Salicus Kammerchor第5回定期演奏会|リハ3回目

Salicus Kammerchor第5回定期演奏会|リハ3回目

昨日はサリクスのリハ3回目でした。

昨日から通奏低音も入って、13時から21時まで、休憩を挟んで7時間リハしました。

午前午後とか、午後夜間とか、続きでリハってことはオペラでもオケ付き合唱でもよくあることで、ジャパンユースクワイヤなんかでは、10時間以上歌うこともあったので、なんとも思ってなかったのですが、甘かったです。

問題は時間じゃない。曲が全部バッハのモテットだということだ。

バッハは厳しい。誰よりも厳しい。

精神的にも肉体的にも緩みを許さない音楽で、緊張度と集中の加減が尋常じゃないです。

命を燃やす価値のある音楽です。

「バッハお前これ歌えるんかよ」っていうのありますけど、どうだったんでしょうね。少年時代は優秀なソプラノだったそうですが、おとなになってから歌うことってあったんでしょうか。そういうエピソードは聞いたことないな。

ただちょっと思うのは、歌じゃない人のほうが歌に対して厳しいし、歌の人の方が楽器の人に対して厳しいです。

それは小林道夫先生を見ていてヒシヒシと感じます。

歌の人が歌の人を見てると、やっぱりどうしても自分ができないことを言うのは気が引けるし、「そこそうなっちゃうよねー」っていう都合がわかっちゃうから、無意識のうちにそのへんのところを差し引いてしまうので、そこまで厳しくなれない。

でもそこを度外視できる視点に立つと「お前の都合なんか知ったことか。音楽に従え」と言えるわけです(もちろんそんな言い方はされたこともしたこともありませんが)。

昨日は通奏低音のお二人も入ってのリハだったのですが、逆に私が楽器の人にものをいうときは、結構ご無体なことも言ってるんだろうなあと思います笑。

ほんといつも無理言ってすみません。

いや、楽器のお二人に限らず、歌のメンバーにも自分にできないことをめっちゃ要求しまくってます。それもいわゆる声楽の考え方からは真っ向から反するようなことも沢山言ってるので、戸惑うことも多いと思います。

ひょっとすると自分の価値観を根本から破壊するようなことにもなっているかもしれません。またそういう機会になっていればと願うところでもあります。

私自身もそうです。いつだって自分の価値観を根本から見直すきっかけを探してる。念々起滅そのことは念々起滅しないように、変化することを恐れないという揺るぎない信念を持っていたいと思います。

そんなわけで、ダイエット中のかぶちゃんがすた丼とハンバーグ、同じくダイエット中のトミーが唐揚げ丼(唐揚げ8個入り)を食べるくらいがんばってます。

大丈夫。モテットの消費カロリー半端ない。プラマイゼロや。

今回の練習報告はめぐちゃんが書いてくれました↓

ふたりとも素敵な笑顔!

以下の投稿は、インスタントエクスペリエンスというFacebookの機能を使ったものです。こんなのあったんですねーー。前からあったっぽいのですが最近気づきました。

チケットまだまだございますので、皆様是非演奏会にお越しください。

サリクスの演奏はライブが一番です。

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Salicus Kammerchor

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公演情報

次回は第5回定期演奏会

J. S. バッハのモテット全曲演奏会です!

http://www.salicuskammerchor.com/concert

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クラウドファンディングやってます!

J. S. バッハのモテット全曲演奏会に向けて皆様よりご支援を募ることとなりました。応援どうぞよろしくお願いいたします!

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CD・DVD発売中!

Ensemble SalicusのレクチャーコンサートライブCD

昨年10月に開催されたLa Musica CollanaとのジョイントコンサートのライブCD

第2回定期演奏会のライブDVD

をウェブ販売しております!

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サリクス通信

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合唱団作ります!

