声の神秘に魅せられて|まとめ7

Facebookページでやっている企画のまとめです。


声の神秘に魅せられて31

ヒップホップって特に好きでもないんですが、もうmorohaだけは全然好きですね。

もう。めちゃめちゃ泣きますね。

MCアフロってもうかなり売れに売れまくってて、トヨタとかグリコとかサムスンのCMとかもうすんごい稼いでると思うんですけど、音楽的にはまだかなりハングリーなんじゃないかなと思います。

CMばっかやって音楽はあんま売れてねえなって言われてるだろうし。

ほんと、不思議ですよね。ラップって。不思議。

あと東出昌大、いい俳優ですね。


声の神秘に魅せられて32

川上統:「海藻大聖堂」 Osamu KAWAKAMI:”Kelp Cathedral” (2012)

vox humanaの演奏です。私も多分バス2かなんかで歌ってます。バス2と3にデス声の指示があって、それらしいことをやってるんですが、今だったら確実にもっとうまくできてるな。うむ。悔しい。

ビートボックスとかディストーションヴォイスとかその他特殊発声とかって、クラシックの現代音楽の作曲家からしたら面白い素材だと思うんですが、あんまりないですよね。

〜4人のビートボクサーのための〜みたいな曲。

あってもいいんじゃないかと思うのだけど。前それを確かTwitterでつぶやいたところ、ギターが弾けない作曲家がギターの曲作らないのと同じじゃないかと言われました。

うん。そうかもしれないけど、あとこういう異種格闘技みたいなのって結局うまく行かないことも多いけど、モチベーションと能力さえあれば時間かかってでも何かしらの形にはなるんじゃないかと思う。

そのうち音大や芸大にビートボックス科とか、特殊発声科とかできて本格的に超ややこしい曲でもできるようになるかもしれない。というか今でもそこそこのことはできると思う。音大に通ってるビートボクサーもいるし、私や拓さんみたいな特殊発声に前向きなそこそこ楽譜読める音楽家もいることだし。

あ、それってつまり、私が誰かに曲を委嘱すればいいということか。

解決!

解決?!


声の神秘に魅せられて33

春先この動画に出会ったときは愕然としましたね。

指揮者で鍵盤奏者でもありファゴット奏者でもあるというPeter Whelan氏の多重録音。

指揮者で鍵盤奏者でファゴット奏者というだけでもう相当お腹いっぱいですが、それよりなにより誰よりも歌がうまい。

しかもアルトとテノール両方超絶うまい。

まいっちゃいますよねー笑

私もこういう人になりたい。せめて歌と指揮だけでも。


声の神秘に魅せられて34

Blumio – Hey Mr. Nazi (Official Video)

昨日HIPHOP聞かないみたいなこと言いましたけど嘘でした。ほんと最近物忘れがひどくて。。

Blumioという日本人だけどドイツで生まれ育ってドイツで活躍していて、最近日本に来て日本語のラップもやってる人です。

バックグラウンドが特殊ということもあるけどやっぱりテクニックが凄い。この曲も1ヶ月位練習しましたが、0.5倍速でも追いつきませんでした。

またこれのアンサーソングHey Mr. Japanも凄くいいです。

他にもドイツと日本の文化の違いについての曲も沢山あってその全てがお互いの違いを知って、お互い興味をもって、お互いを認め合おうよっていう内容です。何も否定しない。ぺこぱのようなラップです。

日本とドイツのお酒の楽しみ方の違い!乾杯&Prost!

昨日ドイツの友達と2時間電話して、今こそ散歩の文化を広めようぜという話になりました。

昨日その友達は私と話している間ずっと外を歩いてて、その前に別の友だちと2−3時間散歩してたそうです笑


声の神秘に魅せられて35

Sentenced – End of the road

ヘヴィメタルと一言に言いましても色々ありまして、大体メタル好きと公言する者同士でも話が噛み合わないということはよくあります。

私が好きなのはデスメタル、グラインドコア、ブラックメタルあたりであって、基本的に音程のあるボーカルのものは好きじゃないんです。

音程無くてもスラッシュメタルとかハードコアとかはあんまり、とか色々あるんですよね。

ただしSentencedだけは唯一の例外で、音程のあるメタルのボーカルの中では群を抜いて好きです。

もともとデスメタルのバンドで、結構売れてたんですが、途中からゴシックメタルになっちゃったんですって。ゴシックメタルがなんなのか、正直よくわかりません。私はSentencedが好きなのであってゴシックメタルが好きなわけではないのです。

