J. S. バッハの教会カンタータ全曲録音CD制作vol.1

Screenshot

Salicus Kammerchorでクラウドファンディングに挑戦中です。

https://camp-fire.jp/projects/view/743051

締切は本日23:59でございます。

昨日目標の200万円に到達しました!

誠にありがとうございます!

買っておいたワインで祝杯を上げました。

しかし今朝クラウドファンディングサイトキャンプファイヤーの運営から来たメールに、最終日に数十万数百万を集めたプロジェクトも数多いというのがありまして、そう言われると期待しちゃいますよね。

最後まで告知頑張ります。

5年前2019年にもSalicus Kammerchorはクラウドファンディングに挑戦しておりまして、そのときは目標120万円だったのですが、なんと260万円も集めてしまいました。

なので次なる目標は過去の自分達ということで、260万円でしょうか。

引き続き応援どうぞよろしくお願いいたします。

https://camp-fire.jp/projects/view/743051


リターンの表はこちら↓

こちらの動画では今回のプロジェクトについて短く説明しております↓

「これまでにないバッハ演奏を」ということでずっとやっておりますが、これまでにないものの良さを説明するのって難しいなと思っております。

あるものの良さを説明するのは簡単ですよね。これこれ。これ。いいでしょ?って言えるので。

今「これです」と言えるものがまだないので難しいんです。

ただやりたいことというのは一貫していて「ネウマ的にJ. S. バッハを歌う」ということです。

サリクス立ち上げ当初から言っておることでございます。

もちろん当時よりその解像度は爆上がりしておりまして、同時にその難しさもひしひしと感じているところなのですが、これができれば本当に目の醒めるような、聴いたこともないような衝撃的なバッハ演奏になると確信しております。

今はまだないですが私の中にはもうずっとあるので。それはお約束します。

マジで凄いです。マジで。

100年計画という果てしない試みですが、音楽に挑むということはそもそも果てしない試みなのです。

いつまでたっても思うように演奏はできないし、できるようになるのを待っていたらあっという間に寿命が尽きてしまいます。

なので今始めます。まだ未熟でも、その未熟さと向き合い、それを曝し、挑む我々の姿を御覧ください。

https://camp-fire.jp/projects/view/743051

謹賀新年

謹賀新年

皆様あけましておめでとうございます。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

年末お騒がせいたしましたSalicus Kammerchorの定期会員募集は最終的に80名の方にお申し込みいただきました。

目標の100名様には届きませんでしたが、会員とは別にご寄付を頂いたこともあり、2024年もSalicus Kammerchorは活動できそうです。

皆様本当にいつも応援ありがとうございます。

年末年始私は広島に帰り、蟹を吹いたり、

https://twitter.com/g_sakurai1031/status/1741769978553176329/
蟹笛をラッキーくんに聴かせたり、
ラッキーくんに重がられたりしました。
あ、あと熊手の柄と生竹を切って笛を作りました。
この絨毯去年カニササレさんとの演奏会で使うためにザクロで買ったのですが、2000円でした。激安。皆様日暮里のザクロ絶対行ったほうがいいですよ。価格が崩壊してます。

あらゆるものはこの上に置くと素敵に見えるな。蟹笛でさえも。


マタイ受難曲ヘクサコルド付き楽譜

もちろん私もただ遊んでいたわけではなく、やろうやろうと思っていて滞っていたことを少し進めたりなんかしておりました。

一つはJ. S. バッハのマタイ受難曲の各パートにヘクサコルドを振っていくという気が遠くなりそうなほど壮大なプロジェクトです。

これは私が関わらせていただいているJ. S. バッハカンタータアンサンブルという団体でマタイをやるからというのが主な動機なのですが、何しろ最近ヘクサコルドを抜きにして合唱指導をするというのが甚だ困難になっておりまして、それで少しでも皆様とヘクサコルドを共有したいという思いで始めました。

