俺の明日はどっちだ

バッハカンタータアンサンブルで2時間合唱指導し、2時間アルトを歌い、ヴォクスマーナで2時間バスを歌った1日でした。

俺の明日はどっちだ?
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そう、私はテノール、アイアムテノール、言い聞かせてないと忘れそうだわ♡
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ヴォクスマーナの演奏会が迫っております。(と同時にサリクスのサポート会員募集の締切も迫っております)
今回はラジオ(?)で放送されるということもあり、いつにも増してシビアな練習が続いております。
今回もいい曲揃ってます。
特に近藤譲氏の薔薇の下のモテットは超いい曲です。
この曲は再演ということもあって、かなり精度も高く、かなりいい演奏になるとおもいます。
この先いつ聴けるかわからない曲ばかりです。
この機会をお見逃しなく!
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カンタータクラブの後輩、日野ちゃんはこの度ヴォクスマーナデビューです!

素晴らしく頑張ってます!僕なんかより余程向いてます!

第34回定期演奏会

2016年3月31日(木)19:00開演

東京文化会館小ホール

山本裕之(b.1967)/ 水の音(2006委嘱作品・再演)

Text:松尾芭蕉

近藤 譲 (b.1947)/ 「薔薇の下のモテット」12人の声のための(2011委嘱作品・再演)

詩:蒲原有明

渡辺俊哉(b.1974)/ 「影法師」12声のための(委嘱新作・初演)  

詩:谷川俊太郎

木下正道(b.1969)/ 「中心 / 記念すべき谺」ヴォーカルアンサンブルのための委嘱新作・初演)

詩:エドモン・ジャベス

伊左治直(b.1968)/ 雪(アンコールピース12委嘱新作・初演)

詩:新美桂子

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(´-`).。oO(それにしても、古楽にしろ現代音楽にしろ、私が好きなジャンルの演奏会にはどうしてこんなに人が集まらないのでしょう…
(´-`).。oO(そして人の集まる演奏会でやっているようなことに、どうしてこんなにも興味が持てないのでしょうか…
(´-`).。oO(さらに、古楽も現代音楽も手間がかかりすぎる!準備に滅茶苦茶時間かかるんだよなぁ…
ほんと、コスパ悪すぎ(=゚ω゚)ノ
今回もノーギャラだぜ!いえあ!
俺の明日はどっちだ?!
└┌(。°з ┐ )┘三└( ┌ ε°。)┐┘
人生ばんざい!
(σ・ω・)σ  youtu.be/L2Fh8OABX94
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主宰団体Saclicus Kammerchorのホームページはコチラ
目標まであと26名様!締切は3月末日まで!
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櫻井元希へのお仕事のご依頼は以下のメールアドレスまで。
g.sakurai.office@gmail.com
発声・歌唱指導、合唱指導等承っています。
詳細はコチラをごらんください。

モダン?いやモダンっていうか・・・

僕のホームグラウンドはいわゆる「古楽」というジャンルですが、その対義語として「モダン」という概念があります。
「古楽」に対置した時の「モダン」というのは多分古典派以降の音楽になるんでしょうが、「古楽」も「モダン」も甚だ定義の曖昧な言葉です。
古典派やロマン派の音楽も「ピリオド楽器」(作曲当時演奏されていた楽器を再現したもの、いわゆる古楽器)で、「ピリオド奏法」(その当時の演奏法を再現した者いわゆる古楽奏法)で演奏する場合、印象はかなり「古楽」的になります。「古楽」「モダン」という言葉を使う場合、それが時代を指すのか、楽器を指すのか、奏法を指すのか注意しなければなりません。

僕は普段、いわゆる「モダン」ものを演奏することはほとんどありませんが、例えばカンタータクラブでは、「古楽」にジャンル分けされる作品を、「モダン楽器」を含むオーケストラで、「ピリオド奏法」で演奏しています。

だがしかし!この度モダンをも遥かに飛び越した超コンテンポラリー!演奏する作品の作曲家全員生きてる!4曲中2曲新曲!
という演奏会に出ます。

7月25日(土)14:30開演

@東京文化会館小ホール
【ヴォクスマーナ代33回定期演奏会】
ヴォクスマーナホームページチラシに僕の名前はありませんが、急きょ参加することとなりました。

ヴォクスマーナに初めて参加したのは学部の頃だったと思うので、3・4年前からかと思います。このところご無沙汰でしたが、久しぶりに戻ってみると、同級生の根津がいました(笑)。
(根津はこの3か月ほどで20キロ痩せたそうです!)

