平成→令和

平成→令和

平成から令和へと元号が変わりましたね。

皆様どのようにお過ごしでしたでしょうか。

私は平成最後の夜、新小岩でサリクスのリハをやっていました。

そして令和最初の朝は、瑞江でサリクスのリハをやっていました。

記憶に残りやすいですね。

サリクス5年目の令和元年、節目の演奏会を迎えます。

モテット全曲ってほんとね。正気の沙汰ではないです。

5年も温めてきて、このザマかよって正直思わないこともないですが、やっぱりバッハは凄いです。

たった5年ではね。いや、たった5年でここまで来たんだから良しとしようと思います。もう終わったかのようなことを申しておりますが、演奏会は来週です。

何年か前に、友人のオルガン演奏を聴いてて思ったことなんですが、人間ってほんとにちっぽけで、音楽って人智を超えて巨大です。

それでもそこに向かって行かずにはいられない。
たぶんね、手を触れた瞬間に蒸発しますよ。じゅってね。

あれです。イカロス的な感じです。

この5年でクリアできたこと、そして次の5年に持ち越しになったもの、新たに生まれた課題。

ぜひ長い目で私たちの活動を見守っていただければと思います。

今年秋はEnsemble Salicusでミサ《ロム・アルメ》〜種々の作曲家による〜という演奏会をやります。〜種々の音高による〜というジョスカンのロム・アルメのパロディで、いろんな作曲家のミサ《ロム・アルメ》を演奏します。

来年春のSalicus Kammerchorはシュッツをやります。

秋にはカンタータをやります。

しばらくこのサイクルで行こうかと考えています。

春は定期公演としてシュッツ、秋はEnsemble Salicusとカンタータを交互に。


あ、そうそう、平成最後の日の昼間はカペラのリハーサルでした。

最近Facebookの3D写真にはまってます。面白いですよねえ。

カペラの演奏会もサリクスのすぐあとです。こちらもどうぞよろしくお願いいたします。


そして更に、楽しみな演奏会が続きます。

フランスで活躍されている高橋美千子さんと中野で飲んだくれながら構想したアンサンブルです。
はじめてのコンサートで、一体どういう感じになるか、予測不能で楽しみです笑。


更に更に、男声アンサンブル、Vocal emulsionの演奏会日時も決定しました。

こちらはまだまだ先ですが、楽しみです。

演奏動画も載っけておこう。

上記2つの団体についてはこちらにも書いているので、興味のあるかたはこちらもご覧ください→https://ux.nu/b50W5

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Salicus Kammerchor

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公演情報

次回は第5回定期演奏会

J. S. バッハのモテット全曲演奏会です!

http://www.salicuskammerchor.com/concert

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クラウドファンディングやってます!

J. S. バッハのモテット全曲演奏会に向けて皆様よりご支援を募ることとなりました。応援どうぞよろしくお願いいたします!

https://camp-fire.jp/projects/view/106446

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CD・DVD発売中!

Ensemble SalicusのレクチャーコンサートライブCD

昨年10月に開催されたLa Musica CollanaとのジョイントコンサートのライブCD

第2回定期演奏会のライブDVD

をウェブ販売しております!

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サリクス通信

サリクスの最新情報や、ここでしか読めない特集記事を配信しています。

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合唱団作ります!

Chor Eleusis

合唱団エレウシス

【団員募集!】

この度新しく合唱団を立ち上げることになりました。

バッハやヘンデルなど、主にバロック期の作品をレパートリーとする合唱団です。

ゆくゆくはメサイアやミサ曲ロ短調など大曲にも挑戦できるような合唱団を目指します。

2019年6月活動開始を目標に各パート団員を募集中です!

