謹賀新年

謹賀新年

皆様あけましておめでとうございます。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

年末お騒がせいたしましたSalicus Kammerchorの定期会員募集は最終的に80名の方にお申し込みいただきました。

目標の100名様には届きませんでしたが、会員とは別にご寄付を頂いたこともあり、2024年もSalicus Kammerchorは活動できそうです。

皆様本当にいつも応援ありがとうございます。

年末年始私は広島に帰り、蟹を吹いたり、

https://twitter.com/g_sakurai1031/status/1741769978553176329/
蟹笛をラッキーくんに聴かせたり、
ラッキーくんに重がられたりしました。
あ、あと熊手の柄と生竹を切って笛を作りました。
この絨毯去年カニササレさんとの演奏会で使うためにザクロで買ったのですが、2000円でした。激安。皆様日暮里のザクロ絶対行ったほうがいいですよ。価格が崩壊してます。

あらゆるものはこの上に置くと素敵に見えるな。蟹笛でさえも。


マタイ受難曲ヘクサコルド付き楽譜

もちろん私もただ遊んでいたわけではなく、やろうやろうと思っていて滞っていたことを少し進めたりなんかしておりました。

一つはJ. S. バッハのマタイ受難曲の各パートにヘクサコルドを振っていくという気が遠くなりそうなほど壮大なプロジェクトです。

これは私が関わらせていただいているJ. S. バッハカンタータアンサンブルという団体でマタイをやるからというのが主な動機なのですが、何しろ最近ヘクサコルドを抜きにして合唱指導をするというのが甚だ困難になっておりまして、それで少しでも皆様とヘクサコルドを共有したいという思いで始めました。

今第1曲の通奏低音と、歌バスと、ソプラノだけアップしております。

https://genkisakurai.base.shop/categories/5649882


教本「旋法とヘクサコルド」PDF版

上記のウェブショップで教本のデータ販売も開始しました。

お値段据え置きですみません。紙の方の在庫も早くさばきたいので、同じ値段にしてあります。(できれば紙の方を買っていただきたい・・・。)

https://genkisakurai.base.shop/items/81617618


BUGAKUスピンオフ第5弾

光岡英稔先生による「声と身体」についての講座の第5弾、一般受付を開始しました。

光岡武学は、私の古楽に対する考え方のベースにもなっています。その地その時のその人達の身体に近づくというのが古楽の入り口である、ということでしょうか、簡単に言うと。現代人の身体のままで古楽はできないという考えです。

ヘクサコルドの講座の中にも随所にこの考えを取り入れた稽古方法を紹介しています。

毎回強烈な気づきへのきっかけが提示されます。

もちろんそれをもとに稽古するのは自分なので、この講習会に出ただけで何かが身についたとは思わないほうがいいのですが、稽古したくなります。いろいろ試してみたくなる。

自分も指導にあたる身として、そうありたいと思います。指導を受けた人が自らすすんで稽古に向かうような、そんな指導がしたいものです。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeKlUKhJthwTRA8uKa6YaPmi00OLYuHbB62T2o0steqfEMMYQ/viewform

今回お申し込みはこちらのフォームからお願い致します↑

定員まで残り少なくなっておりますので、お申し込みはお早めに。


旋法のchalan

チャランというのはインド音楽の用語で、あるラーガにおける典型的な音の運び方を短い旋律句にまとめたものです。これを覚えてひたすら繰り返すことによって、そのラーガのムードを掴み、音の通り道を整えていきます。インド音楽的にはそのラーガで即興ができなければならないので、そのための「型」といえるものだと思います。

これを、産業革命以前の西洋音楽における各「旋法」で作りたい。

「覚える」「即興する」というのが楽譜に慣れた我々にとってはなかなか困難になっていると思いますが、階名はもともとこの二つのことも目的としてデザインされているので、それでできた音楽を本当に理解するためにはこれが不可欠だと思うんですよね。

なので、ひとつスモールステップとして、誰しも旋法のchalanくらいは即興で作れる、というところをまず目指したい。

ということでこの年末年始で少し手をつけ始めました。

i tabla proのアプリをお持ちの方は、タンプーラはPaでタブラはbpm=52くらいでTeentaalでやってみてください。最初から覚えるつもりで。1拍に音1つ、できたら2倍、できたら4倍、できたら8倍、までやろうと思うと完全に口が覚えないとできません。

