蟹笛のこと

今年のお正月に家族で、義理の兄の実家から頂いた松葉ガニを食べていまして、唐突にこれ吹けそうだなと思って吹いたら吹けました。

昨年か一昨年か、ウード奏者の常味さんとご一緒した時にネイを吹かせてもらって、それ以来筒なら何でも笛になるんだという知見を得ていたからというのもありますが、結構あっさり音が出ました。

その時の動画がこちら

https://twitter.com/g_sakurai1031/status/1741769978553176329

あ、そうそう、その前にフジツボ吹く知り合いがいまして、その影響もありました。

フジツボは小さいし閉管だし、それでピッチコントロールするのゲキムズだと思うのですが、私にとっては蟹笛のほうがはるかに簡単です。(が、バーンスリー奏者の寺原太郎さんいわく閉管のほうが一般には簡単なのだそうです)

ラッキーくんにも聞かせました。

明らかに反応しててかわいい。

ネイと同じように吹いているつもりなのですが、ネイだとこれほどピッチの自由度はなくて、ピッチは鳴っている管の長さに依存します。

蟹笛は短いからか、かなりピッチが自由で、口笛のようにコントロールできますが、口笛ほどの音域は出ません。

穴を開けても口でピッチをコントロールするので関係ないと思っていたのですが、鳴っている管が短いと高い方の音域が出るということがわかりました。

ピッチは口でコントロールしますが、穴で音域をコントロールします。

そんな笛あります・・・?

謎笛・・・。

そんな訳で私は蟹笛YouTuberになりました。

最初に投稿したのがこれ、渋い顔してますねえ。

実際ちゃんと曲吹こうと思うと結構大変なんですよ。

湿ると音でなくなるし笑

スラムダンク世代なので。。

ここまでは松葉ガニの4つ穴タイプで吹いてます。

B’z世代でもあるので。。

稲葉さんの声が高いので最後のsoul!のところを出すためにより細い1つ穴ので吹いてます。

ずーっと穴は塞いでいてsoulのところだけ離しています。

自分で歌えない曲を蟹笛で吹くというのはなかなか楽しくてadoをやってみましたが、それにしたところで難しすぎでした。

一番短い穴なしのタイプです。

ちなみにタイトルも【蟹笛吹いてみた】に変えてます。

ここまで日本の曲ばかりやってきましたが、ここでエド・シーランをやってみました。

なのでタイトルも(Crab Whistle cover)です。

やっててなんとなく思ったことなのですが、洋楽って邦楽に比べて旋律自体が単純な気がします。そのぶん歌いまわしが豊富で歌の上手さが求められるというか、下手に歌うと凄いつまんなく聞こえるなあと思いました。

ここで登場した笛はふるさと納税の返礼品で紋別から届いた紅ズワイガニです。

紅ズワイはズワイに比べて殻が薄く、食べやすいけど割れやすいので注意が必要です。

音色も違いますよね。歌口が蟹の関節のとこの膜みたいなとこを使っているので、音は出しやすいです。

あとここらへんでようやく気づいたんですが、蟹笛はタンギングができません。

舌でピッチをとってるので舌を発音に使えないんです。

なので喉でアーティキュレーションしてます。

それも口笛と同じですね。

要するに声帯の開閉で息を区切ってるわけですが、これってグロッタルという発音の手法とニアリーイコールで、つまり蟹笛を吹くとグロッタルの練習になります。

こちら現状の最新ですが、最初に使ったズワイの4つ穴タイプを使っています。

音域も音色も個体差が大きくて、かつ吹き方によっても音色がすごく変る変な楽器ですが、そこが魅力でもあります。

ノイズ成分が多くて渋い音なので、こういう曲がよく合います。

次はブリキノダンスとOfficial髭男dismのSubtitleをやろうと思っています。

蟹笛の仕事承ります!世界に私だけ!蟹笛のパイオニア!!

