Salicus Kammerchor主催 第3回ワークショップ終了

Salicus Kammerchor主催 第3回ワークショップ終了

Salicus Kammerchor主催ワークショップ第3回

グレゴリオ聖歌とルネサンス・ポリフォニー

〜古ネウマをポリフォニー演奏に生かす〜

一昨日ですが、無事終了いたしました。

3回目ということもあって内容も充実してきたのではないかなと自画自賛しております笑

過去2回はサリクスのレパートリーの柱、「グレゴリオ聖歌」「ルネサンス・ポリフォニー」「J. S. バッハの声楽作品」という3つのセクションに分けて、この約800年の歴史を6時間で辿るという物凄い企画だったのですが、今回は前半の二つ、「グレゴリオ聖歌」「ルネサンス・ポリフォニー」に的を絞った内容でした。


午前中は渡辺くんのセクション、「古ネウマでグレゴリオ聖歌を歌う」で、3時間かけて古ネウマをしっかり学びました。理屈はともかく、ネウマの見た目から受けるインスピレーションを大事に、書いてある通りに歌ってみるというアプローチで、それほど脳がパニックを起こさずに古ネウマに取り組めたのではないかなと思います。


午後は私の担当でゼンフルのモテットを、グレゴリオ聖歌の歌いまわしを生かすということで、午後もほとんどの時間を、ポリフォニーの中のひとつの旋律をいかに歌うかということにかなりの時間を費やしました。

結果10時から始まった講座でしたが、複数の声部で歌い始めたのは4時くらいだったでしょうか。お昼休みが1時間あったので、約5時間を単旋律を歌うということに費やしたことになります。

皆さんも学ぼうという意欲が素晴らしく、最後の通しではかなりちゃんとポリフォニーしてる実感が得られたのでゃないかと思います。

ここに最後の通しを貼っておきます。

ネウマのうねり、片鱗でも感じて頂けると嬉しいです。

この曲はサリクスの演奏会でも演奏します。こちらも是非是非お越しくださいませ。


終了後は打ち合わせと称して打ち上げをしてまいりました。

みんなおんなじTシャツ着て恥ずかしいですね笑

奇跡的に全員違う色を着てきました。

 

 

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Salicus Kammerchor第3回定期演奏会

『J. S. バッハのモテット全曲演奏シリーズvol. 3 〜詩編モテットと葬送モテット〜』

チケット発売中!

http://www.salicuskammerchor.com/concert

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来年のアンサンブル・アラミレ

来年のアンサンブル・アラミレ

今日はアンサンブル・アラミレのリハーサルでした。

来年のアラミレは、イザーク没後500年を記念して、イザークのミサを取り上げます。

取り上げるミサは、Missa “Comme femme”というバンショワのシャンソンを元にしたミサ曲です。

例によって典礼形式で、「聖母マリアの七つの御苦しみの祝日」のミサ固有唱をグレゴリオ聖歌で歌います。

この祝日には有名なセクエンツィア、Stabat materが歌われますが、それを今回はジョスカンのポリフォニーで歌います。このジョスカンの作品には、ミサの定旋律と同一のComme femmeのシャンソンが定旋律として使われています。

今日初めて音出ししましたが、凄い曲です。もう、天才!笑

そして最後にイザークのAngeli Archangeliを歌いますが、この6声の大規模なモテットも、定旋律はComme femmeです。イザークと言うと、どっちかというと地味っていうか、滋味っていうか、じんわり系?スルメ系?な作風を想像しますが、この曲は全然違います。ものごっつい壮麗で、躍動的です。

あ、上の画像がそのComme femmeです。

今回の演奏会はこのシャンソンで統一された演奏会になりそうです。

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演奏動画公開中!

Heinrich Schütz “Musikalische Exequien” op. 7 III. Canticum Simeonis / Salicus Kammerchor

Ensemble Salicus : Gregorian chant from “Proprium in ascensione Domini” / “Ordinarium missae I”

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ワークショップ「ネウマ的にバッハを歌うとはvol.2」終了

ワークショップ「ネウマ的にバッハを歌うとはvol.2」終了

昨日はサリクス主催のワークショップ「ネウマ的にバッハを歌うとは〜グレゴリオ聖歌からフランドル・ポリフォニーを経てJ.S.バッハまで〜vol.2」でした。

ご参加くださった皆様、誠にありがとうございました。

今年4月に開催した第一回ワークショップの続編で、よりわかりやすく、平易にそして身につきやすいように工夫したつもりでしたがいかがだったでしょうか。

題材を切り詰めて、グレゴリオ聖歌とイザークのポリフォニーを短いコムニオとしたのがよかったかなぁと思います。前回はイントロイトゥスを選曲したので、長くてなかなか大変だったので。