練習日時:毎週水曜日18:30-21:00

練習会場:江戸川区の公共施設

指導:櫻井元希

初回練習曲:

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ「イエス、我が喜び」 BWV 227

Johann Sebastian Bach “Jesu, meine Freude” BWV 227

団費:

4,000円/月(学生:3,000円、夫婦割:お二人で7,000円)

お申込み:

以下のフォームから、①お名前 ②パート ③電話番号 ④メールアドレス ⑤ご住所

をご記入の上お申し込みください。

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羽生善治九段

先週将棋界を揺るがす大事件がありましたね。

竜王戦七番勝負最終局、広瀬当時八段が勝ち、その瞬間羽生善治が27年ぶりに無冠になりました。

羽生さんて私が生まれる前(1985年)からプロ棋士で、私が5歳の時から何かしらのタイトルを持ってて私が32になるまでそれを保持し続けてたんですよね。

このことを何か他のことで喩えられないかと考えたんですが、無理でした。比類ない偉業というのは他の何かに喩えようもないほど凄い。

羽生善治九段、爆誕。

将棋関係者、ファンは絶句です。誰も何も言えない。ほんとに静かでした。

正直私も何を言っていいか全くわからない。まさかこんな日が来るなんて。


羽生さんの凄いところはね。勝ち負けを超えたところで将棋を指しているところなんです。

天文学的な指し手のバリエーションからたったひとつの手を、どちらかが投了するまで選択し続ける。そこに宇宙の真理みたいなものを見出そうとしてる。

僕にはそう見えます。

今回の竜王戦七番勝負もですね、4局目まで角換わりという同じ戦型が選択され、羽生さんは2連勝のあと2連敗しました。

このまま角換わりのシリーズになるのかと思いきや第5局で先手番の羽生さんが矢倉を選択、勝ったところまでは良かった。

問題は第6局でした。

後手番の羽生さんが横歩取りに誘導、近年横歩取りは、後手番が誘導する作戦なのに、後手番の勝率がかなり悪く、採用率が激減しています。

羽生さんは中でも勝率の悪い前例を辿ります。

先手の広瀬さんは、前例通り行けば先手がいいということがわかっているので、その通り指します。

結果羽生さんは二日目の12:07に投了を告げました。

衝撃です。二日制のタイトル戦がこんな時間に終わったのを私は見たことがありません。

持ち時間8時間のうち2時間以上を残しての投了でした。

タイトル戦で、しかも勝てば防衛が決まる大一番です。負けるとわかっていながら負けたように見えました。

本当に不思議なんですが、これが羽生善治なんだと思いました。自分の方が悪くなるとわかってる形に自分から持ち込む、その先に何かあるような気がしたんだと思います。

指してみたくなっちゃった。

その好奇心がこの大一番で勝負を超えた。

将棋には「正しい手」と「指したい手」というのがあって、AIには後者がありません。

人間同士の勝負には、これがあるから面白いんだと思います。

正しいかどうかじゃない、指したいから指すんだ。

羽生さんの指し手はそう言ってるような気がするんです。

涙が出てきたのでこのくらいにしておきます。


さて、年末恒例カペラの集中リハが終了しました。

今回演奏するのはビュノワのミサ「ロム・アルメ」

凄いです。

先日演奏したアレクサンダー・アグリコラとも共通点を沢山感じます。アグリコラはオケゲムの影響が強いという話でしたが、どちらかというとビュノワの影響のほうが強いのではないかと思う今日このごろです。

