バッハ→ブリテン

バッハ→ブリテン

風すごいですね。

台風来てるんでしょうか。

今日の午後はバッハカンタータアンサンブルのリハでした。

今度の演奏会はまた私が振らせていただくことになったのですが、また選曲がイイ!

102.177.180です。

102は確か学部4年の時にカンタータクラブでやりました。

g-mollミサの元曲です。

バッハにとってミサって、ざっくり言うと彼のお気に入りのカンタータの詰め合わせ的な風情なので、その元曲のカンタータって名曲揃いなんですよね。

102はその中でも一二を争う私のお気に入り。

学部の時は合唱を歌っていたので、今回振れることになって、非常に楽しみです。

180番は私が演奏委員長になった年の定期演奏会で時にやった曲で、一言で言うと天国みたいな曲です。

リコーダーとオーボエのハーモニーの中をユニゾンで進む高弦が美しい。

177は今回初めてやりますが、なんとファゴットとヴァイオリンオブリガートのテノールアリアがあります。

200曲以上近くあるバッハの声楽作品の中でこんな変態な編成はこの曲1曲です。

しかしそれにしてもバッハの作品は比類なく複雑。

絶対に聞き取れないに違いないという細かな工夫がとんでもない数散りばめられていて、それら全てに気を配りながら演奏するのは至難です。

うおおおおそこまでする必要あったかあああ?いえ、必要なくてもやるんです。聞き取れなくてもやるんです。それがエンターテインメントでない音楽の真髄なのです。

これをオケも合唱もアマチュアで、半年で演奏しようというのだから気合いが半端ないです。


夜は会場を移動して、いつも一緒に演奏している金沢青児さんのリサイタルのお手伝いに伺いました。

ブリテンのカンティクルをやるそうなのですが、それにグレゴリオ聖歌が使われていて、それをカンティクルの前に演奏するのでレクチャーして欲しいとのことでした。

今日はその2回目だったのですが、ブリテンの方の発音指導に三ヶ尻正さんがみえていて、伴奏の寺嶋陸也さんとさらに歌い手の方には春日さんがいる中で私がグレゴリオ聖歌をレクチャーするというとんでもないイベントでした(爆笑)

いやー緊張した笑

歌い手は金沢さん、春日さんに、カウンターの武川くんという編成なのですが、本当に音色が素晴らしくて柔軟性もあって、素晴らしい出来栄えになっております。

7/10の本番には私も伺わせていただきますが、非常に楽しみです。

 

そしてもう一つ運命の巡り合わせを不思議に思うのは、このリサイタルに教音(広島大学教育学部第四類(生涯活動教育系)音楽文化系コース)の後輩である近藤くんが出るということです。

金沢さんから近藤くんを紹介してほしいと言われた時はビビりました。なぜそこが繋がるのか笑。面白いですね。(一番右が近藤くんです)

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Salicus Kammerchor

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Salicus Kammerchor第4回定期演奏会|今週末

いよいよサリクスの定期演奏会が迫ってまいりました。

(いいかげん私のマックちゃんサリクスって打って「さりクス」って変換するの辞めて欲しい笑。あとiPhoneはネウマを「寝馬」と変換するし)


定演に向けてプログラムのコンセプトと解説をアップしてきました。

今日それが完結しましたので、是非まとめて読んでみてください。すんごい長いけど笑

ほんと今回はプログラムが面白すぎて、解説いくら書いても書ききれないくらいでした。

時間のない方は是非最初の記事だけでも読んでみてください。

演奏会に来たくなるはず!


第39回 第4回定期演奏会選曲コンセプトhttps://goo.gl/UMki9j

第40回 G. P. da パレストリーナ ミサ《シネ・ノミネ》https://goo.gl/N7xCuN

第41回 ”Altbachisches Archiv” 「古いバッハ家の史料集」その1https://goo.gl/VWKsHD

第42回 ”Altbachisches Archiv” 「古いバッハ家の史料集」その2https://goo.gl/NSpnhE

第43回 J. S. バッハ「イエス、我が喜び」BWV 227https://goo.gl/1C1mcx


そして、先日HBS333(ヘンデル、バッハ、スカルラッティ生誕333年記念)のシンポジウムに参加させて頂いた際に、音楽学者の加藤拓未さんと知り合うことが出来て、この度インタビューを受け、それがネット新聞に掲載されました。