今第1曲の通奏低音と、歌バスと、ソプラノだけアップしております。

https://genkisakurai.base.shop/categories/5649882


教本「旋法とヘクサコルド」PDF版

上記のウェブショップで教本のデータ販売も開始しました。

お値段据え置きですみません。紙の方の在庫も早くさばきたいので、同じ値段にしてあります。(できれば紙の方を買っていただきたい・・・。)

https://genkisakurai.base.shop/items/81617618


BUGAKUスピンオフ第5弾

光岡英稔先生による「声と身体」についての講座の第5弾、一般受付を開始しました。

光岡武学は、私の古楽に対する考え方のベースにもなっています。その地その時のその人達の身体に近づくというのが古楽の入り口である、ということでしょうか、簡単に言うと。現代人の身体のままで古楽はできないという考えです。

ヘクサコルドの講座の中にも随所にこの考えを取り入れた稽古方法を紹介しています。

毎回強烈な気づきへのきっかけが提示されます。

もちろんそれをもとに稽古するのは自分なので、この講習会に出ただけで何かが身についたとは思わないほうがいいのですが、稽古したくなります。いろいろ試してみたくなる。

自分も指導にあたる身として、そうありたいと思います。指導を受けた人が自らすすんで稽古に向かうような、そんな指導がしたいものです。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeKlUKhJthwTRA8uKa6YaPmi00OLYuHbB62T2o0steqfEMMYQ/viewform

今回お申し込みはこちらのフォームからお願い致します↑

定員まで残り少なくなっておりますので、お申し込みはお早めに。


旋法のchalan

チャランというのはインド音楽の用語で、あるラーガにおける典型的な音の運び方を短い旋律句にまとめたものです。これを覚えてひたすら繰り返すことによって、そのラーガのムードを掴み、音の通り道を整えていきます。インド音楽的にはそのラーガで即興ができなければならないので、そのための「型」といえるものだと思います。

これを、産業革命以前の西洋音楽における各「旋法」で作りたい。

「覚える」「即興する」というのが楽譜に慣れた我々にとってはなかなか困難になっていると思いますが、階名はもともとこの二つのことも目的としてデザインされているので、それでできた音楽を本当に理解するためにはこれが不可欠だと思うんですよね。

なので、ひとつスモールステップとして、誰しも旋法のchalanくらいは即興で作れる、というところをまず目指したい。

ということでこの年末年始で少し手をつけ始めました。

i tabla proのアプリをお持ちの方は、タンプーラはPaでタブラはbpm=52くらいでTeentaalでやってみてください。最初から覚えるつもりで。1拍に音1つ、できたら2倍、できたら4倍、できたら8倍、までやろうと思うと完全に口が覚えないとできません。

それでそこまでやると相当いいかげんになってると思うので今度は4拍に音1つくらいにしてひとつひとつの音の質を上げるようにしてみてください。

この旋律ひとつ覚えていれば、いつでもどこでも稽古ができます。トイレでも、大江戸線(日本で一番うるさい地下鉄なので多分可能)でも、自転車乗りながら。


旋法とヘクサコルドWS第4回

日程調整が終了しまして決まりました。

毎回この調整作業が本当に大変で、毎回人数は減っていってるのに講座の回数は全く減らないというまずい事態になっています。

特にアドヴァンスの方は14人しかいないのに5回にわけて行うことになっているので、各回2−3人という状況です。

はっきり言って赤字です。まあ赤字でも構わないといえば構わないのですけど、辛いは辛いです。

文化を根付かせていくという意味で、指導的立場にある人達の役割は非常に大きいので、アドヴァンスの方の受講者を増やす努力をもっとしていかないとと考えています。

私一人では限界があるので、指導者を育てていきたい。

またベーシックコースの方にお願いしているのは、ヘクサコルドのセンスを持ってプロの演奏を聴いてほしいということで、これも文化を根付かせるという意味では必須です。いい加減な演奏は淘汰されなければならない。プロはそのつもりで稽古しないといけない。

