秋の諸々

シャツ1枚だともう寒いですね。

ジャケット着る季節になりました。

いよいよ秋の演奏会シーズンです。


まず1番近いのはSalicus Kammerchorのワークショップです。

Salicus Kammerchor主催ワークショップ第4回

グレゴリオ聖歌とJ. S. バッハのモテット

〜古ネウマをJ. S. バッハの声楽曲演奏に生かす〜

日時:2017年9月16日(土)10-17時

会場:えびらホール

今回サリクスのワークショップとしては初めてバッハのモテットを取り上げます。

私たちがどのようにバッハの声楽曲に対してアプローチしているかを知っていただける機会にもなろうかと思います。

バッハは来年の5月に定期演奏会で演奏するJesu, meine Freudeを、グレゴリオ聖歌は10/18のEnsemble Salicusの演奏会で演奏するものを取り上げます。

20名定員のうち現在15名様にお申込みいただいております。

残り5枠ですので、お申込みはお早めに!

詳細→http://www.salicuskammerchor.com/workshop



今月末には、ヴォーカル・アンサンブル アラミレの演奏会もございます。

Vocal Ensemble Alamire 第10回演奏会

2017年9月24日(日)

開場16:00 / 開演16:30

大森福興教会

リハーサルは佳境に入り、イザーク、ジョスカンの真髄に挑んでおります。

イザークの超個性的な音楽、ジョスカンの突出した天才ぶりをお楽しみいただけると思います。

グレゴリオ聖歌も、15世紀頃新作されたと考えられる大変興味深いものを歌いますので是非お越しくださいませm(_ _)m

詳細→http://www.geocities.jp/alamirejp/concert.html


9月の演奏会はこれで終わりですが、9月末には毎年恒例の重要なイベントがあります。

Salicus Kammerchor定期会員の募集締め切り

です。

これは大変重要です。今後のSalicus Kammerchorを占う一大イベントです。

私たち、夢も希望もありますが、お金だけはありません。本当にありません。

団体の成長には時間がかかりますが、お金がなければ続けることもできません。チャレンジすらできないんです。

皆様どうか応援よろしくお願いいたします!

詳細→http://www.salicuskammerchor.com/support





そして10月頭にはヴォーカル・アンサンブル カペラの定期公演があります。

カペラ 結成20周年記念演奏会2

パレストリーナ 教皇マルチェルスのミサ

2017年10月3日(火) 午後7時15分 東京カテドラル聖マリア教会(カトリック関口教会)

今回なんとなんとなんとカペラがパレストリーナを歌います。20年の歴史の中で初めてだそうです。

それもルネサンス音楽の中で最も有名な作品、教皇マルチェリスのミサです。

6声の大編成ですので谷本くんも加えた豪華な布陣!カペラで谷本くんと一緒に歌うのは初めてなので、これも楽しみです。

今日からリハが始まりましたがとっても新鮮でした。気持ちいいいいーーーー感じです。みんな幸せになれます。

詳細→http://www.cappellajp.com/concert/index.html#cappella01


そして10月はもう1つ、Ensemble Salicusのデビューコンサートがあります。

Ensemble Salicusレクチャー・コンサート
グレゴリオ聖歌とフランドル・ポリフォニー
〜単旋律聖歌の魅力とそれに育まれた多声音楽〜

グレゴリオ聖歌を中心とした我ながらチャレンジングな選曲!果たしてこの選曲でお客さん来ていただけるのか?!笑

おそらく聴きに来てくださった方々のグレゴリオ聖歌のイメージが、多少なりとも変わる演奏会になろうかと思います。

グレゴリオ聖歌の魅力をたっぷりお伝えできればと思っています。

詳細→http://www.salicuskammerchor.com/concert


11月も演奏会が2つあります。

1つは計道会(計歌会とFF古楽道場の合同)の発表会です。

計歌会& FF 古楽道場 合同発表会 

イザークのミサ《いとも聡明なおとめ》

11/23(木祝)16時開演

大森福興教会

この演奏会でもイザークを歌います。6声のなかなか演奏機会はないがとんでもなく感動的なミサです。

なんとなんと入場無料ですので是非お越しくださいm(_ _)m


11月は演奏会が、続きます。

バッハカンタータアンサンブル第44回演奏会

11/26(日)17時開演

神田キリスト教会

普段花井先生が振られている団体なのですが、今回先生のスケジュールがどうしても合わないということで、私が代わりに振ることになりました。

曲目はカンタータ190番と98番、そしてマニフィカト初稿!

震えます。

詳細→http://bachkantate.web.fc2.com/nr44.html


季節の変わり目、皆様におかれましても風邪など召されぬようお気をつけてお過ごしくださいませ。

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Salicus Kammerchor

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どうか応援よろしくお願いいたします!

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公演情報

次回公演は10月18日、Ensemble Salicusのデビューコンサートです!