それでそこまでやると相当いいかげんになってると思うので今度は4拍に音1つくらいにしてひとつひとつの音の質を上げるようにしてみてください。

この旋律ひとつ覚えていれば、いつでもどこでも稽古ができます。トイレでも、大江戸線(日本で一番うるさい地下鉄なので多分可能)でも、自転車乗りながら。


旋法とヘクサコルドWS第4回

日程調整が終了しまして決まりました。

毎回この調整作業が本当に大変で、毎回人数は減っていってるのに講座の回数は全く減らないというまずい事態になっています。

特にアドヴァンスの方は14人しかいないのに5回にわけて行うことになっているので、各回2−3人という状況です。

はっきり言って赤字です。まあ赤字でも構わないといえば構わないのですけど、辛いは辛いです。

文化を根付かせていくという意味で、指導的立場にある人達の役割は非常に大きいので、アドヴァンスの方の受講者を増やす努力をもっとしていかないとと考えています。

私一人では限界があるので、指導者を育てていきたい。

またベーシックコースの方にお願いしているのは、ヘクサコルドのセンスを持ってプロの演奏を聴いてほしいということで、これも文化を根付かせるという意味では必須です。いい加減な演奏は淘汰されなければならない。プロはそのつもりで稽古しないといけない。

もちろん人数が少ないからといって講座をやめることはないです。

少なくともヘクサコルドが古楽界で基礎の基礎として、私が教えるまでもないという状況になるまでは。

しかしまあ私が死ぬまではそういうことにはならないでしょうから、多分一生ヘクサコルドを教え続けると思います。

皆様ぜひこの活動をご支援ください。

第4回の日程は下記です。

【ベーシックコース】
対象:一般の方対象(楽譜が読める必要はありません)
①1/29(月)18:30-21:30
②2/8(木)18:30-21:30
③2/13(火)18:30-21:30
④2/17(土)10-13時
⑤2/17(土)14-17時
⑥2/17(土)18:30-21:30

【アドヴァンスコース】
対象:音楽家、音大卒、音大生
⑦1/22(月)10-13時
⑧1/23(火)18-21時
⑨2/2(金)14時-17時
⑩2/4(日)18:30-21:30
⑪2/6(火)14時-17時

お申し込みはこちらから↓

https://forms.gle/qjdhpXnxzXu1vFgx8


「旋法とヘクサコルド」ガチンコ稽古会

京都の講座は上記のようなタイトルになっております笑

世話人をお願いしている有田さんが非常に面白い感じで告知して下っています。

また、有田さんによるヘクサコルドWS体験記が非常に詳細でよくまとめてくださっているので、こちらまだご覧になっていない方はぜひご覧ください↓

京都の方は1日で2コマ、6時間やっておりますので、東京の講座より速く進んでおります。

次回はいよいよムタツィオ(ヘクサコルドの乗り換え)に入りまして、第3旋法と第5旋法に取り組む予定です。

お近くの方はぜひこちらにお申し込みください↓


そういえば初夢でもヘクサコルドの指導をしていました。

そしていつものように時間切れであわあわしてました。

やりたいことは山程はあるけれど、自分の身ひとつで出来ることは限られているので、今やるべきことを焦らずにひとつひとつやっていく、そんな1年になるかなと思います。

急いては事を仕損じる。

どうぞ気長にお付き合いいただければと思います。

2023年大晦日

皆様年末いかがお過ごしでしょうか。

今年はヘクサコルド元年ということで教本が予想以上に爆売れしたりワークショップに100人を超える方が参加して頂けたりと、櫻井元希としては非常に充実した1年となりました。

一方私の主宰する団体Salicus Kammerchorといいますと、これがなかなか厳しい状況で、一時コロナの補助金で潤っていたのもつかの間、昨年のカンタータ公演で余剰金を使い果たし、今年は非常にヒヤヒヤする自転車操業でございました。

11月に行ったEnsemble Salicusの演奏会も、演奏はよかったと思うのですが、宣伝が遅れたり、開演時間が微妙だったりということがあったようでなかなか集客が上手くいかず、Ensemble Salicus史上初の赤字となりました。出演者がたったの3人で赤字というのはちょっとどうなってんの?と思われる方もいらっしゃるでしょうがこれはもう仕方がないです。

来年の定期演奏会はシュッツのシリーズの最終回という事で彼の最後の曲集、いわゆる「白鳥の歌」を全曲演奏いたします。

シュッツがその長い長い人生の最後に至った境地に迫りたいと思っています。

また、秋にはJ. S. バッハのカンタータvol.3を計画しております。

まだオープンになっていませんが3月あたりにはビッグなお知らせが控えてございます。

サリクスはほとんどその活動資金を定期会員の年会費によってまかなっておりまして、12月はその募集時期なのですけれど、毎年戦々恐々喧々諤々としながら過ごしております。

