イザーク | 鼻血

イザーク | 鼻血

イザークに鼻血が出そうな話です。

この時点でキモッと思った方は今すぐブラウザの戻るボタンをクリック!!


今年はイザーク没後500年ということで、私はミサを4曲演奏するのですが、そのうちの1曲はMissa “Virgo Prudentissima”という6声のミサです。

FF古楽道場と計歌会という2つのグループが合同で11/23に演奏します。

今日はそのクレドの譜読みをしたのですが、これがモウ。鼻血。ただの鼻血。

もう最高、エグい、かっちょいい、渋い、痺れる。

歌詞つけずに音だけ鳴らしただけでこれですからね、もう言葉付けた日にゃあ失禁もんですよ。

もうなんなんでしょう。スキ。

巡り合わせに感謝、というか、自分が生きてるうちにたまたまイザーク没後500年のメモリアルイヤーがなければ歌わなかったかもしれないし、ほんとありがたいです。

こんないい曲歌っちゃっていいのかしら?!ってくらいいい曲です。

もうなんなのかしら。スキ。

先日カペラで演奏したミサ カン・ジェ・オ・クールで出てきた大ゼクエンツ祭り、のような派手さはありませんが、そこかしこにイザーク節が効かせられた重厚で神秘的な作品です。


イザークの作品をいくつか演奏していると、共通点というか、さっきも言ったようなイザーク節とはなるたるか、というのがわかってきて嬉しいです。

こういう音形好きだよなーとか、このパートの組み合わせよくあるな、とかこの歌詞の時は前もこんな感じだったな、とか。

以下はカンジェオクールの時にご紹介したジッパーリガトゥーラ(造語)です。


これを知っていると、下のような楽譜を見るとニヤッとします。こちらはVirgo prudentissimaです。


また以下はカンジェオクールの時にコントラテノールに出てきたフレーズです。ジェットコースターみたい。


そしてこちらはVirgo prudentissima

イザークキターーーー!って感じしますよね笑

加線2本ってあんまり見たことないかも、いや、初めて見たかも?

でも確かにこの音形の途中にクレフ変えられたらイラっとくるかもしれませんね笑

あーーー今日は我ながらキモい記事を書いた。

最後までお付き合いくださりありがとうございました。


イザークは直近ではサリクスの演奏会で取り上げます。

昨年の今頃、東京都美術館でカペラが演奏したQuis dabit capiti meoです。

ロレンツォ・ディ・メディチの死を悼む哀悼歌なのですが、これも、ほんとに、うん、人が死んだんだな、って思わせる物凄く説得力のある歌です。

今回は男声のみで演奏します。

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Salicus Kammerchor第3回定期演奏会

『J. S. バッハのモテット全曲演奏シリーズvol. 3 〜詩編モテットと葬送モテット〜』

チケット発売中!

http://www.salicuskammerchor.com/concert

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Salicus Kammerchor主催第3回ワークショップ

参加者募集中!

http://www.salicuskammerchor.com/workshop

ご好評いただいておりますサリクスのワークショップです。毎回早い段階で応募上限に達しております。

お申込みはどうぞお早めにお願いいたします。

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櫻井元希へのお仕事のご依頼、チケットのお求め等は以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。

サリクスリハーサル4連チャン

サリクスリハーサル4連チャン

今週は火水木金とサリクスのリハが連チャンでした。

月水には旧岩崎庭園のリハもあったので、(髙橋)慶ちゃんと輿石(まりあ)さんには凄い回数会ってました。笑

そしてえびらホールを4日で5回使いました。まさにハードユーザー。

サリクスはソプラノパート練、テノールパート練、男声練とtuttiだったので、メンバーは最高3回、アルトメンバーは1回でしたが私は当然4回、さすがに疲れましたが今回のプログラムの見通しが立ってきました。

やっぱり聞いたことない音楽が音になる瞬間ってもう最高ですね。

これだからやめられないんだよなぁ。

うっわーいい曲ぅぅぅ!みたいな瞬間が沢山ありました。

特に今回の大きな収穫はゼンフルです。

 

