声の神秘に魅せられて|まとめ4

Facebookページでやっている企画のまとめです。


声の神秘に魅せられて16

Carcass- Incarnated Solvent Abuse

なんだかんだいってJeff Walkerの声が一番好き♡
デス味が多くてすみません。

Carcassって最初スリーピースバンドで、全員ボーカルだったんです。
つまりギターボーカル、ベースボーカル、ドラムボーカルの3人組だったんですよね。
すでにアツい。激アツ。好き♡

でギターボーカルのビル・スティアーがピッチシフター使った低〜い声で、ドラムボーカルのケン・オーウェンがキャーキャー系の高い声で、ベースボーカルのジェフ・ウォーカーが中間くらいの感じで、だんだんジェフの分量が増えていって4thアルバム(有名なHeartwork)ではほぼジェフしか歌っていなっちゃいました。

この曲は3rdアルバムの曲で、マイケル・アモットが加入して最初のアルバムです。
まだリフもソロも遠慮がちで、そこがいいんですよね。
Heartworkはアモット味が強すぎてちょっとね。
マイケル・アモットは天才だと思います。けどCarcassにあってはこのくらいが丁度いい。

ヴォーカルもジェフの分量は多いですが、まだビルもところどころ歌ってます。
ホントはケンも歌ってる1stか2ndを紹介したかったんですが、いかんせんキャッチーさが皆無なので、多少なり聴きやすいものを選びました。
どうしてもケンの声が聴きたいという方はこちらをどうぞ。

Carcassを初めて聴いたのは中学生の頃でしたが、未だに一番好きなバンドです。


声の神秘に魅せられて17

Berywam – O Fortuna (Carl Orff) – Beatbox

ビートボックス系はシェアしたいグループや人がまだ沢山いるんですけど、アカペラ好きも無視できないのはビートボックスチームですよね。

いやほんとみんな普通に歌うますぎて、もはやビートボックス練習したら歌上手くなるんじゃないかと思うくらい。


声の神秘に魅せられて18

Cuncordu e Tenore de Orosei – Boche E Notte Antica (A Una Rosa)

これ紹介しようかちょっと迷ったのですが。というのもこれを採譜して多重録音したのが以下の動画なので、本物との差が顕になって恥ずかしいという意味があって笑しかし私がテノーレスにはまったきっかけの曲でもあるのでぜひとも紹介したいという思いが勝ちました。本物と偽物の差をお楽しみください!笑


声の神秘に魅せられて19

Iannis Xenakis – Nuits

この曲はヴォクスマーナに私が最初に参加した時にやった曲なんじゃないかと思います。

ヴォクスマーナでやった曲の中で一番好きです。なんというか切実さが凄くて、ぶっちぎりの名曲だと思いました。

第二位は近藤譲の薔薇の下のモテットです。

https://apple.co/38jUBwN


声の神秘に魅せられて20

Trio Mandili – Ghameo

Facebookさんがさかんにおすすめしてきてくれるのでついつい見てしまうこの方々の動画。

う〜んあざとい!けどいい。抗えないこの良さよ。

地声発声やりたい女性は良いお手本になるのではないかと思います。

低音かなり声帯厚く使えてますが、すごく楽ちんそうですよね。

ラ・リュー|カリグラフィーコレクション

ラ・リュー|カリグラフィーコレクション

ピエール・ド・ラ・リュー没後500年メモリアルイヤー

今年2017年はハインリヒ・イザークの没後500年でしたが、来年2018年はピエール・ド・ラリューの没後500年です。

アラミレもカペラもメモリアルイヤーに向けてラ・リューの作品のリハーサルに入っています。

直近の演奏会は1月7・8・9日のカペラのニューイヤーコンサートです。


イニシャルのカリグラフィー

それで、音楽には直接関係ないんですが、今回使う写本、Jena12写本のイニシャルに用いられているカリグラフィーがあまりに美しいので、今回はそれを紹介したいと思います。