もちろん人数が少ないからといって講座をやめることはないです。

少なくともヘクサコルドが古楽界で基礎の基礎として、私が教えるまでもないという状況になるまでは。

しかしまあ私が死ぬまではそういうことにはならないでしょうから、多分一生ヘクサコルドを教え続けると思います。

皆様ぜひこの活動をご支援ください。

第4回の日程は下記です。

【ベーシックコース】
対象:一般の方対象(楽譜が読める必要はありません)
①1/29(月)18:30-21:30
②2/8(木)18:30-21:30
③2/13(火)18:30-21:30
④2/17(土)10-13時
⑤2/17(土)14-17時
⑥2/17(土)18:30-21:30

【アドヴァンスコース】
対象:音楽家、音大卒、音大生
⑦1/22(月)10-13時
⑧1/23(火)18-21時
⑨2/2(金)14時-17時
⑩2/4(日)18:30-21:30
⑪2/6(火)14時-17時

お申し込みはこちらから↓

https://forms.gle/qjdhpXnxzXu1vFgx8


「旋法とヘクサコルド」ガチンコ稽古会

京都の講座は上記のようなタイトルになっております笑

世話人をお願いしている有田さんが非常に面白い感じで告知して下っています。

また、有田さんによるヘクサコルドWS体験記が非常に詳細でよくまとめてくださっているので、こちらまだご覧になっていない方はぜひご覧ください↓

京都の方は1日で2コマ、6時間やっておりますので、東京の講座より速く進んでおります。

次回はいよいよムタツィオ(ヘクサコルドの乗り換え)に入りまして、第3旋法と第5旋法に取り組む予定です。

お近くの方はぜひこちらにお申し込みください↓


そういえば初夢でもヘクサコルドの指導をしていました。

そしていつものように時間切れであわあわしてました。

やりたいことは山程はあるけれど、自分の身ひとつで出来ることは限られているので、今やるべきことを焦らずにひとつひとつやっていく、そんな1年になるかなと思います。

急いては事を仕損じる。

どうぞ気長にお付き合いいただければと思います。

Ensemble Salicus第3回演奏会

Ensemble Salicus第3回演奏会

常日頃から、「いい音楽家の条件の第1番目は暇であることである」と言っている私ですが、今の私はいい音楽家ではありません。

10月からやばい忙しいです。クソです。クソ音楽家です。

ブログの更新も滞っておりました。

この間セアダスでライブをしたり


アラミレの演奏会があったり

コエダイのWSをやったり


京都でもWSやったり


トムウェイシのライブをしたり


富士山でレクイエムを歌ったり


長野でWSをやったり


オケゲムのレクイエムを歌ったり


エレウシスの公開WSをやったり

しておりましたが、今週末はEnsemble Salicusです!


没後400周年の記念の年に3声のミサを3人でやるなんて、これを聴かない手はないと思うのですが、なんとまだ出演者の5倍のチケットしか売れておりません(掛け算してね)

OVPP(1人1声)で3声(しかもクワイヤブックで演奏)というのはある意味ではスリリングだけれども、自由度が非常に高いので、ならではの演奏ができると思います。

こういう演奏はこの人たちしかできないねっていう演奏をしますのでぜひ皆様お越しください。

何卒!

何卒!!

https://tiget.net/events/264218

謹賀新年2023

謹賀新年2023

みなさまあけましておめでとうございます。

2023年のお正月、いかがお過ごしでしょうか。

私はというと、サ終(サービス終了)になったソシャゲ(ソーシャルゲーム)を惜しんでサブスク(サブスクリプション)でBGM(バックグラウンドミュージック)を聴きながら泣いています(さめざめと)。


