブハウスではなく。

    お察しの通り居抜きなんですね。蕎麦屋の。しかしここまで徹底した居抜きは初めて見ました。


    寸胴乗ってるし…


    食いかけですみません笑

    ざるそばのざるにナンを載せ、小鉢にカレーを入れてお盆に載せて出すという徹底ぶり。

    脱帽です。


    さて、私の所属するシグナス・ヴォーカル・オクテットの本番が今週末岡山であります。

    旧閑谷学校ライトアップイベント

    シグナス・ヴォーカル・オクテット ミニコンサート

    日時:11月4日(土)18:30

    会場:旧閑谷学校(岡山県)国宝の講堂前

    詳細リンク:https://goo.gl/hKDyXq

    国宝なんですって!講堂前ってことは屋外なのかな…?紅葉イベントだし。

    今週末の岡山よ!暖かくあれ!

    お近くの方はどうぞ起こし下さい。

    そして、このシグナス・ヴォーカル・オクテットのホームページが完成しました!(というか僕が作りました笑)

    私個人のこのホームページ同様、師匠にややこしいところは全部やってもらって、私は中身だけいじりました。

    ブログを入れてないのでシンプルですが、これ以上書きものの仕事を増やせないので勘弁してください笑

    拓さんが記事書いてくれるといいんだけどなあ。

    サリクスのメルマガを以前から購読してくださっている方には周知のことですが、拓さんの文章面白いんですよねー。

    拓さんがシグナスのブログ記事書いたら、皆さん見たいですよね?僕は見たい!

    という訳で今はブログはありませんが、こんな感じになってます→http://cygnus-octet.com/

    オススメはPhotosのコーナーです。

    ――・――・――・――・――

    Salicus Kammerchor

    ――・――・――・――・――

    公演情報

    次回公演は2018年5月の第4回定期演奏会です!

    http://www.salicuskammerchor.com/concert

    ――・――・――・――・――

    DVD発売中!

    第2回定期演奏会のDVDをウェブ販売しております!

    http://www.salicuskammerchor.com/goods

    ――・――・――・――・――

    メルマガ会員募集中!

    サリクス通信に古楽演奏家 花井哲郎とヴォイスパフォーマー 徳久ウィリアムが登場!

    http://www.salicuskammerchor.com/mail-magazine-1

    ――・――・――・――・――

    櫻井元希へのお仕事のご依頼、チケットのお求め等は以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。

    秋になれば

    秋になれば

    木の葉こ落ちて
    どじょっこだの ふなっこだの
    船っこ来たなと思うべな


    秋ですね。

    今日妻は広島から来た友達とミニーマウス風赤白水玉模様のスカート(友人作)をはいてディズニーランドに行きました。5時起きで。

    楽しそうで大変良いですねえ。

    温かい眼差しで送り出しました。笑


    9月末はサポート会員募集で、10月はEnsemble Salicusレクチャーコンサートで忙しくしておりましたが、秋といえばもう一つ、そう助成金のシーズンなんですね。

    未だ一円ももらえておりませんが、今年も不屈の精神で申請を出します!

    それで助成金を出すのに過去の実績というのをまとめていたのですが、これがなかなか感慨深い・・・。

    2015度(助成金は年度区切っているため私たちの設けているシーズンとはずれています。これがまたややこしい笑)は第1回定期演奏会のみで赤字、サポート会員募集を開始。

    2016年度は第2回定期演奏会とジョイントコンサートもやってしまったためかなりの赤字、しかしサポート会員さまの応援のお陰で年度としては赤字回避。

    2017年度つまり今年は第3回定期演奏会とEnsemble Salicusですが、なんと先日のEnsemble Salicusの演奏会がサリクス史上初の黒字を叩き出した為、その分録音準備金に回せそう。

    3年で、赤字→トントン→黒字となりました。皆様のおかげです。本当に感謝感激でございます。

    サポート会員収入も2015年529,000円→2016年610,000円→2017年816,000円と本当に順調に増えていっています。ありがたい限りです。

    もちろんまだこれだけで録音が出来るわけではないのですが、来年度と再来年度の助成金が取れればかなり可能性は高くなります。おそらくそれだけで録音経費まかなえます。

    なので今年は是が非でも助成金獲得したいところなのです・・・。

    もちろん取らぬ狸のなんとやらですので、取れなかった場合ももちろん考えなくてはなりません。その場合は録音のためのクラウドファンディングをやることになります。

    ともあれ、皆様のお力添えのお陰で徐々にSalicus Kammerchorの活動が軌道に乗りつつあります。本当に有難うございます!


    さて、秋といえば普通に演奏会シーズンでもありますね。

    私も例に漏れずいろいろやります。


    その1

    旧閑谷学校ライトアップイベント

    シグナス・ヴォーカル・オクテット ミニコンサート

    日時:11月4日(土)18:30

    会場:旧閑谷学校(岡山県)国宝の講堂前

    詳細リンク:https://goo.gl/hKDyXq

    うわ。

    これもう来週なのか!笑

    準備しないと!