クワイヤブックでは左上にスペリウス(ソプラノ)、右上にコントラテノール(アルト)、左下にテノール、右下にバスが書かれますが、それぞれのパートの最初のところには、頭文字が飾り文字で書かれることがあります。

これはアラミレで演奏するミサ ロム・アルメですが、最初のページにはこんなに豪華に飾り文字が書かれるんです。

でも多くの場合、ページをめくるごとにイニシャルがだんだん適当になっていったり、単にResiduum(続き)と書かれたり、途中で書くの諦めちゃって(笑)空白だったりということがあるんです。

ところがカペラで演奏するミサ アヴェ・マリアの収められたJena12写本では徹底的に、そしてかなり工夫の凝らされたイニシャルが全てのページに書かれてるんです。なんと該当パートがお休みのページでさえも!(5線は空なのにテノールのTだけがしっかりと書かれています笑)

孤高の存在感を放ってますね。ジワります。

ちなみに冒頭ページは、きっとあまりに美しかったためか、破り取られてしまっていて、右ページしか残っていません。

カラフルですよねえ。この左ページがどうなっていたのかは妄想することしか出来ません。


スペリウスのカリグラフィー

4声にそれぞれイニシャルがついているのですが、実際に歌詞の最初の文字が書かれるのはスペリウス(ソプラノ)のパートだけで、他のパートはパート名が書かれます。

以下がこのミサのスペリウスパートのイニシャルです。

素晴らしいですよね。本当に。その上個性的。特にEt in terraのEのキリトリ線みたいな破線とか、SanctusのSのトサカみたいなのとか、他では見たことないです。曲線を、これだけ密な間隔で、くっついたり離れたりせずに書くのは至難の技なんです。線もなめらかですしね。

あとSanctusのSにもありますが、Qui tollisのQの内側にある5本の線もなにげに凄いです。彫刻刀で削ったみたいですよね。


バスのカリグラフィー

以上がスペリウスで、そのセクションのテキストの頭文字が書かれていますが、他のパートは各パートのパート名が書かれます。

すなわち、スペリウスはいろんな文字が書けますが、他のパートは、バスならBの文字ばっかり山のように書かなければならないということです。

さあご覧ください、Bばっかり10パターンも!

一つとして同じものがない!スバラシイ。。。先程の削りカス調のは6番と9番に見られますね。みなさまどれがお好みですか?

僕は4番です。7とか10もいいですよねえええ。えへへえへへ。

僕の密かな夢は、老後、リアル羊皮紙を使って最初から最後まで自分の手でクワイヤブックを作ることです。

その時のためにお気に入りのカリグラフィーのお手本をコレクションしておくのです。げへげへ。


ヴォクスマーナのCD

さて、趣味の話はこれくらいにして。

今日は八咫烏のリハだったのですが、そこでM井さんからヴォクスマーナのCDを受け取ることが出来ました。

以下の2点なのですが、アマゾンでも買えるようです。

近藤譲:合唱作品集

故入野義朗生誕95年記念コンサート 12音技法のマイルストーン

二つ目のCDは去年行われた演奏会からライブCDです。

自分が参加した録音が発売されると嬉しいですねえ。

今年は私が参加したものとしては初めてのカペラのCDも出ましたからねえ。嬉しいですねえ。

ジョスカン・デ・プレ:ミサ曲全集 第6集 「歌謡ミサ」

あ、そうそうサリクスのライブCDも発売してますのでこちらもお願いしますね!

こちらは売れると直接的にサリクスの収入になるのでジカに嬉しいです(切実)。

Salicus Kammerchor×La Musica Collana ジョイントコンサート​ ライブCD

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Salicus Kammerchor

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次回定期公演は2018年5月の第4回定期演奏会です!

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昨年10月に開催されたLa Musica CollanaとのジョイントコンサートのライブCD

第2回定期演奏会のライブDVD

をウェブ販売しております!

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サリクス通信に声明パフォーマー 桜井真樹子、合唱指揮者 柳嶋耕太が登場!