今年の年末年始はとにかく薪をよく割りました。

これほぼすべて私が割りました。

あとすっごい木目がねじれてる木があったので記念撮影しました。

いやあ美しい。自然ってすごい。

あと毎年恒例ですが、ラッキー君に乗って

口琴を聞かせてあげました。

3つ口琴を持って帰って、二人に渡して10分くらい練習しただけですが、結構上手笑

ちなみにネイも持って帰ってましたが、母はお笑いを観ながら2時間くらい格闘してました。ほんとネイって難しい。


年末に話が戻りますが、2022年最後のコンサートは叔母とのコンサートでした。

ご来場くださいました皆様、誠にありがとうございました。

こちら1月末まで限定で動画を販売しております。

詳細はこちらから↓

いつものように決してキャッチーではありませんが、これを聞いておいてよかったなと、30年後くらいに言える演奏だったのではないかと思います。


こちらの公演が終わってからは早くも年末モードに突入し、趣味の多重録音にいそしんだり、

日独お散歩振興会例会に参加したりしておりました。

お散歩はいいですよ。振興しましょう。お散歩。


サリクスの定期会員の締め切りが年末にありまして、今年は89名の方にお申込みいただけました。

誠にありがとうございます。我々の活動は皆様に支えられております。

そして5月の第8回定期演奏会のフライヤーが完成しました!

凄くいいです今回のデザイン!

演奏会詳細はこちら↓
https://www.salicuskammerchor.com/concert


そして先日、年始恒例のカペラの演奏会が終演いたしました。

今回のメンバーはみんなサリクスで(笑)、Ensemble Salicusに花井先生が客演指揮に来ても同じことが起こるなあと不思議な気持ちでした。

いやー今回の課題は「ちょうどええ」でしたね。

これが難しかったなあ。

ゲネプロではやらかしてますが、本番では多分大丈夫だったと思うので、よろしければ配信アーカイブお求めください。20日まで見れるようです。

https://www.woomo.jp/products/detail/1725

それにしても毎回驚いてるんですが、異次元の音響ですよね。カテドラル。


皆様、2023年も何卒よろしくお願いいたします。

光岡英稔 韓氏意拳講座|12-13回目

先月末から今月末にかけて、BUGAKUと韓氏意拳の講座を受講しました。

まずは韓氏意拳の方からレポートしていきたいと思います。

BUGAKUの方は25回受講してるようなんですが、韓氏意拳はまだ13回なんですね。

開講頻度と金土日にやってることが多いということでそうなってるようですが、前回から少し間があいてしまいました。


これまでのレポートはこちら↓
韓氏意拳講座|1回目 https://is.gd/D3RjiJ
韓氏意拳講座|2回目https://is.gd/G7l53a
韓氏意拳講座|3回目 https://is.gd/rDRgMX
韓氏意拳講座|4回目 https://is.gd/8BX3eO
韓氏意拳講座|5回目 https://is.gd/YmZ2Yc
韓氏意拳講座|6回目https://is.gd/dlMQTX
韓氏意拳講座|7回目https://is.gd/a1Yor1
韓氏意拳講座|8回目https://is.gd/ayTQMA
韓氏意拳講座|9回目https://is.gd/NCZKxY
韓氏意拳講座|10回目https://is.gd/YXuCSM
韓氏意拳講座|11回目https://bit.ly/3PEGYgt


9/30初級講座

王向斉の意拳→韓星僑の意拳→韓競辰の韓氏意拳という流れの中で、先代から何を受け継ぎ、何を新たに生み出していったのかという解説を受ける中で、これからの韓氏意拳はどうなっていくのだろうかと考えていました。

シンプルイズベスト的な王向斉、そこに多様性をもたらした韓星僑、多様な体系を統合しようとした韓競辰、それを受けて光岡英稔が試みていること、そこから私たちは何を学ぼうとしているのか。

そして結構衝撃的だったのは、韓氏意拳を学ぶとき、韓氏意拳だけをやっても使えなくて、形意拳と意拳をやって初めて意味を為すというもの。

まず、それって大変すぎませんか( ´∀` )