サリクスのコンセプト、それから私のこれまでのことなど赤裸々に語っておりますのでぜひご覧くださいませ。

バッハ演奏に「グレゴリオ聖歌」応用で新解釈 声楽家・指揮者 櫻井元希さんインタビュー 2018年5月15日


今回もリハーサルについてメンバーにレポートしてもらっています。

なかなか個性的なレポートで、私も楽しませていただいています。





今回出演するメンバーのプロフィールはこちらにまとめております。

http://www.salicuskammerchor.com/salicus-kammerchor


Salicus Kammerchor第4回定期演奏会
J. S. バッハのモテット全曲演奏シリーズ vol.4
​〜イエス、我が喜び〜​

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日時・会場:
5月20日(日)14:00開演
台東区生涯学習センター ミレニアムホール
東京都台東区西浅草3-25-16

5月23日(水)19:00開演
豊洲シビックセンター ホール
東京都江東区豊洲2-2-18 豊洲シビックセンター5階

入場料:
【全席自由】一般3500円/学生2000円(当日:一般4000円/学生2500円)

チケットお申込み:
TiGET(当日精算お取り置きでのお申込み)
5/20 ミレニアムホール https://tiget.net/events/21656
5/23 豊洲シビックセンターホール https://tiget.net/events/21657

=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=

J. S. バッハのモテット全曲演奏シリーズの第4回です。全6曲のバッハのモテットのうち、これまでに5曲を演奏し、今回最後の一曲、バッハのモテットの中でも最も規模の大きい”Jesu, meine Freude” BWV 227に取り組みます。
前半はバッハが筆写し、一部演奏した形跡もある、パレストリーナのミサ「シネ・ノミネ」を、グレゴリオ聖歌の固有唱とともに全曲演奏いたします。後半はまずバッハの親戚にあたる作曲家による葬送のためのモテットを演奏し、同じく葬送モテットである”Jesu, meine Freude” BWV 227への橋渡しといたします。
バッハが実際に作品を研究し、影響を受けたパレストリーナの音楽と、バッハと血縁関係にある作曲家の作品を演奏することで、バッハの音楽的背景へより直接的に迫る事ができると考えています。

=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=

曲目:
グレゴリオ聖歌 三位一体のミサ固有唱
Gregorian chant Proprium missae de Sanctissima Trinitate

ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ ミサ「シネ・ノミネ」
Giovanni Pierluigi da Palestrina Missa “Sine nomine”

ヨハン・バッハ  「我らが人生は影のごとく」
Johann Bach “Unser Leben ist ein Schatten”

ヨハン・ミヒャエル・バッハ 「持っているものを大切にせよ」
Johann Michael Bach “Halt, was du hast”

ヨハン・ミヒャエル・バッハ 「私は知っている、救い主は生きておられると」
Johann Michael Bach “Ich weiß, daß mein Erlösesr lebt”

ヨハン・クリストフ・バッハ/ヨハン・ゼバスティアン・バッハ? 「あなたを離さない」
Johann Cristoph Bach / Johann Sebastian Bach? “Ich lasse dich nicht”

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ 「イエス、我が喜び」 BWV 227
Johann Sebastian Bach “Jesu, meine Freude” BWV 227

演奏:Salicus Kammerchor

ソプラノ/金成佳枝 鏑木綾 小林恵 中須美喜
アルト/岩渕絵里 髙橋和真 高橋ちはる 前島眞奈美
テノール/金沢青児 佐藤拓 富本泰成 渡辺研一郎
バス/大津康平 小池優介 谷本喜基 松井永太郎
通奏低音/新妻由加(オルガン) 角谷朋紀(ヴィオローネ)

​指揮:櫻井元希

お問合わせ:
メールsalicus.office@gmail.com/電話080-5400-7200(山内)(受付時間/平日19-22時土日祝11-21時)

Salicus Kammerchorリハーサル開始

Salicus Kammerchorリハーサル開始

昨日はサリクスのワークショップ、今日は第4回定期演奏会に向けての初回リハーサルでした。


ワークショップは久々に満員御礼、沢山の方にお申し込みいただけました。

今回初の試みとして発声のテクニックの面からネウマ的に歌うということにアプローチしました。

充実した時間になったのではないかと思います。

終了後はこれもはじめての試み、受講生の皆さんと打ち上げに行きました。

講座中に話しきれなかったことを話せて良かったです。

みなさんがどんなことに疑問を持っているかというようなことも聞くことができてよかったです。

やっぱりアンケートとるより直接話を聞いた方が早いですね笑

これは次回以降も継続していきたいです。


そして今日は5/20.23の定期に向けての初回リハでした。

初回からなかなかいい感じです。

もうなにより選曲が素晴らしすぎて笑笑(自画自賛)

もーほんっといい曲。どれも。

楽しい!