毎年目標を100名様と定めさせていただいておりますが、募集最終日の今日現在で62名様と、なかなか苦しんでおります。

皆様に最後のお願いでございます。

経済的バックグラウンドを持たない我々は本当に応援してくださる皆様のおかげで活動を継続できております。

来年再来年とますますSalicus Kammerchorの活動がさかんに行えますよう、どうぞご支援お願いいたします。

https://salicus.thebase.in/items/55552396

会員特典のライブ音源は下記の曲を収録してございます。

1.ジョスカン・デ・プレ「神よ、憐れみたまえ」
2.ハインリヒ・シュッツ「主よ、今下僕を去らせてください」SWV 432-33
3.ハインリヒ・シュッツ「これは確かに真実であり」SWV 277
4.ヨハン・ゼバスティアン・バッハ カンタータ第4番 BWV4 第2曲「キリストは死の縄に括られた」
5.ヨハン・ゼバスティアン・バッハ カンタータ第28番 BWV28 第2曲「わたしの魂よ、主を讃えなさい」
6.ヨハン・ゼバスティアン・バッハ カンタータ第167番 BWV167 第5曲「賛美と称賛と栄光を」

なかなか充実した音源になりました。こちらの音源は非売品でございます。

ぜひ会員になって、こちらの音源もお楽しみいただければと思います。


また、年末年始企画といたしまして、これまだツイキャスで配信してきましたSalicus KammerchorとEnsemble Salicusの演奏動画のアーカイブを公開いたしました。

時間のある時にごらんいただければ幸いでございます。

https://twitcasting.tv/shop.php?search=salicus%20kammerchor

サレガマパダミサ〜笙とタンプーラとともに歌うグレゴリオ聖歌〜

サレガマパダミサ〜笙とタンプーラとともに歌うグレゴリオ聖歌〜

いよいよ来週末となりましたこちらのコンサートについてお話したいと思います。


なぜタンプーラなのか

グレゴリオ聖歌というのは、その歌唱法というものがほとんど完全に失伝しています。

10世紀頃に書かれた古ネウマによってその歌い方が書き記されているものの、実際それがどのように歌われていたのかはわかりません。

ネウマの「意味」はわかっても現実としての歌唱がどのように鳴り響いていたかは全くわからないのです。当たり前のようですが。

そこでよく私が引き合いに出すのがこちらの音源

壮絶ですよね。こちらは最後のカストラートと言われているAlessandro Moreschiの録音で、これがおよそ100年前です。

100年前でこうなのですから、1000年前の歌などというものはもうどんな声でどんな歌を歌っていたのか想像もできません。

というわけで先入観を徹底的に排除してあらゆる可能性を考慮に入れなければなりません。

そこで、なかば導かれるようにして私がたどり着いたのがインド古典音楽なのであります。

西洋では音楽は単旋律から複旋律(ポリフォニー)へという方向性で変化していきましたが、インドではそうはなりませんでした。インドは今でも単旋律です。

単旋律のまま進化を極めたとも言えるかもしれませんし、単旋律のあわいを今に残していると言うこともできるかもしれません。

端っこには古い文化が残りやすいというのは日本でも同じだと思いますが、私はかつて西洋にあったものが、少なくとも部分的には今のインドに残っていると考えています。

というわけで(少なくとも現代人の目線からすれば)単旋律が極まり尽くしているインド古典音楽を学ぶことで、同じく単旋律である、失われたグレゴリオ聖歌の歌唱法について、その糸口が見つかるのではないかと思ったのです。

習い始めて3-4年になりますが、まあほんとにインド人っていうやつああ笑

もうほんとにすごいんすよ。もうほんとに。(白目)

私が知れたこと、感じれたこと、現状やれることはその0.000000000001%くらいだと思いますが、それでも、グレゴリオ聖歌ってこういう感じだったのかもなというおぼろげな像を描くことはできるようになったと思います。

「何が」というのはほんとに書き出すときりがないのですが、ひとつには西洋の「旋法」という仕組みの特異性が挙げられます。

西洋の旋法は、音階を固定して終止音finalis(と軸となる音)を変えることによってその終止音finalis(と軸となる音)の周りの音の構造を変化させるという仕組みを持っています。

これ西洋音楽をやってると当たり前のような気がしますが、インドのサレガマを知ると、むしろ西洋のやり方のほうが不思議なように感じます。

インドではサはサで固定されていて、周りの音を変化させていくことで音階が変わるんですよね。

西洋では終止音finalisがレになったりミになったりファになったりするわけで、これよく考えたら結構複雑なんです。(だからこそ面白いのは、シラブルそのものが変わることによって、終止音自体のキャラクターがまるで変わってしまうということ)