あ、あと蟹笛余ってるので欲しい方いらっしゃったら差し上げます。

送るのは無理(割れる)なのでお会いする機会のある方限定になりますが。欲しい方はご連絡ください。

マショーのノートル・ダム・ミサ

いよいよ明日となりました。

カペラ史上初、一人一声でノートルダムミサをやります。

通常唱を男声で、固有唱を女声でやるというのも非常に面白い試みで、聴き応えのあるプログラムとなっております。

先日出来心でグロリアを多重録音しました。

明日はタンプーラもタブラもなければピッチもこれの5度上とかですが、これはこれで結構気に入ってます。

いずれこのバージョンも実演で全曲やりたいなあと思っております。

今回はグレゴリオ聖歌が女声、ポリフォニーが男声という構成ですが、最後のモテットはみんなで歌います。

リハの動画が上がってますのでこちらもぜひご覧ください↓

私の手の動きすんごいことになってますね。

明日はもっとすんごいことになってるかも。

お楽しみに!

https://www.cappellajp.com/concert

ヴォーカル・アンサンブル カペラ 2024定期公演1
マショーのノートル・ダム・ミサ
~グレゴリオ聖歌とポリフォニーによる典礼形式の演奏会

日時:2024年6月7日(金)19時15分 開演(18時30分 開場)
*開演20分前より音楽監督の花井哲郎による説明があります

会場:カトリック関口教会 東京カテドラル聖マリア大聖堂


チケット料金【全席自由】
● 前売・一般席 4,600円(税込)
● 前売ペア席 8,500円(税込)
● 学生席 2,500円(税込)
● 当日 5,100円(税込)

配信チケット料金
【公演当日から6月21日(金)まで、2週間】
● 配信チケット 2,500 円(税込)
● 応援チケット 5,000 円 (税込) 
*いずれもシステム手数料 220 円(税込) が別途かかります
WOOMO(ウーモ)
https://www.woomo.jp/products/detail/2879

曲目
グレゴリオ聖歌 聖母のミサ固有唱
Gregorian chant, Proprium missae de Beata Maria Virgine

ギヨーム・ド・マショー Guillaume de Machaut (ca.1300-1377)
ノートル・ダム・ミサ La messe de nostre dame
モテット
「幸いなおとめ」“Felix virgo”
「けがれない御母」”Inviolata genitrix”
「あなたに嘆息します」”Ad te suspiramus”


演奏 ヴォーカル・アンサンブル カペラ
マショー : 富本泰成 渡辺研一郎 櫻井元希 谷本喜基
グレゴリオ聖歌隊 : 相澤紀恵 鏑木綾 小林恵
Maestro di Cappella (音楽監督):花井哲郎

「西洋伝統音楽」と「西洋クラシック音楽」と「古楽」

昨日寝ながら考えていたのですが、わたし達がぼんやり「西洋音楽」とか、「クラシック音楽」と言う時に指しているものを、「西洋伝統音楽」と「西洋クラシック音楽」に分けておくのはどうですかという提案です。

「西洋伝統音楽」というのは歴史的に、「価値観は変化するものだ」ということを伝統的価値観としているようにみえます。

つまり今まで自分たちがやってきたことを否定しながら新しいものを生み出していくという、ある種の進歩思想に基づいた音楽観を持っています。

伝統音楽と言いながら伝統を否定することを伝統としているというのが面白いですね。

念々起滅そのことは念々起滅しないという自然原則に沿っていて、それ自体は非常に理に適っている考え方だとわたしは感じます。

「西洋クラシック音楽」はそれに対するカウンターカルチャーとして「ちょっと待ったストップ、今(と今からちょっと前に)やってたやつ凄く良いからこれ保存しようよ」という立場で、革新的な保守思想ということができると思います。

つまり「価値観は変化するものだ」という古い伝統に対し、新しい考えとして「伝統を保存しようconserver」というムーブメントであったのだと考えられます。

そういう意味でクラシックという文化は伝統的というよりは革新的です。

「伝統を守ろう」というのは、言い換えると価値観の固定化とも言えるかと思いますが、それが大作曲家、大演奏家への盲信に繋がり、あたかも「これが正しい」というものがあるというような錯覚を生んでいるのだと思います。

それは価値観を自分ではなく自分の外である大作曲家や大演奏家という権威に置き、それに服従するという他律的権威主義的音楽観へと繋がり、権威主義はクラシックの最大の特徴と言えるとわたしは考えています。

今からだいたい60年くらい前に、クラシックという普遍的な一つの価値観で古今の音楽を演奏しようとする態度に待ったをかけたのが「古楽」で、その意味で「古楽」は「西洋伝統音楽」へのカウンターとしての「西洋クラシック音楽」への更なるカウンターカルチャーと言えます。