そして、それってもはや韓氏意拳と呼べるのでしょうか、私たちが学ぼうとしているのは形意拳と意拳と韓氏意拳が総合された何か別の体系なのではないでしょうかということ。

そもそも王向斉と韓星僑は結構全然違うことをやりながら、同じ意拳という武術の名前だったのに対し、韓競辰は同じ名前を使わずに韓氏意拳としたのはなんでなんだろうとか、光岡先生の教える韓氏意拳は形意拳と意拳と韓氏意拳を総合した光岡氏意拳なのではないかとか考えてました。

が、これっておのれを振り返ると、グレゴリオ聖歌とルネサンスポリフォニーやらずにバッハやったって意味ないぜって結構同じこと言ってませんか?笑

これって私の中では自明なことで、しかも韓氏意拳が韓氏意拳であるように、バッハはバッハなんですよね。

そして私が「それって大変すぎません?」って思ったように私に指導される人たちは思ってるんだろうな。。。

気持ちがすっごいわかりました笑

前半の講義はそんな感じで「うむー」と考えていましたが、後半の実技(?)の内容はなんというか豪快というかシンプルというか、「挙式」ってバックドロップだぜっていう内容でした笑。

やっぱり韓氏意拳って抽象的に感じてしまうところがどうしてもあって、難解だなあと多分みんな感じてるのではないかと思いますが、今回の講座はなんというか明解極まりないというか、こんなに「わかりやすい」と感じた韓氏意拳の講座は初めてでした。

様々な武術家の実践の経験が抽出されたものとして型や式があって、その実践の経験が無い者がその体系に取り組むときにその型の意味を汲みとるのはやっぱり難しくて、どうしても抽象的になるのではと思います。

多分私の人生でバックドロップをやったこともやられたこともなかったと思うので(多分)

そういえば私もボイトレでインワードボーカルフライとか、カルグラとかヨーデルとかよく使いますが、so-so聴いたことない人がインワードボーカルフライやってもよくわかんないだろうと思います。

今回私たちがバックドロップを経験したように、インワードボーカルフライを取り入れるならやはりso-soを経験しないとあかんですね。

ところで光岡先生に落とす直前までバックドロップかけていただいたのですが、もうなんというかキレが凄くて(何がどうなってるのかわからないのでそのくらいの事しか言えない)スバッてこう持ち上げられたのですが、多分5年前の自分だったら肋骨いってたと思います。

その瞬間自分でも何かやったつもりはないのですが、こう、肋骨がきゅっとして無傷で済んだんですね。

バックドロップを受けて知る、自分の身体の成長よ。


10/2初級講座(1コマ目)

この日の講座は・・・・メモが5ページもある・・・。

それだけ内容が濃かったということで。いやあまとめるの大変そ。

午前のコマはお話がかなり沢山で、脳味噌爆発しました。

武術の講座で脳味噌爆発するのも光岡先生ならではですよねえ。

「形と感覚」

というお話で、形意拳、意拳、韓氏意拳の

流派としての形→稽古方法としての形→その中の動き・行いとしての形→止まるポイントとしての一つ一つの形

という4段階におけるそれぞれの形の捉え方(?)というお話でした。

形にこだわるという点がこれらの体系の共通項、世にあるいわゆるボディワークは動きには注目する傾向にあるとのこと。

そしてその形がどうなっているかを判断するのは「感覚」

その感覚を問うことのできる感性

その問いの答えを頭に求めるのか、身体に求めるのか。

そこのところをおさえつつ、形体訓練の稽古をしました。

横向(ハンシャン)をやりながら、いろんなアドバイスを受けるのですが、印象に残ったのは、力みに対する指導で、

「固まってるところを固めないようにしようとして、ただボーっとしてる。固まったままボーっとしてるだけだ」

というので、確かに恣意的身体に入ってしまっていると、頭がボーっとしてれば身体も緩んでるような気がするのですが、それ頭の中の身体が緩んでるだけなんですよね( ´∀` )