Chor Eleusis

合唱団エレウシス

【団員募集!】

この度新しく合唱団を立ち上げることになりました。

バッハやヘンデルなど、主にバロック期の作品をレパートリーとする合唱団です。

ゆくゆくはメサイアやミサ曲ロ短調など大曲にも挑戦できるような合唱団を目指します。

2019年6月活動開始を目標に各パート団員を募集中です!

練習日時:毎週水曜日18:30-21:00

練習会場:江戸川区の公共施設

指導:櫻井元希

初回練習曲:

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ「イエス、我が喜び」 BWV 227

Johann Sebastian Bach “Jesu, meine Freude” BWV 227

団費:

4,000円/月(学生:3,000円、夫婦割:お二人で7,000円)

お申込み:

以下のフォームから、①お名前 ②パート ③電話番号 ④メールアドレス ⑤ご住所

をご記入の上お申し込みください。

――・――・――・――・――

櫻井元希へのお仕事・レッスンのご依頼ご相談、チケットのお求め等は以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。

Chor Eleusis 合唱団エレウシス

Chor Eleusis 合唱団エレウシス

すでにSNSの方では告知させていただきましたが、私櫻井元希、アマチュア合唱団を作ります。
ゼロから自分のこれまで学んできたことを活かせる団体を作りたいと思うようになりました。

古楽とは・・・

自虐ですけど、私って完全にクラシックのメインストリームからは落ちこぼれた存在だと思うんです。

なんていうか。まっとうな道を進んでないことは明らかですよね笑

もちろん私の仲間(だと思ってる)のハードコアとかノイズや前衛系のミュージシャンからすればクラシックという枠の中にいるだけですでに直球ど真ん中やんけって言われそうですが、こういう世界の中にいて、それをちょっと遠くから見てるってことが自分の強みなんだろうと思います。

私の専門はバロック以前の音楽、いわゆる「古楽」と言われるジャンルですが、このジャンルも少し前までは、いわゆる「モダン」の人から見ればひとつの流行りというか、あまり価値を置かれないジャンルだったと思うんです。

今でもそう思ってる「モダン」の人も大勢いると思いますが、ですが最近では無視できないひとつの「ジャンル」としてくらいは認識されているでしょうか。

でもそもそも「古楽」って「ジャンル」なんですかね。

単純な話、今より古い音楽という意味ではほとんど全ての音楽が「古楽」になってしまうと思うので。そういう意味で、古楽はジャンルにはなりえないと思うんです。

特定の時代や地域、ジャンルに縛られないものだと思うんですね。

じゃあ何かって言うと、その人が、その音楽に向かう姿勢のひとつが「古楽」だと思うんです。

いわゆる「古楽的アプローチ」っていう言い方がありますが、これ、「真摯に音楽をやる」って読み替えてはどうでしょう。そういう意味じゃないでしょうか。
そのために必要な努力をする。それだけ。

だからみんな「古楽」なんです。なにか特別なことをやってるんじゃなくて、ごくごくふつうのことなんです。


比較音楽学的実践

しかしまあ一般的には今でも「古楽」ってのはクラシックの中でも辺縁のいちジャンルくらいに捉えられていますよね。

それで自身はどうあれ、一般に古楽だと思われているジャンルの人たちってのがいて、私ってその中でもこうなんというか染まりきれてないっていうか、価値観を共有しているようでしてないっていうか。微妙な立ち位置にいると思うんです。