カウンターのカウンター、つまり「古楽」は「西洋伝統音楽」の価値観とかなり近い価値観を持っています。つまり「価値観は変化するものだ」という価値観を。

価値観は変化するのだから、その地その時の音楽を演奏するなら、その地その時の価値観にリスペクトをもって演奏しよう、というのが「古楽」の立場です。

普遍的な価値観を目指すクラシックとは対象的に、ある意味ローカルな価値観を目指すのが「古楽」と言えます。

ただし、「西洋伝統音楽」が持っている(ようにみえる)進歩思想については「古楽」は否定的です。「価値観は変化するが、新しい価値観のほうが優れているとは限らない」、「音楽は発展しているのではなく変遷している」というのは「古楽」の民の共通認識だと思います。

それで以前から感じているのは「古楽」のムーブメントも60年くらい経って、「古楽」のクラシック化が起こっているということです。

つまり「バロック」ってこんなもんでしょっていう画一的な価値観が醸成されてきて、紋切り型の演奏が量産されていること。また古楽の中での大演奏家への盲信が生まれ、権威主義化に向かいそうになっているなあというようなことを感じます。

すなわち「普遍的価値ではなくローカルな価値を、権威主義ではなく音楽ファーストで」という「古楽」の基本的な姿勢が揺らいでるように感じています。

中にいると結構わからないので、自分のやってることを相対化しておくというのは迷子にならないコツかと思います。その意味で、「西洋伝統音楽」と「西洋クラシック音楽」をこと分けておくというのは便利なんではないかと思いましてご紹介させていただきました。

J. S. バッハの教会カンタータ全曲録音CD制作vol.1

Screenshot

Salicus Kammerchorでクラウドファンディングに挑戦中です。

https://camp-fire.jp/projects/view/743051

締切は本日23:59でございます。

昨日目標の200万円に到達しました!

誠にありがとうございます!

買っておいたワインで祝杯を上げました。

しかし今朝クラウドファンディングサイトキャンプファイヤーの運営から来たメールに、最終日に数十万数百万を集めたプロジェクトも数多いというのがありまして、そう言われると期待しちゃいますよね。

最後まで告知頑張ります。

5年前2019年にもSalicus Kammerchorはクラウドファンディングに挑戦しておりまして、そのときは目標120万円だったのですが、なんと260万円も集めてしまいました。

なので次なる目標は過去の自分達ということで、260万円でしょうか。

引き続き応援どうぞよろしくお願いいたします。

https://camp-fire.jp/projects/view/743051


リターンの表はこちら↓

こちらの動画では今回のプロジェクトについて短く説明しております↓

「これまでにないバッハ演奏を」ということでずっとやっておりますが、これまでにないものの良さを説明するのって難しいなと思っております。

あるものの良さを説明するのは簡単ですよね。これこれ。これ。いいでしょ?って言えるので。

今「これです」と言えるものがまだないので難しいんです。

ただやりたいことというのは一貫していて「ネウマ的にJ. S. バッハを歌う」ということです。

サリクス立ち上げ当初から言っておることでございます。

もちろん当時よりその解像度は爆上がりしておりまして、同時にその難しさもひしひしと感じているところなのですが、これができれば本当に目の醒めるような、聴いたこともないような衝撃的なバッハ演奏になると確信しております。

今はまだないですが私の中にはもうずっとあるので。それはお約束します。

マジで凄いです。マジで。

100年計画という果てしない試みですが、音楽に挑むということはそもそも果てしない試みなのです。

いつまでたっても思うように演奏はできないし、できるようになるのを待っていたらあっという間に寿命が尽きてしまいます。

なので今始めます。まだ未熟でも、その未熟さと向き合い、それを曝し、挑む我々の姿を御覧ください。

https://camp-fire.jp/projects/view/743051

トム・ウェイシ2024

来週4月18日(木)の夜に、またトムウェイシのライブがあります。

今回で3回目です。

発端はコロナ禍でわたしが突然ひらめいてトム・ウェイツの声でシューマンを歌った録音をウィリアムさんに送ったことでした。

これがなんというか自分で言うのもなんなんですが、非常に新しいというか、シューマンの別の顔が見えたというか、なんか意外と良くてですね、それでトム・ウェイツの声でいろいろ歌ったら面白いんじゃないかということで企画が立ちあがりました。

岡野さんのピアノと一緒にやって面白そうな曲を探す中で、せっかく二人トム・ウェイツがいることだしということもあってたどり着いたのが「クラス合唱」で、前回はアンジェラ・アキの「手紙」を歌いました。