ヴォクスマーナは、12人12声の、現代音楽専門の声楽アンサンブルです。
邦人作曲家への委嘱初演を軸に、もう20年も活動を続けています。

20年て凄いですよね。僕が8歳の頃からということですから。

今回演奏するのは以下の4曲、

木下正道(b.1969)/ 「書物との絆Ⅱ」ヴォーカルアンサンブルのための(2011委嘱作品・再演)
森田泰之進(b.1969)/ 「The Speediest」 for mixed choir (委嘱新作・初演)
鈴木純明(b.1970)/ 「Susanne un jour シュザンヌはある日」 pour 12 voix mixtes (委嘱新作・初演)

福井とも子(b.1960)/ Let’s dance(2013委嘱作品・再演)

どれも超個性的、超刺激的な曲ばかりです。

★木下正道(b.1969)/ 「書物との絆Ⅱ」ヴォーカルアンサンブルのための(2011委嘱作品・再演)
この曲は、SAB/STTB/SAATBの3群の合唱による作品で、私はバス3を歌います。
特に松井永太郎さんの歌うバス2の非常に自由な旋律線は聴きどころです。全編無調で、部分的にかなりカオスな響きの場所もありますが、終結部での全声部によるEs-durの和音は、それまでの部分との対比によって、ぞっとするほど美しい響きになっています。★森田泰之進(b.1969)/ 「The Speediest」 for mixed choir (委嘱新作・初演)
新作(しんさくと打つと「真作」と変換する私のパソコン、そりゃそうだよな)なので、あまりネタバレするのも良くないと思いますので、すごーくぼんやりと書いておきます。
えーーっとですね、凄く良く出来ていて、ものすごく画期的かもしれない書き方をされていますが、あまり他の作曲家の方には真似してほしくない書き方をされております・・・(笑)。
えーー超難しいです!あと酔います!あーーあと当日は首のコンディションを整えたいと思います。

★鈴木純明(b.1970)/ 「Susanne un jour シュザンヌはある日」 pour 12 voix mixtes (委嘱新作・初演)
こちらも初演作品です。今日金沢さんのソロが追加になりました(笑)。かなり素敵なソロです。うらやましい!
ものすごく繊細な作品で、響きの綾が金色の織物のように揺らめいているその衣擦れに耳を澄ますような音楽だと思います。
もととなっているのはLassusの同名シャンソンで、曲の途中で原曲が現れるのですが、その現れ方が見事で、16世紀の音楽にも関わらず、なぜか何の違和感もなく、滑り込むようにその世界へと移り変わっていきます。原曲はこちら
Sussanne un jour / Lassus

ちなみにこの曲はLassus自身によって、ミサ曲にも編曲されています。
Missa “Sussanne un jour” / Lassus

★福井とも子(b.1960)/ Let’s dance(2013委嘱作品・再演)
今回演奏する曲目の中では、この曲が最も音響的インパクトがあると思います。
打楽器と、発泡スチロールを用います。最後に少し踊ります笑。どの曲も本当に面白い曲ですので、是非聴きにいらしてください!

シュトゥットガルト室内合唱団

神奈川県立音楽堂に聴きに行きました。

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このホールは僕が初めて関東で演奏会に来たホールで、その時はうちの伯母、櫻井真樹子が、一柳慧や野村万作らと新作演劇を企画したもので、こんなアヴァンギャルドな企画でこれだけ人が入るのかー東京すげー(神奈川だけど)と思ったのでした。

伯母については以下のサイトを参照
さて、シュトゥットガルトですが、期待した通りの音がしてました。
とても心地よく、いつまでも聴いていられるような音響でした。
ベルニウスの指揮は意外ととっ散らかっていて、よくこれでアンサンブルが成り立つなぁと感心し、非常に好感が持てました。
演奏以上に印象に残ったのは、聴きに来ていたお客さんでした。
ひと席も残ってないんじゃないかというような満員だったのですが、同じ声楽アンサンブルの演奏会なのに、私たちの演奏会の客層とはまるで違うのです。
知り合いに全然会わないし、若者は多いし。
古楽もこういう人たちを取り込んでいかないとなぁと思いました。
合唱界ではルネサンスものといえば、合唱団の基礎力を向上させる為の教材のように捉えられています。
つまり鍵盤弾きがバッハのインベンションを弾かされてバッハを嫌いになるようなものです。
ブラームスとシューベルト、武満徹と三善晃の差のように、ラインベルガーとイザークを感じてくれるように、活動していかなければならないんだと思います。
ロマン派以降は楽しむもの、バロック以前はお勉強するもの、こういうイメージを払拭するだけの、楽しめる古楽演奏をしていきたいです。


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