までもそれが私のひとつの特徴かなと思うんです。

深く掘るためには広く掘らなければならない。

っていう言葉があるんですけど、手で掘るならですね、ある程度掘ってしまったら広く掘らないと、掘った土を地上に運べなくなっちゃう。

あの、綺麗事だけで人間は語れないと言うか、綺麗事は綺麗事でいいんですけど、私はもうちょっと深いところにタッチしたいなあって思うんですよね。

デスメタルとかノイズボイスとか、そういう綺麗事じゃない人間の一面って、バッハの中にもあるんです。

バッハだって人間なんですから。

というわけで、なるべく多面的に物事を捉えたいなというのが最近の私で、その中で見えてくる普遍性ですよね、ああ、やっぱり同じ人間なんやなっていう共感を感じたい。

ここのところ音楽以外のことも含めいろいろ学ぶ機会があって、そこで考えたのは、私のやってることって比較音楽学なのかもしれないということ。

私の大好きな古東哲明という哲学の先生は専門が比較哲学なんだそうです。
確かに彼のやっていることっていうのは一つのことを、本当に幅広い角度から観るんです。それで誰にでもではないかもしれないけど誰かには絶対にわかる言い方で、もうローラー作戦ばりに数打つんですよね。
100人いたら100通りの言い方をする。そういうやり方で伝えようとする。
でも言い方が違うだけで、言いたいことはたったひとつ。

世界の音楽を見て回って結局日本の声明に行き当たった叔母がいるので、まあこれもDNAかしらとも思うんですが。

音楽って哲学であり人間なので、最終的には人間って何だ、これが人間だ。人間だ人間だって言うのが芸術なんだと思うんです。

Hermann PreyとかFrits Wunderlichとか聴いてるとそう思います。そう思いません?

それで、いろんなところで学んできたことがここのところおぼろげに形になりつつあって、そういうことをゼロから一緒にやっていく仲間がほしいなあと思ったんです。

集まってくれるかほんとに不安ですけど、期待してます。


「エレウシス」

団体名の「エレウシス」について。

ちょっと一言で説明するのが難しくて、なんで一言で説明できる団体名にしなかったんだろうとすでに後悔し始めていますが、ものすごく簡単に言うと、「災い転じて福となす」みたいな意味です笑

ギリシャの都市の名前なんですけど、そこで行われていた密儀にあやかりました。仏教の行にも近いと思います。死の限界まで身体を追い込むことによって、生の至福の輝きを見出すというようなものであったそうです。(だからといって本番のために練習でしごきまくるということではないです笑。むしろ逆です。練習が楽しくないのに本番が楽しいわけないですから。)
そういう意味ではサリクスの第2回定期演奏会のテーマ「Melete Thanatou〜死が照らし出す生の輝き〜」と同じようなことです。

生きているうちは生きていることを忘れてる。生きながらにして生きていることを思い出させてくれるのが芸術じゃんね。
そう思いません?

昔「歌え!フィッシャーマン」っていう映画があって、そのラストシーンで、髭もまつげも眉毛も凍らせながらおじさん達(おじいさん達)が歌うってのがあったんです。

もうそれはそれは感動的で。ああ、こういう歌が歌いたいなあと。思いました。かならずしも、めちゃくちゃうまいというわけではないんですけどね。


練習日時:毎週水曜日18:30-21:00
練習会場:江戸川区の公共施設
指導:櫻井元希

初回練習曲:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ「イエス、我が喜び」 BWV 227
Johann Sebastian Bach “Jesu, meine Freude” BWV 227

団費:4,000円/月(学生:3,000円、夫婦割:お二人で7,000円)

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以下のメールアドレスに、①お名前 ②パート ③電話番号 ④メールアドレス ⑤ご住所
をご記入の上お申し込みください。 g.sakurai.office@gmail.com

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計道会発表会2019終演

昨日、計歌会とFF古楽道場(あわせて計道会(と呼んでます(僕の中で)))の発表会が終演いたしました。
ご来場くださいました皆様、誠にありがとうございました。

今回の発表会は、いつものようにクワイヤブックを使ってのアンサンブルに加え、フルートアンサンブルや、歌二人とフルートとハープというなかなか実現できない編成での演奏もあって、なかなかバラエティに富んだものになったのではないかと思います。
個人的にはここ10年で一番と思われるような大失敗もあったのですが、共演者のプロの技によって助けられました。
この失敗は一生言われ続けるんではないでしょうか、もう二度と他人の失敗をとやかく言えない人生になりました(もともと他人の失敗をとやかく言うような人生ではないですが(多分(自分ではそう思ってます)))

よく考えたらりり子さん出ずっぱりだな。お疲れ様でした。。。
この写真からもわかると思いますが、りり子さんの立ち姿、演奏姿勢が本当に素晴らしい。力みなく安定していて自然かつ機能的。かくありたいものです。
非常に得るものがありました。
実際このフルート3重奏素晴らしかった。

ちゃんとふざけた写真も撮って・・

打ち上がりました。
店員さんに撮っていただいたのですが、すごい上手笑
全員のいい表情(西久保さん含め)が撮れてる!