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Ensemble Salicus初リハーサル

Ensemble Salicus初リハーサル

今日は午前中Ensemble Salicusのレクチャーコンサートに向けての初練習でした。

曲目は半分は以下の動画とかぶっていますが、このメンバーに更に谷本くんが加わっているのでよりリッチで幅広い表現が可能になっています。

そしてこの動画にはない、今日初めて音出しをしたオッフェルトリウムがもう美しくてメロメロ・・・・

こちらです↓

ちょーっとかすれて見えづらいですが、この画像の右下の部分(alleluiaとかかれているはず)がほんとに最高です!

ここの、ディストロファ→エピゼマ付きクリヴィス→ビヴィルガという部分、私たちのディストロファの歌い方が見事にはまって、物凄い説得力のある歌いまわしとなりました。

特殊ネウマの歌い方についてはコチラをどうぞ!

私たちのたてた仮説が演奏によってより説得力のあるものになっていくのを感じています。


また今回、Ensemble Salicusとしては初めてポリフォニーを演奏します。ジョスカンとイザークという二人のフランドルの巨人の作品です。

いつも一緒に演奏しているメンバーですが、このメンツでポリフォニーを歌うのは実は初めてで、音出しを楽しみにしていましたが、今日はほぼ初見にも関わらずかなり捗りました。

もう、これはうまくいく予感しかしません。凄い演奏できるんじゃないかな。(いや、自分でこれ以上ハードルを上げるのはやめよう笑)

ほんとに楽しみです。必聴ですよ!

それからコンサートを100倍楽しむためにもこちらのワークショップもおすすめです!

Ensemble Salicusで演奏するグレゴリオ聖歌、そして来年のSalicus Kammerchor第4回定期演奏会で演奏するバッハのモテットを取り上げます!

詳細はコチラ

定員まで残り7名様です!


Ensemble Salicusレクチャー・コンサート

グレゴリオ聖歌とフランドル・ポリフォニー

〜単旋律聖歌の魅力とそれに育まれた多声音楽〜

 日時:2017年10月18日(水)19:00開演

 会場:豊洲シビックセンターホール

曲目:

グレゴリオ聖歌 主の昇天の祝日のミサ固有唱 ミサ通常唱1番

Gregorian chant Proprium in ascensione Domini Ordinarium missae I

ジョスカン・デ・プレ 「クレド/あらゆる良いものに満ち」

Josquin des Prez “Credo / De tous biens playne”

ハインリヒ・イザーク 復活節のミサより「アニュス・デイ」

Heinrich Isaac Missa Pascale “Agnus Dei” ​ 他

料金:

一般3,500円(当日4,000円)

学生2,000円(当日2,500円)

2017-18シーズン定期会員の方は各500円引きです。

​定期会員についてはこちら

チケット受付:

[TiGET] (当日精算お取置きでのお申込)

https://tiget.net/events/13176

Ensemble Salicus

(櫻井元希・佐藤拓・谷本喜基・富本泰成・渡辺研一郎)

Salicus Kammerchorから生まれた声楽アンサンブル。グレゴリオ聖歌を主なレパートリーとする。10世紀頃に書かれた「古ネウマ」を手がかりに、グレゴリオ聖歌の歌唱法を模索している。特に特殊ネウマ(装飾ネウマ)と呼ばれる、クィリスマ、オリスクス関連ネウマ、トリゴン、アポストロファの演奏法については、微分音にも着目し、グレゴリオ聖歌における装飾的な演奏法を追求している。

 

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Salicus Kammerchor

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アラミレ合宿in原村

アラミレ合宿in原村

一昨日まで、アラミレの合宿で原村に行ってきました。

あいにく3日とも雨で、あんまり写真が撮れませんでしたが、緑に囲まれた美しい教会で、3日間練習に明け暮れました。


祭壇の奥がガラス張りで、向こうには森が広がっているという素晴らしいデザイン。十字架はなんとガラスの奥、森の中に立っています。(この構図だと見えないけど)

到着当日は13-18時、2日目3日目は8:30-18時で練習というやる気に満ち溢れた日程でした。

8:30からって合宿でもなかなかないですよね笑

これはまさしくアラミレのモチベーションの表れです(*」゚∀゚)

三日間でなんとか全ての楽曲をリハーサルし、最終日には通し練習をしました。

今回も、物凄く面白いプログラムです。

ミサcomme femmeはただ美しいだけではない極めて個性的なミサです。

ウソだろ、ウソって言ってくれ…

って言いたくなるような瞬間が沢山あります。

このミサと定旋律を同じくする二つのモテット、ジョスカンのスタバトとイザークのAngeli, archangeliも非常に大作です。

そしてグレゴリオ聖歌も非常に独特です。聖母の七つの御悲しみの祝日のために、15世紀に新作されたと考えられるグレゴリオ聖歌で、ジョスカンのスタバトと同じ写本の末尾に掲載されていたものを使いました。