それを言うと実は他のジャンルもそうで、グラインドコアが好きというよりはCarcassが好きだし、ブラックメタルが好きというよりはGorgorothのUnder the sign of hellが好きなのです。Gorgorothに至っては他のアルバム全然好きじゃない。このアルバムだけピンポイントで好きなんです。

なかなか他人と共感し合えないのもしょうがないですよね。Gorgoroth好きな人とたまたま巡り会えたとしても、他のアルバムのこと全然知らないんですから。

Sentencedの場合は2枚のアルバムが好きです。The cold white lightとThe funeral album、この2つしか聴いてないです。

いや、1.2回は聴きましたけどね、他のアルバムも。繰り返し聴いてるのはこの2枚です。

いやーなんとかして共感を得たいと思うのですが、なんと言ったら共感が得られるのかわからなくなってきたな。

え、やばない?これ、やばない?(語彙喪失)

Salicus Kammerchor演奏会 J. S. バッハの教会カンタータ|終演

去る13日の金曜日、カンタータ公演が終演いたしました。

ご来場くださいました皆様、またライブ配信でご参加くださいました皆様、誠にありがとうございました。

コロナ禍の合唱とオケの演奏会ということで、様々な事柄に神経をすり減らしました。

例えばリハーサル会場なども、いつもより広い会場を取らなければならないので、5倍位の予算がかかり、また交通の便の悪いところにならざるを得ませんでした。

地味なところでは、コロナ対策でスリッパの貸し出しをしていなくて、持参しなくてはならない、とか、毎回の検温、消毒ジェルの持ち込みなどちょっとしたことですが、手間がかかりました。


今回本番は10日のほうが武蔵野市民文化会館でした。この会場は9月の段階で合唱使用が認められておらず、間際になって規制が緩和されたということで、利用できることになりましたが、その日に演奏会が重なっていたこともあって集客に苦労しました。

楽屋割りなども、借りれるところは全て借りたのですが、それでも狭めだったので、何人かは廊下で過ごしたりしてました。

400席以上の会場ですが、半分を潰し、200名定員とさせていただきましたが、潰した200席分の「お隣にお座りください」の紙を貼るという作業も、私はやっていませんが、大変だったと思います。

今回合唱とソリストとの間に立てた飛沫防止シールドはAmazonで8000円くらいで買いました。いつもの演奏会の荷物(パンフ等)をスーツケースに入れ、シールドを台車?に乗せて両手で引きながら三鷹まで行きました。(写真はルーテル公演)

苦労して持っていったんですが、やはり音に影響が結構あって、不評でした笑

しかしこの人数でやるなら歌は2列にならざるを得ず、前の人を飛沫から守るためには必要だったと思います。


13日のルーテル公演は、更にライブ配信をやったので心配事は2倍でした。

リアルのお客さんの心配と、配信の心配と。

有料の配信はこれが初めてで、ツイキャスのアカウントを作るところからのスタートで、わからないことだらけでした。

教会のLANを使わせていただけたのがめちゃくちゃ大きくて、良質なライブ配信になったと思います。

いつもの師匠が配信のすべてをやってくれたのですが、カメラマン3人、ディレクター、スイッチャー、スコアリーダー少なくとも6人でやる仕事をたった一人でやってくれました。八面六臂とはこのことです。(その上本番中写真まで撮ってくれました)

ライブ配信に絶対はないので、本当に無事にできてほっとしました。ほんとに恐ろしかった。

こちらのライブ配信のアーカイブは20日までご視聴いただけます。

今からでもご購入いただけますのでよろしければぜひ!