さて、今日は3月11日です。
今日なにか書くのに8年前のことに触れないわけにはいきません。
今気づきましたが、あの日は結婚1周年の2日前だったみたいです。
そんな事も今の今まで忘れさせるくらいの出来事でしたね。

あの時僕は山手線に乗っていて、揺れたけど電車に乗ってるからどのくらいの揺れなのかもわかんなくて、電車は止まっちゃったけど耳鼻科を予約していたので、東京駅の方まで歩いて耳鼻科に行きました。しばらくしたら電車動くだろうと思っていたからです。本当に呑気でした。

ガラケーだったからってのも少しはあるかもしれないけど、そもそもそんな大変な事になってるなんて知らなかったから、特に情報を得ようともしてなかったんだと思います。
それでお医者さんに「よく来たねえ」なんて驚かれて、それでも診察はしてもらえて、「よく来たねえ」なんて言うほどのことなんかいなあとまだ呑気に東京駅に行ってみたんですが、当然電車は動いてなくて、バスもどう見ても乗れそうにない混雑ぶりだったから仕方なく京浜東北線に沿って北に歩き出しました。歩いているうちに電車動くだろうと、その時もまだ思ってました。

そうしてるうちに深夜になって。赤羽まで歩いて、あんまり寒いから暖を撮ろうと思ったけどもうお店もあらかた空いてなくて、高架下の寂れた(失礼)スナックに入りました。そこでお湯割りを頼んでからお店に置いてあったテレビを見上げた時に初めて、何が起きているのかを知りました。

あの時のテレビの映像、今も目に焼き付いています。
映画かと思った。現実とは思えなかった。

それから原発の事故があって、広島出身だもんでこれはアカンと思い妻と電車に飛び乗り、きっと西に向かう新幹線はパニックで乗れないかもしれないと、他の交通手段をめっちゃ調べてたけど、新幹線には普通に乗れて混雑すらしてないことに驚愕しました。

あ、みんな放射線の怖さ知らないんだ。そういう教育受けてないんだって。その時に初めて知りました。

広島では夏休みでも8月6日は全校登校日で、中学を卒業するまで毎年原爆教育をやるんです。9年間毎年。それでもうトラウマなんですよ。多分広島出身者ならわかってもらえる。怖くてしょうがない。

それで、その後数ヶ月広島で過ごし、仕事のときだけ東京に戻るということをやってました。その時、夜行バスの中で感じたことは、今言葉にするのは難しいけど、今も心の真ん中でくすぶってます。

死にたくて死んでる人なんか一人もいない。みんな死にたくないけど死んでるんだって。まあそんなようなことでしょうか。

あの日赤羽のスナックで見たニュース映像と、その夏岩手に行って沿岸部の丘の上から見た景色を僕は一生忘れないと思います。

だからどうしたって、どうってことないんですが。

あれからいろんな人に失望し、いろんなことに絶望しました。
それは今も続いています。

何を考え、何を感じ、どう生きるか、いまだにそう問いかけられているような気がします。

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Ensemble Salicus演奏会|今週末

Ensemble Salicus演奏会|今週末

先週末はヴォーカル・アンサンブル カペラの目黒区美術館でのミュージアムコンサートがありました。

ご来場くださいました皆様、まことにありがとうございました。

村上友晴さんのモノトーンの絵画の中で、グレゴリオ聖歌主体のミサを演奏しました。

通常唱はいつもはポリフォニーで演奏することが多いのですが、今回はそれも含めすべてグレゴリオ聖歌でした。ポリフォニーはデュファイの3声のモテット3曲で、それぞれ、オッフェルトリウムの代用、コムニオのあと、そして閉祭の歌として歌いました。