    シグナスは来年春あたり2ndアルバムが出ます。

    現代北欧の作品を集めたアルバムです。

    買ってねー。


    その2

    NHK交響楽団 第1871回 定期公演 Cプログラム
    プロコフィエフ(スタセヴィチ編)
    オラトリオ「イワン雷帝」作品116

     日時:11月17日(金) 19時開演

         11月18日(土)15時開演
    会場:NHKホール 

    詳細リンク:

    http://www.nhkso.or.jp/concert/concert_detail.php?id=691

    ジャパンユースクワイヤの先輩 にお誘いいただいて、東京混声合唱団のエキストラとして初めて乗らせて頂きます。
    芸大時代何故か2年も履修していたロシア語がようやく役に立つ時が来ました。(今までほぼ役に立ってない、なんでとったんだか・・・)

     ところがですね、楽譜が届いてびっくり。

     こういう状態なんですね。これ貸し譜なのですが、前の方の書込みが入ってるわけです。カタカナで頑張ってる!

    上から、ロシア語で1番2番、カタカナで1番2番、英語で(!)1番2番とあるのですが、ロシア語の原語が印刷潰れちゃって見にくいのでその下に自分で大きく書き直したものが一番下です。

    貸し譜じゃなければ英語を修正ペンで全消ししてそこに自分で大きくペンで書き込むのですが貸し譜なので書込みは鉛筆のみ。

    そして次の人が必要かもしれないから前の人が書いたカタカナも消すのが忍びないためそのまま。

    結果上のような大混乱に笑。段が変わるたびに目が泳ぐ泳ぐ!!笑

    幸いもともと映画音楽ということもあってそれほど曲として難しくないしそれほど分量もないのでなんとかなりそうです。


    その3

    計歌会&FF古楽道場 合同発表会
    イザークのミサ《いとも聡明なおとめ》

     

    日時:
    2017年11月23日(木祝)16:00開演(15:30開場)

    会場:
    大森福興教会

    曲目:
    グレゴリオ聖歌 聖母被昇天のミサ固有唱
    Gregorian chant, Proprium missae de Assumptione Beatae Mariae Virginis

    ハインリヒ・イザーク ミサ《いとも聡明なおとめ》
    Heinrich Isaac (1450/55?-1517), Missa Virgo prudentissima

    詳細リンク:https://www.facebook.com/events/1702450366474237

    器楽のそうそうたるメンバーが歌います!それだけでも面白い!

    そして入場無料です!おトク!でもカンパしてね!

    私はこれでイザークイヤー今年、イザーク歌い納めです。6声のすんばらしいミサです。おすすめです!


    その4

    バッハカンタータアンサンブル第44回演奏会

     

    日時:11月26日(日)

    会場:神田キリスト教会

    曲目:

    J. S. バッハ

    カンタータ第98番・第190番

    マニフィカト(初稿)BWV243a

    詳細リンク:

    http://bachkantate.web.fc2.com/nr44.html

    花井先生の代打で振らせていただくことになりました。

    オケも合唱もアマチュアでカンタータ全曲演奏を遂行中の気合いの入った団体です。

    マニフィカト手強いですが頑張ってます!

    満員になる可能性があるので、チケットはお早めに!


    11月までの演奏会をご紹介させていただきました。

    我ながらバラエティーに富んでいるな。うむ。

    また詳しくは追ってご紹介させていただこうと思いますが、皆様芸術の秋、演奏会へどうぞ足をお運びください!

    ――・――・――・――・――

    Salicus Kammerchor

    ――・――・――・――・――

    公演情報

    次回公演は2018年5月の第4回定期演奏会です!

    http://www.salicuskammerchor.com/concert

    ――・――・――・――・――

    DVD発売中!

    第2回定期演奏会のDVDをウェブ販売しております!

    http://www.salicuskammerchor.com/goods

    ――・――・――・――・――

    メルマガ会員募集中!

    サリクス通信に古楽演奏家 花井哲郎とヴォイスパフォーマー 徳久ウィリアムが登場!

    http://www.salicuskammerchor.com/mail-magazine-1

    ――・――・――・――・――

    櫻井元希へのお仕事のご依頼、チケットのお求め等は以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。

    Ensemble Salicusレクチャーコンサート終演

    Ensemble Salicusレクチャーコンサート終演

    昨日、沢山のお客様に見守られ、

    Ensemble Salicusレクチャーコンサート

    グレゴリオ聖歌とフランドル・ポリフォニー

    〜単旋律聖歌の魅力とそれに育まれた多声音楽〜

    を無事終えることができました。

    ご来場くださった皆様、誠にありがとうございました。

    Ensemble Salicusとしてはデビューコンサートで、レクチャーコンサートそのものも初めてでしたし、グレゴリオ聖歌中心の演奏会というのも経験がなかったので、不安は山のようにありましたが、無事に終わってホッとしています。

    グレゴリオ聖歌ばかり歌って寝ちゃう人多いかもなあと思っていましたが、舞台上から見た限りそうでもなさそうだったので安心しました。

    終わってからのお客様との挨拶も今までになく長く、皆様のアツい応援をいただきまして、活動を続けて行く上での糧となりました。


    グレゴリオ聖歌の演奏というのは、さまざまな面から本当に難しいです(まず「演奏」という言葉自体グレゴリオ聖歌には相応しいかというのが甚だ疑わしいですし)