https://twitcasting.tv/salicus_kc/shopcart/28574

ロビー挨拶とか、打ち上げとか、今回できなかったのですが、これは思ったより大きかったです。

なんというか、手応えという意味で笑

アンケートも今回オンラインでやったので、やはり回収率はいまひとつでした。

どんな演奏会だったのか、頼りになるのはTwitterばかりなり笑


今回わかったのは、マスクは体力を奪うということで、リハーサルがめちゃめちゃ疲れました。体感3倍位。

最初は久しぶりの対面リハーサルで体力落ちたのかなとか思いましたが、リハーサルを重ねていっても体感全然変わらなかったのでマスクのせいだと思います。

マスクしたままバッハ歌えるってマジでみんなすげえなと思いました。しかも結構みんな普通のマスクでやってたからなあ。最近買った剣道用具やさんが作ったマスクはかなり良かったけど、それでもコラールを振るのは相当きつかったです。振るだけでも。歌うのは一層きついと思います。

あとサリクスには対人距離の短い人が多いので、密接しないように心がけるのは結構ストレスだったと思います。

私も意外と(?)結構触っちゃったりするタイプなので、ちょっとしたボディタッチなんかも気をつけなきゃいけないのはそこそこストレスでした。

終演後、ハグとかせめて握手くらいしたいけど、それもできない。

こういう状況でなければ、舞台上でコンマスと握手くらいはしてたと思います。

こうした小さなストレスは積み重なってきます。気づかないうちに。

代わりになるものを探して、埋め合わさないと、危ないです。

皆さんもどうぞお気をつけて。なにしろ自分の心身の健康を最優先に考えてくださいね。ワガママに、まずは自分を。その上で時には助け合いましょう。

それで、助けることで、自分を助けましょう。

昨日も一昨日も結構がっつり仕事だったので、全然疲れがとれてなくて、いまいち思考がまとまりませんが、今回こういう状況でも、演奏会ができて本当によかったです。

こういう状況で、苦労は絶えないけど、それでもカンタータを演奏したいという想いのほうが強い。

それを確認することができました。

「こんな思いしてまでお前はカンタータをやりたいのか?」っていう問いに対しては、即答で「それはもう。ぶっちぎりで」でしたね。

カンタータって、ガーディナーもコープマンもBCJも全曲録音が終わって、もうやり尽くされたってムードが漂ってるような気がするんですけど、全然そんなことないぜって演奏をしたいんですよね。不遜ですけど。

サリクスはカンタータ全曲録音をやります。

いつから開始できるかわからないですけど、少なくともこの10年のうちには始めます。

あとこれも10年後くらいにモテットの再録音をします。今度は楽器付きで。

さしあたりこの6年はシュッツに取り組みますが、並行して、楽器とのプロジェクトを前進させます。

どうぞこれからも皆様応援よろしくお願いいたします。

光岡英稔韓氏意拳講座|3回目

光岡英稔韓氏意拳講座|3回目

先週金曜日に、また光岡先生の講座に出てきました。

今回もめちゃめちゃ面白かった。

いつものようにレポートしていきたいと思います。

過去の記事はこちら↓
BUGAKU1回目 https://wp.me/p7Ktcz-cpK
BUGAKU2回目 https://wp.me/p7Ktcz-dGh
BUGAKU3回目 https://is.gd/Gm9C17
韓氏意拳講座1回目 https://is.gd/D3RjiJ
BUGAKU4回目 https://is.gd/37Oxg1
BUGAKU5回目 https://ux.nu/AmsQM
韓氏意拳講座2回目https://is.gd/G7l53a
BUGAKU7回目https://is.gd/xiBfFB


養生功

今回参加したのは養生功というクラスで、ようは健康な身体をつくりましょう的なことだと思うのですが、あまりいい加減なことを言うのもアレなので、詳しくは日本韓氏意拳学会のサイトをご覧ください。

今回は站椿と健身功をやる予定だったみたいですが、あまりに内容が濃すぎて站椿までしかできませんでした。あいかわらず濃ゆい。

何しろ2時間半の講座のうち1時間半は「立つ・座る」ということに費やされました。

いかに人間は「立てていない」「座れていない」かということを、四足歩行から二足歩行への移行をヒントに学んでいきます。


中国文化の身体観

まずこの体系が中国文化・武術における身体性/身体観であることを確認します。無極(0)・太極(1)・両儀(2)・三才(3)・四象(4)etc.数について中華文化圏でどのように考えられているか。