そして今回研一郎が出演できなかったので、私初めて司祭役をやりました。

私実はカペラの演奏会の中では研一郎のPater nosterが一番好きなんですが、それを今回自分がやりました。

やはりいつも見ている光景でも、自分でやるのは違いますね。次に何がくるのか、常に頭がフル回転で、大変素晴らしい経験になりました。


さて、今週末はいよいよEnsemble Salicusの演奏会です。

この演奏会でも私司祭役をやります。

演奏するのはアレクサンダー・アグリコラ、誰やねんって感じですよね。私もそうでした。

16世紀にはこの時代の作曲家としては5本の指に入ると言われていたのですが、現代ではあまり演奏されることがありません。

こういうことって結構あって、いつかアラミレで演奏したアダム・レナーとかヨハンネス・レジスとか、フランドルにはまだ知られざる巨匠が沢山います。

そしてなかなかわかりにくいですが、それぞれが本当に個性的です。それぞれの作曲家の癖、こだわるポイント、頻出させる好きな技法なんかがわかってくると、実に味わい深いです。

例えばルターは、ジョスカンを評して「音の主人」と言いました。音を意のままに操って天才的な音楽を繰り広げる様子をよく表現していると思います。

それに対してアグリコラは、言うなれば「音の料理人」笑、彼の作るスープの隠し味を誰も知りません。何が入ってるか全然わかないけどめっちゃうまい!って感じです。

あるいは違う言い方をすると、ジョスカンが宇宙の摂理を表現しようとしたのに対し、アグリコラはその宇宙に投げ出された人間の孤独を表現しようとしたって感じでしょうか。

「わかりやすい音楽」と言うと嘘になると思います。

この頃の音楽は、作曲家の自己表現ではないので、わかりやすい「感情」や「感覚」を表していないからです。

嬉しさ、苦しさ、怒り、喜び、悲しみ、痛い、気持ちいい、そういう音楽ではありません。

とも言えるし、それらすべてを表しているとも言えます。

もっと根本的な、生きることの尊さとか、世界がこうして在ることのありえなさを歌っているんだと思います。

そういうスタンスで、まっさらな気持ちで、体ごとその音楽に身を浸すと、本当に胸がいっぱいになります。

この音型は何を表しているんだろう、どういう感情なんだろう、そういうの全部取っ払うことができれば、こんなアッパー系なミサ曲はありません。圧倒的高揚感です笑。


それから今回はグレゴリオ聖歌の歌い方についてもアップデートを加えました。

といってもアポストロファのずり下げを、今まではその音からやっていたのを、その音に向かってやるというそれだけのことなのですが。

特殊ネウマについてはコチラをチェーーック!

いやほんとね、我ながら細かいと思いますよ。ほんのちょっとの違いなんです。多分何気なく聴いていたら全く気づかないと思います。

しかしですね、このほんのちょっとした違いが我々にとっては天地がひっくり返るほど本質的なことなんですよね。

わからなくていいんです。なんか違う、なんかいいなって思っていただけたなら、その影にこういう細かい絶対誰にも気づかれないような細部に対するこだわりがあるんです。

問題はこの細かな差、そのものではないんです。そういう細かな差が積み重なったもの全体を聴いた時に何を感じるか、何を感じさせたいかということなんです。

だから、私よく、ここをこうやってます、こんなにこだわってますって押しつけがましく言ってますが、その、そこを聴いてほしいわけではない。そんなクソどうでも良さそうなところにまでこだわり抜いて音楽に向き合ってますよってその情熱ね、それを感じてほしいなって思ってるわけです。