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ヴォクスマーナ | CD近藤譲 合唱作品集

8月頭に録音していたのですが、ようやく情報が解禁となりましたのでお知らせいたします!

ヴォクスマーナのメンバーとして参加させていただいた、CD「近藤譲 合唱作品集」が、10月末にコジマ録音から先行発売されます。一般には12月7日発売だそうです。

収録曲

・「二つの小品」混声合唱のための(1981)

・「雪が降っている」混声合唱とピアノのための(2001)

・「サッフォーの三つの詩片」混声合唱とフルート・トムトムのための(2003)

・「薔薇の下のモテット」12人の声のための(2011)

・女声合唱のための歌二篇(2013)

・「嗟嘆(といき)」11人の声のため(2017)

このうちの2曲をヴォクスマーナが演奏しています。

東京混声合唱団でも演奏された名曲、「薔薇の下のモテット」と、7月末に初演したばかりの最新作「嗟嘆(といき)」です。

どちらも私にとってエポックメーキングな大切な作品です。

10/31に開催される演奏会「近藤譲 七十歳の径路 線の音楽の現在・過去・未来」にて先行発売されるとのこと。
現物を見るのが楽しみです(°▽°)

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ヴォクスマーナ第38回定期演奏会終演

ヴォクスマーナ第38回定期演奏会終演

昨日、ヴォクスマーナの定期終演致しました。

ご来場くださった皆様、誠にありがとうございました。

(↑ゲネプロ直前、なぜかオンステしてないはずの松井さんがいます笑)

(↑Lightroomというアプリで撮影、編集したのですが、やはり大変暗かったのでガサガサした感じになっちゃいますね)

個人的に感慨深い演奏会でしたが、作品はどれもそれぞれの難しさのある難易度の高い曲でした。

特に私は近藤譲さんの作品が飛び抜けて好きでした。プログラムノートにある近藤譲さんのコメントを見てまた好きになりました。

「そう意識して作曲したわけではないのだが、この音楽は、多分ドビュッシーとヨハネス・オケヘムの音楽に対する私の敬意を何らかの形で反映しているのではないかと想う」

ドビュッシーはよくわかりませんが、旋律に対して旋律を合わせていく繊細さ、あやうさ、規則的に、また絶妙に予想を外しながら旋律をずらして重ねていく作法など、オケゲムっぽさは凄く感じました。

でも、やっぱりとくに現代音楽については、どこがどうとかって言うのは難しくて、出てきた音の作る空間と、時間との関わりの中にその人が表れて、そこに求道心というか、やっぱり気合いって言ったほうがわかりやすいと思うけど、それがあるかどうかってことなんだと思うんですね。

それで、やっぱりそれはその時その場にいないと感じることの出来ないものだと思うんです。

録音にそれを閉じ込めることができるんだろうかと、思います。空間、までも。


打ち上げの模様です↑

この写真だと何の演奏会かわかりませんね。左の二人は、受付をやってくれたカンタータクラブの後輩です。こういうとき積極的にちょけるのは先輩の役目ですね笑


さて、来週は合唱団フォンスフローリスの演奏会です。

最近ルネサンスと現代音楽ばかりやっていたので、なんだかバロックが久しぶりです。合唱団の皆さんと一緒に歌わせていただきます。

ヴェルサイユのグラン・モテ

2017年7月30日(日)午後7時15分(午後6時45分開場
渋谷区文化総合センター大和田 4階 さくらホール

演奏曲目
□ニコラ・ベルニエ Nicolas Bernier (1665-1734)
「主に向かって新しい歌を歌え
“Cantate Domino canticum novum“
「わたしをあわれんでください、神よ」
“Miserere mei Deus“
□アンドレ・カンプラ Andrè Campra (744-1660)
「天の元后、喜んでください」
“Regina coeli laetare”