陰陽は両儀の範疇だが、一般に浸透している陰陽太極図(点が入ってるやつ)は両儀ではなく四象になるのだそう。

ちなみに合唱団エレウシスのロゴマークはこの太極図をデザイン化したものだって、知ってました??(しらねー)

かっちょいいだろ。めっちゃ気に入ってます(笑)

生と死、豊穣の象徴の麦などいろいろ詰め込まれてます。


四足歩行→二足歩行

陰陽の基本的な考え方として、陽の当たっているところが陽、当たってないところは陰となります。当たり前か(笑)

四足歩行の場合陽が当たっているのは背中側、これは二足歩行になったときもその傾向を残していて、たとえば鍼灸の世界では背中側を陽経というそうです。

立ち上がった時に前側が陰、後ろ側が陽というのはちょっと一般的イメージと異なるというか、どうしても目で見えている前側を陽のように感じてしまいますよね。表裏でいうと前側が表、後ろ側が裏と感じますもんね。

このように二足歩行になった人間も四足歩行であったころの身体の傾向を残していて、前足と後足の連動なんかも四足歩行の名残があって、それが韓氏意拳でいうところの「同歩」ということになるのだそうです。(うろ覚え)

「進化の過程」みたいな図で四足歩行から二足歩行にだんだん変わっていく絵がありますよね。

あれってこう前に歩きながらだんだん立ち上がっていくようになっていますが、あれはあくまでイメージ。実際前に歩きながら立ち上がるというのは相当困難、というか無理、やってみればわかります。

実際は後足に体重を乗せていかなければならないので、まずは後足が止まって、重心を後にずらしながら、後方向に立ち上がっていきます。

これはゴリラなんかを見ているとわかります。


立つ/座る

というあたりを確認したところで、「立つ稽古」としての站椿に進むかと見せかけてさらにその前段階の「立つ」ことそのものについて。

「立つ」とはどういうことなのかを、今度は椅子から立ち上がるという動作の中で探っています。

詳しくは割愛しますが、この「座る」→「立つ」の間に、四足歩行の身体観を経由しています。そして安定して立つためには、四足歩行と二足歩行のちょうど間の身体観で立ちたい。

ということでちょっと猿人みたいな、膝をちょっと曲げてちょっと前かがみな感じの格好になるんですね。

膝のラインがつま先のラインと同じあたり、そして3メートル先あたりの地面に目線がいく感じです。結果的に目線が下に行くということで、棒立ちで目線だけ下にいってもしょうがないよというのもポイントです。

自然でリラックスしててどこにも力みがないけど安定してる。という姿形です。

それでその際前重心にしたいのですが、そのやり方もなかなか独特で、背中側を感覚するようにすると重心が前にいきます。

ちょっと意外な気がしますが、BUGAKUでやった感覚方向と運動方向のズレがそうさせます。

感覚方向を後ろにすると運動は前に行こうとする。

で、この後ろを感覚するというのはつまり、陽の側を観るということです。

ここで引用された老子の一節が秀逸でした。

万物は陰を負いて陽を抱き
沖気を以って和を為す

身体の前側、すなわち陰はそのままにしておいて、陽の側を観る(抱く)ことで、両極のちょうど真ん中をとることができ、バランスよく立てる。

みたいなことですね。

上の一節を知っていても、こういう身体経験を伴わなければ、それが自分のものとしては感じられないと思います。

感覚を後ろに出して重心が前に行って安定する。という意味には取れないですよね。普通。でもやってみると、ほう、なるほど、と腑に落ちる。

実感を伴わない言葉は伝わらない、とよく言いますが、身体観を伴って初めて自分の経験となるという感じでした。

ありがたい言葉を知っている、唱えることができる。ということと、身体観を伴って経験があるというのは全然別の事柄なのですね。


站椿

はい。ここまで1時間半でした。残りの1時間で站椿を教わりました。

韓氏意拳で最も重要とされ、最も韓氏意拳の考え方を色濃く表すのは站椿だと思います。

なにしろ「立つ」ことを主眼においた稽古なのです。

前も書いたかもしれませんが、光岡先生はハワイ時代、この站椿を1日平均6時間、長いときは8時間やっていたそうです。

しかもですね、これは講座の後ピザを食べながら聞いたことですが、站椿八式を何巡もするというやり方ではなく、1つを2時間!とかやっていたそうです。いや、もう笑いますよね。変態すぎ( ´∀` )