今回は音色の面でも前回より成長したいと思っています。

ご期待ください。

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Salicus Kammerchor

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ピエール・ド・ラ・リューメモリアルイヤー開幕!

皆様あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

今週末は新年さっそく演奏会がございます。毎年恒例のカペラニューイヤーコンサートです。

昨年はイザークの没後500年で、イザークの作品を沢山歌わせていただきました。ほんとに最高でした。

イザークの興奮冷めやらぬなか、今年はピエール・ド・ラ・リューの没後500年です!

カペラの他、アラミレでもラ・リューのミサにすでに取り組んでおりますが、もうそれはそれは面白いです。

続けざまに、集中的に1人の作曲家の作品を扱うということは本当にありがたいというか、素晴らしい体験です。

同じフランドルの作曲技法という枠の中で、これほどまでに個性を発揮することができるのか、と感嘆します。やはり後世まで名を残すだけの価値があります。当たり前ですが、それを実感する2年になるのではないかと思います。

そして2021年はジョスカンの没後500年です。楽しみですね!


ラ・リューの音楽の特徴はカノンを多用することだということがわりと一般的に言われています。確かにそれはその通りで、好んでこの技法を用いています。この度演奏するモテット”Ave sanctissima Maria”も、3重のカノン(3声がそれぞれにカノン声部を持つ6声)という非常に複雑な作品です。

またアラミレで演奏するミサ「ロム・アルメ」は第1キリエからいきなりメンスーラカノンですし、第2アニュスは4声のメンスーラカノン(!)です。

(この一つの楽譜だけで4声の曲になります。左上にメンスーラ記号が4つ書かれています)

しかしこの特徴が強調される余り、ラ・リューの音楽が衒学的、構成主義者的なイメージがあるようですが、それは違うように思います。

どんなに複雑なカノンの技法を用いていても、ラ・リューの音楽はそれによって柔軟さが損なわれたり、音楽の内容が浅薄になるということがないと思います。むしろ制約の中でこそ音楽が羽ばたいているような、そんな印象を受けます。

そして私、今年は白ラ・リュー、黒ラ・リューという言葉を流行らそうと思ってるんですが、ラ・リューは以上のような非常に複雑な作曲技法を用いて演奏者を悩ませる(黒ラ・リュー)一方で、めちゃめちゃ普通にいい曲も書くんです笑(白ラ・リュー)。

今回演奏するミサ「アヴェ・マリア」はまさに白ラ・リューで、ほんとにただただ名曲です。

禁欲的グロリア(!)からのドラマチッククレド!この流れはちょっといままで経験したことのない高揚感です。

サンクトゥスの3声部分、Pleni suntとBenedicusは非常にスリリングなデュエットと、イザークを思わせるモチーフの繰り返し、畳み掛けが見られ、作品に変化を与えています。

第1アニュスは冒頭バスにまるでパッヘルベルのカノンのバスの音型で、めちゃくちゃキャッチーで親しみやすくホッとします。

第2アニュスは最後がコレですか?!ってほど徹底的にデュエットが用いられて、深い瞑想へと誘われるです。

以上はほとんどが構成に関することですが、このような表面上の特徴を羅列することが虚しくなるほど、言葉に出来ない音楽の訴えかける力、魔力のようなものが作品全体に満ちています。

今自分で書いていて思いましたが、ちょっと呪術的というか、もちろん典礼で用いられる作品ですのでそういう側面があるのは当然かもしれませんが、非現実的な世界へトリップできるような、そんな印象がラ・リューにはあります。

楽しみですね!

8日のチケットは完売、9日も残りわずかのようです。

7日の鎌倉はまだあるようなので、観光がてらいかがでしょうか?


あ、そうそうラ・リューも凄いですが、今回歌うグレゴリオ聖歌も凄いです。

まずこれです。以前のブログにも載せましたね。これはTractusに出てくるのですが、このウネウネの名前は「トルクルスレスピヌスフレクススレスピヌスフレクススの全部流れないやつ」です。笑えますね。

そしてこちらはGradualeのVersusの中に出てくる一節で、「クリヴィスとプレッススミノルがくっついたやつ→エクスペクターレ→エピゼマ付きヴィルガ」がなんと4回続いて、そのあとは音は同じですがプレッススのオリスクス部分がエピゼマのアポストロファに変わってその後にエクスペクターレ、プレッススのプンクトゥムだったところとエピゼマ付きのヴィルガがくっついてペスロトゥンドゥムの2音目にエピゼマに変わっています。

