カンタータクラブ | フォンスフローリス古楽院

カンタータクラブ | フォンスフローリス古楽院

今日はカンタータクラブの練習を見に行ったら、ちょうど分奏する人がいなかったらしく、急遽合唱分奏をやることになりました。

初見で!_:(´ཀ`」 ∠):

辛かったけど楽しかったー。ソプラノが凄く上手になってました。

本番は2/19(日)奏楽堂です。後輩たちのバッハ、是非聴きに行ってほしいです。


今年はなんと集中練習を9日間!しかも午前午後でやるそうです!

合宿3回分くらい?!

気合が入ってる模様です( ´∀`)


私は私で明日はフォンスフローリス古楽院の発表会です。

1年間アシスタント講師として加わったルネサンス音楽入門の講座の発表に加わってジョスカンの聖母ミサのAgnus Deiを歌うのと、アンサンブルアラミレで同じくジョスカンのスタバトを演奏します。

入場無料ですので皆様是非お越しくださいませ。

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Salicus Kammerchor第3回定期演奏会

『J. S. バッハのモテット全曲演奏シリーズvol. 3 〜詩編モテットと葬送モテット〜』

チケット発売中!

http://www.salicuskammerchor.com/concert

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Salicus Kammerchor主催第3回ワークショップ

参加者募集中!

http://www.salicuskammerchor.com/workshop

ご好評いただいておりますサリクスのワークショップです。毎回早い段階で応募上限に達しております。

お申込みはどうぞお早めにお願いいたします。

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櫻井元希へのお仕事のご依頼、チケットのお求め等は以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。

ノイズ カットアップ | ヴォクスマーナ

ノイズ カットアップ | ヴォクスマーナ

今日はヴォクスマーナのリハーサルでした。

今回演奏する、北爪裕道さんの“Multiplex”という作品は2013年にヴォクスマーナによって委嘱初演された作品で、今回はその再演となります。

初演の際には私は乗っていなかったので、私にとっては初演です笑

初演の録音がyoutubeに上がっています。


この曲は、電子機器(等)の出すノイズが素材になっていて、北爪さんの楽譜の序文にあるように「デジタルネイティヴの感性に即した音楽の在り方が模索」されています。

どこかで聞いたことのあるコンセプトではないでしょうか。

そう。「都市の民族音楽」を標榜する、我が師徳久ウィリアム幸太郎のコンセプトに非常に似通っているのです。

民族音楽というのは、その土地に生まれ、その土地で生まれるべくして生まれ、その土地でしか生まれようのない、その土地ならではの音楽、と言うことができると思います。それが、私達の生きる都市でもし生まれるとするなら、それはどういったものになるだろう。ということ「年の民族音楽」なのだと私は解釈しています。

そしてこの2人、北爪裕道さんと徳久ウィリアムさんが辿り着いた音楽も、なかなか親和性があると思います。

北爪作品では、無機的な音、人間的なモーションを排した音が求められていますが、これがノイズミュージックで言うところの「カットアップ」という手法にとても似ているのです。

「カットアップ」というのは、音がバーっとなってパッと切れる、まるで電源をオン!オフ!したように一瞬にしてゼロから100に、100からゼロに、というやり方で音を出したり切ったりという手法です。

北爪作品ではこのカットアップのキレが非常に重要なファクターとなっています。

準備があって、音に対するモーション(ある種の振りかぶり)があって、それから音になる、そしてその音が減衰してから切れる、という有機的で人間的な音の処理の仕方を拒絶し、まるで機械のように音を出すことが求められます。


そして出す音そのものの中にも、ノイズミュージックで使うような技術がいくつか用いられます。

声を使ったノイズミュージックというのがどういうものか、徳久さんの演奏を見てみてください↓

https://youtu.be/QMb4DwlQT5Q

すごいでしょ?特に3’01からの数秒間とかマジで何がどうなってるのかサッパリわかりません。

この演奏ではカットアップはあまり使われていませんが、最後の最後の数秒間にすこしそれに近い手法が見られます。

徳久さんの声のバックグラウンドは非常に広く、ハードコアデスメタルで使う発声や、サッチモトム・ウェイツの発声、それにホーメイカルグラスグット等の中央アジアの民族音楽で使われる発声も用いています。

北爪作品では喉詰めと言われる、ホーメイや浪曲などで用いられる発声、それに、デスメタルで用いるグロウルという発声が指定されている箇所があります。(他にもサイン波やノコギリ波、三角波のような音、という指示もあります)

グロウルは割と昔からよく使っていたし、徳久門下としては気合が入らざるをえないので笑そのやり方でやっていたのですが、どうもちょっとイメージと違うらしかったので、今日はフライスクリームという別の発声に変えてみました。

