声の神秘に魅せられて|まとめ7

Facebookページでやっている企画のまとめです。


声の神秘に魅せられて31

ヒップホップって特に好きでもないんですが、もうmorohaだけは全然好きですね。

もう。めちゃめちゃ泣きますね。

MCアフロってもうかなり売れに売れまくってて、トヨタとかグリコとかサムスンのCMとかもうすんごい稼いでると思うんですけど、音楽的にはまだかなりハングリーなんじゃないかなと思います。

CMばっかやって音楽はあんま売れてねえなって言われてるだろうし。

ほんと、不思議ですよね。ラップって。不思議。

あと東出昌大、いい俳優ですね。


声の神秘に魅せられて32

川上統:「海藻大聖堂」 Osamu KAWAKAMI:”Kelp Cathedral” (2012)

vox humanaの演奏です。私も多分バス2かなんかで歌ってます。バス2と3にデス声の指示があって、それらしいことをやってるんですが、今だったら確実にもっとうまくできてるな。うむ。悔しい。

ビートボックスとかディストーションヴォイスとかその他特殊発声とかって、クラシックの現代音楽の作曲家からしたら面白い素材だと思うんですが、あんまりないですよね。

〜4人のビートボクサーのための〜みたいな曲。

あってもいいんじゃないかと思うのだけど。前それを確かTwitterでつぶやいたところ、ギターが弾けない作曲家がギターの曲作らないのと同じじゃないかと言われました。

うん。そうかもしれないけど、あとこういう異種格闘技みたいなのって結局うまく行かないことも多いけど、モチベーションと能力さえあれば時間かかってでも何かしらの形にはなるんじゃないかと思う。

そのうち音大や芸大にビートボックス科とか、特殊発声科とかできて本格的に超ややこしい曲でもできるようになるかもしれない。というか今でもそこそこのことはできると思う。音大に通ってるビートボクサーもいるし、私や拓さんみたいな特殊発声に前向きなそこそこ楽譜読める音楽家もいることだし。

あ、それってつまり、私が誰かに曲を委嘱すればいいということか。

解決!

解決?!


声の神秘に魅せられて33

春先この動画に出会ったときは愕然としましたね。

指揮者で鍵盤奏者でもありファゴット奏者でもあるというPeter Whelan氏の多重録音。

指揮者で鍵盤奏者でファゴット奏者というだけでもう相当お腹いっぱいですが、それよりなにより誰よりも歌がうまい。

しかもアルトとテノール両方超絶うまい。

まいっちゃいますよねー笑

私もこういう人になりたい。せめて歌と指揮だけでも。


声の神秘に魅せられて34

Blumio – Hey Mr. Nazi (Official Video)

昨日HIPHOP聞かないみたいなこと言いましたけど嘘でした。ほんと最近物忘れがひどくて。。

Blumioという日本人だけどドイツで生まれ育ってドイツで活躍していて、最近日本に来て日本語のラップもやってる人です。

バックグラウンドが特殊ということもあるけどやっぱりテクニックが凄い。この曲も1ヶ月位練習しましたが、0.5倍速でも追いつきませんでした。

またこれのアンサーソングHey Mr. Japanも凄くいいです。

他にもドイツと日本の文化の違いについての曲も沢山あってその全てがお互いの違いを知って、お互い興味をもって、お互いを認め合おうよっていう内容です。何も否定しない。ぺこぱのようなラップです。

日本とドイツのお酒の楽しみ方の違い!乾杯&Prost!

昨日ドイツの友達と2時間電話して、今こそ散歩の文化を広めようぜという話になりました。

昨日その友達は私と話している間ずっと外を歩いてて、その前に別の友だちと2−3時間散歩してたそうです笑


声の神秘に魅せられて35

Sentenced – End of the road

ヘヴィメタルと一言に言いましても色々ありまして、大体メタル好きと公言する者同士でも話が噛み合わないということはよくあります。

私が好きなのはデスメタル、グラインドコア、ブラックメタルあたりであって、基本的に音程のあるボーカルのものは好きじゃないんです。

音程無くてもスラッシュメタルとかハードコアとかはあんまり、とか色々あるんですよね。

ただしSentencedだけは唯一の例外で、音程のあるメタルのボーカルの中では群を抜いて好きです。

もともとデスメタルのバンドで、結構売れてたんですが、途中からゴシックメタルになっちゃったんですって。ゴシックメタルがなんなのか、正直よくわかりません。私はSentencedが好きなのであってゴシックメタルが好きなわけではないのです。

それを言うと実は他のジャンルもそうで、グラインドコアが好きというよりはCarcassが好きだし、ブラックメタルが好きというよりはGorgorothのUnder the sign of hellが好きなのです。Gorgorothに至っては他のアルバム全然好きじゃない。このアルバムだけピンポイントで好きなんです。

