皆様あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
年末お騒がせいたしましたSalicus Kammerchorの定期会員募集は最終的に80名の方にお申し込みいただきました。
目標の100名様には届きませんでしたが、会員とは別にご寄付を頂いたこともあり、2024年もSalicus Kammerchorは活動できそうです。
皆様本当にいつも応援ありがとうございます。
年末年始私は広島に帰り、蟹を吹いたり、
あらゆるものはこの上に置くと素敵に見えるな。蟹笛でさえも。
マタイ受難曲ヘクサコルド付き楽譜
もちろん私もただ遊んでいたわけではなく、やろうやろうと思っていて滞っていたことを少し進めたりなんかしておりました。
一つはJ. S. バッハのマタイ受難曲の各パートにヘクサコルドを振っていくという気が遠くなりそうなほど壮大なプロジェクトです。
これは私が関わらせていただいているJ. S. バッハカンタータアンサンブルという団体でマタイをやるからというのが主な動機なのですが、何しろ最近ヘクサコルドを抜きにして合唱指導をするというのが甚だ困難になっておりまして、それで少しでも皆様とヘクサコルドを共有したいという思いで始めました。
今第1曲の通奏低音と、歌バスと、ソプラノだけアップしております。
https://genkisakurai.base.shop/categories/5649882
教本「旋法とヘクサコルド」PDF版
上記のウェブショップで教本のデータ販売も開始しました。
お値段据え置きですみません。紙の方の在庫も早くさばきたいので、同じ値段にしてあります。(できれば紙の方を買っていただきたい・・・。)
https://genkisakurai.base.shop/items/81617618
BUGAKUスピンオフ第5弾
光岡英稔先生による「声と身体」についての講座の第5弾、一般受付を開始しました。
光岡武学は、私の古楽に対する考え方のベースにもなっています。その地その時のその人達の身体に近づくというのが古楽の入り口である、ということでしょうか、簡単に言うと。現代人の身体のままで古楽はできないという考えです。
ヘクサコルドの講座の中にも随所にこの考えを取り入れた稽古方法を紹介しています。
毎回強烈な気づきへのきっかけが提示されます。
もちろんそれをもとに稽古するのは自分なので、この講習会に出ただけで何かが身についたとは思わないほうがいいのですが、稽古したくなります。いろいろ試してみたくなる。
自分も指導にあたる身として、そうありたいと思います。指導を受けた人が自らすすんで稽古に向かうような、そんな指導がしたいものです。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeKlUKhJthwTRA8uKa6YaPmi00OLYuHbB62T2o0steqfEMMYQ/viewform
今回お申し込みはこちらのフォームからお願い致します↑
定員まで残り少なくなっておりますので、お申し込みはお早めに。
旋法のchalan
チャランというのはインド音楽の用語で、あるラーガにおける典型的な音の運び方を短い旋律句にまとめたものです。これを覚えてひたすら繰り返すことによって、そのラーガのムードを掴み、音の通り道を整えていきます。インド音楽的にはそのラーガで即興ができなければならないので、そのための「型」といえるものだと思います。
これを、産業革命以前の西洋音楽における各「旋法」で作りたい。
「覚える」「即興する」というのが楽譜に慣れた我々にとってはなかなか困難になっていると思いますが、階名はもともとこの二つのことも目的としてデザインされているので、それでできた音楽を本当に理解するためにはこれが不可欠だと思うんですよね。
なので、ひとつスモールステップとして、誰しも旋法のchalanくらいは即興で作れる、というところをまず目指したい。
ということでこの年末年始で少し手をつけ始めました。
i tabla proのアプリをお持ちの方は、タンプーラはPaでタブラはbpm=52くらいでTeentaalでやってみてください。最初から覚えるつもりで。1拍に音1つ、できたら2倍、できたら4倍、できたら8倍、までやろうと思うと完全に口が覚えないとできません。
それでそこまでやると相当いいかげんになってると思うので今度は4拍に音1つくらいにしてひとつひとつの音の質を上げるようにしてみてください。
この旋律ひとつ覚えていれば、いつでもどこでも稽古ができます。トイレでも、大江戸線(日本で一番うるさい地下鉄なので多分可能)でも、自転車乗りながら。
旋法とヘクサコルドWS第4回
日程調整が終了しまして決まりました。
毎回この調整作業が本当に大変で、毎回人数は減っていってるのに講座の回数は全く減らないというまずい事態になっています。
特にアドヴァンスの方は14人しかいないのに5回にわけて行うことになっているので、各回2−3人という状況です。
はっきり言って赤字です。まあ赤字でも構わないといえば構わないのですけど、辛いは辛いです。
文化を根付かせていくという意味で、指導的立場にある人達の役割は非常に大きいので、アドヴァンスの方の受講者を増やす努力をもっとしていかないとと考えています。
私一人では限界があるので、指導者を育てていきたい。
またベーシックコースの方にお願いしているのは、ヘクサコルドのセンスを持ってプロの演奏を聴いてほしいということで、これも文化を根付かせるという意味では必須です。いい加減な演奏は淘汰されなければならない。プロはそのつもりで稽古しないといけない。
もちろん人数が少ないからといって講座をやめることはないです。
少なくともヘクサコルドが古楽界で基礎の基礎として、私が教えるまでもないという状況になるまでは。
しかしまあ私が死ぬまではそういうことにはならないでしょうから、多分一生ヘクサコルドを教え続けると思います。
皆様ぜひこの活動をご支援ください。
第4回の日程は下記です。
【ベーシックコース】 対象:一般の方対象(楽譜が読める必要はありません) ①1/29(月)18:30-21:30 ②2/8(木)18:30-21:30 ③2/13(火)18:30-21:30 ④2/17(土)10-13時 ⑤2/17(土)14-17時 ⑥2/17(土)18:30-21:30
【アドヴァンスコース】 対象:音楽家、音大卒、音大生 ⑦1/22(月)10-13時 ⑧1/23(火)18-21時 ⑨2/2(金)14時-17時 ⑩2/4(日)18:30-21:30 ⑪2/6(火)14時-17時
お申し込みはこちらから↓
https://forms.gle/qjdhpXnxzXu1vFgx8
「旋法とヘクサコルド」ガチンコ稽古会
京都の講座は上記のようなタイトルになっております笑
世話人をお願いしている有田さんが非常に面白い感じで告知して下っています。
また、有田さんによるヘクサコルドWS体験記が非常に詳細でよくまとめてくださっているので、こちらまだご覧になっていない方はぜひご覧ください↓
京都の方は1日で2コマ、6時間やっておりますので、東京の講座より速く進んでおります。
次回はいよいよムタツィオ(ヘクサコルドの乗り換え)に入りまして、第3旋法と第5旋法に取り組む予定です。
お近くの方はぜひこちらにお申し込みください↓
そういえば初夢でもヘクサコルドの指導をしていました。
そしていつものように時間切れであわあわしてました。
やりたいことは山程はあるけれど、自分の身ひとつで出来ることは限られているので、今やるべきことを焦らずにひとつひとつやっていく、そんな1年になるかなと思います。
急いては事を仕損じる。
どうぞ気長にお付き合いいただければと思います。