つまり音としては5回同じ音型が続くのですが、5回目は音のまとまりと装飾の有無と伸ばす音の場所が変わるという物凄く凝った作りになっているんですね。

もうこういうのはネウマを見ただけでニヤニヤが止まりませんね。

是非ともこの瞬間を楽しみにワクワクしながら聴いてください。


花井先生による詳細なプログラム解説が期間限定でアップされていますので、こちらもぜひお読みくだされば幸いです。

https://fonsfloris.blogspot.jp/2018/01/1.html?m=1

ラ・リュー没後500年記念公演 ラ・リューの聖母ミサ

2018年
1月7日(日) 午後5時 カトリック由比ガ浜教会
1月8日(月・祝) 午後3時 日本基督教団 九段教会※完売しました
1月9日(火) 午後7時 東京オペラシティ3階・近江楽堂
※各公演、開演20分前より音楽監督の花井哲郎による解説があります。

ヴォーカル・アンサンブル 2018年はルネサンス時代の大作曲家ピエール・ド・ラ・リュー(1518年没)の没後500年を記念する年です。オブレヒト(1505年)、イザーク(1517年)、ジョスカン・デ・プレ(1521年)と、今世紀に入ってからフランス・フランドルを代表する作曲家たちの500年記念が続いています。
ラ・リューは生涯ハプスブルク・ブルゴーニュ宮廷に仕えました。そのためハプスブルク家の写本製作工房が作った数々の豪華写本にその作品が残されています。
ミサ《アヴェ・マリア》は、よく知られたグレゴリオ聖歌「アヴェ・マリア」の旋律が各楽章で華麗に繰り広げられていく、とても親しみやすいミサ曲です。アヴェ・マリア(めでたし マリア)は聖母の受胎告知の際に天使が語りかけた言葉がもとになっています。そういうわけで「聖母のお告げ」の祝日のミサという形で、グレゴリオ聖歌や聖母のモテットと共にプログラムを組みました。

(音楽監督 花井哲郎)
演奏曲
グレゴリオ聖歌 Gregorian chant
聖母のお告げのミサ固有唱
Proprium missae in Annuntiatione Beatae Mariae Virginis

ピエール・ド・ラ・リュー
Pierre de la Rue (ca.1452-1518)
ミサ《アヴェ・マリア》 Missa Ave Maria
「喜んでください、キリストの御母」 “Gaude virgo mater Christi”
ほか

出演
superius: 花井尚美 鏑木綾 安邨尚美
contratenor/tenor: 青木洋也 及川豊 富本泰成 根岸一郎 渡辺研一郎
bassus: 櫻井元希 花井哲郎(Maestro di Cappella=音楽監督)
チケット料金
1月7日
前売:一般4,000円 前売り:ペア7,400円
当日:4,500円
学生:2,500円
1月8日※完売しました・9日
前売:一般4,500円 前売り:ペア8,400円
当日:5,000円
学生:2,500円
※学生証を提示のうえお求めください

※会員優先席あり
前売券取扱
e+(イープラス) http://eplus.jp/ 東京古典楽器センター 03-3952-5515
サンパウロ(「四谷」駅前) 03-3357-8642 島守書店 0467-22-0266(1月7日由比ヶ浜公演のみ)
問い合わせ:フォンス・フローリス (平日10時-17時) 070-4123-0871 email:
contact@fonsfloris.com

主催:株式会社フォンス・フローリス
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)

 

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羽生善治永世7冠達成

羽生善治永世7冠達成

明日は北とぴあの本番ですが、今日はカペラのリハでした。

ここのところオペラ漬けだったので、久々のポリフォニーとグレゴリオ聖歌が骨身にしみました笑


羽生善治永世7冠達成

一昨日、羽生善治棋聖が渡辺竜王を4勝1敗で破り、永世7冠の資格を獲得されました。

私も将棋連盟の実況アプリにこのために課金して笑、オペラの稽古の合間に固唾を飲んで見守っていましたが、もう気が気じゃありませんでした。

勝負が決した時には思わず「あっ!」と叫び声が出て全身総毛立ち震えが止まりませんでした。

周りに将棋わかる人がいないので、なんとかこの凄さを説明したいと思うのですが、比類ない偉業というのはまさに喩えるものもないということで、何と同じくらい凄いとか言えないんですね。

鯉のぼりが自力で滝昇るくらい凄いとか、ルンバがタンゴ踊るくらいとか、打ち出の小槌がバタフライするとか、もうそういう類の意味のわらからない喩えしか思い浮かびません。

