昨日、ヴォーカル・アンサンブル カペラの公演が終演しました。
ビクトリアのレクイエムということで、沢山のお客様にお越しいただきました。
ご来場くださいました皆様、誠にありがとうございました。
今回はカペラとしてはおそらく最大編成の13人、そして西久保さんは意外にもカペラ初参戦ということで、なかなか壮大な演奏になったように思います。
個人的には、グレゴリオ聖歌の”Dies irae”の長大さ、構成の美しさにエモーショナルを感じておりました。
そしてもっとも感動的だと思ったのは、赦祷式における沈黙によるPater nosterで、研一郎が”Pater noster….”と唱えた後の静寂があんまりにも美しく、薄氷のように張りつめた無音の美に痺れました。
カペラの次回公演は、目黒区美術館でのミュージアムコンサートです。
定期公演は来年1月のビュノワのミサです。こちらも楽しみ!
さて、私は今週末来週末と、ワークショップが続きます。
今週末はSalicus Kammerchorの第6回ワークショップ。これについては前回の記事で触れましたのでよろしければコチラをご覧ください。
そして本日サリクスのメルマガでも紹介しました。こちらのほうが見やすいかもしれません・・。
https://shoutout.wix.com/so/98MPXi5C_
来週末のワークショップというのは、私の師である徳久ウィリアムさん(写真)が主催しているコエダイr合唱団のコブシ研究会がやっているシリーズで、今回私が担当するのは〈古楽入門〉です。
内容は以下の通り(イベントページの紹介文として書いた文章です)。
コブシ研究会のワークショップにお招きいただきまして、古ネウマによるグレゴリオ聖歌のレクチャーを行うこととなりました。西洋音楽の源泉とも言うべきグレゴリオ聖歌は、10世紀前後には古ネウマと呼ばれる「歌いまわし」を記した記号によって記譜されていました。この中には「特殊ネウマ」と呼ばれる、何らかの特殊な歌い方を示していると思われるものがあります。この特殊ネウマの歌い方は、考えようによってはかなりコブシ的であると言えます。
今回のワークショップではこの「特殊ネウマ」を中心に、グレゴリオ聖歌の歌心について学んでいければと考えています。
古楽「入門」でグレゴリオ聖歌の特殊ネウマというマニアックなものを取り上げますが、これはなかなかおもしろいテーマだと思います。
グレゴリオ聖歌というのは、西洋音楽を学ぶ上で、まとまった資料が残っている最も古い音楽です。
言うなれば「基本のキ」、入門という意味では、ある意味でこれ以上のものはありません。
そしてこのワークショップを企画しているのが「コブシ研究会」であるということが、「特殊ネウマ」をテーマに選んで理由です。
コブシというと、民族音楽の専売特許というイメージがあるように思いますが、西洋音楽もまた一つの民族音楽に過ぎないんですよね。
その中でも、グレゴリオ聖歌に現れる「特殊ネウマ」の歌いまわしは、いわゆるコブシのイメージに最も近いのではないでしょうか。
そんなわけで、入門でいきなり特殊ネウマかよってツッコミが各方面から聞こえてきそうですが、あながち故無いことではないのです。
というか「コエダイr合唱団コブシ研究会プレゼンツ <古楽入門>」というタイトルにこれほどピッタリなテーマは他にないと自負しております(自画自賛)。
というわけで、2週続けてのワークショップ、まだどちらも定員に空きがあるようです。
ぜひご参加くださいませ。
Salicus Kammerchor第6回ワークショップ
https://www.salicuskammerchor.com/events/salicus-kammerchor-zhu-cuiwakushoppu-di6hui
コエダイr合唱団コブシ研究会プレゼンツ <古楽入門>
https://www.facebook.com/events/519294475182424/
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Salicus Kammerchor
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第6回ワークショップ
受講生募集中!
残り9枠です!
https://www.salicuskammerchor.com/workshop
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公演情報
次回はEnsemble Salicusの演奏会です!
http://www.salicuskammerchor.com/concert
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CD・DVD発売中!
昨年10月に開催されたLa Musica CollanaとのジョイントコンサートのライブCD
第2回定期演奏会のライブDVD
をウェブ販売しております!
http://www.salicuskammerchor.com/goods
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サリクス通信に加藤拓未、渡辺研一郎が登場!
http://www.salicuskammerchor.com/mail-magazine-1
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