というかそのころは站椿が八式あって、それを流れるようにやるということも知らずに、独学で3つくらいをただただ静止状態でやっていたそうです。

もう同じ人間とは思えないです。

やってみればわかります。八式を15分やるのでも一般人にはかなり大変です。なんかわあ!ってなります。辛抱できないです。

でもそれをやりだしてから不思議と怪我をしなくなったと。

それで後に韓星僑老師に站椿をみてもらったときに、始めて二週間で「基本はできている」と言わしめたそうです。

当時は「なんだ、基本だけか」と思ったそうですが、站椿って奥深すぎて、基本ができるってもうそれはそれは果てしないものなのです。

それを二週間で習得したというのは、ハワイでの独学での稽古(というか研究?)の成果だったと。

そういうわけで站椿というのはそういうものなのですが、私も実は八式全てを教わるのは初めてでした。

前回は形体訓練(の最初の2つ)、前々回は站椿の最初の3つだけだったので。

時間の関係でそれほど微に入り細に入りという感じではなかったですが、大まかに何に注目しながらやっているか教えていただきました。

「普通にやればいいんだよ」

というその人の言う普通とは何か。その人が普通にできるようになっている、その要因(ファクターX)はなんなのか。それを見つけないと永遠に普通にはできない。

また普通にできなければ意味がない。形だけ真似て、やろうと思ってそれをやるんでは使い物にならないんですね。

今回目から鱗だったことがもう一つ。重心に関して。

站椿で手を挙げていくときに、手が前にいくとその重みで重心が後ろにいきます。

それって普通に考えて足の後ろに体重が乗るって思うじゃないですか。

違うんですって。足の前半分の後ろ側に重心が移動するのだそうです。

だから韓氏意拳でいうところの後ろ重心というのは結局前重心なんですね!

そんなんあるんかあと思ってこれはもう目玉飛び出ました笑

上にも少し書きましたが、この日は講座後にピザ(うまい)を食べに行きまして、そこでも超絶面白い話が聞けましたが、普通の人が理解できる話ではないのでオフレコで笑

気になる方はぜひBUGAKUの方の講座に出てみてください。

というか一緒にやりましょう。


おしらせ

今週からSalicus Kammerchorのカンタータのリハーサルが始まります。

光陰矢の如し、もうそんな季節なんですねえ。

5月の演奏会が延期になって、そして他の演奏家もことごとくとびまくった私たちのなんやらいろんなものが大爆発する演奏会になります(確信)。

こういうこと(音楽家の鬱憤がこれほどまでに高められる機会)って滅多にないのでぜひ生で聴きにこれる方はぜひお越し下さい。

Salicus Kammerchor演奏会
J. S. バッハの教会カンタータ vol.1

日時・会場:
11月10日(火)19:15開演(18:30開場)
武蔵野市民文化会館小ホール ※200席限定

チケット:前売り 一般5,500円/学生2,500円
https://tiget.net/events/104835

​11月13日(金)19:15開演(18:30開場)
日本福音ルーテル東京教会 ※70席限定

チケット:前売り 一般6,000円/学生3,000円
https://tiget.net/events/102915

ライブ配信:
11月13日の公演はライブ配信(有料)を予定しています。
詳細は近日中に公開いたします。

曲目:J. S. バッハ
カンタータ第78番「イエス、私の魂よ」 BWV 78
カンタータ第99番「神の御業は正しきこと」 BWV 99
カンタータ第103番「あなた方は泣き喚くだろう」 BWV 103
カンタータ第182番「天の王よ、あなたを歓迎します」 BWV 182


第1回 プライバックSalicus

この懐かしいチラシはSalicus Kammerchorの第1回定期演奏会のときのものです。

今回このデビューコンサートの音源を聞きながら、メンバーと当時の思い出話裏話を語るライブ配信を企画しました。

ラジオ感覚でお聴きいただければと思います。

You Tubeチャンネル登録もどうぞよろしくおねがいします!