グレゴリオ聖歌が記譜された900年代終盤からイザークの活躍した1400年代終盤まで500年の隔たりがありますが、ここの音楽の隔たりよりも、イザークからバッハへの約200年の隔たりの方がはるかに大きいと感じられたと思います。

グレゴリオ聖歌からイザークは、もうほんと、「一歩」ぐらいでいける感じなんですが、イザークからバッハは、「千里」くらいあるイメージでしょうか笑


午前中はみっちりグレゴリオ聖歌を2時間半!


午後はイザーク1時間半とバッハを2時間!


合計6時間のワークショップでしたが、アンケートには、これでも短いという回答が結構ありました。

確かに内容的には3日間合宿するくらいの内容かもしれません笑

今回は導入ということでそれを1日に凝縮しましたが、次回あたりからそれぞれのセクション(グレゴリオ聖歌、フランドルポリフォニー、バッハ)についてじっくりと時間をかけていくワークショップへと切り替えていこうかなぁと考えています。

やって欲しいワークショップのリクエストがありましたら教えていただけると嬉しいです。

以下のリンクに午後の部のイザークの通しを動画で上げていますのでよろしければご覧ください。


今日は午後からいよいよジョイントコンサートの合同リハ。

今日から3日間13-21時まで、26日と29日の演奏会に向け、カンタータ漬けです!

演奏会詳細はコチラ

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Salicus Kammerchorからうまれた声楽アンサンブル、Ensemble Salicusのグレゴリオ聖歌動画配信中

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サリクスtutti練

サリクスtutti練

今日は初めて合唱全パートが集まってのリハーサルでした。

パート練、トップ練、セクション練の効果が出てます。

今日はグレゴリオ聖歌、イザーク、パレストリーナを練習しました。


グレゴリオ聖歌はようやく今回、ネウマのその先に行けそうです。

ネウマを歌っているうちはネウマは邪魔でしかないので。

言葉の表現のためにネウマが生かせるという段階まで今回はいけるかもしれません。

メンバーが今回は各パート3人ずつ(いつもは4人ずつ)なので、より緻密に音楽が捉えられそうです。

そして今回は器楽のステージがある分、曲数は少なめです。1曲にかける時間が多くなる分、今まで出来なかったことができると思います。

明日はまた女声練、木曜は合唱tuttiです。いよいよ本番が近づいてきたという感じがします。


イザークの入祭唱、よく出来てます。バスとソプラノで定旋律を歌い継ぐ珍しいパターンで、なんと詩編唱部分はバスがずっと定旋律です。それも、アルト、ソプラノと、定旋律の冒頭モチーフを提示した末にバスの登場なので、意外性抜群です。

はっネタバレしてしまった!


パレストリーナ作曲、バッハ編曲のミサ「シネノミネ」は6声で、チェンバロとオルガンの通奏低音付き、更にバスパートにはヴィオローネが重ねられています。ライプツィヒ時代にはバッハは16フィート、つまり書いてある音のオクターブ下を弾くヴィオローネを使っていたと考えられているので、私達がパレストリーナと聞いて想像するサウンドとはかなり違った響きになることでしょう。

そしてヴィオローネは角谷朋紀さん。激アツ必至です。

Salicus Kammerchor × La Musica Collanaジョイントコンサート

Concerto × Concerto!!!

〜教会カンタータとその背景〜

J. S. バッハとそれ以前の声楽曲を専門とする室内合唱団Salicus Kammercorと、イタリアバロックのコンチェルトを主たるレパートリーとする室内オーケストラLa Musica Collanaがこのたびジョイントコンサートを催すこととなりました。

メインプログラムはJ. S. バッハの教会カンタータです。前半のそれぞれの単独ステージでは、バッハ以前の大家の作品を取り上げ、声楽と器楽の両面から、バッハのカンタータが生まれた背景を体験していただけるようなプログラムを構成いたしました。

演奏会タイトルにある“Concerto”は、一般的に知られている器楽の「協奏曲」という意味の他に、バロック期には、対比の原理を特徴とした声楽曲という意味にも用いられました。また現在バッハの教会カンタータと呼び慣わされている作品群も、今回演奏する2曲がそうであったように、バッハ自身は通常“Concerto”とタイトルを付しました。

今回声楽団体、器楽団体が共演するにあたって、この「器楽曲としてのコンチェルト」、「声楽曲としてのコンチェルト」、そしてそれらがまさに協奏する「教会カンタータとしてのコンチェルト」という3つの顔を持つコンチェルトを表現して、演奏会タイトルを“Concerto×Concerto!!!”と致しました。  瑞々しく、美しくも激しいConcertoの世界をご期待ください!