ってね。言わなくてもいいことまで言ってますが、結構誤解されてるようなので勢い余ってたまには言うことにします。笑

演奏会詳細はこちら↓

https://www.salicuskammerchor.com/concert

あ、アポストファってこれです。この赤丸のところ。

これは半袖Tシャツですが、今回ロンTも作りましたので、よかったら受付によってみてください。

さらに今回、去年のEnsemble Salicusのレクチャーコンサートを収録したライブCDも作りましたので、こちらも良ければ御覧ください。

物販について詳細はコチラ↓

https://www.salicuskammerchor.com/goods

 

 

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『スマメとニュウアイ 』KENTARO TAKASHI Exhibition PARTY|終演

昨日、バッハカンタータアンサンブルのゲネプロでカンタータ3曲を通した後、表参道のカフェにて、ノイズボイスデビューをしてきました。

(バッハカンタータアンサンブルの演奏会情報はコチラ

Kentaro Takahashiさんの展覧会の中でのイベントの一つとして、徳久さんに依頼があり、ノイズボイスカラオケの一員として乗っけていただきました。

ノイズボイスカラオケについては、以前の記事で書いていますので詳しくはそちらを御覧ください。

ようはカラオケをかけながら、ノイズボイスをやるということなのですが、これがなかなか奥深い。

カラオケというのは私たちが何をやろうが関係なく淡々と流れ続けるわけなんですね。こちらのやってることに全く影響されない。

絶対不変の音楽に対する即興。

これはまさに絶対不可侵のグレゴリオ聖歌に対して即興で対旋律をつけることから始まった多声音楽の起源そのもの。

ちょっとこじつけっぽいですが、結構腑に落ちてます。

と言えると思うのですが、ノイズボイスカラオケはカラオケと、「歌」というものに対するカウンターカルチャーなんだと思います。


まあゴタクはともかく、これねえ本当に楽しいんですよ。

やってみればわかります。

なぜ古楽を専門とする私がノイズをやるのか。

多分直感的にこれが自分の専門につながっていることがわかっていて、今はなかなか論理的には説明できないけれど、きっと10年後にはちゃんと説明できるんじゃないかな。

しかしね。いいんです。

楽しいからやる。やりたいからやる。


ただ、私がヴォクスマーナで歌っていたことと、少し関わりがあると思います。

ノイズでの即興ってある意味現代音楽のさきっぽにあるようなことだと思います。

バッハにしろジョスカンにしろ、彼らの音楽は、彼らの生きた時代にはキレッキレの現代音楽だったんですよね。

そしてその根っこには即興がある。

このことを忘れて古楽はできんのです。

古い音楽を相手にするときに、その音楽を「古い」と思ってしまったらその音楽の「芯」を見失ってしまうのです。

そういう意味で、古楽演奏家はキレッキレの現代音楽をやったほうがいいと思います。

いまここで生まれる自分でも予想のつかない音楽の流れに身を任せる感覚。

「与えられた楽譜から音楽を読み取って再現する」というだけの姿勢から生まれるものとは全く違うものが見えます。

またゴタクを並べました。

最近読んだ本の中に、

「深く掘るためには広く掘らなければならない」

というような一節がありました。

私がやってることってそういうことなのかなと思います。

掘り方はひとそれぞれなんでしょうけどね。


昨日の動画、徳久さんとのデュオです。

ご笑覧ください。

こちらは最後の曲で、徳久さんのソロに、3人でコーラスをつけています。

筑前琵琶奏者の守矢さんが撮ってくださいました。


さて、今週末はバッハカンタータアンサンブル。

オケも合唱もアマチュアで、バッハのカンタータ全曲演奏を遂行中の団体です。

半年に1回、3−4曲のカンタータを演奏し続けてきて、もう110曲くらい演奏しています。

今回は私が指揮します。

ソリストもいつものメンバーで、更に今回はフルートに同級生岩崎花保、オーボエにカンタータクラブの後輩倉澤唯子がオンステします。

ぜひご来場ください。

曲についてはコチラに少し詳しく書いています。

 

 

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