10月22日(木)20時より
Salicus KammerchorのYouTubeチャンネルにてライブ配信
https://www.youtube.com/channel/UCeWlQtnOnETy6Q2uZUVq4jA

出演:櫻井元希 谷本喜基 中須美喜 前島眞奈美

合唱団エレウシスでの取り組み

合唱団エレウシスでの取り組み

みなさんこんにちは。

何かイベントがあるたびにこちらに書いてきましたが、イベントがないので更新が滞っております笑

しかし書くことがないわけではなく、お知らせしたいことはたくさんあります。

先程サリクスの方のブログを更新しまして、コロナウィルス感染拡大を受けてサリクスが取り組んでいることについて書きました。

https://is.gd/O2rGBk

こちらのブログでは、合唱団エレウシスで取り組んでいることについて書こうと思います。

ちなみにこういう状況ですが、団員は絶賛募集中ですので、記事を読んでみて面白そうと思ったら、どうぞ一緒に楽しみましょう。

ソプラノ:4人、テノール:3人、バス:3人を募集しております。


対面リハーサルの中断

来れる人だけでもと思って続けておりましたが、対面のリハーサルは3月25日を最後に中断しております。

リスクを減らせるかと思い、透明のマスクを買ってみましたが、これを使って練習をするのももう少し先になりそうです。(マネキン怖い)


コンセプト、練習方法の共有

合唱団エレウシスではサークルスクエアというウェブサービスで出欠管理や練習報告などを行っていましたが、その中にあるブログ機能を利用して、メンバー向けに団体のコンセプトと練習方法についての記事を書くことにしました。

これはこれから新しいメンバーを迎えた時にも役立ちますし、合唱という、団体の成長を個々人の努力に依存した形態の活動にとっては、自主練のメニューを共有するということは意義があると思います。

これまで週に1本のペースで記事を書き、「発声(動法)」、「発声(観法)」、「グレゴリオ聖歌・古ネウマについて」の3本を今アップしています。

今後ポリフォニーについて、J. S. バッハの声楽作品について、ドイツ語の発音について、フレンチラテンの発音について、音律について、旋法について、など書いていこうと思っています。

私の書いた文章ってほとんど垂れ流しで、有料になってるものはないし、クローズドになっているのもサリクスのメルマガ記事くらいなので、このエレウシスで書いてる記事はそういう意味ではレアです。

多分全部書き終えたら私のやることなくなっちゃうんじゃないかなって思うくらい笑

これ見れば自分で練習できるし、なんならだれでもボイストレーナーや合唱指揮者になれちゃうかも笑


Zoomでの遠隔練習

4月3日に、海外での遠隔練習の記事を合唱仲間の方が紹介されているのを見て、取り入れてみました。

以前から1対1のレッスンが遠隔で可能であるということはわかっていたのですが、1対多という形態でどういうことができるのかわからなかったので手探りでしたが、8日にテストし、これまで4回練習を行って、大体できることがわかってきました。アラミレでもこれまで2回ほどやってみました。

これは、やらないよりマシというものではなく、ある面では対面よりもメリットがあります。

まず、結局さあみなさんで歌いましょうというときには進行役以外をミュートにするので、常に自分の声と進行役の声とのアンサンブルになります。OVPPの2重唱といった感じです。

ですから進行役の力量が相当問われます(私も鍛えられます)。

合唱団員同士の声も聞こえないので、必然的に自分の声に集中することになります。おそらくこれだけ集中して自分の声に向き合ったことのなかった方も多かったのではないかと思います。

先程も書きましたが、合唱団は団員個々人の力量が伸びない限り成長しませんから、個々人が自分の声に向き合うということは非常に意義深いです。

1対多で歌っているときは進行役には何も聞こえないので、フィードバックができません。ですから時折それを確認するために、どなたかお一人で歌ってください。ということをやります。

私対面では基本これやらないんですけど、一人で歌ってもらうという免罪符を得た気分です笑

つまり1対1のレッスンを他のメンバーが聴講しているという形になります。

他のメンバーとして、ああ、この人こういう声でこういう音程感でこういう発音で歌ってんだなってことがわかりますし(歌を聴けばその人がどんな人かは大体わかります、相互理解!)、それをこちらが指導していくわけですが、どういう状態の時にどういう指導がなされるかということを客観的に学ぶというのはなかなか意義深いです。