なかなか他人と共感し合えないのもしょうがないですよね。Gorgoroth好きな人とたまたま巡り会えたとしても、他のアルバムのこと全然知らないんですから。

Sentencedの場合は2枚のアルバムが好きです。The cold white lightとThe funeral album、この2つしか聴いてないです。

いや、1.2回は聴きましたけどね、他のアルバムも。繰り返し聴いてるのはこの2枚です。

いやーなんとかして共感を得たいと思うのですが、なんと言ったら共感が得られるのかわからなくなってきたな。

え、やばない?これ、やばない?(語彙喪失)

2021年新年のご挨拶

皆様あけましておめでとうございます。

旧年中は誠にお世話になりました。

本年もよろしくお願いいたします。

昨年このサイトではブログを44記事書いていたようで、アクセス数も前年よりかなり増えたようでした。

5000ほどviewが増えてて、それはひとえに「リモート合唱の試み」という記事によるところが大きく、この記事だけで6000view近くですので、いかにこの状況下で合唱できるかということに皆様の関心が高かったのかということがわかります。

声の神秘に魅せられて

ちなみに投稿した44の記事のうちviewが最低なのは、12/30に投稿した「声の神秘に魅せられて|まとめ5」で、5回しか見られてません笑

いやーこの企画失敗だったなあ笑

もうほんと反応が薄くて薄くて笑えちゃう。

何しろ声ということでしばりは作っているにせよ、自分の興味の範囲が広すぎて、ターゲットが定まらないんですよねえ。

でももうしばらく続けてみます。自分の興味、それから持ってる情報の整理にもなるし、これがモチベーションになって動画漁りに身が入ってる感じもするので。

ひとつわかったのは、私が声に関して持ってる情報というのは、「クラシック」「民族音楽」「デスメタル」「ビートボックス」の4ジャンルに分かれていて、その中で「クラシック」の情報が一番少ない、ということです。

というのも、不遜ながら、クラシックのジャンルの中での「声」というものに疑問があって、どうもしっくりこない、もっと違う方法があるのではないだろうかと感じているところがあって、あまり調査の対象にならないというところがあるのです。

私のライフワークとして「どういう声で歌っていたかわからない音楽を、これぞという声で歌いたい」というのがありまして、それを探求していくためにいろんな「声」にアンテナを張ってるんですね。

まあそれ以前に声の極限を追求してる人(ジャンル)に興味がある、ということもあるのですが。

そういうわけでそれが実を結ぶように今年も精進していきます。


インプットとアウトプット

昨年末某I崎さんのところへレッスンに行って、全く新しい世界がひらけたような感覚があって、学ぶことの楽しさを再確認しているところですが、明後日にもまた別の方のところにレッスンに行ってきます。

デスボとビートボックスを教えてる先生です。超楽しみ。

貪欲に取り入れて、何かを生み出していきたいです。

これまではかなりインプットに重きを置いていた感じがあるので、これからはそれらを形にしていくということに重心を移していこうと思います。


五体投地イベント

さてこの年末年始は広島に帰れなかったので、大晦日、五体投地を108回やるという徳久さんのパンクなイベントに参加してきました。

ただ五体投地するだけじゃなくて、ホーメイをうなりながら口琴を弾きながらやるという結構ハードコアな体験だったのですが、沢山の発見がありました。

意外とあっという間

30分かからなかったです。今回はいつもよりペースが早かったらしいのですが、それでも4-50分で終わるそうです。

暑い

もう10回くらいで暑くなって、セーター脱ぎました。予め脱いでおけばよかった。。

腹が減る

終わったあと凄い空腹に襲われました。昼飯もっと食っとくべきだった。

酒に酔いにくくなる

終了直後会場で35度くらいのイェーガーマイスターをロックで頂いていたのですが、不思議と全く酔わず、その後行った居酒屋で結構沢山お酒を飲んだのですが、あんまり酔わなかったです。

うつ伏せで声を出すのは難しい

五体投地をやりながらカルグラとかやるので、うつ伏せになりながら声を出さざるを得ないのですが、よだれが垂れそうで危なかったです。

声が出しやすくなる

トランス気味でコミュニケーションもなくなるので、気が外よりも内に向いて、結果声が出しやすくなりました。これは暗闇のボイトレで経験したことに近かったです。

一夜明けて

いつもの朝のルーティンをやってると形体訓練の最後の2つをやるのが難しくなってました。筋肉痛で笑

あと塵手水の手触りが劇的に変化しましたね。より肚が座った感じがしました。

というわけで、皆様も五体投地108回やるときの参考になれば幸いです笑


今年はひとまず1月のカペラとコエダイ、2月のEnsemble XENOS、5月のSalicus Kammerchorが決まっています。秋にはEnsemble Salicusでジョスカンを演る予定です。