ここ最近(?)ラグビー日本代表が南アフリカ代表に勝ったり、レスターがプレミアリーグ優勝したり、カープがセ・リーグ優勝したり、感動的な奇跡を見てきたけど、羽生さんの永世7冠は、奇跡じゃないからね。

奇跡では説明出来ない。

もう羽生さんの凄さはWikipedia見たら一瞬で理解出来るけど、また一つ彼の経歴に加えられるとんでもない偉業が増えました。

https://goo.gl/U33vbU

このページの「主な成績」→「記録」というところだけ見て下さい是非。

歴代1位の記録が50個くらい並んでます。


竜王戦の仕組み

永世7冠がいかに凄いかということを説明するために、この度羽生さんが獲得した竜王のタイトル戦の仕組みを書いてみようと思います。

詳しくはコチラ

竜王戦というのは将棋のタイトルの中で最も賞金額が高く、格も高いとされるタイトルです。

読売新聞が主催しています。優勝賞金は4320万円です。

竜王をとると、1年間竜王を名乗ることが出来て、翌年挑戦者を迎えて7番勝負を行い、勝てば防衛、負ければ陥落となります。

その年の竜王への挑戦者は、プロ棋士、女流棋士、奨励会員1名、そしてなんとアマチュア5名の中から決められます。

これらの参加者はまず前年の成績などから6つのグループに分けられ、トーナメントを行います。

このトーナメントの上位者の中から決勝トーナメントが行われる訳ですが、上位の組からはより多く決勝トーナメントに進出できる仕組みになっています。

1組からは5名、2組からは2名、3組以下からは1名ずつです。

決勝トーナメントに進出できるのは11名ですが、各組での順位によって以下のようなトーナメントが組まれます。

Wikipedia「竜王戦」より

今年羽生さんは1組2位でこのツリーの右端から決勝トーナメントを勝ち上がりました。

ちなみに6組優勝は藤井聡太四段です。

決勝トーナメントは3番勝負ですので、1組2位から挑戦者となるためには6回勝たなければなりません。

更に1組2位になるためにも16人から2人ですから、3回勝たなければならないということになりますね。

そうして勝ち上がった後に、現竜王との7番勝負に勝利してようやくタイトル奪取ということになります。

ちなみに予選トーナメントにも賞金が出ますから(1組優勝で460万円)、ほんと読売新聞すげえっす。


永世称号の条件

このように1回取るだけでも大変なタイトルですが、羽生さんはなんとこれを合計99回もとっています。

ネ申

2位が昭和の大名人、大山康晴の80ですから、もう、とんでもないです。

それで、同一タイトルを連続何期、あるいは通算何期とると、永世称号が得られるという規定があります。

永世竜王の場合は連続5期かあるいは通算7期、96年から始まったこの棋戦で永世称号を持っているのは、前竜王の渡辺さんと羽生さんだけです。

将棋界には7大棋戦というのがあって(最近叡王が加わりましたが永世称号についてはまだ未発表です)、名人、竜王、王位、王座、王将、棋聖、棋王がそれにあたりますが、それぞれに永世称号についての規定条件があります。

それらを全てクリアして羽生さんは永世7冠の称号を得たわけです。

もうほんと、何度も言ってますが、比類ないとはこのことです。

喩えようのない偉業です。

なんもいえねーってやつです。

実は他に、名誉NHK杯ってのもあって、通算10回優勝なのですが、これも羽生さん持っていて、これを持ってるのは羽生さんだけなんです。

NHK杯の場合、他の棋戦と違って挑戦者を決めるトーナメントがあって、最後に挑戦者とチャンピオンが戦うという形ではなくて、前年の覇者も翌年は決勝トーナメントから他の棋士と同様勝ち上がっていかなければならないので、この条件下で通算10回というのもめちゃ凄いです。


羽生さんの凄さ、伝わりましたでしょうか。

永世七冠、多分今後二度と現れないでしょうが、現役棋士の中で最も可能性のあるのは藤井聡太四段だと思います。

さて、ここまでお読みになって、私が音楽家だということをみなさんが忘れてしまってはいけないので、最後に今日リハをしたカペラの次回公演で演奏するグレゴリオ聖歌の譜面を載せておきたいと思います。

非常に珍しいネウマです。トルクルスレスピヌスフレクススレスピヌスフレクススです。

しかも最初のトルクルスは縦置きで、その後の4音もエピゼマ付きなので、この7音全て流れないネウマです。

あがるううう!

さ、明日はオペラの本番!暗譜飛ばないといいな。マティアス楽しみだな。

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