ああ、そういうところを聞いているのか、今のはこうなってたのか、というのがわかりますし、それを続けることで、自分の歌もそのように聴くことができるようになると思います。


soundtrapを利用した練習

さて、ここまでは単旋律の練習です。進行役とメンバー一人ひとりがつながっている状態では、進行役とユニゾンか進行役と2重唱かどちらかしかできません。

3声以上の曲をどうしよう。

最初は私が多重録音して、1パート抜いたカラオケ音源を作ってアップしたりしていました。

しかしそれだと4声の曲1曲アップするのにファイルが4つもいるので煩雑だし、結局進捗具合を私が確認できないので、フィードバックができません。

そこで思いついたのが、メンバーにも多重録音をしてもらうということで、それを行えるサービスsoundtrapに行き着きました。

このサービスはウェブ上で1つのプロジェクトを共有することができ、自分の声を録音して保存しておくことができます。

ほんとにこのサービスがなかったら私の仕事量は5倍位になっていたでしょう。感謝感激課金しなきゃ。

まず私が多重録音で全パートを歌って、その音源をsoundtrapにアップします。

譜読み段階では、自分のパートだけを再生して練習することもできますし、慣れてきたら自分以外のパートを流しながら、カラオケ的に練習することができます。つまり4世の曲の場合、3人の私と1人の団員のOVPPアンサンブル練習という感じです。

それで大体歌えるようになったなあというところで自分の歌を録音してもらいます。

全員分が集まれば、合唱団エレウシスとしての仮想アンサンブル作品を堪能することができます。

それで週1回のzoom練習の時に、それを再生しながら、私が指導して、また改めて録音して、ということを繰り返します。

ここまでがたった1個のリンクでできるんです。

なんて素晴らしいんでしょう。開発者に拍手を!

ということで私の多重録音が今の所7曲あがっています。

これ遊び放題。楽しそうでしょ。

●Josquin? “Diligam te Domine” (1声→2声)

●Anon. “Deus meus Eripe me” (1声→2声)

●Anon. “Te Deum Pater in genitum” (1声→3声)

●Verdelot? “Da pacem Domine” (1声→4声)

●BWV227-1

●BWV227-4

●BWV227-8

バッハ以外はフランドルポリフォニーのカノンです。

フランドルはともかくバッハはソプラノが高いので死ぬ思いで録音してます。

早くホイッスルを身に着けなければ。。。

でまあ私の日々がほとんど多重録音の録音と編集に費やされているということがすでにおわかりかもしれませんが、エレウシス、アラミレの練習のための録音の他に、Ensemble Salicusでsmart accompanistというカラオケサービスにも参加していて、その録音、また作品としてEnsemble Salicusの多重録音もしていますし、まだオープンにはしてませんが、タリスの40声のモテットを4人で多重録音するというのもやっているので、もうほんと一日中多重録音してます。

samart accompanistについてはこちら↓
https://filmuy.com/smartaccompanist


モテットカラオケ

昨年サリクスでJ. S. バッハのモテット全曲録音CDをリリースしましたが、その素材を利用したマイナスワン音源を作って販売しております。

これをリリースは、エレウシスだけでなく世界中のアマチュア歌手がアンサンブルをする場を失っていることを憂慮したためというのが大きな理由ですが、3割位はエレウシスのためです。

というかこれをつくるきっかけになったのがエレウシスというべきか。

サンプル版を作って皆さんにはモニターもやっていただきました。

そこで多く出た意見が、自分のパートだけの音源も欲しいということで、そういうことであれば多重録音のあのサービス使えるじゃんと。そういう流れです。

もちろんzoomにしてもsoundtrapにしても、スマホやタブレットやPCといったデバイスとネット環境があるということが前提になっているので、それがない方は参加できません。