写本のURLはコチラ→http://depot.lias.be/delivery/DeliveryManagerServlet?dps_pid=IE7896230

↑♡大変美しい写本なので見てね♡↑

このグレゴリオ聖歌、新作だけあって普通の伝統的グレゴリオ聖歌とはひと味もふた味も違います。

趣が全然違います。

違いを楽しみたい方は是非Ensemble Salicusの公演にもいらしてください。

きっとわかります。

アラミレの公演は9/24です。私もチケット持ってますので、ご入用の方はお声掛けください。

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カリグラフィーのGloria Patri

カリグラフィーのGloria Patri

借りぐらしのアリエッティをもじってみました。

今日はアラミレで歌うIntroitusに貼っつけるGloria Patriの楽譜を作ってみました。

元の写本の雰囲気がこういう感じなので↓

字体はゴシックにしてみました。

しかしまあ、全然違いますね!笑

似せるならもうちょい似せればよかった。イニシャルとかも工夫すればよかったな。

ただまあ今回ゴシック初挑戦だったので、それにしてはよく出来た方でしょう!

ちなみにいつもはこういう感じ↓

わかりやす画像探してて見つけたのですが、これやったのもう2年前なんですねえ。

下に書いてあるのは、「テノールよ、フォーブルドンしたまえ」(意訳)です。

これもアラミレの演奏会で使ったのですが、今度のもアラミレです。

演奏会は9月24日ですが、チケットはもう発売開始しています。

詳細→http://www.geocities.jp/alamirejp/concert.html

それで、より似てるカリグラフィーのフォントないかなあと思ってネットを見てみると、こんなサイトを見つけてしまいました。

http://free-style.mkstyle.net/web/free-font/black-letter-free-font-collection.html

おおういええ!!!!!もう手書きする必要ないぜえええ!

ワードで打ち込んでプリントアウトして貼っ付ければしまいだぜええ!

ウソウソ。手書きにこそ意味があるんですよ。

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胸熱のグレゴリオ聖歌

胸熱のグレゴリオ聖歌

今日はアラミレのリハーサルでした。

今度のコンサートでは聖母の七つ御悲しみの祝日のミサ固有唱を歌うのですが、今回歌うのはLiber Usualisなどに載っているものではなく、1496-1534年に成立したとされる写本に載っているものです。花井先生が見つけてくださいました。

この写本以外にこのグレゴリオ聖歌が載っているのを見つけられていないのですが、ほんとに変わったグレゴリオ聖歌です。

上の写真がそれなのですが、うっつくしいですよねえ。カラーで。

この写本、前半はポリフォニーがずーっと掲載されていて、最後にちょろっと、この祝日の聖務日課とミサ固有唱のグレゴリオ聖歌が載ってるんです。

以下はこの写本の冒頭、ラリューの同祝日のためのミサです。KyrieのKをかたどった絵が物凄いですね(下のはTenorのT)。

この写本、さらに同じ祝日のためのミサ曲が1曲(作者不詳)、Matheus Pipelareという人のモテットが1曲、そしてジョスカンのStabat Materが収められ、その後にグレゴリオ聖歌が掲載されています。

どうやらこの祝日に特化した写本のようです。

(上の赤字の署名はPipe (La) (Re)となってますね)

ジョスカンのスタバトは2月の古楽院発表会で演奏しましたが今度の演奏会でも演奏します。

この曲の定旋律は今度の演奏会のメインプログラムであるイザークのミサの定旋律と同一です(同写本より↓)。

話をグレゴリオ聖歌に戻しましょう。

この聖歌、テキストも旋律も普通とは違うのですが、それだけでなくかなりトリッキーです。

グレゴリオ聖歌っぽくないと言えると思います。

まず音域が異常です。入祭唱は低いラの音から始まるのですがこれが全体の最低音です。それが最後の拝領唱では1オクターブと7度上の高いソまで到達します。

これはヤヴァイです。もちろん前後のミサ通常文との関係でピッチはいろいろなのですが、それにしても記譜上これだけ音域が広いのはすんごい。

音域の変化はテキストに依拠しているようで、入祭唱、昇階唱、アレルヤ、奉献唱、まではこの祝日のテーマ、聖母の悲しみを表現して比較的沈んだ音域で歌われるのですが、最後の拝領唱に至って、テキストがキリストの復活に触れるところでこの異常な高音域が用いられるのです。

全体の旋律もキャッチーでありながら、意外性に富みまくっていてエキサイティングです。歌ってて途中で、この曲何旋法だっけ!?ってこんがらがります笑。そのくらい変化が激しいです。

文章で表現するのはほんとに難しくてもどかしいですが、もう、聴きに来て!としか言えないです笑

ほんとに面白いです。ワクワクとニヤニヤが止まりません!

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