カンタータクラブ定期演奏会終演

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昨日、私にとって最後のカンタータクラブ定期演奏会が終演致しました。

821名という、沢山の温かいお客様にご来場いただきまして、無事演奏を終えることができました。
学部に入学した時から数えて7年間、カンタータクラブにはお世話になりました。
一緒に演奏した仲間たち、沢山の先輩方、そして小林道夫先生にどれだけ感謝してもしたりません。
そして私たちの演奏を見守って下さったお客様、本当にありがとうございました。
死ぬ程練習しましたが、ゲネプロ終了後、まだまだ練習したいなーーと思うと同時に、もう練習しなくていいんだって思ってほっとしました。それくらい練習しました(笑)
やり残したことは沢山ありますが、少しずつ、ほんとにひとつずつできるようになったこともあったので、その部分については我ながらよくやったなと思いました。
本番はあっという間でした。オザンナとかほんの一瞬、あれ?もう終わり?って感じでした。
Dona nobisの前では手が震えて、なかなか振りだせませんでした。
ありがたいなあ、ありがたいなあ、と思いながら振ってました。
僕のしっちゃかめっちゃかな指揮についてきてくれて本当にありがとう。みんな驚くほどよく歌うし、驚くほどよく弾きます。
今はなんともいえない充実感と、喪失感を感じて放心しておりますが、今日はらうらうらの本番です。
頭を切り替えて励まねば!
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7年間毎週金曜日はカンタータクラブだったので、これから先、カンタータクラブの無い金曜日が想像つきません。
3年前、一緒に古楽科に入って、3年間一緒にカンタータクラブで演奏してくれた丸ちゃん、僕達結構いいコンビだったと思う。アメとムチ的な(笑)
彼とは10月にサリクスカンマーコアとLa Musica Collanaとして共演することが決まっています。
今から楽しみです。
箇条書きの感想文みたいですみません。
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貰ったお花、玄関に飾りました。

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櫻井元希へのお仕事のご依頼は以下のメールアドレスまで。
g.sakurai.office@gmail.com
発声・歌唱指導、合唱指導等承っています。
詳細はコチラをごらんください。
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主宰団体Saclicus Kammerchorのホームページはコチラ

サリクス・カンマーコアのワークショップ!

サリクスカンマーコア主催のワークショップの情報が解禁しました!

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詳細リンクはコチラ

年末あたりから計画していて、ようやく詳細を公開することができて嬉しいです。
このワークショップは、サリクスがやろうとしていることを追体験できる、実感できるワークショップです。
ネウマに始まりバッハに終わる。
尊敬するカンタータクラブの先輩の金言、
「私の音楽史はバッハで終わっている!」
を体現したようなワークショップです笑。
あるいはA. シュヴァイツァーの言葉を借りれば、「かくしてバッハはひとつの終局である。彼からは何も出ていかない。すべてがひたすら彼を目指して進んできたのである。」的なワークショップです!
バッハに対する他の名言はコチラ
講師は私と渡辺研一郎です。渡辺研一郎氏は、東京芸術大学楽理科を装飾ネウマの研究で修了したツワモノで、ほんと、稀に見る天才です。
本物の天才って、今まで数人にしか出会ったことありませんが、彼はその1人です。彼と同時代に生き、共に音楽できることを幸せに思います。

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1日がかりでグレゴリオ聖歌からバッハまでを駆け足で巡るこのワークショップですが、僕達の考え方を体感していただける機会になると思います。
午前中は渡辺研一郎氏によるネウマ講座、午後は私にバトンタッチしてフランドル・ポリフォニー、午後の二コマ目にバッハをやります。ここで渡辺君には通奏低音を弾いてもらいます(彼は非常に優秀な鍵盤楽器奏者でもあります)。
今回は歌い方の講座ですので、使用する楽譜はモダン譜です。(計量記譜の読み方からやっていると、3倍くらい時間がかかってしまいます)
そして!ここ重要なのですが、サポート会員の方の受講料をかなりお安くさせて頂いております。

なんと一般の4000円引き!安すぎるんじゃなかろうかとも思いますが、特典の非売品CDも是非聴いて頂きたいし、5月にある定期演奏会にも是非来ていただきたいので、思い切ってかなりディスカウントさせて頂いております。

サポート会員についてはコチラ

先着16名様限定の講座ですが、現在すでに5名の方にお申し込み頂いております。

この調子だと早い段階で定員に達する可能性もありますので、お申し込みをお考えの方は、早めにお申し込み頂ければと思います。

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サポート会員募集中!