どうもこちらの方が近いっぽいので、フライスクリーム、本番までにしっかり練習しようと思います笑。

フライスクリーム、スクリーチ、グロウル、ピッグスクイールなどのいわゆるデス声について、徳久さんと、同じくノイズヴォーカリストの風人さんが対談している動画がありますのでこちらもごらん下さい。

https://youtu.be/Tg9ooMi-qbA

風人さんもマジで凄いです。2人のデュオも載せておきます。演奏は以下の動画の2’20あたりからです。

https://youtu.be/IFjcLLZ-6PA

凄いですね。まさにノイズ。彼らが使っているのはマイク一本で、エフェクターは使っていません。

ここまではできないかもしれませんが笑、3/5のヴォクスマーナ第37回定期演奏会では近い音が出せるよう頑張りますで、どうぞ皆様演奏会にお越しくださいませ。

現代音楽好きだけでなく、ハードコアやメタル、ノイズ好きの方にも楽しんで頂ける演奏会になると思います!

最後に、徳久さんはヴォイスだけでなく口琴も演奏されます。これまた最高に上手いので紹介させていただきます。

ヴォクスマーナ第37回定期演奏会

(創団20周年シリーズVol.3 未来を担う男性作曲家)

2017年3月5日(日)14:30開演
東京文化会館小ホール

一般3,000円(当日3,500円)、大学生1,500円、高校生以下1,000円

川上 統(b.1979)/ 怪獣 (委嘱新作・初演)
藤井健介(b.1979)/「Sèlèh II」 ヴォーカルアンサンブルのための(委嘱新作・初演)
近江典彦(b.1984)/「Khon-mXahuvona」 pour vocal ensemble (2014委嘱作品・再演)
北爪裕道(b.1987)/「Multiplex」 for 12 voices (2013委嘱作品・再演)

チケット取扱
東京文化会館チケットサービス
0356850650
http://www.t-bunka.jp

ヴォクスマーナ公式ホームページ

http://vox-humana.wixsite.com/vox-humana

 

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Salicus Kammerchor第3回定期演奏会

『J. S. バッハのモテット全曲演奏シリーズvol. 3 〜詩編モテットと葬送モテット〜』

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Salicus Kammerchor主催第3回ワークショップ

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メモリアルイヤー | イザーク&モンテヴェルディ

メモリアルイヤー | イザーク&モンテヴェルディ

今日はカペラで3月のモンテヴェルディ公演と、2/27のイザークの振替公演のリハでした。

「2人の共通点は?」

「せーの!」

「ゼクエンツ!!!」

はい。そうですね。2人とも大変なゼクエンツフェチです。

特に今回演奏する2曲のミサではその傾向が強いです。

イザークのミサ「カン・ジェ・オ・クール」モンテヴェルディ「イン・イッロ・テンポレ」

ゼクエンツの展覧会のような曲です。

しかしまぁほんとに2曲とも強烈に個性的です。


イザークはいつものメンバー8人と司祭役の渡辺研一郎の9人で演奏します。

以下のメンバーです。(今日は根岸さんはお休みでした)


いつも自分で写真を撮っているので自分が被写体になることがほぼないのですが、今日はかぶちゃんに撮ってもらいました。上手いなあさすが。

モンテヴェルディは6声なので、これに以下の3人が加わります。


(トミーの顔がいつにも増してデカく見えますが、遠近法です。念のため)

ただでさえ華やかなモンテヴェルディの音楽ですが、12人編成で更にきらびやかなサウンドとなっております。

アンセルモ、カテドラルと、どちらも非常ーーーーに素晴らしい音響の教会で演奏します。

今からとても楽しみです。



夜は古楽道場×計歌会で別のイザークのミサをリハーサルしました。

Missa”Virgo prudentissima ”

こちらは6声のミサです。今年はほんとにイザークいっぱい演奏します。カペラ2/27、サリクス4/22・27、アラミレ9/24、道場×計歌会11/23、それから古楽院でもイザークを取り上げます。

今までの人生の中でこんなにイザークばっかり演奏する年はなかったし、これからも多分こんな年はもう来ないでしょう。

何しろ没後500年ですから。

盛り上げていきますよー!これを機会にイザークの知名度をガッと上げていきましょう!