そういう方は今の所一番上に書いた自主練メニューをひたすらにやっていただくしかないのですが、今後どうしていくかまた考えなくてはなりません。

ただ別の希望もあります。

これ、全てがWeb上で完結しているので、全部自宅でできるんです。つまり地域格差がない。

どこに住んでいても、海外ですら、この活動には参加できます。

外出できないこの状況では、どこに住んでいても条件は一緒です。

この状況が長く続けば、こういった方法で日本中、世界中のメンバーを集めた合唱団ができるかもしれません。

どこに住んでいても、好きな合唱団に入れる。受けたい人に指導を受けられる。

そういう可能性を見出すことができたということだけでも、一筋の光明かと思います。

将来的には日本各地のメンバーが遠隔練習を行い、本番は日本のどこかで、ゲネプロ本番で演奏会が行われるような、そんな団体ができるかもしれません。

本番は旅費がかかりますが、普段の練習に交通費と会場費がかからないので、普通の合唱団の形に比べて意外とそれほど費用の差はないかもしれません。

ちょっと、ワクワクしますよね。

さて、今日書こうと思ったのはそんなところです。

エレウシスの仲間に入りたいと思ったそこのあなた!ご連絡お待ちしております。↓↓↓

サリクスCD編集

ここのところめっきりブログ更新が滞っております。

というのもブログアプリの調子が悪く、書いたブログが消えて絶望していたのと、


というところまで下書きに保存して10日以上放置するようなありさまで、サリクスのCD編集に追われておりました。

おかげさまで昨日でほぼ完成いたしました。

あとは発注用データを作って、ジャケットデザインを校正して発注です。

良くも悪くもライブCDのようなCDになったと思います。

多くの方に聴いていただけるように、これからディストリビュートの方をまたがんばっていきます。

それからクラウドファンディング特典の製作も着々と進んでいます。

ライブCDはまもなく発注、記念冊子も校正がほぼ終わりそう。メイキングショートムービーだけもうちょっとかかりそうです。何しろ作ってる人が録音エンジニアも兼ねておりますもので。。

そうそう。昨日最終仕上げの編集に伺いましたところ、新村氏から誕生日プレゼントをもらいました。

私あまりゲームはやらない方ですが、中学校の頃ゲームセンターにあったMETAL SLUGというゲームが好きで、よくやってたんです。(西条プラザで)

で、最近のゲームセンターというやつはアーケードゲームが全然なくて、あってもメタスラ置いてるとこなんかほとんど皆無なんです。

っていうような話をしてたらこれをくれました。メタスラ以外にも全部で40タイトルもネオジオのゲームが入ってるんです。

もう廃人まっしぐらですね。

テレビにもつなげるし、コントローラーつないだら2Pもできるので、うちに遊びにお越しの際には遊びましょう。


しばらく更新をさぼっていたので、お知らせしなければならないことが山ほどあるのですが、全部書くと日付をまたいでしまうので、ひとつだけ。

Ensemble Salicusの演奏会が12月19日にあります。

ずいぶん先のような気がしますが、すでにリハーサルは始まっています。

今回の企画は、
ミサ《ロム・アルメ》 〜種々の作曲家による〜
です。

ジョスカンの作品にミサ《ロム・アルメ》~種々の音高による~というのがあるんですが、これをもじりました。

ミサの各楽章ごとにそれぞれ別の作曲家のミサ曲から演奏します。

だいたい全て15世紀の間に作曲された作品で、かなり近い年代に作曲されたと考えられるものも複数ありますが、それぞれ驚くほど個性的です。

しかもどれもめちゃめちゃいい曲です。

なにしろ古今東西のミサ《ロム・アルメ》からのいいとこどりですから、それはそれは名曲選。我ながら素晴らしいプログラムだ!

そして個性的でありながらロム・アルメという一つの定旋律によって全体が統一されている。

つまり多様でありながら一貫性がある。なんて素晴らしいプログラムだ!(2回目)

先日の初回リハーサル、ひとまずすべてざっと歌ってみたのですが、とてもいい!これだけ自画自賛する櫻井も珍しい!笑

大森教会ひょっとするとひょっとして満員にならないとも限らないので、予約だけでも下記のリンクからお早めにどうぞ!

https://tiget.net/events/66378

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Salicus Kammerchor

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演奏会情報

次回演奏会は

12月19日のEnsemble Salicus第2回演奏会です!

https://www.salicuskammerchor.com/concert

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CD・DVD発売中!

第3回定期演奏会のライブDVD

をウェブ販売開始しました!

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サリクス通信

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