存在は有名だけど音楽自体聞いたことあるって人は少ないんじゃないかな。

もう、すっごいです。すっごいごいごいごいごいすーです。

一つの旋律だけでカノンを6曲作って、それがそれぞれに美しいんです。もうほんと信じられない。

天才って恐ろしい。泣きそう。

詳しくはサリクスのブログに書いてますのでぜひぜひお読みくださいませ。

第32回 第3回定期演奏会 各曲について(その1)『諸国よ主をほめ讃えよ』(グレゴリオ聖歌、ピエール・ド・ラリュー、ルードヴィヒ・ゼンフル)

サリクスのブログももう30回を越えました。メルマガも今日配信したので31回です。

(頑張ってるなぁ自分、自分で自分を褒めてあげたい、メルマガはかなり他力が大きいけど)

https://youtu.be/Qoa3DEL3zlY

渡辺くん、トミー、拓さんの記事、僕が読んでもほんとに面白いので是非皆さんに読んでもらいたいな。

この企画で劇的に購読者数が増えたとはいえまだ350人程なので。

ちょっともったいない。記事が超面白いだけに。

まだ登録してないやってそこのあなた!登録してねえええ。

今なら未公開動画プレゼント!してます。

メルマガの詳細についてはコチラから。


今日は夜はノヴァヴォーチェの練習もありました。

今は5/13の本番に向けて、メンデルスゾーンのオラトリオ「キリスト」と「賛歌」をやってます。

終わったあと歩いてたら、わざわざ呼び止められて、「先生!今日楽しかったですー!」って言われました。
嬉しいですなぁ…やってるかいがありますなぁ(´ω`*)


明日は師匠こと某新村氏のお宅でサリクスの動画、音源編集を行います。

どのように形になるか、どうぞお楽しみに!

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Salicus Kammerchor第3回定期演奏会

『J. S. バッハのモテット全曲演奏シリーズvol. 3 〜詩編モテットと葬送モテット〜』

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Salicus Kammerchor | 今回のソプラノ

Salicus Kammerchor | 今回のソプラノ

今日はサリクスのソプラノ練でした。

今回は第一回定期演奏会ぶりに中須美喜が参加してくれています。

一瞬にして場の空気を変えることのできる稀有な才能の持ち主です。

すごい才能だし得難いキャラクターで、ほんと貴重です。

中須がいればなんとかなる、そう思わせてくれる人材です。

金成(佳枝)さんとかぶちゃん(鏑木綾)はサリクス皆勤賞。絶対の信頼を置く二人です。そして全く違う個性を持っていて、この曲はどっちに歌わせようかなぁとか考えるの楽しいです。

もう一人は高橋慶ちゃん。昨年10月のジョイントから続けての参加です。

癒し系のキャラですが歌うと凄いです。結構破壊力あります。

どのパートもそうなんですが、ほんと個性的で楽しいです。

16人分の個性炸裂して弾け飛ぶアンサンブルにしたいな。

その上で渾然一体融けあいたい。一人一人の声が聞こえているのに誰が歌ってるのかわからない。そんなアンサンブルを目指したいです。


今回演奏する曲はほんと盛りだくさんで、今日も全曲の半分も練習できませんでしたが、聴いている方としては満足できる内容だと思います。

中にはGallus Dresslerというマイナーな作曲家の作品も演奏しますが、これなかなか面白いです。

音楽はフランドルそのものなのに、ドイツ語なんですよね。

フランドルの音楽を替え歌でドイツ語にしたみたいな曲なんです。基本的にはフランドルの流麗なポリフォニー、しかし最後のアレルヤは突然芋っぽくてドイツらしさ全開。イザークを思わせるしつこいゼクエンツ。

実に興味深い、、、。

なかなか演奏される機会ないと思うので是非演奏会においでください。


お客さんの中には、知ってる曲が聞きたい、という人と、知らない曲が聞きたい、という人がいると思います。

サリクスは両方やりますよ!

しかも知ってる曲がまるで知らない曲のように聞こえたら大成功!