カンタータクラブ

平日毎日(サリクスの)ブログ更新の誓いは、すでに達成されておりません。
うーむ。無理だ・・・笑

サリクスのブログはコチラ!!!

でもおかげで最近人生で一番勉強してると思います。修士論文書いてた時よりも笑

ひとつの話題で2日は準備期間が必要で、書くのに5時間くらいかかるので、毎日は無理ですね!どんなに暇でも!

というわけで今日はこっちのブログを更新します。

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長く通った大学を卒業した今年度、ほんとにいろんなことがありました。
指揮のレッスンに通い始めたり、サリクスを立ち上げたり、声種変更したり・・・。

そんな今年度ですが、最後に大変大きな演奏会があります。

東京芸術大学バッハカンタータクラブの定期演奏会です。
バッハのロ短調ミサを全曲演奏いたします。

こんな若いうちに、こんな大曲を、こんなメンバーで演奏させてもらえるなんて、ほんとに嘘みたいです。
実に畏れ多いことだと思います。

昨年の定期演奏会でクレドに取り組んで、今年の前半は、キリエ、グローリアを演奏してきました。

初めて、音楽が怖いと思いました。

音楽ってこんなに大きくて、強くて、恐ろしいものだったんだって思いました。
人間の力では近寄ることすらできないものなんだなって思いました。多分触ったら燃えて死ぬんだと思う。
それでも近づきたいから、その熱に身を焦がしながらにじり寄っていくんだなって思いました。

「今の人は音楽に馴れ馴れしすぎる」

昨年度小林道夫先生に言われました。その意味が、今はよくわかります。

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僕はカンタータクラブを今年で引退します。
僕がこの団体にどれだけの想いを抱いているか、ことばで表現することはできません。
もう7年、このクラブにいさせてもらってるんですね。
演奏委員長を3年もやらせていただいて、本当に感謝しています。

定期に乗らないメンバーとは、先日の下谷教会での演奏が最後になったのですが、ひどく寂しい気持ちがしました。

「あぁ、この人とはもう二度と一緒に演奏できないのかもな」

これ、結構つらいですねー。

でもまあ、それはいつだって同じなんですけどね。
今日死ぬかもしれないし。おたがい。

毎朝、会社に行く妻を「いってらっしゃーい」って見送りながら、「あぁ、もうぼくはこのひとと二度と会えないかもな」って思います。結婚して今年で6年目ですが、今でも毎朝思います。

震災の年、僕は部長をやっていました。春合宿の準備をしていて、1週間前にはそのための事前打ち合わせをしていました。

震災があって、フクシマがあって、僕は妻と広島に逃げました「もう二度と音楽なんかできないかもしれない」そんなことを考える余裕すらありませんでした。あの時の僕には「生きたい」しかありませんでした。

合宿をキャンセルにして、入学式もあの年はなかったですから、四月新歓演奏会もキャンセルになりました。
カンタータクラブは毎年四月と五月に新歓演奏会をしているのですが、あの年の五月新歓演奏会は凄かった。45番と67番だったと思いますが。

あの時みたいに、生と死の狭間でホバリングしながら、生きる喜びを燃え立たせるような演奏ができたらいいな。

「生きてるうちは、生きてることを忘れてる」

思い出させてやろうじゃないの!

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2016年東京藝術大学バッハカンタータクラブ定期演奏会
2016年2月19日(金)
開場18時30分 開演19時
東京藝術大学奏楽堂[大学構内]
入場料 2000円(全席自由)
    12月1日 eプラス・東京藝術大学生協より発売
指揮 櫻井元希
演奏 東京藝術大学バッハカンタータクラブ
曲目 J. S. Bach
        ミサ曲 ロ短調 BWV 232
     Messe in h-Moll BWV 232
   ソプラノ1 中山美紀
   ソプラノ2 金成佳枝
   アルト 野間愛 輿石まりあ
   テノール 沼田臣矢 金沢青児
   バス 小池優介 青木海斗
お問い合わせ
電話 080-6766-2347(渉外係)

http://blog.livedoor.jp/bachcantataclub/(東京藝術大学バッハカンタータクラブ公式ブログ)

Tokyo University of the Arts “Bach Cantata Club” Annual Concert 2016
February 19, 2016 (Fri)
Doors open: 18:30, Start: 19:00
Tokyo University of the Arts “Sogakudo” Concert Hall (on campus)
Admission fee: 2000 JPY (free seating)
Tickets are sold as of December 1, 2015 on “e-plus” and by the students
Conductor: Genki Sakurai
Performance: Tokyo University of the Arts “Bach Cantata Club”
Program: J.S. Bach, Mass in B minor (h-Moll Messe), BWV 232
1st Soprano: Miki Nakayama
2nd Soprano: Yoshie Kanenari
Alto: Ai Noma
Tenor: Shinya Numata, Seiji Kanazawa
Bass: Yusuke Koike, Kaito Aoki
Further Information:
Tel. 080-6766-2347