今年はジョスカン没後500年ですからね。盛り上げていきましょう。

ノイズ カットアップ | ヴォクスマーナ

ノイズ カットアップ | ヴォクスマーナ

今日はヴォクスマーナのリハーサルでした。

今回演奏する、北爪裕道さんの“Multiplex”という作品は2013年にヴォクスマーナによって委嘱初演された作品で、今回はその再演となります。

初演の際には私は乗っていなかったので、私にとっては初演です笑

初演の録音がyoutubeに上がっています。


この曲は、電子機器(等)の出すノイズが素材になっていて、北爪さんの楽譜の序文にあるように「デジタルネイティヴの感性に即した音楽の在り方が模索」されています。

どこかで聞いたことのあるコンセプトではないでしょうか。

そう。「都市の民族音楽」を標榜する、我が師徳久ウィリアム幸太郎のコンセプトに非常に似通っているのです。

民族音楽というのは、その土地に生まれ、その土地で生まれるべくして生まれ、その土地でしか生まれようのない、その土地ならではの音楽、と言うことができると思います。それが、私達の生きる都市でもし生まれるとするなら、それはどういったものになるだろう。ということ「年の民族音楽」なのだと私は解釈しています。

そしてこの2人、北爪裕道さんと徳久ウィリアムさんが辿り着いた音楽も、なかなか親和性があると思います。

北爪作品では、無機的な音、人間的なモーションを排した音が求められていますが、これがノイズミュージックで言うところの「カットアップ」という手法にとても似ているのです。

「カットアップ」というのは、音がバーっとなってパッと切れる、まるで電源をオン!オフ!したように一瞬にしてゼロから100に、100からゼロに、というやり方で音を出したり切ったりという手法です。

北爪作品ではこのカットアップのキレが非常に重要なファクターとなっています。

準備があって、音に対するモーション(ある種の振りかぶり)があって、それから音になる、そしてその音が減衰してから切れる、という有機的で人間的な音の処理の仕方を拒絶し、まるで機械のように音を出すことが求められます。


そして出す音そのものの中にも、ノイズミュージックで使うような技術がいくつか用いられます。

声を使ったノイズミュージックというのがどういうものか、徳久さんの演奏を見てみてください↓

すごいでしょ?特に3’01からの数秒間とかマジで何がどうなってるのかサッパリわかりません。

この演奏ではカットアップはあまり使われていませんが、最後の最後の数秒間にすこしそれに近い手法が見られます。

徳久さんの声のバックグラウンドは非常に広く、ハードコアデスメタルで使う発声や、サッチモトム・ウェイツの発声、それにホーメイカルグラスグット等の中央アジアの民族音楽で使われる発声も用いています。

北爪作品では喉詰めと言われる、ホーメイや浪曲などで用いられる発声、それに、デスメタルで用いるグロウルという発声が指定されている箇所があります。(他にもサイン波やノコギリ波、三角波のような音、という指示もあります)

グロウルは割と昔からよく使っていたし、徳久門下としては気合が入らざるをえないので笑そのやり方でやっていたのですが、どうもちょっとイメージと違うらしかったので、今日はフライスクリームという別の発声に変えてみました。

どうもこちらの方が近いっぽいので、フライスクリーム、本番までにしっかり練習しようと思います笑。

フライスクリーム、スクリーチ、グロウル、ピッグスクイールなどのいわゆるデス声について、徳久さんと、同じくノイズヴォーカリストの風人さんが対談している動画がありますのでこちらもごらん下さい。

風人さんもマジで凄いです。2人のデュオも載せておきます。演奏は以下の動画の2’20あたりからです。

凄いですね。まさにノイズ。彼らが使っているのはマイク一本で、エフェクターは使っていません。

ここまではできないかもしれませんが笑、3/5のヴォクスマーナ第37回定期演奏会では近い音が出せるよう頑張りますで、どうぞ皆様演奏会にお越しくださいませ。

現代音楽好きだけでなく、ハードコアやメタル、ノイズ好きの方にも楽しんで頂ける演奏会になると思います!

最後に、徳久さんはヴォイスだけでなく口琴も演奏されます。これまた最高に上手いので紹介させていただきます。

ヴォクスマーナ第37回定期演奏会

(創団20周年シリーズVol.3 未来を担う男性作曲家)

2017年3月5日(日)14:30開演
東京文化会館小ホール

一般3,000円(当日3,500円)、大学生1,500円、高校生以下1,000円

川上 統(b.1979)/ 怪獣 (委嘱新作・初演)
藤井健介(b.1979)/「Sèlèh II」 ヴォーカルアンサンブルのための(委嘱新作・初演)
近江典彦(b.1984)/「Khon-mXahuvona」 pour vocal ensemble (2014委嘱作品・再演)
北爪裕道(b.1987)/「Multiplex」 for 12 voices (2013委嘱作品・再演)

チケット取扱
東京文化会館チケットサービス
0356850650
http://www.t-bunka.jp

ヴォクスマーナ公式ホームページ

http://vox-humana.wixsite.com/vox-humana

 

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Salicus Kammerchor第3回定期演奏会

『J. S. バッハのモテット全曲演奏シリーズvol. 3 〜詩編モテットと葬送モテット〜』

チケット発売中!

http://www.salicuskammerchor.com/concert

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Salicus Kammerchor主催第3回ワークショップ

参加者募集中!

http://www.salicuskammerchor.com/workshop

ご好評いただいておりますサリクスのワークショップです。毎回早い段階で応募上限に達しております。

お申込みはどうぞお早めにお願いいたします。

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櫻井元希へのお仕事のご依頼、チケットのお求め等は以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。