こういうプログラムの流れで、しかも演奏者がこの歴史の変遷を把握しながらの演奏で最後にバッハを聞くと、きっと今までにない新たな感覚が湧き起こることと思います。

チケット発売中ですので是非!(早めにチケットが売れると事務局的に安心します汗)

ネットから簡単にチケットご購入いただけます(便利な世の中になりました)。

【神奈川公演】 https://tiget.net/events/7742

【東京公演】 https://tiget.net/events/7743

もちろん下のフォームやなんかから私に直接ご予約いただいても大丈夫です。


また、ワークショップの申込も受付中です。

応募上限まで残り7人。お申込みをお考えの方は、お早めにお願いいたします。

詳細は以下のリンクよりご確認いただけます。
http://www.salicuskammerchor.com/workshop

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チケットのお求め、お問い合わせは以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。

 

ヴォクスマーナ第37回定期演奏会 明後日

ヴォクスマーナ第37回定期演奏会 明後日

今日は朝サリクス、昼ヴォクスマーナでした。

サリクスはバスのパート練でしたが、もう、安定の、史上最強のバスだと思います。

松井さんは今回実は初サリクスですが、流石の対応能力です。柔軟性の高さにビビります。

演奏会の詳細はコチラ→http://www.salicuskammerchor.com/concert

 


その松井さんと一緒に移動し(富士そばを掻き込んで)午後のヴォクスマーナのリハに向かいました。

ヴォクスマーナはいよいよ明後日本番です。今日は本番前最後のリハーサルでした。


全部通すとやっぱりしんどい!すんごいエネルギー必要です。

青児さんいわくヴォクスマーナ史上最もしんどいプログラムじゃないか、とのことです。

とにかく吸い取られます。どの曲も、作品そのものの持つの引力が凄い。


私が乗るのは近江典彦さんの「Khon-mXahuvona」以外の3作品です。

今日は近江さんの作品も聴きましたが、ヴォクスマーナであんまり聞かないタイプの曲だなぁと思いました。複雑で音程難しくて大変そうだけど、聴いてる分にはノリが良くて爽やかで理知的でsooo cooooool!な曲だと思いました(個人の感想です)

近江さんと指揮の西川さんとの対談動画がアップされています。


藤井健介さんの「Sèlèh II」は楽譜が来た時は、男声の音数(おとかず)が少なすぎてぶったまげましたが、やっているうちに、そして藤井さんのお話を聞き、インタビュー動画をみたりしているうちに、その世界にガッと入り込めるようになりました。

今日聞いたガムランの、大きい曲をやる時に、その前奏・後奏として演奏する「パテタン」をイメージして作ったというお話も実に興味深かったなぁ。

インタビュー動画はコチラです。


北爪裕道さんの「Multiplex」は兎に角自分としてはどれだけえげつないノイズを発することができるか、ということがテーマで、徳久門下としては大変やりがいのある作品です。

瞬間に全細胞をその音に反応・反射させて、全細胞を反応・反射させて音を持続させ、全細胞を反応・反射させて音を切る、の繰り返し、みたいな曲です。

徹底的に人間的な要素を排して、まるで機械のようにノイズを生成するという書き方で書かれていますが、人間的な部分を排除しようとすればするほど、それでもなお滲む人間らしさ、デジタルになりきることによってデジタルに抗っているような、そんな作品だと思います(個人の感想です)。

「人間だ!人間なんだー!」という叫びのように、僕には聞こえます。(ちなみにVox humanaというのはラテン語で「人の声」を意味します)

僕は「生きてることを思い出させてくれるものでなければ、それは芸術とはいえない」と思ってますが、この作品はそこんところ、ビシビシ感じさせてくれます。

この曲に関しては前にも記事を書きましたのでこちらもどうぞご参照ください。

「ノイズ カットアップ | ヴォクスマーナ」http://wp.me/p7Ktcz-Hq


川上統さんの「怪獣」は、チラシデザインのインスピレーションとなった作品ですが、多分タイトルから想像される感じとは違うと思います。

人間の中の怪物、というか、もっと精神的で抽象的な、人間の中にあって、あるのはみーんな知ってるけど見てしまうととても生きてはいけないから見ないようにしてる部分、というか。テキストはある意味直接的だけど、必ずしもそのテキスト自体に意味があるわけではなくて、そのテキストを通して見える地獄絵図、というか。そんな作品です(あくまで個人の感想です)