    どう演奏すべきかわかっていない(あるいは諸説ある)ネウマに関してはその演奏法そのものから考えていかなければなりませんし、それが決まったら、その演奏法を音楽的に魅力あるものにするために試行錯誤し、しかもそれをあたかも「生まれた時からずっとこう歌ってましたよ」って思わせるほど自然に当たり前にできるようにならなければいけません。

    その上で、なぜそのネウマがそこにあるのか、テキストとの関わりはどうなのか、前後の旋律の流れからどういう意味を持ちうるのか、考えながらメンバーと共有していきます。

    そしてこれは音楽でありながら同時に祈りであって、(音楽は祈りである、希望と言ってもいい。という武満徹の言葉そのままです)なおかつそれは自分だけの祈りでなく、聞いている人をその祈りの中に誘うものであるということ。言い換えると、歌い手の心の動き(これは歌い手自身から生じたものではない)が音の動きとなって、聞き手の心を動かすということ。更にはそれが特別なものになり過ぎず、日常の中の祈りであるということ(思うにこれなにもグレゴリオ聖歌に限った話ではありません)。そして通常唱は会衆により身近で、共に歌い祈るものであるということ。

    以上のようなことをコンサートホールで、コンサートの中で演奏するということ。これもまた大変事情が複雑です。

    お金を取って演奏するということ自体、本来のグレゴリオ聖歌のあり方からはかけ離れているので、ある種の制約が付きまとうのです。

    そういった困難の伴う中で、課題は山積してはいますが、ひとつの目標は達成できたかなと思っております。

    それは、グレゴリオ聖歌はキリスト教の典礼の中で演奏される「機能的な音楽」であるということ、そして「西洋クラシック音楽の源泉であり、西洋クラシック音楽を学ぶ上で避けては通れない規範のような存在であること」と同時に、歌そのもの、音楽そのものとしての魅力に溢れているのだということをお伝えするということです。

    言い換えれば、グレゴリオ聖歌は「典礼のための道具、勉強の道具」にとどまらないそれそのものの魅力、価値があるということ。

    私たちが生きていく上で欠かすことのできないナニカがそこにはあります(これも音楽について言えることで、グレゴリオ聖歌に限った話ではありませんが)。

    そんなようなことを伝えたいという思いがありました。


    お客様からの感想の中に、「誰がどのパートを歌っているのかまるでわからなかった」「私が聴きたかったグレゴリオ聖歌はこれです。これなんです」というものがあったことが非常に印象的でした。

    沢山課題はありますが、今後も続けていきたい、沢山グレゴリオ聖歌歌いたいと思いました。

    特殊ネウマについても、クィリスマ、トリゴン、アポストロファに関してはかなり説得力あると思うのですが、オリスクス関連ネウマについてはまだまだ検討の余地ありだなと思っています。

    プレッススは個人的に気に入ってるんですがね、ペスクワッススやサリクスなんかは他にやりようありそうだなと思っています。

    特殊ネウマについてはコチラ

    今後も試行錯誤を続けながら、私たちなりの「解」を見出していきたいと思います。


    今回の演奏会には、先日短編映画の中でEnsemble Salicusの音源を使ってくださった榎園さん、その映画の主演であるミュージシャンのMASAさんをご招待していました。

    お二人、そして榎園さんの前作の主演であるアッキーさんを打ち上げにお誘いし、楽しく過ごさせていただきました。

    以下は打ち上げの様子です。

    ーーーー

    Salicus Kammerchorの次の活動は、

    Salicus Kammerchor主催ワークショップ第5回

    グレゴリオ聖歌とJ. S. バッハのモテット

    〜ネウマ的にバッハを歌うために〜

    日時:2018年4月14日(土)10-17時

    会場:えびらホール

    Salicus Kammerchor第4回定期演奏会

    J. S. バッハのモテット全曲演奏シリーズ vol.4

    ​〜イエス、我が喜び〜​

    2018年

    5月20日(日)14:00開演

    台東区生涯学習センター ミレニアムホール
    5月23日(水)19:00開演

    豊洲文化センター シビックセンターホール
    を予定しております。

    これからも私たちの活動にどうぞご注目ください!

    ――・――・――・――・――

    Salicus Kammerchor

    ――・――・――・――・――

    公演情報

    次回公演は来年5月の第4回定期演奏会です!

    http://www.salicuskammerchor.com/concert

    ――・――・――・――・――

    DVD発売中!

    第2回定期演奏会のDVDをウェブ販売しております!

    http://www.salicuskammerchor.com/goods

    ――・――・――・――・――

    メルマガ会員募集中!

    サリクス通信に古楽演奏家 花井哲郎とヴォイスパフォーマー 徳久ウィリアムが登場!

    http://www.salicuskammerchor.com/mail-magazine-1

    ――・――・――・――・――

    櫻井元希へのお仕事のご依頼、チケットのお求め等は以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。