あとは、「故意に操作していることを習慣化していることを頭が「自然」だと錯覚している」

とかも実に身に覚えがあることでございました。

あえてそうやろうと思わなくてもできるようになってしまった事柄について、自然にできていると思ってても、過去の自分が不自然を習慣化しただけだったという。

つまり(頭にとって)自然に、(身体にとって)不自然をやっている。

世の中で言う「自然」って大概これなんじゃなかろうか。

身体の自然と頭の自然を区別するというのが(めっちゃ難しいけど)必須なんだと思います。

あとやりながら自分で思ってたのは、力むのって楽だなあということ、力むと辛そうな気がするけど、力むのってほんと簡単で手っ取り早くて、その場をしのげる可能性はあるけど、使い物にならない。

あと問いの答えを身体に求めようということはわかるけれど、多分ここにもトラップがあって、「問いの答えを身体に求めるということを頭でしかわかってない」という状態があるなあと思いました。

これだから韓氏意拳は難しい・・。一昨日とどえらい違いだぜ。


10/2初級講座(2コマ目)

内容が濃すぎてもう長くなっちゃってもう仕方ないですね。。

この午後のコマはもう更に輪をかけてディープな世界でした。

多様性に対する人間の分別感と分別心、それらを捨てた(放下した)先にある無分別心。

多様性つまり自然はカオスだということを分別を通り超えて認めるということだとあたくし理解いたしましたが、もうなにしろ難しい。。

自然に立つ、自然に動く、というのは自然を認めることなしにはありえん。なぜなら自分自身がカオスである自然なのだから。

みたいなことです多分。

そしてこれ午前の話にもつながるんですけど、この「放下」というのが、受動的にボーっとしてるのとは違うということ。

動物だったらそれでも大丈夫かもしれないけど、人間には分別があるから、分別を超えないと無分別に至れない。つまり「放下」は受動ではできない。

なにがなんだかわからないことをわかる。(但し身体で)

ということなのだと思います。

それで、挙式の稽古をしたわけですか、これらのことが、「はいわかりました!」という具合にはできません当たり前ですが。

これらのことを目標に日々稽古に励む他ないのであります。

結局稽古の指針、目標を与えるということが指導の目当てであって、その場でパッとできるようなことはあんまりないんですよね。

ボイトレも合唱指導もそうですが、とにかく自分が稽古しないことには何もできん。

超当たり前で恐縮ですが、しかし稽古もせずに自分のできなさを先生のせいにしてること多くないですか?(自戒で自壊)

というわけで今朝も稽古に励みます。

毎朝稽古を始めてからもうすぐ3年、見た目も変わりましたが中身はもっと変わってます。

出張先でも、合宿先でも、旅行先でも毎朝1時間稽古しています。

稽古すれば上達します。上達すると楽しいです。楽しいから稽古します。

やろうぜ!稽古!


声明とグレゴリオ聖歌がポリフォニーする PARTⅡ
「菩薩のラメント・キュロスの哀愍」

少し先ですが、12月17日(土)昼公演@えびらホールです。

叔母との企画第2弾です。

グレゴリオ聖歌と声明を交互に演奏する企画は普通ですが、グレゴリオ聖歌風や、声明風を新作してしかも同時に歌うというのは無いと思います。多分。

私はラテン語で5曲新作、叔母は中国語、日本古語、アッカド語4曲新作です。やば。

叔母が仏教徒、私がクリスチャンだったらできません。多分。

東西の単旋律聖歌のアウトロー叔母甥だからこそできる無二の企画だと思っています。

櫻井家のイカレた血筋をご堪能ください。

https://www.facebook.com/events/1482411928891613


Salicus Kammerchorカンタータ公演vol.2

こちらも第2弾の企画で、カンタータを4曲とモテットを1曲やります。

全てツィンクとサクバット入りの豪華編成です!

モテット風冒頭合唱を金管と一緒にぬるぬる歌うサリクスをお楽しみに!

11/25ルーテル公演
11/29豊洲公演

演奏会詳細はこちら↓ https://salicuskammerchor.com/concert