でわたし達は普通、レ旋法でDをfinalisにすると、ミ旋法はEをfinalisにしますよね、ファ旋法はFでソ旋法はG、という具合に。

そうすると同じ音階上で「高さが変わってる」と感じてしまって、旋法の違いがよくわからないんです。

なので私はfinalisの音高を(自分のキー)固定して、それをレ旋法のときはレと読み、ミ旋法のときはミと読むということをしています。

そうするとfinalis周りの音構造の変化が感じやすく、旋法の違いが明確にわかります。

この発想はインド古典音楽的です。

そしてもう一つはドローン。ドローンというのは持続音のことで、インドではこれをタンプーラという楽器が担います。

インド古典音楽ではほとんどいつでもこのタンプーラが鳴り続けています。(後ろのでかい楽器です)

これうちの子です♡

タンプーラがあると何がいいかというのは、鳴り続ける音があることで、その音に対して旋律がどうなっているのかというのが非常にわかりやすいんです。

歌ってる方も、聴いている方も。

帰ってくる音(finalis)が鳴り続けているので、今どこにお出かけしていて、どのようにしてその音に帰っていこうとしているのか。そのありさまが非常によく分かる。

逆にこれなしに、曲中でどの音がfinalisなのか判断するのは聴いてる方にはほとんど不可能です。だから今何旋法を歌っているのか、聴いてる方は最後の音を聴くまでわからない。(その曲を知ってるとか、よほど歌い手がうまくてその上聴いている方もそれを感じ取れるだけの文化的土壌があれば話は別で、私が目指しているのはまさにそこなのですが)

これドローンが鳴ってればまるわかりです。

で持続音(ドローン)というのはどんな楽器や声でやってもいいのですが、タンプーラという楽器はほんと「これだよね」っていう固有の魅力があります。

そこらへんは寺原太郎さんが詳しく書いてくださっているので割愛しますが↓

https://note.com/srgmtaro/n/n011b28e90c1e

まず持続音なのに撥弦楽器を使うというのが面白いですよね。発想として。音を持続しなきゃいけないのに、出した音が出した途端に必ず減衰する撥弦楽器を用いるという。

しかしこれによって有機的な場のうねりのようなものが生まれて、音楽がその結果自由に羽ばたけるんです。

同じことをオルガンとかでやってみると違いはよくわかります。オルガンのほうが圧倒的にドローンに適しています(凄い持続します)が、とても空間をfixするように感じます。

そんなわけで最近私はグレゴリオ聖歌を歌うときはいつでもタンプーラと一緒に歌っています。


なぜ笙なのか

きっかけはこの投稿でした。

もともと友達の知り合いくらいの距離感の方だったので、なんかこう気軽に、いや嘘です意を決して、決死の覚悟でDMしました。

そしたらもう気さくも気さく、なんの障害もなく一緒にできることになりました。

それで企画を進めながら思ったのは、笙ってハルモニウムみたいなもんだよなあということ。

もう一度こちらの動画を貼りますが、

これの右側で左手パタパタしながら弾いてる鍵盤楽器がハルモニウムです。

小型のオルガンですね。

これが歌に合わせて、ちょっと遅れたり、ちょっと掛け合ったりなんかしながら一緒に演奏してるんです。

この役割を笙でやったら、インド的であり、日本的であり、実はグレゴリオ聖歌的なんじゃないかということを考えたわけです。

そして実際にはそのような吹き方もしてもらいますし、笙だけでグレゴリオ聖歌を吹いたり、タンプーラを使わないで(シュルティボックスのように)ドローンだけやってもらったり、はたまた雅楽の伝統曲と一緒にグレゴリオ聖歌を歌ったりと様々なやり方で演奏していただきます。

既存曲に合わせてグレゴリオ聖歌を歌うというのは、叔母との声明とグレゴリオ聖歌のコラボでさんざんやってるのでもはや朝飯前です。

そして最近カニササレさんフランスに行かれていたそうなのですが、そのときに投稿されていた動画がまた素晴らしかった。

もうこれ、完全にオルガンですよね。

オルガン以外のなにものでもないですよね。

そりゃグレゴリオ聖歌相性いいに決まってますよねえ。


なぜグレゴリオ聖歌なのか

嘘だろそこからかよ。この記事長すぎだろ。という読者の罵声が聞こえてきたのでやめておきます笑

細かすぎて伝わらないかもしれませんが、私は楽しいですし、そんなに変なことをやっているという自覚もありません。

イロモノとしてではなく、普通に来てよかったと思えるコンサートになると思いますので、皆様是非お越しください。

お席に限りがございますので、ご予約はお早めに↓↓

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdloXZzCnlSCq5sT2HqsBsCM6Cg4BEkJj5gfc24hYIOPcR1dg/viewform