激渋のガナリ声で「十五の僕」っていう歌詞を歌うのが最高でご好評いただきました。

今回は「マイバラード」と「COSMOS」を歌うのですが、クラス合唱って意外と難しくて、世代によって全然こうハマるかどうかいろいろあるみたいですね。

わたしの世代ではこの2曲はTHEクラス合唱って感じで超有名だと思っているのですが、皆様いかがでしょうか。

もしリクエストがありましたらお教えください。次回以降取り上げられるかもしれません。

それで今回トム・ウェイツのオリジナル曲を2曲歌うのですが、改めて対訳を作ってみました。

そもそも私あまり英語が得意でない上、スラングとか映画の引用とかそもそも詩的すぎる表現とかで非常に難しかったですが、非常にグッときました。のでシェアさせてください。


Well, she’s up against the register
With an apron and a spatula
With yesterday’s deliveries
And the tickets for the bachelors
She’s a moving violation
From her conk down to her shoes
But it’s just an invitation to the blues

And you feel just like Cagney
Looks like Rita Hayworth
At the counter of the Schwab’s Drugstore
You wonder if she might be single
She’s a loner, likes to mingle
Got to be patient and pick up a clue

She says, how you gonna likem?
Over medium or scrambled?
Anyways the only way
Be careful not to gamble
On a guy with a suitcase
And a ticket gettin out of here
In a tired bus station
And an old pair of shoes
‘Cause it ain’t nothin but an invitation to the blues

But you can’t take your eyes off her
Get another cup of java
It’s just the way she pours it for you
Jokin’ with the customers
Mercy mercy, Mr. Percy
There ain’t nothin’ back in Jersey
But a broken down jalopy
Of a man I left behind
And a dream that I was chasin’
And a battle with the booze
And an open invitation to the blues

But she’s had a sugar daddy
And a candy apple Caddy
A bank account and everything
Accustomed to the finer things
He probably left her for a socialite
And he didn’t love her ‘cept at night
And then he’s drunk and never
Even told her that he cared
So they took the registration
The car keys and her shoes
And left her with an invitation to the blues

But there’s a Continental Trailways leaving
Local bus tonight, good evening
You can have my seat
I’m stickin’ ‘round here for awhile
Get me a room at the Squire
The fillin’ station’s hirin’
And I can eat here every night
What the hell have I got to lose
Got a crazy sensation
Go or stay, and I gotta choose
And I’ll accept your invitation to the blues

彼女はレジに立つ
エプロン姿で、ヘラと
昨日の出前と
独り身のためのチケットを持つ。
彼女は動くよこしま
頭のてっぺんから爪先まで
そいつはただのブルースへの招待状。

あんたがキャグニーで
彼女はリタ・ヘイワースみたいだ
シュワブ・ドラッグストアのカウンターで。
彼女は独りだろうかと勘ぐるが
彼女ははぐれ者、人混みに紛れたがる
執念深く手がかりを掴め。

彼女は言う「気に入った?」
「ミディアム?スクランブル?」
とにかくただひとつ、
ギャンブルには気をつけることだ
スーツケースの男と
ここを出るためのチケット
くたびれたバス停の
古びた靴
ブルースへの招待状でしかない。

それでもあんたは彼女から目が離せない
コーヒーをもう一杯
彼女は注いでくれる
別の客と笑い合いながら
「やめてパーシーさん
ジャージーに戻っても何もない
そこにあるのは残していった男の
壊れたボロ車と
追いかけた夢、
飲み比べ、
封の開いた、ブルースへの招待状だけ。」

彼女にはパパがいて
リンゴ飴のキャディーもいる
銀行口座から何から
高級品には慣れてる
そいつは社交界のために彼女を捨てた
愛しているのは夜だけだった
酔ってしまえば
彼女を気にかけてるとさえ言わない
それでやつらは彼女から
登録証も車のキーも靴も取り上げ
ブルースへの招待状だけを残して彼女を捨てた。

大陸鉄道は行っちまって
今夜は地元のバスにこんばんは
俺の席をどうぞ
まだここらへんにいるから
地主さん部屋を貸してくれ
ガソリンスタンドで雇ってくれ
ここで毎晩食ってれば
俺はそれでいい
いかれた気分だ
行くか残るかはもう決めた、
あんたのブルースへの招待状を受け取るよ。


最後の段落の前に長い間奏が入るんですが、ここ一番絶望的なとこで、この間奏、ちょっと終わりそうなんですよね。

で終わるのかな?って思ったら最後の段落が始まる。それで少し救われるんですよね。

演出がニクい。

もう1曲は第1回からずっと歌ってるTom Traubert’s Blues、多分彼の一番有名な曲です。


1.
Wasted and wounded,
it ain’t what the moon did
I got what I paid for now
See ya tomorrow,
hey Frank can I borrow
A couple of bucks from you