とにかくメンスーラが複雑で、楽譜を読み解くだけでも相当難しいです。

凄い変わってます。変わったものが好きな方にはぜひともおすすめします。

花井先生による解説が期間限定でアップされているのでぜひご覧ください。

https://fonsfloris.blogspot.com/2018/12/1.html

それで、来年のEnsemble Salicusではミサ「ロム・アルメ」特集をやろうかと思っています。

この旋律は当時のヨーロッパで爆発的大流行していて、40以上のミサ曲が作られました。

ジョスカンにも2曲この旋律を定旋律としたミサがあるのですが、そのうちのひとつが、

ミサ「ロム・アルメ」種々の音高による

です。

これはロム・アルメの旋律を楽章ごとに高さを変えて用いているので「種々の音高による」というタイトルを持っています。

これにかけて、演奏会タイトルを

ミサ「ロム・アルメ」種々の作曲家による

にしようと思います。

40曲以上あるミサ「ロム・アルメ」から楽章ごとに選りすぐりの5曲を選曲します。

ビュノワ、ジョスカン、ラリュー、オケゲムはやろうと思ってますが、あと一人、リクエストがあったらコメントでお願いします笑。

最近自立式自撮り棒を買いまして、それでリハを撮影してみました。

これBluetoothのリモコンで歌いながらシャッターを切っています。

撮影者がいなくても歌ってる写真が撮れる!画期的!

 

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ラ・リューのミサ《ロム・アルメ》がヤバすぎる件について

ラ・リューのミサ《ロム・アルメ》がヤバすぎる件について

※この記事における「ヤバい」はいわゆるポジティブな意味での「ヤバい」であり、伝統的正統的な意味においての「ヤバい」ではないことをお断りしておきます。


ヤバいです!!!!!

ヤバすぎます!!!!

これはもう!ヤバいです!!!!

アラミレ で9月に演奏するラリューのミサロムアルメ、練習すればするほどヤバいです!!!


まずはわかりやすいところから。

ラリューといえばカノンなのですが、第2アニュスはなんと4声のメンスーラカノンです。

メンスーラカノンとは、複数のパートが同じ1つの楽譜を見ながら、それぞれ違うメンスーラで歌う、つまりは違うスピードで歌うということで成立してしまうスタイルのことです。

ミサロムアルメの第2アニュスの楽譜は以下の通り。

楽譜は1つしかありませんが、4声の曲です。ソプラノは上から3番目のCに棒、アルトは一番上の◯、テノールは一番下のCに棒に3、バスは上から二番目のCのメンスーラで歌います。

ソプラノのパートを基準にすると、バスは1/2、アルトは1/3、テノールは3/2のスピードとなります。

それで、クレフ(音部記号)ですが、書いてないですが、♭の位置が(ヘクサコルドで言うと)ファなので、それをもとに推理すると、ソプラノはテノール記号のオクターブ上、アルトは低バス記号(ヘ音記号が一番上の線になります)のオクターブ上、テノールはテノール記号、バスは低バス記号となります。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E9%83%A8%E8%A8%98%E5%8F%B7

それだけ聞くと、まあなんかそれなりになんとかなりそうな気がするじゃないですか。

僕もそう思ってました。

ところがラリューはそれほど甘くなかった、、。

これを現代譜に起こしたものが以下です。

テノールのパート、エグい。

現代譜だととにかく全部3連符で書くことになるのですがこのシンコペーション、付点の複雑さよ、、。

特にソプラノとの関係がすんごいシビアです。

でね。まあでもこのくらいだったら現代音楽に慣れている人にとってはお茶の子さいさいで初見で歌うでしょう。

ところがですよ。これクワイヤブックで歌うんですよ。しかもフランドルの様式の中でうねうね歌うんですよね。

パキパキのリズムでは歌えない。

これはね。ヤバい。

最高にヤバい。

どれだけヤバいかっていうと、ヤバすぎてミディ作っちゃうくらいヤバい。

こちら↓

ぜひ聴いてみて下さい。ゾクゾクします。


で、ここまでがわかりやすい方。

もっとヤバいのはクレドです。クレドはヤバいです。もうただの傑作です。凄すぎます。

メンスーラカノンはないですが、同じような2連符と3連符が拮抗するような箇所が随所に散りばめられていて(まとまってではなく所々にあるのがミソ!)、これが意外とテキストを際立たせる効果もあるのです。

普通は2分割のセクションと3分割のセクションというのははっきり分かれていて、4声が揃って切り替わるのですが、この曲の場合、まずソプラノのが3分割になって、2拍遅れてバス、4拍遅れてテノール、アルトは変わらないとかそういうことが起こってもう最高に複雑。