サレガマパダミサ
〜笙とタンプーラとともに歌うグレゴリオ聖歌〜

12/16(土) 14:30開演
えびらホール

演奏予定曲目:降誕節第3主日のためのミサ

なぜヘクサコルドでなければならないのか

動画を撮りました。

ワークショップでいつも話している内容ですが、こういう動画がYou Tube上にある価値はあるかなと思って撮りました。

ますますヘクサコルドが広まりますように!

もう私は必死です。血眼です。本当にこれ(ヘクサコルドの周知)を人生かけてやらなければならないと思ってます。

なぜか。私はアンサンブルがしたいからです。

1人で演奏するならこれを共有するまでもありません。自分だけわかってればいいからです。

でも私はアンサンブルがしたいので、私とアンサンブルする人がこの前提を共有してないと困るんです。

この前提(ヘクサコルド)を共有していれば、リハーサル時間は5分の1くらいに短縮できると思います。

逆にこれを共有していないと、リハーサルの限られた時間内で私がやりたいことを共有するのは不可能です。

だから私はやらなければならないのです。私自身のために。私がいい演奏をするために。

とはいえ半分くらいは諦めてます。この前提を共有した音楽家や音楽愛好家をある程度の数にするためには、人生は短すぎます。

500年後くらいに学習指導要領に「ヘクサコルド」という文字が載ったらいいなあというくらいの緩さで頑張っていこうと思っています。

実際ヘプタコルド(いわゆるドレミ)よりもヘクサコルドを先に学んだほうが絶対いいです。なぜならヘプタコルドはヘクサコルドから生まれたからです。ここには明確な先後があります。

まあ夢物語は置いておくとして(2523年の人!このブログ見てる!?!?)、現実的にはこれを教えられる人を増やさないといけないと思っています。

音楽家の方は是非ともそういう気概で取り組んでいただきたいなと思います。

そして愛好家の方は、ヘクサコルドを知った耳で、音楽家の演奏を聴いていただきたい。

「今日のバスの低い方のミはちょっと柔らかすぎやしませんか?」とか、「いやーテノールの高い方はみんなラみたいでしたな〜」とか言ってください。

文化はそのようにして育っていくのだと思います。

と、いうわけで、すでにたくさんの方にご参加いただいておりますワークショップですが、ますます多くの方に受講していただきたいなと熱烈希望しております!

第3回を下記の要領で開催いたしますので、ぜひともお申し込みください!

60名ほどで予定調整をした結果今回も11回にわけての開催となっております。チャンスは11回もあります!ぜひ!

お申し込みはコチラから↓
https://forms.gle/QCmgMB7zWtSg5fN37


私のワークショップを受けた方で、言わんとすることはわかるけど、結局どういう演奏になるんだい?って思ってる方きっとたくさんいると思います。

そういう方は是非こちらのコンサートにお越し下さい。

私もまだまだ道半ばでございますが、ビジョンは示せると思います。

お席に限りがございますので、お申し込みはお早めに↓

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdloXZzCnlSCq5sT2HqsBsCM6Cg4BEkJj5gfc24hYIOPcR1dg/viewform?usp=send_form

Ensemble Salicus第3回演奏会

Ensemble Salicus第3回演奏会

常日頃から、「いい音楽家の条件の第1番目は暇であることである」と言っている私ですが、今の私はいい音楽家ではありません。

10月からやばい忙しいです。クソです。クソ音楽家です。

ブログの更新も滞っておりました。

この間セアダスでライブをしたり


アラミレの演奏会があったり

コエダイのWSをやったり


京都でもWSやったり


トムウェイシのライブをしたり


富士山でレクイエムを歌ったり


長野でWSをやったり


オケゲムのレクイエムを歌ったり


エレウシスの公開WSをやったり

しておりましたが、今週末はEnsemble Salicusです!


没後400周年の記念の年に3声のミサを3人でやるなんて、これを聴かない手はないと思うのですが、なんとまだ出演者の5倍のチケットしか売れておりません(掛け算してね)

OVPP(1人1声)で3声(しかもクワイヤブックで演奏)というのはある意味ではスリリングだけれども、自由度が非常に高いので、ならではの演奏ができると思います。

こういう演奏はこの人たちしかできないねっていう演奏をしますのでぜひ皆様お越しください。

何卒!

何卒!!

https://tiget.net/events/264218