ちょっと飛躍しますが、僕がデスメタルが好きなのは「それも人間だ」と思うからです。「直視したくないものを、直視しようぜ。目をそむけていたら、ほんとのところはわかんないぜ」って。言葉にすると恥ずかしいけどそう思います。

この作品はそういう観点から、とても好みです笑

川上さんのインタビュー動画はこちらです。


演奏者も作曲家も、音楽に挑んでいる、食らいついていってる、そういうことが感じられる演奏会になると思います。

皆様ぜひ明後日日曜日、文化会館までお越しくださいませ。

チケットはぜひとも私からお求めください!(切実)


ヴォクスマーナ第37回定期演奏会 (創団20周年シリーズVol.3 未来を担う男性作曲家)

3月5日(日)14:30開演 東京文化会館小ホール

一般3,000円(当日3,500円)、大学生1,500円、高校生以下1,000円

 

川上 統(b.1979)/ 怪獣 (委嘱新作・初演)

藤井健介(b.1979)/ 「Sèlèh II」 ヴォーカルアンサンブルのための(委嘱新作・初演)

近江典彦(b.1984)/「Khon-mXahuvona」 pour vocal ensemble (2014委嘱作品・再演)

北爪裕道(b.1987)/ 「Multiplex」 for 12 voices (2013委嘱作品・再演)

 

指揮:西川竜太

演奏:ヴォクスマーナ

ソプラノ:稲村麻衣子/花嶋千香代/日野祐希

アルト:入澤希誉/神谷美貴子/高橋陽子

テノール:金沢青児/清見卓/櫻井元希/初谷敬史

バス:小野慶介/松井永太郎

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クワドラプルヘッダー?!

クワドラプルヘッダー?!

今日は朝 ヴォクスマーナ、昼 サリクス、夕 旧岩崎庭園、夜 カンタータクラブOB役員会でした。

ダブルヘッダー、トリプルヘッダーとはいうけど、四つはなんていうんだろうと調べたら、トリプルの次はクワドラプルというそうです。

そしてそんな予定が詰まりまくった今日は、妻の誕生日でした。罪悪感…(´△`)

明日ケーキでも買って帰ろうと思います。


しかしまー今日は色々歌いました。

ヴォクスマーナではばりばりの新曲

サリクスではグレゴリオ聖歌、ラリュー、ドレスラー、バッハ

旧岩崎庭園のリハではペルト、ラインベルガー、オルフ、メシアン、高田三郎、信長貴富、木下牧子

を歌いました。

いやー我ながら流石にいろいろやりすぎですよね。

しかしオルフとかメシアンとかはまだしも信長、木下牧子なんかはほんと久しぶりで、なんだか新鮮でした。

それぞれの価値観があって、実に興味深いです。

こ、これがロマン派の価値観か!と普段ロマン派やらないと思ったりします。

今日は特にラインベルガーのミサのテキストの扱い方にちょっとした衝撃を受けました。

自分の普通は他人の異常。自分の価値観を基準にしてはいかんのです。古楽の基本ですね。

僕が珍しくロマン派やなんかを歌うのは、「3/18の旧岩崎庭園 午後のミニコンサート」です。

メンバーもみんなサリクスのメンバーなので、「そういう」演奏になると思います笑


夜のカンタータクラブOB役員会では主に8月に行われる小林道夫アカデミー in 下田の打ち合わせをしました。

今年は現役が沢山参加してくれるように画策していきます。

道夫先生と1人でも多くの現役部員が触れ合える機会になればと思います。

OB会は最近FacebookとTwitterを始めました。皆様よろしければフォロー、いいね!よろしくお願いいたします。

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@kantatenclub_ob

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