このリズムのヒリヒリ感がたまりません。

全体としてはテノールに定旋律のロムアルメが来ることが多いのですが、この定旋律もリズム的に相当工夫されていて、拡大縮小自由自在でテノールだけ見ると5拍子になっちゃってるとことかあります↓

こちら↓はリガトゥーラで3拍子っぽくなっているところ。

白眉は最後のセクション。預言者についてテキストが及ぶ部分では突然tuttiで同じリズムでホモフォニックに喋り、死者の復活の場面では3声の一拍遅れのカノン(カノンの技法の中ではカノンのスパンが短ければ短いほど高度とされています)からのフォーブルドン(3声が4度と3度の関係で平行進行する技法)!からの3分割に流れ込んで4声のポリフォニーでアーメン!

激ヤバです。このあたりは楽譜の見た目でも言葉でも伝わりきらないと思うのでぜひ演奏を聴いてほしいです。

演奏会詳細はコチラ→http://www.geocities.jp/alamirejp/concert.html

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北とぴあ国際音楽祭 オルフェオとエウリディーチェ | ゲネプロ終了

本日、地元の中学生を招いてのゲネプロが終了いたしました。

お客さんがいるということで、歌手の気合いも格別で、特にマティアスの声量は倍になってました・・・。

昨日まで、毎日一回も抜かずに歌ってて凄いなーーーと思ってましたが、抜いてたんですね、あれでも・・。

楽屋でモニター越しでもとんでもない怪物ぶりがはっきりとわかりました。

3年前のプラテの時こんなだったかなあと思い返してみましたが、3年前よりやっぱり相当力強くなってると思います。役の違いももちろんあると思いますが。

もーーー本番どうなっちゃうんだろう。楽しみです。


今日も舞台裏写真です。

モニターが4個もあるんですねえ。

この他指揮者モニターが3つあります。

指示待ちの合唱メンバー。


今日は午前中空いていたので、来年のアラミレの楽譜を作っていました。

来年はピエール・ド・ラリューの没後500年なので、アラミレもラ・リューのミサをやります。

ミサ「ロム・アルメ」

相当エキセントリックな曲です。思うにラ・リューって白ラ・リューと黒ラ・リューがいて、年明けにカペラで演奏するミサ「アヴェ・マリア」は白ラ・リュー、それに対してアラミレでやるロム・アルメはダークサイドの黒ラ・リューだと思うんですよね。

脳みそ爆発しそうなほど難しいです。

これが写本のもとの画像なんですが、これを演奏に耐えうる形にすると以下のようになります。

左下のパートを見て頂けるとわかるかもしれないのですが、このミサ、第1キリエからいきなりのメンスーラカノンです。

メンスーラというのは左下のパートで言うとヘ音記号のあとにある、◯とその下にあるCのことです。これは現代でいうところの拍子記号のようなもので、ブレヴィス1個にセミブレヴィスが何個入るかということを示しています。

これが2個あると言うのはどういうことかというと、この一つの楽譜を見て、上のメンスーラでテノールが、下のメンスーラでバスが歌うということなんです。

そして◯のちょっと右にある茶畑みたいな記号で、テノールが記譜のオクターブ上で歌い出すことを示しています。

つまり、この2つのパートは同時に歌い始めるけど、テノールはバスのオクターブ上で、バスの1.5倍の音価で歌うという感じです。歌い出しは一緒だけど、スピードが違う、と言ったほうがわかりやすいでしょうか。

ジョスカンのミサ「ロム・アルメ」にもアニュスにこの技法が用いられています。

この場合は3声が同じ楽譜を見て、それぞれのスピードで歌う、という感じになります。

ジョスカンの場合、ミサの最後に現れるので、メンスーラカノンキターーーーー!!って感じになるのですが、ラ・リューの場合はド頭なので、ドン引きです(いい意味で)。

こちらも、楽しみです。

 

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