【東京公演】

日時:2016年10月26日(水)

19:00開演(18:30開場)

会場:台東区生涯学習センター ミレニアムホール

【神奈川公演】

日時:2016年10月29日(土)

13:00開演(12:30開場)

会場:カトリック由比ガ浜教会

【チケット料金】

全席自由:一般3,500円/学生2,500円(当日:一般4,000円/学生2,000円)

Salicus Kammerchor2016-17年シーズン定期会員の方はそれぞれ500円引きでお求め頂けます。

Salicus Kammerchor、La Musica Collana、両方の会員の方は1,000円引きとさせていただきます。

【曲目】

Salicus Kammerchor

グレゴリオ聖歌:聖霊降臨祭後第15主日のための入祭唱《主よ、我に御耳を傾けたまえ》

H. イザーク(ca. 1450-1517):聖霊降臨祭後第15主日のための入祭唱《主よ、我に御耳を傾けたまえ》

G. P. da パレストリーナ(ca.1525-1594)作曲/J. S. バッハ(1685-1750)編曲:

ミサ《シネ・ノミネ》より「キリエ・グローリア」

J. H. シャイン(1586-1630):《なぜ悲しむのか、我が心よ》

H. L. ハスラー(1562-1612):《なぜ悲しむのか、我が心よ》

La Musica Collana

A. ヴィヴァルディ(1678-1741):協奏曲集《調和の霊感》 Op.3より第7番 『合奏協奏曲 ヘ長調』 RV 567

J. S. バッハ :『ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 ハ短調』 BWV 1060a

Salicus Kammerchor & La Musica Collana

J. S. バッハ:カンタータ第47番《高ぶるものは低くされ》 BWV 47

J. S. Bach : Kantate Nr. 47 “Wer sich selbst erhöhet, der soll erniedriget werden” BWV 47

J. S. バッハ:カンタータ第138番《なぜ悲しむのか、我が心よ》 BWV 138

J. S. Bach : Kantate Nr. 138 “Warum betrübst du dich, mein Herz?” BWV138

【演奏】

Salicus Kammerchor

[ソプラノ]

金成佳枝*

鏑木 綾

高橋 慶

 

[アルト]

岩渕絵里

輿石まりあ*

富本泰成

 

[テノール]

金沢青児*

佐藤 拓

沼田臣矢

 

[バス]

青木海斗*

小池優介*

谷本喜基

 

[オルガン]

村尾芽衣

La Musica Collana

[ヴァイオリン]

丸山韶*

吉田爽子

天野寿彦

佐々木梨花

 

[ヴィオラ]

佐藤駿太
[チェロ]

島根朋史
[ヴィオローネ]

角谷朋紀

 

[オーボエ]

小花恭佳*

小野智子

 

[チェンバロ]

鎌田茉帆

 

(*ソリスト)

【指揮】

櫻井元希

チケットのお求めはこちらからどうぞ↓

salicus.office@gmail.com

ネウマの裾野

ネウマの裾野

今日は、サリクスに今回初めて参加するメンバーにネウマの説明をしました。

1時間でなんとかエッセンスだけ説明しましたが、何度やっても手間のかかる作業です。


今日使った資料です。

なかなか20種類以上のネウマと、(当座)10種類ほどの指示文字を理解して、それを歌にすることができるようになるまでは険しい道です。

でも今回は初めてのメンバーがたった1人なので、きっと周りと一緒に歌いながら習得していってくれると思います。

きっとみんな1からのスタートよりも、周りにわかっている人がいる中でのスタートの方が習得も早いと思います。

あ、そうそう。ネウマを覚えるにはコレ!


サリクス特製ネウマTシャツ!笑

以下のページからお申込みいただけます↓

http://www.salicuskammerchor.com/goods

そして夜は2回目のバスパート練習でした。

一つ一つのフレーズを、彫刻を彫るようにリハーサルしていきます。音の隅々まで「気」のいきとどいたものになるように、微に入り細に入り磨き上げていきます。

1ミリでも音楽に近づけるように。


えー、もちろんこれは考えてるフリの写真です笑

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Saclicus Kammerchor 2016-17年シーズン定期会員申込み締切まであと4日!

目標の定期会員様50名まであと11人!

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