To go waltzing Matilda, waltzing Matilda,
you’ll go waltzing Matilda with me

2.
I’m an innocent victim
of a blinded alley
And I’m tired of all these soldiers here
No one speaks English,
and everything’s broken
And my Stacys are soaking wet

To go waltzing Matilda, waltzing Matilda,
you’ll go waltzing Matilda with me

3.
Now the dogs are barking
And the taxicabs parking
A lot they can do for me
I begged you to stab me
You tore my shirt open
And I’m down on my knees tonight
Old Bushmills I staggered
You buried the dagger
Your silhouette window light

To go waltzing Matilda, waltzing Matilda,
you’ll go waltzing Matilda with me

4.
Now I’ve lost my St. Christopher
Now that I’ve kissed her
And the one-armed bandit knows
And the maverick Chinaman,
and the cold-blooded signs
And the girls down by the strip tease shows go

Waltzing Matilda, waltzing Matilda,
you’ll go waltzing Matilda with me

5.
No, I don’t want your sympathy
The fugitives say
that the streets aren’t for dreaming now
Manslaughter dragnets
and the ghosts that sell memories
They want a piece of the action anyhow

Go waltzing Matilda, waltzing Matilda,
you’ll go waltzing Matilda with me

6.
And you can ask any sailor
And the keys from the jailer
And the old men in wheelchairs know
That Matilda’s the defendant,
she killed about a hundred
And she follows wherever you may go

Waltzing Matilda, waltzing Matilda,
you’ll go waltzing Matilda with me

7.
And it’s a battered old suitcase
To a hotel someplace
And a wound that will never heal
No prima donna, the perfume is on
An old shirt that is stained with blood and whiskey

And goodnight to the street sweepers
The night watchman flame keepers
And goodnight Matilda, too


荒れ果てて傷を負ったが
月がやったわけじゃない
やっと支払ったものが手に入った
また明日、
よおフランク
いくらか借りていいか

旅に出るんだ、
お前も来るかい

真っ暗な通りの
無垢の犠牲者
ここの兵隊さんたちにはうんざりだ
だれも英語を喋らない
なにもかも壊れてる
ステイシーたちはびしょ濡れだ

旅に出よう、
お前も来るか

犬が吠えてる
タクシーは停まってる
なんとかしてくれ
頼むから殺してくれ
俺のシャツを引き裂いて
今夜俺は跪くよ
俺はオールドブッシュミルでふらふらで
あんたは短剣を埋める
窓明かりに映るあんたの影

旅に出よう
あんたも来るか

俺の聖クリストファーは殉教した
キスしてやろう
片腕の盗人は知ってる
異端の中国人、
冷酷な兆候
ストリップ小屋をすり抜けて少女達は

旅に出る、
あんたもどうだ

いいやあんたに共感したくないと
逃亡者は言う
この通りに夢なんかない、
殺人の捜査網
記憶を売る幽霊
やつらはなんとか事を起こそうとしてる

旅に出よう
あんたはどうする

船乗りに聞いてみろ
牢屋の鍵
車椅子のじいさんは知ってる
寝袋は容疑者だ
大勢殺してきたからな
あんたがどこへ行こうがついて行く

旅に出よう
あんたも行くだろ

ボコボコのスーツケース
どっかのホテル
癒えることのない傷
香水をつけたプリマドンナはいない
血とウィスキーで汚れた古いシャツ

お掃除の人、おやすみ、
火の番をする人も、
寝袋も、おやすみ。


なんか調べるとWaltzingというのは放浪するという意味で、Matildaは寝袋の擬人化なんだそうです。

放浪者にとって寝袋はどこに行くにも離れない相棒なんですね。

サビに使われているのはオーストラリアの第2の国歌とも言われている曲なのだそうです。

これを我々は二人のトム・ウェイツでアンサンブルします。

面白いのでぜひ聴きに来てください。

ご予約・詳細↓
https://www.reservestock.jp/events/906876


昨日リハをやったのですが、この写真、コバさんと私似すぎですよね。

メガネのまるさまで似てる。

コバさんと私は誕生日が1日違いなので、似てるのもしょうがないですね?

コバさんは1曲マイバラードで参加してくださいます。

楽譜通り3声歌える!