Official Website: http://blog.livedoor.jp/bachcantataclub/

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櫻井元希へのお仕事のご依頼は以下のメールアドレスまで。
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詳しくはコチラからご確認ください。

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主宰団体Salicus Kammerchorのホームページ
http://salicuskammerchor.wix.com/main

秋は好きだけど苦手

わたくし秋生まれで、秋凄く好きなんです。

果物も好きだし、さんまも好きだし。

でも何年か前から11月頃体調が悪くなることが続きまして、秋は苦手な季節になってしまいました。

秋は演奏会シーズンの始まりでもありますね。
忙しくしていると苦手な秋も過ぎ去るのが早いように思います。

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今週末は日曜日にバッハの演奏会があります。
バッハカンタータアンサンブルは、合唱もオーケストラもアマチュアで、バッハのカンタータ全曲演奏を進めている団体で、もうすでに120曲近く演奏しています。
骨太な団体です。

詳しくはコチラ

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翌週11/3の文化の日は、オケゲムのレクイエムを歌います。

古楽道場は、声楽家、器楽演奏家などが、花井哲郎氏のもとに集まって、グレゴリオ聖歌やルネサンスポリフォニーを勉強している集まりで、僕は学部の1年からいるので、今年で7年目になります。
私、かぶちゃん、とみー、けんぼーなんかは、この集まりからカペラの演奏会に出るようになりました。
またコントラポント合唱隊も、この中から多数選ばれています。

今年はオケゲムに挑戦中なのですが、これがまた難しい!
どのくらい難しいかといえば、大抵の現代曲より難しいです。

何が難しいか。

まずはこのメンスーラ地獄をご覧いただこう・・・。

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お分かりいただけただろうか。

いやーわかんないですよね。普通。

あ、凄くわかりやすくいうと、あのトミーが、あのトミーが笑っちゃって歌えなくなるくらい、2時間のリハ後には真っ白な灰になるくらい難しいです。

このセミミニマにしかみえない音符がミニマのコロルだと初見で判別つく人がいるだろうか・・・。
いや、未だかつていただろうか・・・。

まさに地獄。

この練習番号2番からのコントラはほんとに超絶かっこいいのでこれだけでも聴く価値ありです。

この度はまた、オケゲムの前に、グレゴリオ聖歌でもレクイエムを歌います。一通り最初から最後まで全部歌います。

つまり、まさかのレクイエム二回し!さぞかし安らかに眠っていただけることでしょう!

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来週日曜日はシグナスで大分に行きます。
先日広島で録音したデビューCDをひっさげての公演です。
CDは10/31に納品予定ですので、是非買ってください!
他では聞けないサウンドになってると思います。

新しい音階と礼拝の中のバッハ

今週末は二つのイベントがあります。

ひとつは土曜日、以前のブログでもお知らせいたしました、うちのおやじのイベントです。

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将来音楽史の教科書に載るかもしれない画期的な試みです。
調性が崩壊したあとしばらく何も崩壊しませんでしたが、ここへ来てオクターブを12に分ける音階そのものが崩壊するかもしれません。

微分音のことを言っているのではありません。微分音は半音を何等分かにするというものですので、結局はこの12音からできた音階を離れるものではありません。

12音の音階を崩壊させるものとは何か?

それは、スイカだ!!!!

というわけで、これ以上は超難解なので、ぜひこのイベントに足を運んで、それはそれは詳細にレクチャーを受けてください(笑)。

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翌日曜日には、カンタータクラブの下谷夕礼拝公演があります。

これは毎年この時期に、上野の下谷教会で、夕礼拝の一部としてカンタータを一曲演奏させていただいているもので、今年はカンタータではなく、ミサ曲ロ短調よりグローリアを演奏いたします。

ご存じのとおり、バッハの作曲した教会カンタータは、毎日曜日の礼拝のために書かれ、演奏された音楽です。そして実は、ミサ曲ロ短調も、クリストフヴォルフによると、カンタータの代わりに(抜粋で)礼拝で使われた可能性があるそうで、そういった意味でも非常に興味深い試みと言えると思います。

無料の公演(演奏会ではないので公演というのもはばかれますが・・・)ですので、是非お気軽に足をお運びください!