チケット料金
前売 3,500円 当日 4,000円 学生2,500円

詳細はコチラ↓

http://www.fonsfloris.com/choeur/

過去の演奏動画も聴けます。↑

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ヴォクスマーナ | カペラ | 計道会

ヴォクスマーナ | カペラ | 計道会

今日は朝ヴォクスマーナでテノール、昼カペラでバス、夜計歌会×FF古楽道場でヴァガンス(という謎のパート)を歌った日でした。

計歌会×道場は長いので計道会と呼ぶことにしました(私の中で)。ヤクザみたいですね笑


朝はヴォクスマーナ

ヴォクスマーナは先週ついに近藤譲さんの曲が届き、本プロの曲が出揃いました。

近藤譲さんの曲はほんと、THE Jo Kondoという感じで、最大のデュナーミクがmpです。

以前歌った「薔薇の下のモテット」の要素はありながら、今回演奏する嗟嘆(といき)の方がよりシンプルでわかりやすい構造をしています。

現代音楽の演奏会ですが、耳が痛い系とか、気持ち悪くなっちゃう系の曲は今回ありません。

どの曲も何かしら琴線に触れるところが見つけられると思います。

何より現在ご存命の作曲家の作品を、ご本人のトーク付きで聴くことのできる機会というのはほんとに凄いです。

普段古楽をやってる人間からするとほんとありえないくらいすんごいです。

想像して見てください。

バッハのトーク付き演奏会。(!)

凄さ伝わりましたでしょうか笑

演奏会は7/20です。


昼はカペラ

カペラが今回メインプログラムとして取り上げるジョスカンの聖母ミサは、今カペラが出しているCDの中で最新のものに含まれています。(私が録音に参加したCDはこの次に発売予定です)

カペラはこの曲を結成当初にも取り上げていて、私が参加してからも、キリエとグロリアは確か何かの機会で歌いました。

そしてアラミレでも演奏したので、なんというか、花井先生は勿論のこと私も、メンバーも体の中に染み付いた自家薬籠中の曲です。

他にもモテットをいくつかやりますが、やっぱりミサになるとこう、みんな体にフィットしてるというか、うん、他の曲はこのフィットさせるという時間が必要なのですが、このミサの場合はそれが必要ないという感じです。

また今回は若手とベテランが半々くらいで混合していて、4声の曲も11人で歌ったりしてます。響はゴージャスで新鮮なものになろうかと思います。


夜は計道会

今日は自主練で、SanctusとAgnusをやりました。Missa Virgo prudentissimaですが、なんとこのミサのSanctusは見開き9枚もあります。

Sanctusって普通、テキストが少ないのでGloriaやCredoに比べると曲も短くなる傾向にあるんですね。

この曲の場合Gloriaは9枚Credoはなんと13枚!!

これと比べてもSanctusはGloriaと同じ枚数ですから、かなり大規模だと言えると思います。

6声で、とっても豪華な写本なので、紙を贅沢に使っているため枚数も増えるのですが、それにしてもこのSanctusは極めて壮大です。Benedictusの後に繰り返すOsannaも、Sanctusの後に歌った同じものを繰り返す場合が多いのですが、この曲は新しいOsannaを歌います。そしてこの最後のOsannaに2枚費やしています。

それに対してAgnusは、なんと2枚、、。それも本来Agnusは第1.第2がmiserere nobis、第3がdondnobis pacemと、3曲必要なのですが、このミサのAgnusは1曲しかありません。

これはどうしたことでしょう、、。力尽きたんでしょうか、、。それとも伝承の過程で失われてしまったのでしょうか。

しかも、このミサはグレゴリオ聖歌の定旋律に基づいて作曲されているのですが、Agnusの最後、定旋律は途中で終わってしまっているんです。

これは、、続きがあったに違いない、、。

実はアラミレでやっている同じくイザークのMissa comme femme deconforteeもAgnus問題があるのですが、これはまた別の人機会に、、、。

計道会の本番は11/23です。その時にはきっとこの謎も解決していることでしょう。

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