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Salicus Kammerchor第3回定期演奏会

『J. S. バッハのモテット全曲演奏シリーズvol. 3 〜詩編モテットと葬送モテット〜』

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小林道夫アカデミーin東京

小林道夫アカデミーin東京

今日は年に一度東京で行われる小林道夫先生の公開レッスンでした。

私はスタッフをやっていたのでほんとにちょこっとしか聴講出来ませんでしたが、いつにも増してエネルギッシュで濃いレッスンでした。

今回印象に残ったのは、体と音との関係についてです。

なんかやろうとするとき胸の方でやらずにお腹の方でやんなさい。上は開けっ放し。なにもいらない。

武術の考え方で、「頭は腰、肩は肘」というのがあるのですが、その感覚に近いと思いました。

なかなか出来ないんですよね。

体の中心からコードが生まれて指先へストンと落とす。

この後に「凄いスピードで」と付け加えられていました。結果として、なんというか体の芯のところと結びついた音になっていました。

腕が質量持ってると思わない方がいい。肘なんて存在しない。

やっぱり全身の繋がりを意識したような体の使い方を促しているように感じました。私の主観ですが。

ほんと、先生が何か仰ると、スイッチを押したように音が変わります。オルガンでいうと違うストップで弾いているかのような、それくらいの変化があります。

そういう、きっかけを与えるような言葉のチョイス、誰に何を言うとどうなるかという経験の蓄積が凄まじいです。

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レッスンは明日もあります。

聴講なんとびっくり破格の1000円ですので、時間のある方は迷わずムラマツホールへお越しください。

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東京都新宿区西新宿8-11-1 日東星野ビル 2F ムラマツホール

聴講料1日1000円

2/4(土)

13時 髙木康子Pf 高木聡Vn 大貫ひろしHr ブラームス/トリオ

14時 石坂淑恵Vn J. S. バッハ/無伴奏ソナタ第3番より、3.ラルゴ4.アレグロ アッサイ

15時 山根風仁Vc 白瀬元Pf シューマン/民謡風の5つの小品 Op.102

16時 水越 啓Ten 重岡麻衣Pf ベートーヴェン/An die Hoffnung, Op.94 及び 同題Op.32

17時頃終了予定
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Salicus Kammerchor第3回定期演奏会
『J. S. バッハのモテット全曲演奏シリーズvol. 3 〜詩編モテットと葬送モテット〜』
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Hiroshima→Tokyo

Hiroshima→Tokyo

昨日広島での本番を終え、今日東京に帰ってきました。

みんなに「史はどうしとるんかー?」「史ちゃん元気ねえ?」ともれなく聞かれるので、今度帰る時は一緒に連れて帰らなあかんなと思いました。

あ、そうそう、私が妻と出会ったのも合唱団そらなのです。

私がそらに入ったのが13の時、そらには17年分の恩があるのです。恩返しのつもりで歌いに帰るのですが、いつも恩を上乗せされて、あるいは借りを増やしに帰る思いです。

今回もそらにはテノールソロを歌う機会をいただいて、いつになったらほんとうの意味で恩を返せるのかなあと遠い目・・・。

あ、でもひとつだけ胸を張って自分の手柄と言えるのは、野間ちゃんをそらに紹介したことです。

初めて紹介したときからそらにはバッチリフィットしたようですが、その頃よりも遥かに彼女は実力をつけて、もうほんとに素晴らしい。なぜか私が誇らしげ笑

音楽の良し悪しを決める基準ってとっても難しいんですが、私が今まで聞いたもののなかでしっくりきたのが2つあります。

一つは作曲家の湯浅譲二先生が仰っていた、

「品があるかどうか」

もう一つはTokyo Voiz Choirのメンバーで、占星術師でもある方の仰っていた、

「気合いがあるかどうか」

です。

湯浅先生は、混沌としていて価値基準のはっきりしない現代曲の作品についての文脈でのお言葉だったので、こと演奏については、後者の「気合いがあるかどうか」というのが私にとっての大きな基準になっています。もちろんそれだけではないですが、私の物差しの8割強はこの尺度によっていると思います。

で、野間ちゃんの歌には「気合い」があります。他にも何人か、私が気合いを感じる歌手はいますが、実はそれほど多くありません。

いま身近でぱっと思いつくのは一人しかいませんが、きっと忘れてるだけで数人はいると思います。


さて、打ち上げでしこたま飲んで今朝飛行機で東京に戻りました。

↑打ち上げにて

そして13時からヴォクスマーナのリハに出て、夜はカンタータクラブOB会の役員会です。

なんだか急に日常です。


ヴォクスマーナは今3月の定期演奏会に向けてリハーサルしています。

前回の伊左治定期は比較的全曲聴きやすい作品でしたが、今回は「通常営業」です笑

最先端の合唱作品に興味のある方は、ぜひ演奏会に足をお運びください。

第37回定期演奏会 (創団20周年シリーズVol.3 未来を担う男性作曲家)
2017年3月5日(日)14:30開演
東京文化会館小ホール

一般3,000円(当日3,500円)、大学生1,500円、高校生以下1,000円

川上 統(b.1979)/ 怪獣 (委嘱新作・初演)
藤井健介(b.1979)/「Sèlèh II」 ヴォーカルアンサンブルのための(委嘱新作・初演)
近江典彦(b.1984)/「Khon-mXahuvona」 pour vocal ensemble (2014委嘱作品・再演)
北爪裕道(b.1987)/「Multiplex」 for 12 voices (2013委嘱作品・再演)

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Salicus Kammerchor第3回定期演奏会

『J. S. バッハのモテット全曲演奏シリーズvol. 3 〜詩編モテットと葬送モテット〜』

チケット発売中!

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Salicus Kammerchor主催第3回ワークショップ

参加者募集中!

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